「ズッキーニ」は、カリウムやビタミンCを含んでいるので、健康のために取り入れたい野菜のひとつです。
定番料理には、ラタトゥイユやマリネ、チーズ焼きなどの洋風アレンジが挙げられますが、実は「味噌汁」に入れても美味しいです。
そこで今回は、ズッキーニを使った味噌汁レシピをご紹介します。
味噌汁にズッキーニを入れて、普段とは一味違う風味をたのしんでください。
ズッキーニってどんな野菜?
味噌汁のレシピをご紹介していく前に、ズッキーニについて少しお話しします。
この頃スーパーでもよく見かけるようになったズッキーニですが、カボチャの仲間だということをご存知でしょうか。
見た目はキュウリのようで、食感はナスに近いため、意外だと思われる方も少なくないはずです。
ズッキーニの特徴をまとめてみたので、是非ご覧ください。
〈ズッキーニ:ウリ科カボチャ属〉
【栄養素】
ズッキーニに多く含まれる栄養素としては、
・カリウム
・ビタミンC
・ベータカロテン(ビタミンB群)
これらが挙げられます。
糖質やデンプン質は少なく、一般的なカボチャよりもローカロリーなのがうれしいポイントです。
【食感】
ズッキーニは調理方法によって、いろいろな食感がたのしめます。
炒め物にすると、表面には歯ごたえが残り、煮込むことでトロトロと柔らかくなります。
お好みや気分で調理方法を変えてみてください。
【色】
ズッキーニには、黄果種と緑果種が存在しています。
生で食べる場合は、青臭さのない黄果種がおすすめで、シャキシャキ感を残したい炒め物には、緑果種を選んでみましょう。
色の異なるズッキーニを同じ料理に入れるというのも、見た目に鮮やかで面白いですね。
ズッキーニの下処理はどうする?
ウリ科カボチャ属のズッキーニですが、ナスのように「アク」が出るとも言われています。
油で炒めるなら下処理は必要ありませんが、味噌汁に入れるときは、アク抜きをしておくのがおすすめです。
そこで、ズッキーニの下処理方法をお伝えしておきましょう。
●塩水に浸す方法
ズッキーニをカットする前に、塩水を用意しておきます。
水100mlに対して、塩はひとつまみ程度で十分です。
容器に入れて塩を溶かしたら、カットしたズッキーニを浸しましょう。
ズッキーニを塩水に入れるときは、重ならないようにしてください。
そのまま10分程度放置し、キッチンペーパーで水分を拭き取れば、アク抜き完了です。
●塩を直接振る方法
ズッキーニを水洗いしてから、カットします。
カットしたズッキーニをお皿に並べて、軽く塩を振りましょう。
放置時間の目安は、30分程度です。
ズッキーニから出てきた水分を拭いたら、下処理完了です。
それでは次項から、ズッキーニの味噌汁レシピをご紹介します。
シンプルなレシピから!ズッキーニと油揚げの味噌汁
はじめにご紹介するのは、基本の味噌汁レシピです。
油との相性が良いズッキーニは軽く炒めて、だし汁をそそいでみましょう。
味噌汁の具材としてよく登場する「油揚げ」を入れて、シンプルな味わいへと仕上げます。
【材料(4人前)】
・ズッキーニ 小1本
・油揚げ 1~2枚
・味噌 大さじ3
・だし汁 750ml
・サラダ油 小さじ1
【作り方】
①ズッキーニを半月切りにする
縦半分にしてから、1cm幅で半月切りにしてください。
②油揚げを短冊形にする
短冊のような長方形にしてください。
③小鍋にサラダ油をそそぐ
④「③」にズッキーニを入れて炒める
1分程度炒めて、ズッキーニに火を通しましょう。
⑤「④」にだし汁をそそぐ
⑥「⑤」に油揚げを入れる
火力は中火くらいにしてください。
⑦味噌を溶かす
ズッキーニに火が通ったことが確認できてから、弱火にして味噌を入れます。
味噌の分量は、お好みで調整してください。
これで、ズッキーニと油揚げの味噌汁の完成です。
ミョウガをアクセントに!ズッキーニとナスの味噌汁レシピ
続いてご紹介するレシピは、ズッキーニとナスの味噌汁です。
最後にミョウガを加え、少し大人な味に仕上げてみましょう。
【材料(4人前)】
・ズッキーニ 小1本
・ナス 小1本
・ミョウガ 2個
・味噌 大さじ3
・だし汁 750ml
【作り方】
①ズッキーニとナスを輪切りにする
5mm程度の厚みにしてください。
②ミョウガを小口切りにする
③それぞれの野菜をアク抜きをする
ナスやミョウガも水にさらしておきましょう。
④小鍋にだし汁を入れる
だし汁を入れたら、火にかけてください。
⑤「④」にズッキーニとナスを入れる
火が通るまで加熱します。
⑥味噌を溶かす
弱火にしてから味噌を入れます。
このとき、ブクブクと沸騰しないように気をつけてください。
⑦ミョウガを散らす
最後にミョウガを入れて、ズッキーニとナスの味噌汁の完成です。
お好みで、「⑥」の前に溶き卵を加えてもマイルドな味に仕上がります。
とても美味しいので、是非お試しください。
ズッキーニとトマトで味噌汁を洋風に仕上げる!
近年は、味噌汁を洋風にアレンジするレシピが流行していますよね。
洋風味噌汁は、汁物のバリエーションを増やしたい方におすすめです。
ズッキーニとトマトを使い、ご飯よりもパンやパスタに合う味噌汁を作ってみましょう。
【材料(4人前)】
・ズッキーニ 小1本
・トマト 大1個
・バター(もしくはオリーブオイル) 小さじ2
・コショウ 少々
・味噌 大さじ2
・だし汁 750ml
【作り方】
①ズッキーニをさいの目切りにする
食べやすいように、1cm程度のさいの目切り(角切り)にしてください。
カットしたら、アク抜きも行なっておきます。
②トマトをさいの目切りにする
ズッキーニと同じサイズにします。
③小鍋にだし汁を入れる
だし汁を入れたら、火にかけて温めます。
④「③」にズッキーニを入れる
2分程度火にかけましょう。
⑤「④」にトマトを入れる
トマトを入れたら、さらに数分温めます。
⑥味噌とバターを溶かす
火を止めてから、味噌とバターを加えてください。
⑦コショウを散らす
お好みでコショウを入れましょう。
そのほか、バジルなどの香草や、チーズを入れても美味しいです。
自分なりのアレンジでおたのしみください。
夏にぴったり!ズッキーニの冷や汁レシピ
最後に、味噌汁と同じように味噌を使用する郷土料理、「冷や汁」のレシピをご紹介します。
ズッキーニを入れて、少し洋風な雰囲気へと変化させましょう。
ご飯ではなく「豆腐」にかけるため、ダイエット向けのレシピです。
【材料(4人前)】
・ズッキーニ 小1本
・トマト 小1個
・もめん豆腐 1丁
・青じそ 4枚
・白いりゴマ 少々
・ゴマ油 少々
・だし入り味噌 大さじ4
・氷 適量
・水 400ml
【作り方】
①だし入り味噌をオーブントースターで焼く
アルミホイルの上にゴマ油を塗り、そこにだし入り味噌をのせてください。
だし入り味噌の上に白いりゴマを散らし、オーブントースターで5分程度焼きます。
②ズッキーニを薄切りにする
皮は縞剥きにし、2mm程度で薄くスライスします。
また、軽くアク抜きもしておきましょう。
③トマトをさいの目切りにする
1cm程度の大きさにしてください。
④豆腐を手でちぎる
食べやすい大きさにしておきます。
⑤容器に「①」と水、ズッキーニを入れる
このとき、ズッキーニに味をなじませてください。
⑥「⑤」にそのほかの材料も入れる
これで、洋風冷や汁の完成です。
淡白な味わいのズッキーニは味噌汁にも合う!
今回は主に、ズッキーニを使った味噌汁レシピをご紹介しました。
イタリアンに使うイメージのあるズッキーニですが、味噌との相性もバッチリです。
炒めて良し、煮込んで良し、生でも食べられるズッキーニは、料理のバリエーションを増やしてくれるはずです。
この記事でご紹介したレシピを、是非ともお試しください。