玄米茶とほうじ茶の効能に違いはあるの?それぞれの特徴は?

お茶と一口にいっても、さまざまな種類がありますよね。

中でも、玄米茶とほうじ茶はどちらも炒って作られるため、香ばしく飲みやすいイメージを持っている方も多いと思います。

購入する時、どちらにしようか迷われる方も多いのではないでしょうか。

今回は玄米茶とほうじ茶の特徴をそれぞれご紹介しながら、効能の違いなどをお伝えしていきます。

玄米茶とほうじ茶はどうやって作られるの?

玄米茶とは、玄米と茶葉で作られています。

具体的には水に浸して蒸して、炒ってきつね色になった米粒状の玄米や、弾けさせてポップコーン状になった玄米に、番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えた日本茶のことです。

きつね色の米粒状の玄米が多く入っているものほど風味がよく、高級な玄米茶といわれています。

炒った玄米の香ばしさと、番茶や煎茶のさっぱりとした味わいの両方が楽しめますよ。

ほうじ茶とは、強火で茶色くなるまで焙煎した煎茶や番茶などの茶葉で淹れたお茶のことです。

焙煎しているため独特の香ばしさがあり、お茶特有の苦みや渋みがほとんど無く、口当たりの良いお茶です。

玄米茶もほうじ茶も、玉露や煎茶よりも手頃に手に入りやすいので馴染みがありますし、どちらも香ばしさと飲みやすさが特徴として挙げられます。

また、玄米茶はフライパンで玄米を煎ることで、ほうじ茶は緑茶をフライパンで焙煎することで自宅でも簡単に作れますよ。

では、玄米茶とほうじ茶の効能に違いはあるのでしょうか。

それぞれの効能について解説していきましょう。

玄米茶の効能は?

玄米茶はほうじ茶と違い、玄米と緑茶の両方の栄養分を摂取できます。

主な栄養成分は、風邪予防や脂肪を分解してくれるカテキン。

リラックス効果のあるテアニン、美白効果や抗酸化作用があるビタミンC、新陳代謝を助けるビタミンB群です。

さらに、肥満や糖尿病を予防するガンマオリザノールや、コレステロールや中性脂肪の増加を抑えるギャバ。

老化を防ぐビタミンE、便秘の予防や改善にも繋がるミネラルや食物繊維なども豊富に含まれています。

このように、玄米茶には健康や美容に関するさまざまな効能があり、生活習慣病や風邪・食中毒などの予防からダイエットやアンチエイジングまで幅広い効果が期待できますね。

玄米茶を毎日飲むことでストレスを解消しながら、健康で生き生きとした生活を手に入れましょう。

ほうじ茶の効能は?

ほうじ茶は茶葉を焙じて作られますので、主な有効成分はカテキンやビタミン類で基本的には一般的なお茶とほぼ同じです。

玄米茶と同じ様に、ほうじ茶にもカテキンやテアニン、ビタミンCが含まれていますので、生活習慣病の予防やアンチエイジングなどの効能が期待できますね。

また、ほうじ茶の独特の香りには、特にピラジンという成分が豊富に含まれます。

このピラジンは、茶葉に火を入れる焙煎の製造過程によって生み出される香り成分です。

ピラジンには血液の流れをサラサラにして血栓を防いだり、精神を安定させるリラックス効果があったりするといわれています。

ほうじ茶はホッと一息つきたい時などに飲むと、非常にリフレッシュできますよ。

ぜひ、玄米茶とともにほうじ茶を生活に取り入れて、心身の健康にお役立てくださいね。

玄米茶とほうじ茶の美味しい淹れ方はあるの?

玄米茶やほうじ茶の素晴らしい効能を感じるためにも、より美味しく味わいたいですよね。

ここでは、玄米茶やほうじ茶の淹れ方のコツについてご紹介します。

まず玄米茶ですが、沸騰したお湯で短時間で抽出することが大切です。

なぜなら香りを良くし、カテキンを抽出させやすくすることで美容・健康効果UPを期待できるからです。

また、抽出時間が長くなると苦みや渋みが出てしまい、玄米茶特有の香ばしい風味が落ちてしまうので、短時間で抽出することがポイントです。

次にほうじ茶ですが、玄米茶と同様に焙煎した香りをしっかりと出すために、沸騰したお湯で短時間で抽出することで美味しいほうじ茶を淹れられます。

できるだけ熱いお湯で入れた方が、香りが良く立って美味しく淹れられますよ。

抽出時間は30秒を目安に、少し濃い目に入れるとより風味を感じられます。

ほうじ茶は1~2煎目で成分が出てしまいますので、次の1煎は茶葉を新しいものに取り換えた方がより美味しく頂けますよ。

そして、タンパク質が含まれているほうじ茶は時間が経つと変質しますので、その日のうちに飲みきるようにしてくださいね。

また、玄米茶もほうじ茶も最後の一滴まで注ぎきるようにしてください。

最後の一滴には旨味や味が凝縮されていますし、湯のみに均等に廻しつぎをすることで味や濃さが均一になります。

玄米茶やほうじ茶は、高温で淹れても渋みや旨みは強く出ませんので、沸騰したお湯で短時間で抽出して香り高い味わいを存分に楽しみましょう。

玄米茶とほうじ茶のカフェインの量は?

玄米茶もほうじ茶も、カフェインの含有量が少ない印象がありますよね。

実際に玄米茶は玄米が入っているため、煎茶や番茶の使用量が少ない分、カフェインの量も少なくなっています。

玄米茶は100mlあたり10mgのカフェインが含まれます。

ほうじ茶に関しても、製造工程において高温で焙煎する際にカフェインが飛ばされるために、比較的カフェインの量は少なめといわれています。

ほうじ茶に含まれるカフェインは、100mlあたり20mgです。

玄米茶もほうじ茶も飲みやすく、カフェインの含有量が少ないことから、妊婦や子ども、高齢の方などにも負担が少ないお茶ですね。

また、カフェインは血管収縮作用がありますので、カフェインを摂り過ぎると体が冷えやすくなります。

カフェインの含有量が少ない玄米茶やほうじ茶は優れた効能に加えて、冷え性対策にも一役かってくれますね

玄米茶とほうじ茶の効能を最大限に活かすには?

玄米茶とほうじ茶には素晴らしい効能がたくさんあることがわかりましたが、せっかくならその効能を最大限に活かしたいですよね。

そのためには、それぞれ飲むタイミングを工夫するといいでしょう。

まず、玄米茶を飲むタイミングですが、食前か食事中がおすすめです。

玄米茶は血糖値の上昇を穏やかにする効果がありますので、朝・昼・晩の食事の前か食事中に飲むとより効果を実感できます。

寝る前に飲むのも、とてもいいです。

なぜなら玄米茶は腸の活動を助けてくれるので、翌朝にすっきりと排泄しやすくなります。

次に、ほうじ茶を飲むタイミングですが、朝と寝る前に飲むのがベストです。

朝はほうじ茶に含まれる少量のカフェインが目覚めをすっきりとさせて活動を促してくれますし、口内もさっぱりして気持ちいいですよ。

寝る前にほうじ茶を1杯飲めば身体もぽかぽかと温まり、リラックス効果もあるので、ぐっすりと眠れるでしょう。

また、ほうじ茶はもともとカフェインの含有量は少ないですが、水出しにするとさらに少なくなります。

水出しにした場合、カテキンはあまり抽出されませんが、旨み成分のテアニンが多く出るといわれています。

このテアニンは疲労回復効果やストレスの緩和、リラックス効果が期待されていますので、睡眠の質を上げてくれるでしょう。

玄米茶やほうじ茶を飲む時間帯を意識することで、日常生活をより豊かなものにしてくれるはずですよ。

玄米茶とほうじ茶を日常生活に取り入れてみよう

玄米茶とほうじ茶はどちらも優れた効能を持ち、香ばしさと飲みやすさが特徴のお茶であることがわかりました。

それぞれの特徴を活かして、ぜひ美味しい淹れ方で最大限に効果を出すタイミングで飲んでみてはいかがでしょうか。

その日の気分や体調に合わせて、玄米茶にするかほうじ茶にするか選んでも楽しいですよね。

ぜひ、日常生活に玄米茶とほうじ茶を取り入れてみてくださいね。