味噌の風味を長く楽しむ保存方法とは?常温でも良いの?

味噌は、ほとんどのご家庭で常備されている食品ですよね。

健康食としても人気の高い味噌ですが、どのように保存していますか?

味噌は常温保存ができるといわれていますが、湿気の多い時期や真夏は常温で置いておくのは不安です。

常温で置いておいたら変色してしまった、カビが生えてしまった、という経験がある人もいるでしょう。

それでは、どのような保存方法が味噌の風味を長く楽しむために適しているのでしょうか。

この記事では、味噌の保存方法についてお伝えします。

味噌は発酵食品だけど常温で良いの?

皆さんは、毎日味噌汁を飲んでいますか。

味噌汁があるだけで食卓のバランスが整いますし、不足しがちな野菜も味噌汁の具にすることで食べやすくなります。

ほかにも味噌を使った料理は多く、日本の食卓にとって欠かせない存在です。

味噌は万能な調味料として、昔から親しまれている食品です。

ところで、味噌はどのように保存するのが良いのかご存知ですか。

味噌屋では常温で置いてあるところもありますが、スーパーでは冷蔵コーナーに置いてある場合もあるでしょう。

味噌は発酵食品なので、常温で置いてあるだけでも熟成が進んでいます。

そのため、保存の仕方によっては風味や味が落ちてしまうことがあります。

また、カビが生えてしまうとその部分は食べられません。

毎日食べるものだからこそ、おいしい状態でできるだけ長く保存したいですよね。

常温で良いのか、ほかの保存方法の方が良いのか、次項からご説明していきます。

常温保存だと熟成が進む!味の変化を楽しみたい人はOK

味噌は発酵食品のため、常温で保存すると熟成が進みます。

熟成が進むと色や風味が変わり、それがまた味わいになることもあります。

味噌は、加工されたものでなければ腐ることはないとされているため、常温での保存も可能です。

手作り味噌の場合、熟成の変化を楽しむというのもアリです。

1年熟成させることもよくあり、カビが生えなければ食べることができます。

ただ、できあがったときのままの味を保つということはできません。

熟成が進むため、味は変化し続けることになります。

いつも同じ味の味噌を使いたいという人には常温保存は向いていません。

また、味噌は一度空気に触れると菌が繁殖しやすくなりカビが生える可能性がありますし、発酵が進みすぎて渋みなどが出てくることがあります。

色も黒っぽくなり、見た目にもあまり良くありません。

そのため、熟成を進めたいとき以外は味噌の常温保存はあまりおすすめしません。

一般的な冷蔵保存は空気に触れないことが大切

続いて、味噌の冷蔵保存についてお話しします。

一般的に多くの人は味噌を常温ではなく冷蔵庫で保存していると思います。

一定の低温で保つことにより、発酵を止めていつも同じ味の味噌を楽しむことができます。

また、菌やカビの繁殖を抑えることにも繋がります。

未開封であっても冷蔵庫に入れておいた方が変色しにくく同じ味を保てるので、買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れておきましょう。

味噌を冷蔵庫に保存していると、気になるのが味噌の乾燥です。

乾燥するということは空気に触れているということです。

空気に触れると味噌の風味が落ちてしまいます。

袋タイプの味噌であれば、ビニール袋に入れ替えて口をゴムで留め、さらにジッパー付き袋に入れて冷蔵庫に入れましょう。

これで乾燥や風味の変化を減らすことができます。

パックタイプの味噌であれば、表面にラップを敷いて空気に触れないようにしておくと良いでしょう。

おすすめは冷凍保存!長期保存したいときはこれ!

味噌の保存方法の中で、一番おすすめしたいのが冷凍保存です。

意外かもしれませんが、味噌は冷凍でも保存できます。

味噌がカチカチに凍ってしまうと使いにくいと思われるかもしれませんが、その心配はありません。

味噌はマイナス30℃ほどにならないと、カチカチには凍らないとされています。

そのため、一般家庭の冷凍庫で味噌がカチカチに凍ることはないのです。

冷凍庫に入れても柔らかいままのため、普通に使うのと同じようにおたまですくって使うことができます。

冷凍であれば熟成が進まず、風味の変化もほとんどありません。

また、保存期間も伸びますので、少人数の家族でも味噌を使い切ることができます。

冷凍庫であれば1年ほどは保存できるといわれています。

冷凍保存するときも、味噌が乾燥して空気に触れないようにしましょう。

前項でもご紹介したビニール袋+ジッパー付き袋は、使えば使うほど空気を抜いて小さくしていくことができるため、冷凍庫の中でも邪魔にならずおすすめです。

使いにくいという場合は密閉容器でも大丈夫ですよ。

味噌を熟成させず長く同じ味を楽しみたいという人は、冷凍保存を試してみてください。

味噌の熟成を進めたいときは常温、通常使う分は冷凍庫と使い分けると良いかもしれません。

お気に入りの味噌を見つけてみよう

味噌の保存方法がわかりましたね。

ところで、皆さんはお気に入りの味噌がありますか。

スーパーで何となく買っている、セール品を買っているという人もいるかもしれません。

味噌は日本の食卓にはなくてはならないものですし、子どもにとってはお母さんの味です。

一度、自分のお気に入りの味噌を探してみませんか。

しかし、味噌はさまざまな色や味があり、また地域による違いもあります。

どのように選べば良いのかわからないかもしれません。

そこでこちらでは、簡単に自分の好きな味の味噌を見つける方法をご説明します。

ポイントとなるのは、味噌の原材料です。

味噌のパッケージには、必ず原材料が記載されています。

味噌の原材料は主に「米・大豆・食塩」の3つですが、材料の配合や発酵具合、塩分などで複雑に味が変化します。

原材料欄のいちばん左に表示されている材料から順番に多く含まれているので、ここで大まかに味が予想できます。

甘めの味噌が好きであれば「米」がいちばん左に表示されているものを選ぶのがおすすめです。

また、麹の割合もチェックしてみましょう。

麹の割合が大きい味噌は甘いといわれていますので、割合が大きい味噌は甘い味噌ということになります。

また、「酒精」という材料が入っているかどうかも要チェックです。

味噌は発酵食品なので常温で置いておくと発酵が進んでしまいます。

酒精は、味噌の発酵を止める役割を持ちます。

一定の味を保ってくれる一方で、味噌の風味や味わいが薄れてしまうこともあります。

味噌本来の味を楽しみたいという人は、酒精が含まれていないものを選びましょう。

味噌のパッケージにはさまざまな情報が記載されています。

実際には、食べてみなければ好みの味はわかりませんが、大まかな指標としてみてください。

おすすめは無添加味噌!常温よりも冷蔵・冷凍保存がベター

お好みの味噌はそれぞれ異なるとは思いますが、最後においしいと評判のおすすめの味噌をご紹介します。

◆マルコメ/プラス糀 無添加 糀美人

ぜいたくに米麹を使い、甘めの淡色系味噌です。

添加物が無添加なので、子どもにもおすすめの味噌です。

やさしい甘さは味噌汁だけでなく、味噌漬けなどの料理にも適しています。

◆ひかり味噌/マル無 無添加味噌 国産

使用しているすべての材料を、国産にこだわっています。

添加物無添加で、味噌本来の香りと旨みを感じることができます。

◆浅利佐助商店/百年蔵みそ

秋田県で味噌を作り続けている浅利佐助商店が、秋田県産の材料にこだわって作った味噌です。

赤淡色の味噌は甘くまろやかで、そのままでも十分旨みが感じられます。

キュウリなどに付けて食べるのもおすすめです。

今回ご紹介した3つの味噌はどれも添加物無添加で作られています。

無添加の味噌も常温で保存できるとされていますが、風味を長く楽しむためにも前の項でご紹介した冷蔵や冷凍での保存がおすすめです。

味噌は風味を逃さないように冷蔵庫や冷凍庫で保存しよう!

味噌は日本人に馴染みの深い食品です。

近年では健康にもよいとされ、改めて見直されています。

毎日の食事に使うためにも、こだわりの味噌をみつけたいですよね。

もし味噌の選び方で迷ってしまったら、自分の地元で作られた味噌を選ぶのも良いでしょう。

好みの味噌を見つけたら、冷蔵庫や冷凍庫など、低温下での適切な環境で保存してください。

風味がそのままの美味しい味噌を、長く楽しむことができるでしょう。