電子レンジは今では時短料理や温めのテクニックが紹介され、なくてはならない存在となっていると思います。
焼き魚を作ることができたり、今まででは考えられない使い方で注目を浴びています。
主婦にも、ひとり暮らしの人にもなくてはならない存在の電子レンジですが、庫内にこびりついてしまった「におい」についてはどのように対処していますか?
ここでは、電子レンジについてしまったにおいを取る方法や、お掃除の仕方をご紹介します。
綺麗に使って、より身近な存在でいてもらいましょう。
電子レンジで焼き魚を温めたい!においが問題
どのご家庭にも1台はあるであろう電子レンジ。
冷めてしまった料理を簡単に温められてとても便利ですよね。
耐熱性であればタッパーウェアごとや、ラップごと温められるのもその利便性のひとつです。
さて、焼き魚を温める時にはどのようにしていますか?
おそらく、お皿に乗っている焼き魚にラップがかかった状態で温めていると思います。
でも不思議なことに、他の食品と違い、ラップをしていても焼き魚のあの匂いが電子レンジ内に充満してしまうんですよね。
また、使用頻度が低ければにおいはそこまで気になりませんが、家族が多かったり、仕事の都合などで作り置きが多かったりすると、電子レンジの使用回数はぐっと増えます。
その度に拭き掃除などをできると良いのですが、そこまでは手が回らないことも多いのではないでしょうか。
拭き掃除をする際には、庫内のマイクロ波出口のカバーの汚れを拭くとよいとされています。
この部分に食品の汁などが付着すると、においだけでなく、発火・発煙の可能性があるからです。
ただ、焼き魚の場合は、たった一度の利用でしっかりにおいが残ってしまうのが問題です。
簡単ににおいを落とすことができる方法や、商品などをご紹介しますね。
電子レンジについてしまったにおいを取る方法
電子レンジで焼き魚を温めた際についてしまうにおいは、生臭さや魚臭さだと思います。
それに効くにおいとりは、ご家庭にあるもので簡単に行うことができます。
まずは、お酢を適量水で薄めて、それをチンして、その蒸気で汚れを浮かせてから拭き取る方法。
焼き魚を温めた際に出るにおいはアルカリ性のにおいなので、酸性のお酢がとてもよく効きます。
お酢大さじ3をカップ1杯の水に溶かし、電子レンジで2~3分加熱します。
そのままドアを開けずに10分以上放置し、その後温めた酢水を使って庫内を掃除、そのまましばらくドアを開けたまま乾燥させる、というのが手順です。
お酢を切らしてしまっていたり、苦手だと言う人は、代わりにクエン酸を使用すると良いです。
クエン酸の場合は、水100mlに対し小さじ1~2杯のクエン酸が目安です。
これを電子レンジでチンすれば、汚れもにおいもきちんと浮かせて落とすことができます。
変わったものだと、コーヒーの出し殻などをチンしてもにおいは取れるようです。
これはコーヒーに含まれる消臭成分が役立ってくれるからだそうです。
紅茶やほうじ茶の茶殻も、同じようににおいを取ってくれるようです。
また、レモンを使用する方法もあります。
耐熱容器にレモンと水を入れてレンジで温め、そのレモン水をスポンジに染み込ませて庫内を掃除する方法です。
これもレモンが酸性なので、魚臭さには大変よく効く方法です。
焼き魚を温めた時以外でも!電子レンジのお掃除方法
焼き魚を温める以外でも、においがつきやすいのが電子レンジです。
そんな時はしっかりお掃除をして、ピカピカにすると気持ちもいくらか和らぎます。
お掃除におすすめしたいのが、「アルカリ電解水」です。
最近は100均などでも手に入るようになりましたが、汚れの分解にとても優秀です。
汚れがにおいの元なので、徹底的に綺麗にする際には、是非使用したいところです。
【手順】
①キッチンペーパーを1/4に折りたたんだものを4つ用意します。
②深みのある耐熱皿にキッチンペーパーを重ねておき、アルカリ電解水を80mlほど染み込ませます。
③ラップをしないで500Wで3分チンします。
④3分ほどドアを開けずに放置します。
⑤ドアを開けてキッチンペーパーを取り出し、庫内の拭き掃除をしっかりします。
これで電子レンジ内は綺麗になり、においの元の汚れもほぼ落ちます。
できればターンテーブルを外して、綺麗に洗い、ターンテーブルの下の部分もしっかりと拭いてあげると良いですね。
ターンテーブルの下は、汚れがこびりついている場合は、キッチンペーパーをかぶせてアルカリ電解水を多めに吹き付け、一度チンしてみてください。
そうすると汚れがとても落ちやすくなります。
焼き魚などのにおいが気になる場合はどう防げばいい?
しっかり電子レンジ内を掃除しても、また焼き魚を温めたらにおいが復活…なんてことは避けたいですよね。
ラップをしてもにおいが残るのですから、これはなにか特殊な対策が必要かと思われます。
その場合、ラップよりもしっかりした密閉性の高い容器で温めるという方法がありますね。
例えば、シリコンの魚用の容器が最近では売られています。
底面が凸凹になっているものもありますから、温めた際に脂も落ちてありがたいですね。
あとは、陶器のしっかりした容器で温める方法もあります。
いずれもラップ1枚よりは、ずっとにおいが減ります。
しかし残念ながらどの方法も、においを完全に防ぐことは難しいようです。
電子レンジで焼き魚を温めたら、においがこもらないようにドアを開け放し、すぐにさっと拭き掃除をするのが、今のところにおいがこびりつかない一番の対処法と言えます。
どの食品を温めても同じなのですが、電子レンジを長く綺麗に使う方法は、こまめに手入れをするのが大事になってきます。
できれば電子レンジを使用する度に気をつけていきたいポイントですね。
においや油が気になる!電子レンジを綺麗に保つ方法
電子レンジで焼き魚などを温めた際ににおいが出るのは仕方がないことですが、問題はそのにおいが他の食品などにうつることですよね。
魚臭い電子レンジで温めた食品は、どれもにおいがある程度うつってしまいます。
前述した電子レンジのにおいとりやお掃除方法はとても大事ですが、できればこまめにやっておきたいお手入れがあります。
それは濡らしたタオルや台拭きなどを電子レンジでチンして、水蒸気を発生させ、それで庫内を拭き掃除するというもの。
必要なものはすぐ手元にありますし、特別な道具はなにひとつ使いません。
水で濡らしたタオルや台拭きなどを3分ほど500Wで温め、しばらくドアを閉めたままにしておきます。
ドアを開けたら、そのタオルや台拭きなどで庫内を拭くだけです。
お皿洗いなどの片手間にできる方法ですし、これをこまめに行うことで、汚れや油などはほぼ取り去ることが可能です。
この方法は軽い汚れの時に効果を発揮しますので、気合いを入れて掃除するほどではないけれど、ちょっとお手入れ…という時に試してみてくださいね。
焼き魚を電子レンジで温めるならにおいとりにはこんな商品がおすすめ!
どんなに綺麗に電子レンジを使用していても、どうしてもにおいがついてしまうのは仕方がないことです。
特に焼き魚や揚げ物など、表面をカリッと仕上げたいものの場合、ラップをかけずに温めるわけですから、においはより庫内に残りやすくなります。
汁や脂などが飛び散ると、においだけでなく火事の原因にもなります。
でも、いつもこまめにお手入れをする時間がない方も多いですよね。
家にいつでも重曹やクエン酸が常備されている、というお掃除好きの方も、あまり多くはないと思います。
そんな方におすすめなのが、「電子レンジ専用お掃除シート」です。
いくつかの企業が発売しているので、どれが適切なのかは自分で見比べて選んでみてください。
これは焦げ臭さや生臭さだけでなく、庫内の油などのベタつきもしっかりと落とし、においも綺麗に除去してくれます。
ドラッグストアや通販などで手に入るので、一度試してみてください。
成分はアルカリ電解水とエタノールです。
先ほど説明した電子レンジのお掃除に使用するべき「アルカリ電解水」が含まれているシートなので、自分でアルカリ電解水を購入する前のお試しとしても、とてもよい商品ではないでしょうか。
お掃除シートを持っているだけで、いつでも掃除できるという心の余裕も生まれてとても良いですね。
文明の進歩で電子レンジはもっと便利な存在に
現在の電子レンジは、温めるだけでなく、調理器具としても注目されています。
インターネットで少し調べると、以前はなかった「ひと手間」を紹介していて、調理も温めもとても捗るのが今の環境です。
焼き魚も「ラップをせずに日本酒を少しふりかけるとふっくらと仕上がる」なんてコツが紹介されていますね。
しかしその反面、においとりやお掃除に関しては、まだまだ自動化できない部分が多いです。
こまめにお手入れして、より便利な存在となった電子レンジを、大事に扱ってあげてくださいね。