電子レンジでパスタを茹でると光熱費は安くなる?高くなる?

鍋でパスタを茹でるときは、たっぷりのお湯を沸騰させて麺と塩を入れ、一定時間茹でるのが基本です。

しかしここ数年では、鍋を使わずに電子レンジでパスタを茹でる方法も人気です。

手軽でとても便利なのですが、光熱費が高くなるのではないかと心配な方も多いことでしょう。

今回の記事では、パスタを電子レンジで茹でるときの光熱費のお話に加え、電子レンジを使ったパスタの作り方もご紹介していきますね。

電子レンジでパスタを茹でるときの気になる光熱費は?

それでは早速、電子レンジでパスタを茹でるときの光熱費は、ガスコンロと比べてどちらがお得なのかをご説明しますね。

こちらは電子レンジ(500W)を使ったパスタの茹で時間の目安になります。

・1人分(100g) 通常の茹で時間プラス5分

・2人分(200g) 通常の茹で時間プラス8分

・3人分(300g) 通常の茹で時間プラス9分

・4人分(400g) 通常の茹で時間プラス10分

それぞれの加熱時間と電気代は次のようになります。

・1人分(11分) 約2.4円

・2人分(12分) 約3.1円

・3人分(15分) 約3.4円

・4人分(16分) 約3.7円

電気代は、たったの3円前後。

ガスコンロで茹でるときは、1人分あたり1リットルの水が必要ですが、実はガスコンロで鍋の水1リットルを沸騰させるだけで、ガス代が約3円もかかるんです。

鍋にパスタを入れて茹で始める前に、ガス代の方が高くなってしまうということです。

麺の量が多くなればなるほど水の量もたくさん必要なので、沸騰させるまでのガス代は電子レンジで茹で上がるまでの電気代よりも高くなるということになります。

しかも、レンジでパスタを茹でるときの水の量は1人分500mlだけでいいので、光熱費だけでなく水も節約できてしまうんです。

電子レンジで茹でれば光熱費だけでなく調理効率もアップ!

前項でもご説明しましたとおり、電子レンジでパスタを茹でる時間は、麺の量に応じて鍋で茹でる時間にプラス4分以上かかります。

これだけ考えると、調理時間が長くなるように思えますが、このプラスの時間はガスコンロでお湯を沸騰させる時間とほぼ変わらないのです。

また、鍋で茹でるときは、最初パスタがなじむまでかき混ぜないとパスタ同士がくっついたりしますが、電子レンジで茹でると途中でかき混ぜたりしなくても、放置状態できれいに茹で上がります。

この放置状態の間に、空いたガスコンロでパスタソースを作ったり、他のサイドメニューを作ったりできますので、とても効率的です。

しかも、麺を茹でる大きな鍋を洗わなくて済むので、後片付けもぐんと楽になります。

電子レンジでパスタを茹でると、光熱費だけでなく調理作業自体も効率アップするというわけです。

電子レンジでパスタを茹でる容器は?

電子レンジでパスタを茹でる専用容器は、多数のメーカーから販売されており、「光熱費が安くなる」「時短調理ができる」ということでとても人気です。

これらの専用容器は、共通して次のような特徴があります。

・パスタがそのまま入るぐらいの長細い形をしている。

・湯切り口がついている。

・パスタの分量を量る輪っかのようなものがついている。

湯切り口がついていれば、ザルを使わなくて済むのでとても便利ですね。

大きさは、1~2人用から4人分まで作れる大きいものまでありますので、普段作る量に応じてちょうどいい大きさのものを選ぶとよいでしょう。

そして、電子レンジ庫内の大きさをチェックしておくことも大切です。

電子レンジに容器が入らなければ使えないですし、ターンテーブル式の電子レンジの場合は容器が引っかかって回らないことも考えられます。

このような専用容器が多数売られていますが、わざわざこれらを使わなくても電子レンジでパスタを茹でることはできます。

耐熱性のボウルや、面積が広めで深さがある耐熱容器なら全く問題ありません。

パスタが入らなければ、半分に折って茹でればいいのです。

水を入れたときの深さがギリギリのラインだと、噴きこぼれる可能性があるので深さに余裕があるものを選びましょう。

電子レンジでパスタを茹でてみよう!

それでは、光熱費を節約できる電子レンジでパスタを茹でる方法をご説明します。

【材料 1人分】

・パスタ 100g
・水 500ml
・塩 ひとつまみ程度
・オリーブオイル 約大さじ1

【作り方】

①耐熱容器にパスタと水を入れます。

②塩とオリーブオイルを入れます。

油分を加えておくことで、パスタがくっつかずきれいに茹で上がります。

味付けによっては、ごま油にしても美味しいです。

③電子レンジで加熱します。

加熱時間は、パスタの包装に記載してある時間にプラスします。

500W プラス4分
600W プラス5分

パスタを茹でる専用容器以外の耐熱容器を使う場合は、蓋やラップはしないで加熱してくださいね。

④専用容器の湯切り口、またはザルで湯切りします。

これで完成です。

あとは、お好みのソースをあえるだけです。

アルデンテがお好みの方は、最初少なめに時間設定して様子を見ながら調整してみましょう。

具材も一緒に加熱して光熱費を最小限に~カルボナーラ編~

電子レンジを使うと簡単にパスタを茹でることができ、光熱費も節約できることが分かりましたね。

パスタを茹でるときに具材も一緒に加熱すると、ガスを一切使うことなく絶品パスタが出来上がります。

ひとつの例として、電子レンジのみで作る「カルボナーラパスタ」のレシピをご紹介します。

【材料 1人分】

・パスタ 100g
・水 500ml
・塩 ひとつまみ程度
・オリーブオイル 約大さじ1
・ベーコン 1枚(食べやすい大きさに切る)
◎粉チーズ 大さじ2
◎卵 1個
◎オリーブオイル 小さじ1/2
◎黒こしょう お好みで

【作り方】

①前項でご説明したパスタの茹で方同様に行いますが、パスタと一緒に食べやすく切ったベーコンを耐熱容器に入れて加熱します。

②カルボナーラソースを作ります。

電子レンジで加熱している間に、◎の材料をボウルに入れて泡だて器で混ぜておきます。

③パスタとベーコンが茹で上がったら、湯切りをして②のボウルに投入し、手早く混ぜます。

④お皿に盛りつけて、完成です。

お好みで粉チーズやパセリをかけてもOKです。

ベーコンを炒めたりする手間も省け、光熱費と洗い物も減らせるのでとても便利でおすすめですよ。

具材も一緒に加熱して光熱費を最小限に~和風パスタ編~

きのこ類やホウレン草などの葉物野菜を使うときは、パスタが茹で上がる直前に投入します。

次は、電子レンジのみで作る「しめじとホウレン草の和風パスタ」のレシピをご紹介します。

【材料 1人分】

・パスタ 100g
・水 500ml
・塩 ひとつまみ程度
・オリーブオイルまたはごま油 約大さじ1
・ホウレン草 2~3枚(食べやすい大きさに切る)
・しめじ 1/4株
◎バター 10g
◎めんつゆ 大さじ1
◎にんにくチューブ少々 お好みで

【作り方】

①ホウレン草は食べやすい大きさに切っておき、しめじはほぐしておきます。

②電子レンジでパスタを茹でます。

このとき、加熱時間を1~2分短い設定にして加熱してください。

③和風ソースの準備をします。

電子レンジで加熱している間に、◎の材料をボウルに入れておきます。

④一旦チンとなったら、電子レンジを開けてホウレン草としめじをパスタの容器に投入し、さらに1~2分加熱します。

⑤パスタと具材が茹で上がったら、湯切りをして③のボウルに投入し、手早く混ぜます。

⑥お皿に盛りつけて、完成です。

このように、電子レンジだけでいろんなパスタをアレンジすることができるので、光熱費がぐんとお得になります。

光熱費を節約して簡単美味しいパスタ作りを!

パスタ作りは光熱費がかかり、洗い物が大変で意外と時間がかかるイメージでしたが、電子レンジでパスタを作ると光熱費の節約になるうえ、調理効率もアップすることがわかりましたね。

パスタを茹でる途中で具材を投入することで、かなりの時間短縮もできます。

慣れてくるとアレンジも自由自在なので、手軽に美味しいパスタを作ることができますよ。

ぜひ試してみてくださいね。