電子レンジのオーブン機能、活用していますか?
実際のオーブンと違ってうまく焼けない!などという問題があり、使っていないという方もいらっしゃるかと思います。
その場合、もしかしたら基本的な使い方を理解していないのかもしれません。
数ある機能をどう使いこなすか、シンプルな「焼肉」を例にとって解説しますね。
電子レンジのオーブン機能、基本的な使い方
電子レンジのオーブン機能をしっかりと使えるようになるために、まずは説明書を読みましょう。
前回の機種ではこう使っていたから…などという使い方をしていたら、その真価の半分も発揮できません。
そこまでがまず徹底して欲しいことです。
焼肉を作る際に「焦げ目がつかない」「火が通っていない」などの問題が起きた時ですが、これは「予熱をしっかりしていない」からだと思われます。
オーブン機能は電子レンジ機能と違い、必要な温度になるまで時間がかかります。
そのため、予熱をしっかりとしないと本来の調理時間より短い時間しか加熱していないことになるのです。
そしてその予熱を逃さないように、予熱が終わったらすぐに調理を始め、扉を何度も開閉しないようにしましょう。
調理の際にはクッキングシートを使用してください。
電子レンジや天板、オーブン皿の汚れを防ぐ目的もありますが、火の通りを良くしたり、調理後にこびりつくのを防げます。
実際焼肉を作ってみて「焼き色がつかない!」となった方は、グリル機能を使用してみてください。
オーブン機能で火を通した後、グリル機能を使うと焼き色がきちんとつきます。
また、オーブン機能を使用したすぐ後にはレンジ機能は使えないので、冷めるまで待ちましょう。
電子レンジのオーブン機能を使えば、簡単に焼肉が作れる!
さて、バーベキューやお店など、焼肉といえば自宅でするイメージはあまりありませんよね。
実際ホットプレートなどで作っても、匂いや煙がこもってしまうという問題点があります。
しかし、電子レンジのオーブン機能で焼肉を作れば、匂いも煙も気にせず、美味しい焼肉を楽しむことができます。
【材料】
・カルビ(牛もしくは豚) 200g
・キャベツ 1/2玉
・もやし 1袋
・焼肉のタレ 適量
・塩胡椒 少々
【作り方】
①オーブンは210度に予熱しておく。
②オーブン用の天板にクッキングシートを敷き、もやしを洗って敷き詰め、キャベツを食べやすい大きさに切ってのせ、その上に肉を並べていく。
③塩胡椒をしてオーブンで20分焼く。
④食べるときは好きな焼肉のタレや塩をつける。
たったこれだけで、ボリュームのある焼肉ができてしまいます。
網焼きと違い脂が下に溜まってしまうので、野菜を敷くことによってその脂を利用しています。
煙も出ませんし、匂いも抑えられてオーブン焼肉はとても便利です。
お手軽焼肉に必須のタレ、さまざま
焼肉といえば「タレ」ですよね。
焼肉に使用するタレは大別して2種類あります。
それは「もみダレ」と「つけダレ」です。
もみダレはその名の通りお肉を揉むときのタレで、つけダレはお肉を食べる時につけるタレです。
つけダレはスーパーなどにたくさん売っていますが、もみダレだと主張するタレに出会ったことはまだありません。
つけダレでお肉をもんでもいいのですが、そうなるとちょっとコストがかかってしまいますね。
焼肉のもみダレは基本的に醤油味です。
となると、自作できると思いませんか?
自宅で行う電子レンジのオーブン機能を利用した焼肉でも、お店の味が再現できるのです。
以下に簡単な材料と分量を記しておきますので、参考にしてください。
作り方は混ぜ合わせるだけです。
【材料】
・醤油 大さじ2~3
・砂糖 大さじ0.5~1
・酒 大さじ1
・みりん 大さじ0.5~1
・ごま油 大さじ1~1.5
・りんごジュース 大さじ1~2
・にんにくすりおろし 小さじ1~2
・ごま 大さじ1~2
お好みに合わせて、甘さは調節してください。
これらをよく混ぜ合わせて、焼く少し前にお肉に絡めておくと、つけダレなしでも美味しく焼肉を楽しめます。
電子レンジのオーブン機能を使えば残った焼肉でピザが作れる!
焼肉はいつどこでやっても楽しいものですが、育ち盛りの子どもがいる家庭では、一緒に白米などの「シメ」の品を用意したいですよね。
お店だと冷麺やビビンバなどが注文できますが、家庭でする焼肉ならなにをシメにしましょうか。
そこで私は「ピザ」を推奨します。
ピザは小さな子どもも喜んで食べてくれる、みんなが大好きなメニューです。
残った焼肉を使って、「照り焼きピザ」はいかがでしょうか。
生地は冷凍のものを使用すれば簡単ですし、こだわる方はホームベーカリーなどで自作するのも良いでしょう。
【材料】
・肉(鶏モモ、牛、豚なんでも可) 150~200g
・玉ねぎスライス 1/4個
・しめじ 1/2房
・焼肉のタレ 大さじ2
・マヨネーズ 大さじ2
・チーズ たっぷり
【作り方】
①焼肉のタレとマヨネーズを混ぜておき、ピザ生地に塗る。
②玉ねぎ、焼いた肉、しめじ、チーズの順番でトッピングする。
③200度のオーブンで15分焼く。
残ったお肉を有効活用できますし、トッピングは子どもにしてもらうと楽しいかもしれません。
マヨネーズがコクを出してくれて、とっても美味しいですよ。
電子レンジのオーブン機能を使って、シメまで作れてしまうのはとても嬉しいですね。
焼肉を電子レンジのオーブン機能で作ることのメリット
さて、自宅焼肉を電子レンジのオーブン機能ですることにより発生するメリットとはなんでしょうか。
まず、匂いや煙が出ないことです。
これは昨今の住宅事情を鑑みると、間違いなく大きなメリットです。
ベランダで焼肉をする強者もたまにいますが、ご近所の迷惑になるので、自宅焼肉をする際にはホットプレートに換気扇を全開…というパターンが多いかと思います。
一軒家ですと庭先で焼肉ができますが、都会ではそうもいえませんよね。
電子レンジのオーブン機能を使った焼肉ですと、匂いはキッチン内でおさまりますので、換気扇がリビングに付いていなくても大丈夫です。
炭火なども使用しないので、煙も出ません。
また、小さな子どもがいる家庭では、子どもから目を離せないのが現状だと思います。
お店の焼肉を食べに連れて行ってあげたくても、子ども連れは来ないで欲しいという目線を受けることもありますよね。
そんな時に、電子レンジのオーブン機能調理なら、子どもから目を離さずにすみますし、焼肉をお腹いっぱい食べさせてあげることができます。
あらかじめ焼けた状態で出てくるので、「早く!」とせき立てられることもなく、ゆったりと食事を楽しめますよね。
さらに、後片付けが簡単です。
調理に使ったまな板、包丁、天板を洗い、電子レンジ内をさっと拭いて匂いをとってあげるだけです。
忙しい奥様にもぴったりの料理なんです。
オーブン機能をもっと活用しよう!
焼肉を例にとって、電子レンジのオーブン機能調理がどれだけ優れているのかを述べてきました。
特に、小さな子どもがいる家庭では大活躍する可能性が見えてきたかと思います。
オーブン機能をきちんと理解して使用すれば、グラタンやパイなどの「ちょっとしたおもてなし料理」などにも大活躍します。
説明書をしっかり読むことで、ちゃんとした使い方も頭に入ると思います。
「オーブン機能は全然使えない!」と切り捨てるのではなく、ぜひ活用の道を探してみてください。
予熱をしっかりする、扉の開閉を少なくするなどの簡単なポイントで、仕上がりが違ってきます。
子どもが大好きなクッキーなども一緒に作れるので、ぜひオーブン機能を活用していただきたいです。
また、電子レンジを購入する際に、「オーブン機能はよくわからないから」と普通のを買うのはちょっともったいないです。
電子レンジとオーブン両方をキッチンに置くのはスペースの関係上大変ですが、オーブン機能付きの電子レンジならば一台でスッキリと置くことができます。
最近は油を落としてくれる機能がついていたり、パン生地を発酵させる機能がついていたりと、進化も素晴らしいです。
もし買い換えるのならば、ぜひオーブン機能付きにしてみてください。
焼肉はもはや個人宅で作る時代!
電子レンジのオーブン機能を使うことで、ご近所から苦情が出がちな焼肉が、匂いも煙もなく作れるのはとても嬉しいことです。
ホットプレート焼肉の「ワイワイ感」も捨てがたいですが、小さな子どもがいる家庭では火傷に注意したり、せっせと焼かなければならなくて大人の口に入らなかったりとデメリットがありますね。
オーブン調理焼肉でしたら、そのデメリットも克服できます。
お店で食べるのと遜色なく美味しく作れるので、ぜひご家庭で試してみてください。