電子レンジでご飯が炊ける?!おいしい炊き方のコツをご紹介

冷凍食品を温めたり、料理の下ごしらえに使うなど、電子レンジはとても便利な家電のひとつです。

そんな電子レンジでご飯を炊くこともできます。

ご飯は炊飯器や土鍋と思っている方には驚きですよね。

今回は、電子レンジでご飯をどのように炊くのか、おすすめの炊き方についてご紹介します。

ボウルがあれば電子レンジでご飯が炊ける!

恐らくほとんどの人は、炊飯器を使ってご飯を炊いているでしょう。

こだわりの土鍋で炊いているという人もいるかもしれません。

しかし、電子レンジでもご飯を炊くことができるのです。

引っ越したばかりで炊飯器がまだないという人、少しだけ炊きたいという人、手軽に電子レンジでご飯を炊いてみませんか?

電子レンジで炊くために、特別な専用の容器を買う必要もありません。

耐熱ボウルで十分なのです。

大きめの耐熱ボウルがあればできます。

少量炊ければいいのになぜ大きめのボウルが必要かというと、吹きこぼれてしまう可能性があるからです。

2合の米と必要な水を入れた時に、ボウルの半分より下になるくらいの大きさがおすすめです。

専用の容器を買う必要はないといいましたが、もちろん専用のものを用意しても構いません。

ガラスや陶器でできているものも売られています。

デザイン性の高いものもありますから、そのまま食卓へ並べることもできますし、インテリアのひとつとしてもキッチンのポイントになりますね。

お好きなものを準備したら早速ご飯を炊いてみましょう。

次項では、炊き方について詳しく見ていきます。

ご飯の炊き方のポイントは吸水にあった!

ここからは、電子レンジを使ったご飯の炊き方を具体的にご紹介していきます。

加熱する前に、まずは米を研いでから十分米に吸水をさせましょう。

吸水が十分でないと、炊きあがっても米の芯が残ってしまう場合があります。

水を多くしたとしても、加熱後に蒸らす時間を十分にとったとしても、最初の吸水がしっかりできていなければ、芯が残ってしまうのです。

ご飯にふっくらとした粘りを出すのは「糊化」のためです。

これは、でんぷんが水と熱によって切断されることで引き出されます。

糊化には、でんぷんの量に対して水分は30%必要といわれています。

ですから、吸水によって十分に米に水分を含ませることが大切なのです。

吸水の目安としては、30分~1時間ほどがいいとされています。

20分を過ぎると吸水率はどんどん上がっていきます。

そして、1時間を過ぎるとあまり変化は見られなくなります。

吸水の時間によって芯が残っていなくても食感などの仕上がりに違いが出てきますので、お好みに合わせて時間は調節してください。

そして、最近では手軽で時短になると無洗米も人気ですね。

無洗米を使う場合は研がなくてもいいのですが、吸水はしっかりと行いましょう。

電子レンジを使ったご飯の炊き方とは

引き続き、電子レンジでのご飯の炊き方をご紹介します。

吸水を十分に行ったら、水を入れましょう。

電子レンジで炊く場合、少し水を多く入れることがおいしく炊くポイントです。

米に対して2割増しくらいの水の量にしましょう。

米と水を耐熱ボウルに入れたら、端に隙間があくくらいふんわりとラップをかけます。

加熱時間は米の量によって変わりますが、今回は1合の場合を見てみましょう。

まず、500Wで5分加熱します。

その際、沸騰してボコボコと吹きこぼれそうなら、5分たっていなくても止めましょう。

一度電子レンジから取り出して、全体をしゃもじで軽く混ぜてください。

再度、隙間があくようにふんわりとラップをして200Wで5分加熱します。

加熱後、まだかたければ3分程度追加で加熱します。

その後、隙間がないようにラップをかけて10分程蒸らしてください。

昔は「赤子泣いても蓋とるな」といわれていたように、蒸らすことはとても大切です。

この時間にご飯に水蒸気がしみ込んでいき、ボウルの余計な水分はなくなります。

加熱直後のご飯と比べると、ふっくらとした食感やツヤにも違いが出てきます。

釜や土鍋と違い、最近の炊飯器は蒸らしの時間も含めて炊きあがりとなるものが多いですから、炊飯器の場合は蒸らす時間をとらなくていいものもあります。

今回は、電子レンジで炊きますから、しっかりと蒸らす時間をとりましょう。

電子レンジから取り出したら、すぐにラップで密封するようにしてください。

ふんわりとラップをかけた状態のまま置いておいても隙間から水蒸気が逃げてしまい、蒸らすことができません。

しっかりラップをかけて蒸らしましょう。

おいしいご飯の炊き方にはコツがある!

電子レンジでのご飯の炊き方をご紹介しましたが、ここではさらにおいしく炊くためのコツをお話しします。

●水は多めにする

前項でも述べましたが、電子レンジで炊くなら、炊飯器で炊くときよりも水を多めにしましょう。

古米の場合は、新米よりも水を多めにするとおいしく炊きあがります。

●吸水はぬるま湯でする

冷たい水で吸水するよりも、ぬるま湯程度の温度で吸水させたほうが米にしっかりと水分が入ります。

しっかり吸水された米は、仕上がりもふっくらとなります。

朝食べる場合は前の日の寝る前に、夜食べるなら仕事に行く前に吸水させておくとすぐに加熱を始めることができます。

●料理酒を加える

古米などで米のにおいが気になるなら、吸水した後に料理酒を加えてみましょう。

1合の場合、小さじ1/2程度で十分です。

ご飯の甘みが増すことで、においがあまり気にならなくなります。

そして、料理酒を加えるとご飯に艶が出て見た目にもおいしく仕上がります。

電子レンジでできるメインのおかずレシピ①

電子レンジを使ったご飯の炊き方を覚えたら、吸水している間にでも作れるおかずがあると助かりますね。

ここからは、ご飯に合うおかずをご紹介しましょう。

こちらもすべて電子レンジで作れるのでおすすめです。

●鶏肉わさびマヨ

【材料 1人分】

・鶏モモ肉    1枚
★だししょうゆ  小さじ2
★わさび     小さじ1
★オリーブオイル 大さじ1
★マヨネーズ   大さじ1
★ラー油     3滴

【作り方】

①モモ肉と★をすべて袋に入れてしっかりと揉みこみます。

②耐熱容器にあけたら蓋、またはラップをして加熱します。

3分加熱したら裏返して追加で2分加熱しましょう。

③加熱後そのままの状態で5分~10分おきます。

皿に盛りつけて残った汁をかけて完成です。

混ぜて加熱するだけと、とても時短で簡単なレシピですが、おつまみにも合いますし、冷めてもおいしく食べられるのでお弁当のおかずにもおすすめです。

付け合わせにレタスやゆでたまごなどを合わせると、彩りもよくなります。

電子レンジでできるメインのおかずレシピ②

もう一品、ご飯の炊き方と一緒に覚えてほしいおすすめレシピをご紹介します。

●大根と牛肉の旨辛煮

【材料 2人分】

・牛こま切れ    200g
・大根       140g
・玉ネギ      1個
★めんつゆ     大さじ3
★しょうゆ     大さじ2
★酒        大さじ1
★豆板醤      小さじ1
★酢        大さじ1
★すりゴマ(白)  大さじ1
★水        40cc

【作り方】

①大根は1cmの厚さのいちょう切り、玉ネギは薄切りにします。

②牛肉、玉ネギ、★をボウルで混ぜ合わせます。

③②の上に大根を並べ、ラップをゆるくかけて電子レンジで加熱します。(600Wで5分)

④電子レンジから出して軽く混ぜたらラップをしてそのまま4分程おきます。

⑤皿に移して完成です。

酢を使うことで、具材の旨味が引き出されますし、余熱で大根に味がしみ込んでおいしく仕上がります。

②でしっかり下味を付けておくことで、鶏肉にも味がしみ込みますよ。

15分もあればできてしまう簡単レシピですので、ご飯を吸水させている間に作ってみてはいかがでしょうか。

電子レンジを活用しておいしい食事をとろう

毎日の生活に欠かせない食事ですが、忙しい人も多いですからなるべく手軽においしい料理を作りたいですよね。

電子レンジでご飯を炊くことで洗い物も減らせますし、吸水している時間に他の料理を作ることもできます。

電子レンジは温めるだけでなくいろいろな使い方があります。

便利な家電を活用して家事の負担を減らしましょう。

吹きこぼれや取り出す際にやけどなどに気を付けておいしいご飯を楽しみましょう。