味噌は古くから「医者いらず」と言われるほどの発酵食品で、体にいい食べ物なのは、現代になっても変わりがありません。
よく食べる機会の多い味噌汁以外で、毎日の食事にもっと味噌を取り入れたい方は、おかず味噌はいかがですか?
おかず味噌は白いご飯のお供や、お酒のおつまみにもぴったりで、保存も利くので常備菜にすると便利です。
こちらでは、6つのおかず味噌の作り方をご紹介致します。
皆さん是非参考にしてみてください。
たっぷりねぎのおかず味噌の作り方
まずは、万能ねぎがたっぷり入った、甘い味噌です。
そのままご飯にのせて食べると、何杯もおかわりが欲しくなる美味しさです。
ご飯にそのままのせるだけでなく、冷やっこにのせる、あっさり味の鍋物の薬味に使うのもおすすめです。
「ちょっと使い」で普段のおかずが、数段美味しくなります。
味噌を火にかけているとき、焦げ付きやすいので、絶えずかき混ぜるのが作り方のコツです。
万能ねぎには、クリプトキサンチンという抗酸化作用がある色素成分が、緑の葉の部分に多く含まれます。
こちらの美味しいおかず味噌の抗酸化作用で、アンチエイジングをしてみましょう。
【材料】
・万能ねぎ 2株
・生姜 1/2片
・みりん 大さじ3
・酒 小さじ1
・砂糖 30g以内でお好みの量
・米味噌 150g
・サラダ油 大1
・ごま油 小1
【作り方】
①おかず味噌を保存するための、密閉できる保存容器を、アルコールで丁寧に拭いて消毒しておきます。
後述のおかず味噌を作るときも、保存容器をアルコールで拭いておきましょう。
②万能ねぎは小口切りにします。
生姜はみじん切りにしておきます。
②鍋に油をひき、生姜を炒め、香りが出たらねぎを入れます。
ねぎを入れたら1分ほど炒めましょう。
③生姜、ねぎを炒めた鍋に砂糖、みりん、酒を入れます。
次に味噌を入れ、馴染ませながら、中火で絶えずかき混ぜながら煮ます。
とろみが出てきたら、ごま油を回し掛け、馴染ませます。
④粗熱がとれたら、保存容器に移します。
後述のおかず味噌も、加熱するものは、粗熱がとれたら保存容器に移しましょう。
大葉のいい香りでおかわり必須!
続いては、年間を通していつでも手に入りやすい、大葉を使ったおかず味噌の作り方です。
こちらの味噌は、大葉のとてもいい香りがします。
ご飯にそのままのせるのはもちろん、パンに塗って、少し焼いて香ばしく食べるのもおすすめです。
大葉は神経を鎮める作用があり、興奮を抑えるので、イライラ防止、安眠効果があります。
鉄分も多いので、貧血予防にもおすすめです。
【材料】
・大葉 30枚
◎味噌 100g
◎酒 大さじ2
◎みりん 大さじ2
◎砂糖 大さじ1
◎和風顆粒だし 小さじ1/4
【作り方】
①大葉は千切りにし、水にさらして水気を絞ります。
②鍋に◎の材料を入れ、よく混ぜたら弱火にかけます。
全体にふつふつしてきたら、とろみが出るまで、1分ほど絶えずかき混ぜながら煮ます。
③とろみが出てきた②の味噌に、大葉を加えてよく混ぜます。
さらに1分ほど煮たら、完成です。
玉ねぎのおかず味噌の作り方
こちらは火を使わない、手軽なおかず味噌の作り方です。
ご飯にのせるだけでなく、チャーハン作りの仕上げに少し使ってみると、香ばしくなります。
また、玉ねぎの少しピリリとした味わいがあるので、納豆の薬味がわりに使うのもおすすめです。
玉ねぎには血液サラサラ効果のある、含硫有機化合物が豊富です。
脳卒中、心筋梗塞予防にもってこいですね。
火を通さず、玉ねぎの栄養の損失が少ない、こちらのおかず味噌を是非試してみてください。
【材料】
・玉ねぎ 1玉
・合わせ味噌 大さじ2~4
・かつお節 軽く1つかみ
【作り方】
①玉ねぎは縦半分に切り、繊維を断ち切るように、繊維に対して垂直に薄切りにします。
②ボールに玉ねぎ、味噌を入れ、時々混ぜながら2時間ほどおいておきます。
玉ねぎと味噌を合わせてすぐの段階では、味噌と玉ねぎが馴染みにくいです。
しかし、時間がしばらく経つと、玉ねぎから水分が出て、時々混ぜているうちに馴染むようになります。
③2時間後、玉ねぎがしんなりして味噌と馴染んだら、細かくちぎったかつお節を入れます。
味見して、味噌が足りないようなら、ここで足してください。
かつお節を混ぜ、味噌で味を調節した玉ねぎのおかず味噌を、冷蔵庫で半日寝かせたら完成です。
生もずくを使ったおかず味噌なら、花粉症対策もできる!
最近、花粉症やアレルギー性鼻炎で、お困りではありませんか?
こちらは生もずくを使った、おかず味噌です。
もずくにはフコイダンという、海藻類がもつお馴染みの栄養があります。
もずくの持つフコイダンは、花粉症や鼻炎などの、アレルギー症状の緩和効果があります。
また、抗ウイルス効果があるので、インフルエンザ予防にもおすすめです。
材料を鍋に次々と入れて煮るだけなので、作り方も簡単です。
花粉症や鼻炎でお悩みの方は、プリプリとしたもずくの食感が美味しいこちらのおかず味噌を、是非試してみてください。
【材料】
・生もずく(味の付いていないもの) 100g
・赤味噌 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・酒 大さじ1
【作り方】
①もずくを食べやすい長さに、切っておきます。
②小鍋にもずく、味噌をいれて弱火にかけます。
③もずくから水分がでてきたら、砂糖を加えて更に3分程度弱火で煮ます。
④とろみが出てきたら、酒を加えて、焦げ付かないように絶えずかき混ぜます。
そのまま弱火で5分ほど煮ます。
⑤ほどよいとろみになってきたら、完成です。
胃もたれには、ゴーヤのおかず味噌がおすすめ!
こちらは、ゴーヤの苦味と甘辛い味噌の何とも言えない美味しさを味わう、おかず味噌の作り方です。
ゴーヤのワタを多く取り除くと、苦味もその分少なくなるので、お好みで調節してみてください。
ゴーヤの苦味成分には、胃の働きを活発にし、食べ過ぎによる胃もたれなどを緩和する効果があります。
糖尿病予防効果もあるので、いつもつい食べ過ぎてしまうという方は、こちらのおかず味噌を是非試してみてください。
【材料】
・ゴーヤ 1本
・塩 小さじ1
・お好みの味噌 大さじ3
・砂糖 大さじ2
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・ごま油 適量
・かつお節 1パック(4gほど)
・白ごま 小さじ2
【作り方】
①ゴーヤは縦半分に切って、ワタと種を取り除きます。
さらに縦半分に切ってから、薄切りにします。
②ゴーヤを下茹でする湯を、沸かしておきます。
ゴーヤを塩もみして、10分ほどおきます。
塩もみしたゴーヤを、熱湯でさっと下茹でしてザルにあげます。
③小鉢などに味噌、砂糖、みりん、酒を合わせて溶いておきます。
④ごま油をひいたフライパンで、ゴーヤを炒めます。
⑤ゴーヤがしんなりしてきたら、③の調味料を加えます。
焦げつかないように、絶えずかき混ぜて煮ましょう。
とろりとしてきたら、かつお節、白ごまを混ぜて完成です。
さばと大豆のおかず味噌の作り方
こちらはさばの水煮缶と大豆を使った、食べ応えのあるおかず味噌の作り方です。
さばの水煮缶を使うので、手軽で、しかもさばを骨ごと食べられる、健康的なおかず味噌です。
さばはビタミンEが豊富で、食べ続けるとお肌を強くし、ハリや艶が出てきます。
また、ビタミンEには血行促進作用があるので、冷え予防にもおすすめです。
白いご飯が何杯も食べられるこちらのおかず味噌で、是非美肌を目指してみてください。
【材料】
・さばの水煮缶 130~150g
◎茹で大豆(または水煮缶) 120g
◎長ねぎ(粗みじん切り) 120g
◎砂糖 40g
◎八丁味噌 30g
◎酒 大さじ2
・生姜のみじん切り 25g
・にんにくのみじん切り 10g
・すりごま 10g
・ごま油 大さじ1強
・塩・胡椒 適量
・パセリのみじん切り 適量
【作り方】
①さばの水煮は細かくほぐします。
深型のフライパンに油をひき、生姜とにんにくを入れます。
弱火で香りが出るまで炒めます。
②生姜とにんにくを炒めた①に、ほぐしたさばと、◎の材料を入れます。
全体的に馴染むように混ぜ、焦げ付かないように、絶えずかき混ぜながら煮ます。
③とろみがつくまで煮たら、塩と胡椒で味を調え、すりごまを加えます。
最後にパセリをふり、完成です。
味噌の発酵食品パワーを手軽に
美白、ダイエット、アンチエイジング、がん予防など、味噌の健康効果は数え切れないほどです。
そんな万能スーパーフードの味噌を、毎日手軽に取り入れられるのが、おかず味噌です。
こちらでは、そんなおかず味噌の作り方を、ご紹介致しました。
6つのおかず味噌の中から、体調に合わせて、選んでみるのもおすすめです。
簡単に作れるおかず味噌ばかりなので、是非作ってみてください。