カレーを一晩寝かすと美味しくなる?夏場の上手な保存方法!

カレーが嫌いな人っているのかな?と思うくらい、老若男女問わずに、カレーが好きな人は多いですよね。

カレーは美味しいだけでなく、カレーのスパイスによる健康や美容に対しての良い効果が期待されています。

なによりカレーは簡単に作れるのも嬉しい利点です。

そんなカレー・・・一晩寝かすと美味しくなるのは知っていますよね。

その理由と、ついつい作りすぎてしまうカレーの夏場の保存方法をまとめてみました!

カレーに使われているスパイスに期待できる健康効果とは?

カレーには美容・健康効果があることは有名ですが、その理由をご存知でしょうか?

実は、カレーに含まれる「スパイス」に関係があるのです。

家庭でカレーを作る場合、「スパイス」にこだわる方は少ないのかもしれませんが、「スパイス」には「漢方」と同じくらいの効果があるのです。

カレーに主に使われるスパイスとその効果を紹介します。

クミン…脂肪燃焼、記憶力アップ、消化促進
コリアンダー…抗菌、鎮静作用、整腸、デトックス
ターメリック…抗酸化作用、肝臓強化、生活習慣病
唐辛子…食欲増進、老化防止、ダイエット
ガラムマサラ(ミックススパイス)…風邪予防、消化不良の改善、冷え性の改善

どのスパイスも、健康に良いものだということが分かります。

クミンや唐辛子は聞いたことがあっても、「ガラムマサラ」というスパイスをご存知の方は少ないかもしれませんね。

ガラムマサラは、「ミックススパイス」という名前からも分かるように、何種類かのスパイスを調合したものです。
カレーの本場では、個人や家庭によって調合の仕方が異なります。
何種類どころか、家庭の数だけガラムマサラは存在するのです。
そのため、効能もそれぞれです。
一般的には「シナモン」「ナツメグ」「クローブ」をベースにして、ガラムマサラを調合するようです。

まずは、調合済みのガラムマサラを試してみると良いでしょう。

夏の暑い日に一晩寝かせたピリッと辛いカレーを食べる体の内側から変化が出てくるのではないでしょうか

カレーを一晩寝かせると美味しいといわれる理由とは?

よくカレーは一晩寝かせると美味しくなるといいますよね。
それはなぜでしょうか。

食材を煮込むと、食材に含まれる水分が膨張します。
一晩寝かせると、煮込んだ料理が冷えるときに膨張した水分が収縮するのです。
その際に、ルーを吸い込み、味がしみ込むので美味しくなるのです。

なので、味をしみ込ませるためには、一度冷ますことをオススメします。
そして翌日、食材の中で味がしっかりしみ込んだ水分が、再び過熱することでまわりのカレーに放出されます。
これが、美味しくなる理由です。

実はこれ、カレーに限った話ではありません。
具材の多い汁物は寝かせた方が美味しくなります。
ふろふき大根やシチューなど、煮込み料理は冷めるときに味がしみ込みます。

ただし、夏は気温や湿度が高いため、菌が発生しやすいので要注意です。

常温にこだわる必要はありませんので、ある程度冷ましたら冷蔵庫に入れるようにしましょう。
一晩寝かせる場合も、一煮立ちさせたら、オタマなどを入れたままにせずきちんと蓋をし、あら熱が抜けたら冷蔵庫に入れてください。

夏場に作ったカレーは常温で一晩おくのは危険!保存は冷凍で!上手な解凍方法は?

カレーを一晩おくといっても、常温だと菌が繁殖してしまうので要注意です。

細菌は、30~70℃が最も繁殖しやすいそうです。
特に、夏場は室内の温度も湿度も高くなるので、菌が繁殖しやすく腐りやすくなります。
春から秋にかけては、1日の保存でも冷蔵庫に入れて、菌の繁殖を抑えるようにしましょう。

また、加熱したジャガイモは一番傷みやすいといわれています。
カレーにジャガイモを入れる場合には、より気を付けなければなりません。

より安全な冷凍保存について紹介します。

ジャガイモは、冷凍すると水分が抜けて食感が悪くなってしまいます。
ジャガイモが入っている場合は、ジャガイモをつぶしてから冷凍するようにしましょう。冷めないうちの方がつぶしやすいです。

ジッパー付きの保存袋を使って冷凍するのが良いでしょう。
冷凍保存容器でも冷凍できますが、容器にカレーのにおいや色がついてしまいますし、空気が入りやすく長持ちしません。

あら熱を取ってから保存袋に入れます。
空気がなるべく入らないように気を付けて封をし、平らになるようにして冷凍庫に入れましょう。

美味しく食べるためには解凍方法も重要です。

まずは自然解凍して、別の容器に移してからレンジで加熱すると良いです。
保存袋はレンジで加熱できないので、かならず別の容器に移してください。

気温が高い時期は、常温だとカレーが傷んでしまう可能性があるので、冷蔵庫で解凍するようにしてください。

夏野菜カレーを作ろう!夏が旬の野菜と栄養効果は?

夏はカレーの美味しい季節ですよね。
そんなカレーを一晩寝かせてさらに美味しく食べたいものです。

最高に美味しいカレーにするために夏が旬の野菜とその栄養効果を学んで、夏野菜カレーを作ってみましょう。

トマトには、リコピン、ビタミン類、カルシウム、カリウムが豊富に含まれています。
リコピンは活性酸素を除去してくれるので、老化防止に効果があるようです。

ナスは、食物繊維が豊富です。
ポリフェノールも含み、体を冷やしてくれる効果があるので、夏には最適です。

きゅうりは、ほとんどが水分で栄養価は低いのですが、糠漬けなど漬物にすると栄養価が上がって良いようです。

かぼちゃは、カロテン、食物繊維、ビタミン類、カリウムなどが豊富で、栄養バランスがとても良い野菜です。
老化防止や美容効果が期待できます。

トウモロコシは、ビタミンB群や食物繊維によりダイエット効果が期待できます。

ゴーヤは、ビタミンC、葉酸、カリウムが豊富で、抗酸化作用が高く、美肌効果あります。
夏バテ防止にも効果的です。

枝豆は、ビタミンB1、カリウム、鉄分、食物繊維が豊富に含まれていて、とても栄養価の高い野菜であることが知られています。

また、メチオニンが肝機能を助けてくれるため、お酒のつまみにも最適です。

オクラには、ビタミン類、カロテン、カルシウム、鉄が含まれています。
さらに、良質の食物繊維を含んでいるので、肌荒れや肥満防止、生活習慣病の予防などに効果的でしょう。

一晩寝かせたみたいに美味しい夏野菜カレーの作り方

夏野菜の栄養効果を紹介しましたが、豚肉もビタミンB1が豊富に含まれています。
一晩寝かせて美味しく食べて、夏バテを防止し、疲労を回復して、元気に夏を乗り切りましょう。

それでは美味しい夏カレーの作り方を紹介します。

【作り方】
茄子2本とズッキーニ1本を輪切り、玉ねぎ1/2個を薄切りにし、パプリカ1/2個と豚肉250gは食べやすく切りましょう。
豚肉には塩こしょうをまぶします。
オクラ4本はガクをむいておきます。

フライパンにオリーブオイルを大さじ2杯加えて熱し、茄子、オクラ、ズッキーニ、パプリカをこんがりと焼き、一旦皿に取り出します。

フライパンにオリーブオイルを大さじ1杯加え、生姜とにんにく(各みじん切り1片分)を弱火で炒めます。
香りが出てきたら、豚肉と玉ねぎを炒め、大さじ1杯のカレー粉で更に炒めます。

次に、カットトマト缶1缶、カレー粉大さじ2杯、トマトケチャップ大さじ1杯、ウスターソース大さじ1杯、醤油小さじ2杯を加え、ひと混ぜして5分煮ます。
さらに、炒め野菜とミックスビーンズ(水煮缶)1缶を加えて5分煮て、出来上がりです。

トマト缶の水分のみで作る、さらっとしたカレーになります。
夏に食欲がなくなる方にも食べやすい、さっぱりしたカレーです。
カレー粉の量は、お好みで増減してください。
スパイスを加えてアレンジしてみても良いですね。

ちょっとした知識。カレーのルーツはインド?インド人の食生活とは?

カレーの本場といえばインドですよね。
インドの家庭では、料理に合うようにスパイスを混ぜ合わせて味付けをします。
この混合スパイスを「マサラ」といいます。

インドを植民地支配していたイギリス人が、このマサラをイギリスに持ち帰り、イギリス人の舌に合うようにブレンドしたものが、日本でもお馴染みのカレー粉です。

インドの人口の8割を占めるヒンドゥー教では、牛肉を食べません。
ヒンドゥー教の中でも、すべての肉を食べない宗派や、牛肉以外なら食べても良いという宗派、ベジタリアンでも根菜類は食べないという宗派など、様々です。

また、宗教的な理由がなくても、一般的に、週に1、2回しか肉料理は食べないそうです。肉をあまり食べない野菜中心の食生活を送るインド人にとっては、豆や牛乳が主なたんぱく源です。
インド料理では、様々な種類の豆がよく使われます。

その他にも、脂質やビタミンを豊富に含むナッツ類を使うことも多いようです。
動物性たんぱく質にあまり頼らず、豆でたんぱく質を摂取するという点では、伝統的な日本食に似ているかもしれませんね。

インドは日本の夏のような気候がずっと続きますが、同じようにカレーを一晩寝かせてまで食べません。
なぜなら日本のカレーと違い、あまり美味しくならず、作り置きという文化もないからです。

夏場のカレーの保存方法に気をつけよう

カレーを一晩寝かすと美味しく感じるのには、理由があったのですね。

簡単に作れて、みんなが大好きなカレー。

食中毒に気をつけて安全に美味しく食べる為には、特に夏場においては余ったカレーの保存方法にも気をつけましょう。

旬の野菜をたっぷり使ったカレーを食べて、健康の維持増進を目指しましょう。