玄米餅の作り方を紹介!ホームベーカリーの上手な活用法

餅を作る方法といえば餅米を用意し、一晩吸水させて蒸しあげて杵と臼で餅をつく、という大変手間のかかるものです。

しかし、最近は色々な便利道具が作られて、電動餅つき機やホームベーカリーにも餅つき機能があり、家庭でも簡単に餅がつけるようになりました。

もちろん、餅米も白米のばかりだけでなく、玄米を使ったものもあり、玄米餅というのもあります。

こちらでは、ホームベーカリーを利用した玄米餅の作り方をご紹介しましょう。

玄米餅の原料餅玄米の購入のしかた

玄米餅を作るには、普通にスーパーなどで簡単に手に入る白米の餅米ではなく、餅玄米が必要になります。

餅玄米は、普通のスーパーマーケットでは、あまり見かけません。

メーカー販売の餅玄米は、アルファー食品の「ぷちっと餅玄米」があります。

アルファー食品では、学校給食や災害など備蓄用の米や米の加工品、保存食を作っているメーカーです。

熱湯を入れて混ぜると五目御飯になったり、おかゆになるアルファ化米を作っています。

皆さんも、避難訓練やスーパーマーケットの非常食のコーナーでご覧になったことがあるのではないでしょうか。

ぷちっと餅玄米は、アルファー食品の公式サイトで購入することができます。

ほかにも、餅玄米は自然食品を扱っているお店、楽天やAmazonなどの大手通販サイト、道の駅などで取り扱っていますよ。

餅玄米は、1kgで1000円ほどで購入することができます。

玄米餅をたくさん作りたいという場合なら、3kg入りや5kg入りといった、普通のお米と同じようなサイズのものもあります。

お試しで作ってみたいということなら、使い切り300gのサイズの餅米もありますよ。

餅玄米のほとんどが国内産ですが、時折、輸入米の餅玄米もあります。

購入のときにしっかりと確認しましょう。

では、ホームベーカリーでの玄米餅の作り方をご紹介していきます。

ホームベーカリーで玄米餅2通りの作り方

餅玄米が手に入ったら、玄米餅を作ってみましょう。

家庭用の餅つき機でも良いですが、わざわざ餅つきをするために、機械を購入するのはもったいないですね。

そこで、皆さんの家庭にあるホームベーカリーを利用してみましょう。

最近のホームベーカリーには、餅つき機能付きのものが多くあります。

ホームベーカリー機能の餅つき機能は普通の白米の餅だけでなく、玄米餅を作ることもできます。

ホームベーカリーで餅玄米を餅にするには、餅玄米そのものを精白して餅米として作る方法もありますが、今回は「玄米餅」のため、そのまま使いましょう。

とはいえ、玄米をそのままホームベーカリーで餅にすることはできません。

ホームベーカリーを使った、玄米餅の作り方は2通りあります。

餅玄米をそのままフードプロセッサーで粉砕する方法と、水の混ぜてブレンダーで混ぜて練ってしまう方法です。

どちらも餅玄米の形をとどめないところまで細かくして、ホームベーカリーでつきます。

ホームベーカリー以外に、フードプロセッサーやブレンダーが必要になりますが、餅玄米を粉砕することができるものなら、ミキサーのようなものでも代用できるかもしれません。

餅玄米を粉砕すると、ホームベーカリーの餅つき機能で、簡単に玄米餅を作ることができます。

ホームベーカリー玄米餅の作り方~その①

それでは、フードプロセッサーを使って、餅玄米そのものを粉砕する作り方を見ていきましょう。

【材料】

・餅玄米 420g
・水 320g

【作り方】

①餅玄米は水でよく洗って、30分以上しっかりと水を切ります。

②餅玄米をフードプロセッサーに入れて、3~4回粉砕しましょう。

粉にならない程度で大丈夫です。

③ホームベーカリーの内部に、餅つき用の容器(羽)を付けます。

餅玄米と水をホームベーカリーに入れて、餅つき機能をスタートしてください。

④餅つきが終わったら、ラップを敷いたバットに玄米餅を入れます。

⑤そのままラップに包んで、まな板などで挟んで一晩おきましょう。

翌日、包丁で切ります。

420gの餅玄米は3合分になります。

粉砕するときに、細かければ細かいほど、玄米餅は滑らかな餅になりますよ。

フードプロセッサーがなければ、ブレンダーでも砕けます。

フードプロセッサー、ブレンダーのどちらもない場合は少し大変ですが、すり鉢とすりこ木で粉砕してみてください。

ホームベーカリー玄米餅の作り方~その2

さきほどの作り方は、粉砕するときに米だけですが、ここでは餅玄米にしっかりと吸水をさせてから、水を混ぜて細かくします。

【材料】

・餅玄米 420g
・水 320g
・片栗粉 適量

【作り方】

①餅玄米をよく洗って、水の中に入れて2時間以上吸水します。

②吸水をしたもち玄米をざるに上げて、30分以上水を切りましょう。

③水気を切った後、ボールに入れた餅玄米に分量の水を入れて、ブレンダーで滑らかになるまで混ぜます。

吸水をしっかりした方が、ブレンダーで混ぜやすくなりますよ。

④ホームベーカリーの内部に、餅つき用の容器(羽)を付けます。

滑らかになった餅玄米を、ホームベーカリーに入れて、餅つき機能をスタートしてください。

⑤餅つきが終わったら、ラップに片栗粉を敷いたバットに玄米餅を入れます。

⑤そのままラップに包んで、まな板などで挟んで一晩おき、翌日、包丁で切ります。

⑦丸い玄米餅を作る場合は、餅つきが終わったら、丸めてみてくださいね。

餅を18~20等分にして、手に軽く片栗粉を振って、餅を手に取り丸めます。

ホームベーカリーの作り方では、1kg(7合)の餅玄米までできるようですが、ブレンダーで混ぜる時間を考えると、420g(3合)がちょうどいいようです。

吸水をするときに、冷たい水よりも熱湯で浸すと、よりブレンダーでで混ぜやすくなります。

玄米餅を使ったレシピをご紹介

ホームベーカリーで玄米餅ができたら、そのまま食べるだけでなく、色々な料理にしたり、味を付けて楽しみましょう。

それでは玄米餅はもちろん、普通の餅でも美味しい餅ピザです。

【材料】

・玄米餅 2個
・油揚げ 1枚
・小ねぎ 4本
・青じそ 4枚
・ピザ用チーズ 10g
・焼きのり 1枚
・しょう油 少々

【作り方】

①油揚げは油抜きをして、5mmくらいの千切りにします。

②小ねぎは小口切り、青じそは千切り、焼きのりも千切りにします。

③オーブントースターにアルミホイル、またはオーブンシートを敷いて、玄米餅を並べましょう。

④餅の上に醤油を塗って、上に油揚げ、小ねぎ、青じそ、焼きのりを乗せ、一番上にチーズを散らします。

⑤オーブントースターで3~5分、チーズに焼き色がつくまで焼きましょう。

トマトソースやベーコン、ピーマンを乗せてイタリア風の餅ピザもできますよ。

オーブントースターがなければ、グリルやフライパンの上で作ることもできます。

油揚げの代わりにしらす干しや桜エビを使っても、おいしいですよ。

トッピングを変えるだけで、色々な餅ピザになります。

朝食や昼食にも、そしておやつとしても最適です。

玄米餅は冷凍庫で数週間保存することができます。

普通に焼いて食べることに飽きたら、色々なピザを楽しんでみてください。

ホームベーカリーで玄米パンの作り方

餅玄米を用意したら玄米餅を作ることができますが、せっかくホームベーカリーがあるので、玄米パンも作ってみましょう。

玄米餅ではないので、用意するのも普通の玄米です。

家電メーカーの象印やツインバードでは、他機種のホームベーカリーで玄米ご飯を利用した「ご飯パン」の作り方を公開しています。

玄米ご飯をそのまま利用した食パンです。

【材料 1斤用】

・玄米ご飯 100g
・熱湯 130g
・砂糖 20g
・塩 5.4g
・バター 18g
・強力粉 200g
・ドライイースト 3g

【作り方】

①パンケースに水を入れます。

②強力粉を半分入れ、ほぐした玄米ご飯を入れましょう。

③残りの強力粉、材料を入れたら、メーカーによって、「ご飯パン」というモードやメニューがありますので、指定されているスイッチを入れてください。

メーカーや機種によって分量は違いますので、ホームベーカリーの箱に同梱されているレシピ集を確認して用意してみてください。

普通の白米でも作れますが、玄米の方が栄養価も高く、玄米が苦手な人でも美味しく食べることができます。

ご飯を使いますので、炊きすぎて余ったときにも良いですね。

グルテンフリーが良い場合は、メーカーが対応したグルテンフリーの玄米パンミックス粉もあるようですので、ご利用ください。

ホームベーカリーのレシピ集は、その機種にあった分量や時間、適正なモードをしっかりと解説しています。

料理サイトをそのままに使うと、自分が持っているホームベーカリー戸は合わないこともありますので、注意しましょう。

玄米餅も玄米パンも、しっかりと吸水することで発芽した発芽玄米を利用する方法などのレシピもあります。

玄米餅を作るときは特に細かく粉砕しますので、しっかりと吸水をした方が玄米が柔らかくなり良いかもしれませんね。

ホームベーカリーを活用して玄米餅を!

ホームベーカリーのレシピ集には、食パンの焼き方だけでなく色々なおいしい料理もあります。

せっかくのホームベーカリーが、ただパンを焼くだけではもったいないです。

玄米餅は吸水や、餅玄米の粉砕と少々手間はかかりますが、普通の餅でもかかる手間は同じです。

どうせ手間をかけるなら、ホームベーカリーを使った玄米餅の作り方を覚えて、少しでも体に良い餅を作ってはいかがでしょうか。