電子レンジでもご飯からおいしいおかゆを作れる方法をご紹介

最近では、離乳食やダイエット用に、おかゆを電子レンジで作る人が増えています。

おかゆといえば、生米から作る方がおいしいといわれていますよね。

しかし、ある方法で作れば、ご飯からでもおいしいおかゆが作れるのです。

そこで、生米から作るのと変わらない方法やアレンジまで、ご飯から作るおかゆについてご紹介します。

おかゆは鍋でも電子レンジでも作れる

一般的なおかゆのイメージは、鍋の中で米から炊いて作る方法で、このおかゆは「炊き粥」といいます。

反対に、余り物のご飯を倍の量のお湯で煮て作ったものは、「入れ粥」といわれ、あまり知られていませんがこれもおかゆの一種なのです。

昔は「入れ粥」「炊き粥」と呼ばれて区別されていたおかゆも、今ではおかゆといえば米から炊いたものを指すのはなぜでしょうか?

それは、米からの方がおいしくできるからといわれているからです。

しかし、電子レンジで作れるおかゆもおいしく作れます。

また、簡単に作れるので、体調を崩したときや風邪のときにはありがたいですね。

赤ちゃんの離乳食作りも、電子レンジのボタンひとつで簡単に作れます。

近年では、電子レンジでおかゆをおいしく作る器具が続々登場していますよ。

キッチン用品を扱う店から、100円ショップまで取り扱う店は多いです。

そこで、電子レンジでおかゆをおいしく作る方法や便利グッズをご紹介します。

ご飯からおかゆを作るコツ

おいしいおかゆを作るコツは、トロミを出すことです。

米を煮込むほどにデンプン質が分解され、旨味・甘みのもとのアミノ酸が生成されます。

こうしておかゆ特有のトロミ、粘りが出ます。

ご飯からおかゆを作るためには、このトロミをどうやって出すかがカギになりるということです。

米からじっくり炊くおかゆはデンプン質が分解されやすく、おいしく仕上がります。

しかし、ご飯から作ると、煮込み時間が短いのでトロトロになりません。

これが、米から作った方がおいしいといわれる理由です。

このことから、ご飯もじっくりと煮込んでおかゆを作ればよいということになりますね。。

電子レンジであれば、熱効率がよいのでコンロ調理よりも短時間で作れます。

電子レンジ用の炊飯容器を使えば、この熱効率をさらに上げられます。

中に内蓋があり、真空状態にできるので、じっくり煮込むのと同じ効果があるというわけです。

しかし、普通のプラスチックのタッパーに蓋をすると、電子レンジの加熱中に蓋が割れる恐れがあります。

おいしいおかゆを作るためには、真空状態に耐えられる電子レンジ専用の炊飯容器を使いましょう。

電子レンジ用炊飯容器でおかゆを作ろう

実際に、電子レンジでのおかゆの作り方をご説明していきます。

こちらの作り方では、電子レンジ用の炊飯容器を使います。

炊飯容器はごはんも炊けるもので、吹きこぼれを防ぐため深さがあり、内蓋もついていて気密性が高く、おかゆのトロミが出ます。

【作り方】

①電子レンジ用炊飯容器に、ご飯を茶碗1/2杯とお湯を200ml入れます。

②内蓋と外蓋をせずに、600Wの電子レンジで3分加熱しましょう。

③容器の中を軽くかき混ぜて、内蓋と外蓋をして200Wの電子レンジで3分加熱します。

④電子レンジから取り出して、蓋をしたまま5分蒸らせば完成です。

この作り方には、2つのポイントがあります。

まず②の加熱が終わった後に、ワット数を600Wから200Wまで下げてさらに加熱することです。

電子レンジといえば時短調理のイメージですが、おかゆは時間をかけて加熱した方がトロミが出ておいしくなります。

米から作ると40分かかるおかゆも、電子レンジでご飯から作るおかゆは蒸らしを含めて5分で完成します。

鍋で作るよりも、短時間で作れますね。

次に大事なのは蒸らしです。

鍋で作るときはトロ火でじっくり煮込みますが、電子レンジは熱効率が高いので加熱しすぎると蓋が割れてしまいます。

一定の温度まで加熱したら、蒸らすことでトロ火で煮込むのと同じ効果が得られますよ。

ご飯からおかゆを作って離乳食に活用

毎日作るのが大変な離乳食も、ご飯からなら電子レンジで簡単におかゆが作れます。

月齢に応じて、5倍がゆ、10倍がゆと柔らかさを変えるには、ご飯からおかゆを作った後に、ザルやフードプロセッサーを使って調整しましょう。

初期~中期は食べる量も少ないので、まとめて作って冷凍すれば便利です。

まとめておかゆを作り置きするのに便利なのが、電子レンジ圧力鍋です。

電子レンジ用の炊飯容器は1~2合用の少量炊きのものが多いですが、電子レンジ圧力鍋ならまとめて作れます。

電子レンジ圧力鍋は3000円以上する高価なものですが、ご飯やおかゆ作り以外にも使えますよ。

離乳食作りが終わっても使えますので、ぜひ検討してみてください。

電子レンジ圧力鍋をはじめ、電子レンジ用炊飯容器の安全性には気を配りたいものです。

ベビー用品はシリコン素材のものが多いですが、炊飯容器はベビー用品ではありません。

念のため、高品質のシリコン材質のものを使うなど、材質の品質には気を配りましょう。

ご飯を使うときは加熱のし過ぎに注意

おかゆのおいしさの条件はトロミですが、電子レンジでのおかゆ作りには注意点があります。

それは、吹きこぼれです。

米から作る場合とは違い、ご飯から作る場合は基本的には吹きこぼれはありません。

トロミをつけようとして、長時間加熱し続けると吹きこぼれる恐れがあります。

おかゆにしっかりトロミを付けたいときは、電子レンジ用炊飯容器を使いましょう。

炊飯容器のような、気密性の高いもので作るとおかゆがおいしくなります。

プラスチックのタッパーでも電子レンジでも作れますが、割れるのを防ぐために蓋を閉めて加熱できません。

おかゆというよりは、雑炊のような仕上がりになります。

電子レンジ用炊飯容器の中には、深さがある容器もあります。

ご飯も炊けるのでこのような形になっているのですが、おかゆの吹きこぼれも防止できます。

ご飯の2倍の水を入れるので、大きな容器を使っておかゆを作りましょう。

もうひとつ、吹きこぼれを防止する方法は、1度目と2度目の加熱の間に炊飯容器の中をかき混ぜることです。

電子レンジは食品中の水分子を摩擦させて加熱しますが、マイクロ波が当たる表面に集中しやすいです。

1ヶ所に集中しすぎると、吹きこぼれる割におかゆにトロミがつかなくなります。

一度途中でかき混ぜておくことで、これらを防げますよ。

電子レンジでアレンジレシピ

ご紹介した通り、ご飯を使えば、電子レンジで簡単におかゆを作れます。

病気や離乳食のときだけではなく、昼食やダイエット食にも最適です。

ここでは、電子レンジおかゆのアレンジレシピをご紹介します。

●玉子がゆ

まずは、おかゆの定番である、玉子がゆです。

玉子がゆは鍋で作るよりも、電子レンジの方が玉子がふんわり仕上がります。

電子レンジ用炊飯容器にご飯と水、鶏がらスープの素と溶き玉子を入れて加熱しましょう。

●中華がゆ

中華がゆも玉子がゆと同じ要領で、溶き玉子の代わりに鶏肉を入れて作ります。

●リゾット

洋風のレシピのリゾットはいかがでしょうか。

ご飯と一緒にドライトマトとチーズ、コンソメを入れれば完成です。

●甘酒がゆ

毎朝甘酒を1杯飲む人には、甘酒がゆをおすすめします。

炊飯容器にご飯と、その同量の水と甘酒を入れて電子レンジで加熱します。

甘酒で、おかゆに欲しいトロミが簡単に出せます。

電子レンジなら、忙しい朝もボタンひとつでおかゆが作れますよ。

家族みんなでおかゆを作ろう

ご飯から作るおかゆについてご紹介しました。

電子レンジでの調理であれば火を使わないため、子どもでも作れます。

家族が体調不良のときに、おかゆを作るお手伝いができますね。

いざというときに備えて、おかゆを作るときの容器や、作り方を家族で共有しておきましょう。