味噌と牛乳を入れたスープを作ったことはありますか?
「おいしそうだけど、自分ではうまく作れないかも」と思いがちです。
味噌を使ったり、牛乳の量を調整すれば、大人も子供もおいしいスープができますよ。
レシピや味噌、牛乳の混ぜ合わせを、ご紹介します。
牛乳と味噌のスープのレシピに野菜が多い理由
インターネット上では、牛乳スープに味噌を入れるレシピは意外にたくさんあります。
ミルク鍋、豆乳鍋に隠し味に味噌を入れる、という作り方です。
実際に、豆乳鍋は大人も子供も喜ぶ人気の鍋ですよね。
このように、鍋もののような野菜のスープが多いです。
なぜか入れたくなる野菜、それは味噌汁と関係があります。
味噌汁は、入れる野菜の種類に限りがあるからです。
たいてい、味噌汁に水分が多い野菜を入れると、おいしくなりません。
野菜から水分が出て、水っぽい味になります。
ところが、牛乳のスープなら、どんな種類の野菜でもたくさん入れて味噌で仕上げるとおいしくなるのです。
よって、豆乳鍋のような多くの種類の野菜を入れるレシピがたくさんあるのです。
白菜やキャベツなどをスープに入れれば、たくさん野菜を摂れます。
牛乳だけでは食べ飽きてしまうし、味噌だけで野菜のスープは味は決まらないといった場合に、牛乳と味噌のスープは人気です。
野菜を摂りたい女性や、子供に野菜をたくさん食べてもらうことからも、支持を集めています。
味噌カレー牛乳ラーメンが人気
野菜を食べる目的以外に、もうひとつ人気の味噌と牛乳のスープがあります。
それは、味噌カレー牛乳ラーメンです!
「味噌とカレーでは塩辛い」「カレーと牛乳ではもう一味欲しい」ときに、意外にこの3つは切って離せません。
ラーメンは、麺とスープを同時に楽しむものです。
カレーは香り、牛乳は統一感、味噌は最後まで飲み干すまでの味の深さを出してくれます。
このラーメンは、実は海外でも人気レシピです。
ラーメンといえば、魚介か肉骨の出汁をしっかりとって作るイメージですが、カレー牛乳ラーメンならこの3つの組み合わせだけで麺に負けないスープが作れます。
手作りラーメンが手軽に作れることで好評なのです。
そして、青森では味噌カレー牛乳ラーメンがご当地グルメです。
1978年に青森で登場し、その意外な組み合わせが現在まで支持されています。
ご自身が作った手作りラーメンと、お店のラーメンのスープがどう違うかも食べ比べしてみたいものですね。
牛乳が隠し味の白味噌の味噌汁
次にご紹介する味噌と牛乳のスープは、味噌の比率が多い和風仕立てです。
味噌汁に1割ほどの牛乳を入れているので、スープというより味噌汁に近いです。
今回は、白味噌を使いましょう。
具に里芋やホワイトアスパラを入れると、完成度がグンと上がりますよ。
お餅を入れて、洋風お雑煮にしてもよいですね。
なぜ赤味噌を使わないのでしょうか。
牛乳のスープにひとさじの味噌を入れる場合は、塩分もコクも、ちょうどよいおいしさです。
逆に、赤味噌で作った味噌汁に牛乳を入れると、ぼんやりとした味になってしまいます。
スープのほとんどが水で占めているため、味噌と牛乳が調味料としてケンカしてしまいます。
そこで、牛乳と相性がよい白味噌を使うのです。
白味噌は甘みとコクががあって、牛乳と相性がよいです。
牛乳の量が少なくても、味噌と牛乳の味の印象が離れすぎません。
牛乳を入れた白味噌の味噌汁をつくるときに、気を付けたい点があります。
それは、白味噌を多めに入れるのです。
赤味噌の場合はお椀1杯で味噌大さじ1が適量ですが、白味噌は大さじ2杯を入れましょう。
このレシピに限らず、一般的に白味噌の味噌汁は多めに入れます。
離乳食や減塩食におすすめ、味噌と牛乳のスープ
赤ちゃんの離乳食には、味噌と牛乳を使ったスープがおすすめです。
子供の成長に欠かせない、毎日摂りたい栄養が、含まれています。
味噌:タンパク質
牛乳:カルシウム
アレルギーをクリアしていたら、スープを作ってみましょう。
減塩調整をしている人も、ぜひ作ってみてください。
なぜかというと、味噌汁は塩分が多いからです。
そこで、大人が飲む味噌汁に牛乳を入れて塩分を薄めます。
こうすれば、赤ちゃんでも飲めるスープになります。
赤ちゃんの成長に合わせて、牛乳の量を調整してみてください。
また、離乳食用だけのためにスープを作る手間が省けます。
もうひとつ、おすすめのスープは白味噌と牛乳のスープです。
先程のご紹介の通り、白味噌と牛乳の相性が良いです。
白味噌の甘みは、赤ちゃんも喜んでくれますよ。
そして、白味噌は赤味噌に比べて塩分が少ないです。
白味噌は、大豆の白さを残すために熟成を短くします。
熟成が短いと、品質安定のための食塩が少なくてよいからです。
この塩分の少なさが、白味噌に甘みがある理由なのです。
海外でも人気!味噌とミルクのスープ
海外でも味噌を入れたスープはよく飲まれています。
海外の料理サイトをみると、「milk miso soup」の検索結果が上がっています。
味噌汁のレシピに挑戦してみようとする外国人が多いのですね。
写真を見てみると、見た目は白いスープです。
4人分のレシピでは、味噌はテーブルスプーン3杯です。
通常、味噌汁は1人分で1杯ですので、やはり若干味噌は少なめです。
ただし、牛乳ではなく、soy milk=豆乳を使っています。
このように、海外で味噌や豆乳を使う人は、健康志向です。
すでに味噌や醤油は発酵食品として、その栄養価が高く評価されています。
海外でも、大豆や麹が入った手作り味噌セットも手に入るほどです、
豆乳が飲み物として普及しているため、味噌もその延長線上にあるのでしょうね。
また、牛乳ではなく、豆乳やアーモンドミルクがよくスープに使われます。
味噌についても、味付けというよりは塩分の代用品として使っているようです。
健康的な食事をするといった観点でいうと
・植物性の味噌は体を温める食品
・動物性の牛乳は体を冷やす食品
だからともいえます。
味噌と牛乳以外のミルクを入れたスープ
ここまでは、味噌と牛乳のスープのお話をしてきました。
最後は、牛乳ではないミルクを入れたスープをご紹介します。
レシピに応じて、牛乳と他のミルクを使い分けてみましょう。
・豆乳
豆乳を使うと、味噌と相乗効果で大豆イソフラボンがたくさんとれます。
ご紹介した味噌カレー牛乳ラーメンの牛乳の代わりに豆乳を使うと、あっさりした仕上がりです。
夏に冷製カレー豆乳味噌ラーメンはいかがでしょうか。
食欲のない夏も箸が進みますよ。
もうひとつおすすめなのは、鮭を入れた、味噌豆乳スープです。
鮭と味噌の相性は説明が必要ないおいしさですよね。
そして海外でも、鮭のクリームスープは人気です。
・ココナッツミルク
タイカレーとココナッツミルクで、味噌タイカレーを作ってみましょう。
レッドカレーと赤味噌をスープに使うと、和風のタイカレーができます。
・アーモンドミルク
ビタミンEが多く摂れます。
アーモンドミルクの甘みを活かす、カボチャの味噌ポタージュスープはいかがでしょうか。
ビタミンA、C、Eの組み合わせは美容効果バツグンです。
少しの塩味とコクだしを兼ねて、白味噌で味を締めましょう。
味噌と牛乳のバランスをみつけて毎日おいしいスープを
味噌と牛乳の組み合わせのスープは、大人も子供も、外国の人にも人気があります。
ご紹介した味噌、牛乳の味を参考にして自分にベストな配合を見つけておいしく食べましょう。
野菜を摂る、成長に必要な栄養を摂るなど、おいしい上に栄養もあるスープばかりです。
毎日食べても飽きないスープを作ってみましょうね。