大豆は食物繊維やたんぱく質(大豆は畑の肉であるとも言われてますよね)、イソフラボンに富み、健康食品としてずっと注目されてきました。
生活習慣病予防、また美肌や女性ホルモンのバランスを保つことにも効果がありますので、積極的に食事に取り入れていきたいものです。
毎日忙しさに追われている現代人にとって、工夫次第で様々なおかずに早変わりする大豆の水煮はとても便利です。
カレー、サラダ、煮物、スープなど、使い方はアイデア次第です!
手に入る大豆の水煮としては、缶詰や袋入りタイプ、または自分で煮たものがありますが、一気に使いきれないこともしばしば。
ところで大豆の水煮保存できるのでしょうか?
今回は大豆の水煮の保存方法と大豆の水煮を使ったレシピについてお伝えしたいと思います!
大豆の水煮を自分で作るには?
大豆の水煮は案外簡単にできます。
よく洗った乾燥大豆と水で作りますが、まず大豆を一晩たっぷりの水に漬け、水を吸わせます。
(8時間以上が望ましいです。)
そのまま鍋に入れ、中火で沸騰したらアクを取りながら1時間半くらい煮ます。
豆が柔らかくなったら蓋をして20分ほど蒸らし、ふっくらさせましょう。
圧力鍋で作る場合は、まず圧力鍋にたっぷりの水と大豆500gを入れて一晩漬けておき、次の日に蓋をしないまま沸騰させます。
白い泡が出てきたらざるにこぼし、大豆を水洗いします。
その後大豆を圧力鍋に戻し、水400ccを加え、今回は蓋をして火にかけ圧力をかけましょう。
圧力がかかってきたらすぐに火を止めて蓋が開けられるようになるまで待ちます。
ざるに大豆を取って出来上がりです。
多めに作って小分け冷凍保存すると使いたい時に取り出せて、とても便利です。
一度お試しください。
冷凍保存の仕方は次の項をを参照してください。
大豆の水煮の保存方法は?
冷蔵保存の場合、大豆の水煮を数日以内に使う予定であれば、プラスチック製密封容器や蓋付きガラス瓶等に入れて冷蔵します。
夏は2~3日以内、冬は5~6日以内に食べきってください。
もちろん大豆の煮ものをおかずに加工しておくなら、もう少し長く持ちます。
下記のレシピを参考にしてくださいね。
大豆の水煮を長期にわたって利用したい場合、ざるで水気を切った後、1回の調理に使う分量に小分けして封のできる冷凍用ビニールパックなどに入れて冷凍します。
保存期間は1か月程度です。
パラパラにほぐれた大豆の水煮の冷凍を作りたい場合は、まずチルド室で水気をしっかり切った大豆の水煮を半冷凍し、取り出してほぐしてパラパラにします。
またチルド室に入れてしっかり冷凍し、その後ほぐしてから冷凍室へ入れます。
この方法をすると少しだけお料理に大豆を足したい時に便利ですよ。
ゆで汁にも豆のうまみや栄養が含まれていますので大豆と一緒に冷凍するか、別々に冷凍しておくと、吸い物や煮込み料理などに活用できます。
使い方は簡単、解凍し、水代わりに使うだけです。
冷凍保存していた大豆の水煮を解凍するには?
冷凍保存していた大豆の水煮は冷凍パックごと冷蔵庫の中に移して解凍するか(これが一番オススメ)、または室温で自然解凍、もしくはパックの上から流水で解凍しましょう。もちろん電子レンジでも解凍できます。
煮汁を使う料理には凍ったままで使うこともできます。
注意したいのは解凍した豆は水で洗わずに使用しましょう。
洗ってしまうと、豆のうまみが逃げてしまいます。
保存していた大豆の水煮レシピ五目豆
体にもやさしく、母の味を思い出させるような五目豆。
市販の大豆の水煮もしくは保存していた大豆の水煮を使うことでぐっと時短で作れます。
【材料】(4人分)
・人参1/2本
・こんにゃく100g
・だし昆布5㎝
・干し椎茸2枚
・ちくわ1本
・大豆水煮150g(解凍済みのもの、もしくは水気がほぼないなら凍ったままでも)
・出し汁+椎茸の戻し汁250㏄
・酒大さじ2
・みりん大さじ2
・砂糖大さじ1
・醤油大さじ1.5
【造り方】
①干し椎茸を水で戻し、戻し汁は取っておきます。
②昆布ははさみで1cm角にカットします。
③干し椎茸は細切りにします。
④人参は1cm角に切ります。
こんにゃくも1cm角に切って1分ほど下茹でしておきます。
⑤ちくわは輪切りにします。
⑥出し汁と戻し汁を鍋に入れて火にかけ、昆布、人参、こんにゃく、ちくわ、干し椎茸を煮ます。
⑦5分ほど煮て人参がある程度柔らかくなったら大豆を加え少し煮、それから調味料を加え弱火にして10分ほど煮て火をとめ、そのまま放置して味をしみこませましょう。
保存していた大豆の水煮がチリコンカーンに大変身!5
チリコンカンとは、メキシコ風アメリカ料理です。
唐辛子や肉、トマトや豆を使って作られたスパイシーなスープです。
市販の大豆の水煮、もしくは保存していた大豆の水煮があれば、簡単に作れます!
【材料】
・ひき肉200g
・塩こしょう少々
・玉ねぎ1個
・大豆の水煮150g
・ピーマン5個
・にんにく2かけみじん切り
・ローリエ1枚
・トマト缶1個
・コンソメ2個
・チリパウダー小さじ1~3
・塩少々
・油大さじ2
【作り方】
①玉ねぎとピーマン、にんにくは、粗いみじん切りにします。
②フライパンに油を入れ、玉ねぎ・ローリエ・にんにくを入れて炒めます。
ピーマンを加えてサッと炒めます。
③②に塩こしょうしたひき肉を加え、強火で、パラパラになるまで炒めます。
④③にトマト缶を加えて煮立て、砕いたコンソメとチリパウダーを入れ、汁気が少なくなるまで炒めます。
⑤④に水煮大豆を加えて、7分煮て、味をなじませます。
塩こしょうして味を整えます。
パンやご飯に添えて、トーストにのせても美味しいです。
トルティーヤで巻いたらタコスです。
ホームパーティーにもどうぞ!
大豆の水煮入りラタトゥイユとカポナータ
ラタトゥイユはフランス南部の料理でズッキーニ、トマトなどを煮込んで作ります。
カポナータはイタリア料理でなすがメインで、酢を入れた味付けです。
大豆の水煮入りラタトゥイユの作り方をまず紹介します。
【材料】(4人分)
・玉ねぎ1個分
・ズッキーニ2分の1個分
・なす2個
・トマト2個
・大豆の水煮100g(冷凍保存していたものなら凍ったままでもOK)
・オリーブオイル適量
・にんにく1かけ
・塩小さじ1
・ローリエ1~2枚
【作り方】
①玉ねぎ、ズッキーニ、なすを、1.5cm角に切り、なすは水に浸してあく抜きをします。
②トマトは湯むきをして一口サイズにカットします。
にんにくはみじん切りにします。
③フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ弱火で熱して香りを出します。
香りが出たら玉ねぎ、ズッキーニ、なすの順に加え炒めます。
④③の野菜を中火でしんなりするまで炒めたら、トマト、大豆、塩、ローリエを加え、軽く混ぜ合わせ、蓋をして弱火で10分ほど煮込みましょう。
出来上がりです。
次に大豆の水煮入りカポナータの作り方を紹介します。
【材料】
・なす2本
・ズッキーニ1本
・パプリカ1個
・玉ねぎ1/2個
・トマト1個
・大豆の水煮100g
・にんにく1かけ
・オリーブ油大さじ3
・白ワインビネガー(または食酢)大さじ4
・砂糖大さじ3分の2
・クレイジーソルト小さじ4分の1
・こしょう少々
【作り方】
①野菜をすべて2cm角に切りましょう。
(なすは少し大きめでも可)
②ニンニクは軽く潰してからみじん切りにします。
③フライパンにオリーブ油を熱してなすを入れ、軽く焼き色が付く程度に揚げ焼きにしたら取り出しておきます。
④先ほどのフライパンにオリーブ油大さじ1(分量外)とにんにくを入れてごく弱火に掛け、じっくりと香りを出します。
⑤香りが立ったら玉ねぎ、パプリカ、ズッキーニの順に炒め合わせます。
⑥なすを入れていため、トマトと大豆を加え、調味料とオリーブオイルを加えます。
⑦蓋をし、中火で10分煮て、味を調えて出来上がりです。
大豆の水煮を使いこなそう
大豆の水煮の保存方法と使い方を紹介しましたが、いかがでしたか?
忙しいけれど食生活には気を遣いたいと思っている方、ぜひ大豆の水煮を使ってみましょう。
冷凍保存の方法を使えば、食べたい時に取り出して様々なおかずに入れることができますから、崩れがちな栄養バランスをとっていくことができます。
良質なたんぱく質を積極的に摂って、心も体も健やかに過ごしていかれますように!