毎日の主食に何を食べることが多いですか?
忙しい時には口にするまでに時間のかかるご飯より、総菜パンや麺を手に取りがちです。
ご飯を中心とした和食は野菜や魚などヘルシーなおかずが多くなります。
一方パンに合うのは肉や卵を使った料理になり、さらにパンに含まれるバターや砂糖が加わって毎日の接種カロリーに大きく差が出ることになります。
せっかく毎日口にするなら低カロリーで健康的な主食であるご飯を選びたいものです。
そして、そのご飯もレトルトなどではなく、できればおいしく炊いたものを食べたいですよね。
ここでは一回の食事分として、3合分の白米をおいしく炊くための水の量とコツをお教えします。
水の量を知るために…白米3合を正確に計量しよう!
おいしいご飯を炊くには、まず白米を正確に計ることが重要です。
計った量に誤差が出ると水の量に違いができて炊き上がりに影響がでてしまいます。
面倒に思うかもしれませんが米の量は正確に計るようにしましょう。
1合180mlの計量カップに米を山盛りにしてからカップをゆすり、米を詰めます。
そして計量カップの上にはみ出た米を取り除き、すり切り1杯が1合になります。
米1合は150gです。
2合の米を計るときはすり切り1杯を2回分の300g、3合ならば3回分450gを計ることになります。
また、デジタルスケールを使うことで、より正確な米の計量が可能です。
料理用のデジタルスケールは容器の重さを除き食材そのものの重さを計ることができます。
3合以上の量の多い計量のときに米だけをいっぺんに計ることができるので便利です。
ご飯3合を炊く時の水の量を知ろう
炊飯器を使えば目盛りに合わせて水を注ぐだけで簡単に水の量の調整ができます。
しかし最近は土鍋や圧力鍋など、炊飯器以外の道具を使ってご飯を炊く方も増えています。
炊飯器を使わない炊き方の場合には水の量は自分で計る必要があるので、目安となる量を知っておくことが大切です。
一般的な白米を炊く時の水の割合は、米1合に対して1から1.2となる180mlから200㏄です。
固めに炊きたいときには米の量1に対して水の量1。
柔らかめにしたいなら米1に対して水1.2にして炊きましょう。
この米と水の割合を基本として、3合を炊く場合の水の量は3倍の540mlから600mlです。
水の量は炊き上がりの好みに合わせて調整するようにしましょう。
また、米は季節によって状態の変わる食材です。
9月から10月の新米の時期は吸水率が良いため少な目の水で、梅雨を過ぎたころには吸水率が悪く炊き上がりがパサつくことがあるので多めの水で炊くのが良いでしょう。
計りがなくても大丈夫!手を使った水の量の計り方
米の量も水も計量カップやデジタルスケールがあれば正確に計ることができます。
しかし、ご飯を炊こうと思ったときに計る道具がない、もしくは使い慣れた自宅のキッチンではなく野外で炊飯しなければならなくなったらどうでしょう。
道具が何もない時は自分の手を使って水の量を計ることができます。
この場合は米の量を1合や3合といったようにキチンと計れなくても大丈夫です。
研いで水を切った米を平らにならし、その上に自分の手のひらを置き指の付け根あたりから2㎝ほど上の位置まで水を加えましょう。
このとき手のひらを米に押し付けないよう、優しく置くようにして水の量を調整するようにしましょう。
手のひらでなくても指を使って水の量を計ることもできます。
鳴らした米の上にまっすぐ人差し指をたて、第一関節を目安に水の量を調整します。
人差し指が米に埋まらないよう軽く乗せて計るようにしましょう。
3合分の水の量が決まったら水の種類にも気を遣おう
米が吸い込む水の量が最も多いのは研いでいるときです。
それも一番最初に注がれた水を一番多く吸い込みます。
水のおいしい地域で炊かれたご飯がおいしいのは、研ぐときにおいしい水をたくさん吸った米だからなのです。
研ぎはじめに使う水が水道水だという方が多いかもしれませんが、ご飯をおいしく炊くならば浄水器の水やミネラルウォーターで研ぐのがベストです。
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれています。1,000ml中に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を表した数値を「硬度」といい硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。
米を炊くには軟水が適しているので硬度の低い「軟水」のミネラルウォーターを使うことをおすすめします。
研ぐ時にはたくさんの水を使います。
ミネラルウォーターなどを節約したい場合は研ぐ水をミネラルウォーターにして、炊く時に使う3合分の水は水道水でも構いません。
いつもの白米をよりおいしく!研ぎ方のコツを知ろう
おいしいご飯を炊くためには、水の量に気遣うことと同じくらい研ぐ工程が大切です。
まず、3合分の米にたっぷりのおいしいお水を使って米を2、3回洗います。
洗った水を流して、もう一度水を加えてから素手で米を研ぎます。
ここでしっかりと研ぎ米の糠を落とすことで、炊き上がりのご飯がよりおいしくなります。
研ぐ時にザルを使ったり手に力を入れすぎてしまうと米の粒が割れてしまうので、力を入れすぎず、米の表面についている糠を洗い流す感覚で研ぎましょう。
ただし使用する米が収穫から1年以上たった古米などの古い米の場合には、手のひらで力強く研ぐようにします。
これは、表面についた糠をよく落とすことで古い米をおいしく炊き上げるためです。
3、4回ほど水を変えて研ぎ、水切りをして水3合分を加え透明感が無くなるまで浸水させてから炊きます。
炊き上りはすぐに蓋を開けたくなりますが、少し我慢して蓋を開けずに蒸らしましょう。
10分から15分ほど経ってから蓋を開け、空気を入れるようにふんわりと混ぜておきます。
炊いた白米が余ったときの保存方法
おいしくご飯が炊けたら、できれば食事の時間に出したときに食べきりたいものです。
しかし食欲がなかったり外で済ませてきた家族がいたときにはせっかく炊いた白米が余ってしまうことがあります。
家族が少ないと、3合も炊くと食べきれないご家庭もあるでしょう。
最近の炊飯器は保温機能が優れていますが、炊きたての味を長く保つにはできるだけ早く炊飯器から取り出し保存するのがおすすめです。
ご飯を取り出すときは押しつぶしたりせず、熱い状態でラップや保存容器に移し粗熱を取った後冷凍にします。
このとき炊いたご飯を全て保存容器に入れるのではなく、1食分ずつ分けておくことで取り出すときに扱いやすく、ご飯が痛むのを防ぐことができます。
熱いうちにラップや容器で密閉することで水分の蒸発を防ぎ、米に含まれる水の量が保たれるので次に食べるときにパサつかずおいしい食感が保てます。
冷凍したご飯を加熱するときはレンジで2分ほど温めてから取り出し、ほぐしてから1分温めます。
解凍せず、レンジを使って一気に加熱しましょう。
冷凍したご飯はだいたい3週間のあいだに食べきる方が良いでしょう。
水の量と炊き方のコツをマスターして毎日のご飯をもっとおいしく
米は日本人ならば誰でも口にする、身近な食材です。
また米は粒食のため消化・吸収に時間がかかるので血糖値の上昇も緩やかです。
そのため長い時間、満腹感を維持でき不要な間食を防ぐことができます。
こちらで紹介した基本の水の量やコツを活かしてご自身や家族の好みの炊き上がりを探してみてください。
今まで水道水を使って炊いていた方は、一度ミネラルウォーターを使った炊き方を試してみるのもいいかもしれません。
米の洗い方や使う水の量、どのような水を使うのか、さらに保存方法に気を遣うことで よりおいしいご飯になります。
毎日の主食が少しでもおいしくなるよう、いろいろと工夫してみましょう。