お米の水加減は内釜がなくても重量で量ることができる!

お米を炊くときの水加減は、美味しく炊くための重要なポイントです。

その水加減は、重量や手を使うことで、最適な水加減を簡単に知ることができます。

知っていれば、必ず役に立ちますので、普段気にしたことがない人も、ぜひ参考にしてみてください。

炊飯器の内釜がないときもお米が炊けると便利!

お米を炊くとき、水加減は内釜のメモリを見て行なっている人も多いと思います。

そのため、普段、お米やお水の重量を気にしている人は、少ないのではないでしょうか。

しかし、普段から内釜のメモリばかりに頼っていると、内釜がないときは大変ですね。

どのくらいのお水を入れれば良いのか分からず、お米を炊くことができなくなってしまうでしょう。

キャンプなどの外出時や、炊飯器が使えない場所でお米を炊くときに、水加減が分からなくなってしまいます。

内釜のメモリがなくても、水加減が分かるようになると、いざというときに、とても便利です。

炊飯器がないときだけではありません。

水加減が分かるようになれば、美味しくご飯が炊けると評判の土鍋で、ご飯を炊くこともできます。

どこに行っても、いつでも、失敗せずに、美味しいお米を食べたいですよね。

水加減の調整方法は、知っておいて絶対に損はありません。

お米の重量と水加減の割合を知っておこう

お米を炊くときの水加減ですが、基本的に重量で量ります。

何も量らないまま、適当にお水を入れてしまうと、失敗してしまいます。

お米を炊くときに、一般的に言われている基準の割合は、

米:水=1:1.2

です。

これは、体積の割合になります。

お米は1合が150g(180cc)です。

そのため、お米を1合炊きたい場合は、150g(180cc)のお米に対して、およそ200g(200cc)のお水で炊くことになります。

ただし、この比率は一般的な基準です。

自分の好みや、お米の状態によって、増やしたり減らしたりできます。

例えば、米粒が通常に比べて大きい種類のお米の場合、カップに入れた際に、隙間ができやすくなります。

隙間があると、通常よりもお水がたくさん入ってしまうので、お水は少なめにします。

しかし、多少加減はできるものの、この比率を大きく変えてしまうと、お米を美味しく炊くことはできません。

少なすぎるとお米が硬すぎて食べられず、多すぎると柔らかすぎて、ベチャベチャになってしまいます。

ですから、比率には気を付けながら、水加減の調整を行いましょう。

お米の状態によって水加減が変わる

お米の重量だけでなく、種類や状態によっても、水加減の調整は変わってきます。

なぜなら、お米自体にも、水分が含まれているからです。

この水分量は、お米が新しいか古いか、そして保存環境によるお米の状態や、季節によっても異なってきます。

新米と古米で、比べてみましょう。

まず、新米とは、その年に刈り入れしたお米のことを言います。

特に、刈り入れから2~3ヶ月ほどのお米は、新米の時期を過ぎたお米に比べて、吸水率が高いです。

そのため、通常よりも、お米が柔らかくなる傾向にあります。

そこで、お水の量を基準よりも、少なめにして炊いたほうが、ふっくらとして美味しく炊きあがります。

水加減は、基準より少なめの1.1くらいの割合がおすすめです。

逆に、古米は、前年に収穫されたお米のことを言います。

古米は、収穫されてから時間が経っていますので、新米に比べると、かなり水分が減っています。

そのため、パサつきやすいので、水加減は1.3~1.4くらいの割合がおすすめです。

また、お米は湿度や暑さに弱いです。

しっかりとした保存状態でないと、梅雨の時期や夏には、お米が酸化してしまいます。

酸化してしまったお米は、吸水率が悪く、パサついた炊きあがりになってしまいます。

そういった際には、お水を多めに入れて炊きましょう。

もち米や玄米も重量で水加減を決めよう

もち米や玄米を炊く場合は、普通のお米の重量で量ったときの水加減とは異なります。

まず、もち米です。

もち米は、吸水のスピードがかなり早いです。

お水が多いと、ベタベタした炊きあがりになってしまいます。

硬めに炊きあげるくらいの気持ちで、水加減を調整します。

1合150g(180cc)のもち米に対して、150g(150cc)くらいの水量を基準にすると良いです。

一方で、玄米は吸水のスピードがかなり遅く、炊きあがりがパサつきやすいです。

もち米とは逆に、お水の量を多めにします。

1合150g(180cc)の玄米に対して、お水は300g(300cc)と、かなり多めに入れます。

また、炊き込みご飯など、お米以外の具材も一緒に炊く場合は、具材を入れる前の状態で水加減を調整します。

味付けに使う調味料やだしは、研ぎ終えたお米に、先に加えておきます。

それから、水加減を調整してください。

野菜やこんにゃくなど、水分を多く含む具材を入れる場合は、水加減は少し少なめにしましょう。

とはいっても、自分の好みのお米の硬さがありますので、これはあくまで基準にしてください。

自分の好みの硬さを、色々試して探してみてください。

重量以外で水加減を量る方法

もし、何も道具がない状態で、お米を炊かなければいけない状況になった場合を、考えてみてください。

炊飯器のメモリを見ることができないどころか、重量による水加減の調整もできませんよね。

そんなとき、私たちの手さえあれば、問題ありません。

手を使うことで、簡単に水加減の調整をすることができます。

やり方は簡単です。

まず、お米を研いだ後、平らにならして、お米が浸るくらいまでお水を入れます。

腕は垂直にし、手のひらは水平の状態で、そのままお水に手を沈めていきます。

そして、お米の上に手のひらを乗せます。

このとき、手に力を入れすぎず、お米に軽く触れる程度にします。

それから、お水が手首の付け根まで浸るくらいに調整してください。

また、指で量る方法もあります。

人差し指が、平らにしたお米に軽く触れる程度入れます。

そして、お水が人差し指の第1関節にくるように調整します。

これが、最適な水加減になります。

突然、災害が起きたり、キャンプで忘れものをしてしまったりと、いつ何が起こるか分かりません。

この方法を知っておくことで防災対策にもなりますし、間違いなく役に立つはずです。

水加減以外にも大切なお水

お米を美味しく炊くためには、お米とお水の重量比だけ考えていれば、良いわけではありません。

お水は、お米を美味しく炊くために必要不可欠なものです。

だからこそ、炊く際のお水は、ミネラルウォーターを使っているというご家庭もあるでしょう。

しかし、お米は最初にお水に触れたときが、最もお水を吸収すると言われています。

つまり、浸しているお水よりも、研いでいるときに使うお水のほうが、お米は吸水しているのです。

ということは、研いでいるときに使うお水のほうが重要となるわけです。

研いでいるときに使うお水を、ミネラルウォーターにすれば、より美味しいお米が炊けるのです。

つまり、炊くときのお水を水道水にしても良いのです。

水加減ももちろん大切ですが、使うお水のことも考えると、一層美味しいお米を炊くことができます。

いつでもどこでも美味しいお米を

お米の水加減を調整する方法を知れば、どんな状況下でも美味しいお米を炊くことができます。

普段、炊飯器を使っていれば気にすることのない調整方法ですが、いつ何があるか分かりません。

これを機会に、一度試してみてください。