皆さんは、発芽玄米をご存知でしょうか。
身体にとても良いそうですが、発芽玄米はどのようにして手に入るのでしょうか?
市販でも発芽玄米があり、手軽に発芽玄米が食べれます。
しかし、毎日食べるとしたら、結構高くついてしまいます。
それなら、自分で作ってみるのはいかがでしょうか?
今回は発芽玄米の効能や、ヨーグルトメーカーを使った作り方についてお話します。
発芽玄米とは
発芽玄米とは玄米を1~2日ほど、ぬるま湯に浸し、芽を出させたものです。
成長に伴って、玄米の中では多くの変化が生じます。
そして、発芽玄米になると、玄米と比べて栄養が高く、体内に栄養が吸収されやすいと言われています。
なぜかというと、発芽に伴い、貯蔵ガードとして働いていたフィチン酸の役割が終了します。
そのため、ミネラルとフィチン酸が分離して、玄米の状態では吸収されにくかったミネラルも、吸収されやすくなるのです。
発芽玄米は、玄米と比べると食感は、もちもちしています。
「ぼそぼそ」「パサパサ」しがちな玄米の食感が好きになれなかった人も、発芽玄米なら大丈夫かもしれませんね。
また、食感だけではなく、玄米に比べて旨味が増し、美味しくなっていますので食べやすいです。
栄養価が高く食べやすいうえ、その栄養も吸収しやすいので、おすすめです。
では、なぜ発芽玄米の栄養価が、玄米より高くなるのでしょうか。
玄米が発芽するとき、その中のデンプンを使って、成長に必要な物質を作り出します。
また、玄米が芽を出すとき、酵素が活性化し、玄米の中の栄養価が高くなるのです。
発芽玄米専用の発芽玄米炊飯器なるものも登場していますが、価格はそれなりにします。
発芽玄米にしてから炊いてくれる優れものですが、どこの家庭でもあるわけではないですね。
そのため、後ほど、コスパの優れたヨーグルトメーカーを使った発芽玄米の作り方もご紹介します。
発芽玄米の栄養素
玄米自体、栄養がたっぷりです。
食物繊維・マグネシウム・カルシウム・ビタミンB1などの栄養素を含んでいるのです。
発芽玄米になると、これらに加えて、他の成分が増えています。
例えば、ギャバというアミノ酸はストレスを軽くし、不安を和らげる効果が期待できます。
ほかにも、高血圧を改善し、血糖値を低下させて糖尿病を改善させる効果があります。
また、ギャバは、肝臓や腎臓の働きを高める効果もあります。
ギャバが発芽玄米は玄米の3倍、白米の10倍含まれるそうですから驚きですね。
発芽玄米に含まれるオリザノールという成分は、コレステロールの吸収を抑えてくれます。
また、更年期障害からのイライラや不安を抑え、睡眠を改善する効果があります。
オリザノールは、精神状態を安定させてくれます。
そして、抗酸化作用のあるフェルラ酸が活性酸素を取り除いてくれます。
細胞の老化を防いでくれる、嬉しい効果がありますよ。
フィチン酸は腎結石や尿路結石を防ぐ働きやがんの予防効果があり、イノシトールは神経の伝達機能や脳の働きを正常にする効果があります。
それに伴い、発毛効果もあるそうですよ。
こう考えると発芽玄米炊飯器であれ、ヨーグルトメーカーであれ、ついつい作ってみたくなりますよね。
今回は、ヨーグルトメーカーでの作り方をご紹介しますが、もう少し発芽玄米について知っておきましょう。
発芽玄米の効能はどうなの?
発芽玄米を食べ続けると、美肌をキープできると言われています。
含まれているビタミンが、肌に良いのです。
綺麗でありたい人は、発芽玄米生活を始めてみましょう。
また、発芽玄米は、ダイエットにも良いと言われています。
歯ごたえがあり、よく噛むので満腹感が増し、食べすぎを防いでくれるのです。
白米の6倍の食物繊維がたっぷり含まれているので、便秘解消の効果があり、美容に繋がる食品です。
また、発芽玄米に含まれているビタミンのおかげで基礎代謝が上がるので、痩せやすい体質へと変化していくことができます。
何度もお伝えしていますが、発芽玄米は食物繊維を多く含むので、血糖値が上がりにくくなるのです。
もちろん、食べるときは野菜などを先に食べると、血糖値上昇をより効果的に防ぐことができますよ。
そして、発芽玄米は抗酸化成分を含んでいるので、活性酸素を取り除き、しわやシミの対策ができます。
若々しい見た目を、キープしやすくなりますね。
発芽玄米に含まれているカリウムは、余計な塩分を体外へと排出してくれます。
むくみやすい人におすすめです。
発芽玄米は色々な成分が吸収されやすく、鉄分も体に吸収されやすいので、貧血を効果的に予防できます。
こんなに美容と健康に良いのなら、ヨーグルトメーカーが自宅になくても、発芽玄米を作ってみたいですよね。
次項では、何の家電も使わなくてできる、発芽玄米の作り方についてご紹介します。
ヨーグルトメーカーを使わない発芽玄米の作り方
自宅に、発芽玄米を作る専用機械や発芽玄米炊飯器、ヨーグルトメーカーもないという人は、こちらの作り方を参考にしてみてください。
加熱処理のされていない玄米を、大きめの容器に入れ、ぬるま湯(30℃ほど)を注ぎます。
保温のため、ラップで覆い、ラップに穴を爪楊枝などで開けましょう。
穴は、玄米が呼吸できるようにする処置なので、お忘れなく。
玄米が芽を出すまで、常温で放置しましょう。
温度を30℃くらいで保つようにすると、発芽しやすいです。
機械がないと、この一定の温度を保つのが難しいかもしれません。
温かい場所に置いたりして、工夫してみてください。
ある程度の間隔で、お湯を替えます。
そのとき、軽く洗いながら、お湯を替えましょう。
夏は5回くらい、冬は2回くらい水を替えることになります。
24時間くらいで芽が出て、出来上がりです。
ヨーグルトメーカーでの作り方
玄米をザルに入れ、優しく流水で洗いましょう。
ほこりが落ち、ごみもなくなれば大丈夫です。
よく滅菌したヨーグルトメーカーの内容器に、洗った玄米を入れて、たっぷりの水を加えます。
このまま、30分ほど浸して、水を吸わせましょう。
ヨーグルトメーカーのスイッチを入れて、温度は30℃、時間は24時間にセットします。
玄米を発芽させるためには、空気が必要です。
そのため、内蓋は使わず、外蓋もしっかり閉めるのではなく、軽く乗せるだけにします。
24時間ほど経ったら、発芽しているかチェックしてみましょう。
チョンと、芽が出ているなら成功です。
発芽していたら、ザルに挙げて、よく洗い、炊飯器の玄米コースで炊きましょう。
たっぷりと水を含んでいるので、白米コースでも炊けますし、白米と混ぜて炊くことも可能です。
白米の10%~30%ほど混ぜて、炊いてみてください。
お好みで、割合を増やしたり減らしたりすると良いですよ。
圧力鍋で炊いても、美味しいです。
この作り方で注意すべきなのは、夏場です。
気温が高いせいで、玄米が腐敗しやすくなります。
それ以外の時期は、ヨーグルトメーカーで発芽玄米をお楽しみください。
作り方が簡単なヨーグルトメーカーのおすすめは?
発芽玄米専用の機械がなくても、一定の温度を保つのに、かなり重宝するのがヨーグルトメーカーです。
このヨーグルトメーカー、発芽玄米の作り方がグッと楽になります。
おすすめのヨーグルトメーカーをご紹介します。
●生活家電のメーカー三ツ谷電機株式会社のヨーグルトメーカーYGT-4
設定温度が25~65℃と設定できて、タイマーも1~48時間設定ができて便利です。
ヨーグルト以外にも塩麹や甘酒、納豆づくりにも使える優れものです。
お値段は5,000円程度です。
●タニカ電機のヨーグルティアS
25~70℃の設定温度が選べ、温泉卵も作れます。
設定温度までの上昇スピードが速く、より安定した発酵ができます。
設定時間は、30分~48時間まで選べ、発酵終了をブザーで知らせてくれます。
カラーは4色から選べます。
お値段は10,000円ほどです。
●i-WANOのヨーグルトメーカー
25~65℃の設定温度が調整できます。
設定時間は1~48時間に設定可能で、わかりやすい説明書とレシピ集付きです。
お値段は4,000円ほどです。
発芽玄米の栄養と効能に感服
いかがでしたか?
発芽玄米の栄養と効能に惹きつけられますね。
専用の家電製品がなくても作れますし、ヨーグルトメーカーがあれば簡単に作れます。
夏場の暑い季節などは注意しながら、ぜひトライしてみましょう。
発芽玄米で、健康的な食生活を送ってみませんか?