豆腐は大豆から作った栄養満点で様々な料理に使える万能食材です。
私たち日本人の健康の維持に欠かせないものでもあります。
皆さんは普段の食事だけでなく豆腐をデザートにして食したことはありますか?
栄養豊富な豆腐をデザートにしても摂取できるレシピがあります。
今回はそんなオススメレシピを紹介します。
栄養満点な豆腐
豆腐は昔から食べられてきたものであり、豆腐を頻繁に食べていた人や僧侶の中には長生きした人が多かったため、長寿の食べ物と見なされていました。
これは豆腐の栄養素のひとつである「サポニン」が、生活習慣病やガンなどの予防に効果があり、健康的な身体を作るために抜群の効果を発揮するからです。
豆腐が体内に吸収されると、大腸の中でビフィズス菌や乳酸菌などの餌に変わるので、善玉菌がどんどん増えていきます。
すると悪玉菌の数を減らすことが出来ます。
そうなれば免疫力も高くなるので、病気にかかりにくくなるのです。
何よりも注目すべきなのは、その低いカロリーと優秀なたんぱく質です。
食物繊維も豊富なので、ダイエットや便秘の改善などによく効きます。
また豆腐を始めとする大豆製品は、女性ホルモンを上手にコントロールしてくれるため、女性は積極的に摂っていくと良いでしょう。
料理だけではなくデザートの材料としても使うことが出来る上に、レシピも数多く存在します。何にでも使用出来るという万能性も魅力のひとつと言えるでしょう。
木綿と絹ごし豆腐の違いを知っていますか?
ちょっとした添え物からメインのおかずとなる一品料理、果てはデザートまでと幅広いレシピがある食べ物のひとつが豆腐です。
その豆腐は「木綿豆腐」と「絹ごし豆腐」に分けられます。
それぞれの違いは「作り方」と「食感」です。
絹ごし豆腐は木綿豆腐と食べた時の感触を比較した際、絹のように薄味で滑らかな舌触りがすることからこう呼ばれています。
一方、木綿豆腐は豆乳の中に凝固剤を入れて固めた後、それをわざと崩します。
それから水分を絞ってもう一度固めたものになります。
水気を切る時、木綿製の布を型の中に敷くのですが、豆腐に布の跡が残るため「木綿豆腐」と呼ばれるようになりました。
なおこの2つは含まれている栄養素の量も違いがあり、水分を絞ってある木綿豆腐はそのぶんだけ栄養も濃くなっています。
絹ごし豆腐と比べた場合、たんぱく質やカルシウム、鉄分などが1.3倍ほど多いのです。
ただし水と一緒に、水に溶ける性質の栄養も失われてしまうため、ビタミンB群やカリウムなどは絹ごし豆腐の方が多いという結果が出ています。
保存食としての高野豆腐はオススメ
メイン料理はもちろんデザートのレシピまで存在している豆腐ですが、種類のひとつに「高野豆腐」というものがあります。
高野豆腐とは真冬の屋外に普通の豆腐を置いておき、凍らせた後で太陽光に当てて、水分がなくなるまでよく乾かしたもののことを指しています。
現在は薄い豆乳から豆腐を作り、人の手や機械を用いて凍らせています。
豆腐から水気を失わせたものなので、生の豆腐と同量で比較した場合、高野豆腐の方が栄養素は豊富に含まれていることになります。
また高野豆腐は乾燥させているので長期保存にも向いており、直射日光が当たらず、湿気も籠もっていない、涼しいところを選べば半年間は保たせることが出来るでしょう。
高野豆腐の栄養素の中で飛び抜けて高いのは「ミネラル」です。
具体的にはカルシウムや鉄分、亜鉛などが挙げられます。
特にカルシウムは、高野豆腐を1枚食べるだけで、成人がその日のうちに摂るべきである量を全て摂取することが出来ます。
消化されやすいので、子供やお年寄りも積極的に食べることをオススメします。
簡単ひと手間の豆腐デザートレシピ
豆腐にちょっとしたものを加えるだけで、あっという間に美味しいデザートへと早変わりします。
今回は豆腐を使った簡単なデザートのレシピをお教えしたいと思います。
わらび餅
【材料】(2人分)
・絹ごし豆腐…200g
・片栗粉…大さじ4
・砂糖…大さじ1
・黒蜜やきな粉…適量
【作り方】
1)小さい鍋(テフロン加工のものがオススメです)に材料を入れて、ペースト状になるまでかき混ぜます。
2)鍋を中火にかけながら、粘り気が出てくるまでひたすらかき混ぜます。
3)水で濡らしたタッパーの中に鍋の中身を入れて、40分ほど冷蔵庫で冷やしたら、好みのサイズに切って黒蜜やきな粉をかけましょう。
※冷やしすぎると固くなるので気を付けて下さい。
みたらし団子
【材料】(2~3人分)
・白玉粉…100g
・絹ごし豆腐…150g
・砂糖…大さじ4
・醤油…大さじ1
・水…大さじ3
・片栗粉…小さじ1
【作り方】
1)ボウルに白玉粉と豆腐を入れて混ぜ合わせます。
2)一口大に丸め、真ん中にへこみを作ります。
3)鍋でお湯を沸かしたら「2」を茹でます。
浮いてきたら冷たい水の中に入れましょう。
4)別の鍋に砂糖、醤油、水を入れて、沸騰するまで加熱します。
片栗粉には同量の水を入れて下さい。
5)沸騰したら弱火にして、水溶き片栗粉を入れ、強火にしたら透明になるまでヘラでかき混ぜます。
作業は素早く行いましょう。
6)「3」の水気を切り、「5」のみたらしあんをかければ完成です。
朝食デザートに豆腐ドーナツレシピ
豆腐を使ったスイーツやデザートは豊富にありますが、その中でもここではドーナツのレシピをお教えしたいと思います。
【材料】(4人分)
・絹ごし豆腐…150g
・小麦粉…100g
以下A
・砂糖…大さじ3
・ベーキングパウダー…小さじ2分の1
・重曹…小さじ4分の1
・バニラエッセンス…3~4滴
・サラダ油…適量
以下B
・砂糖…大さじ3
・水…大さじ1
・熱湯(1000Wで10秒ほど水を温めます)…大さじ1
【作り方】
1)ボウルに豆腐を入れて、滑らかになるまですり混ぜます。
2)小麦粉、材料Aを加えて、ねっとりとするまでゴムべらで混ぜます。
3)口の大きさが2.5cmほどの絞り出し袋の中に入れます。
4)熱したフライパンに、薄くサラダ油を注ぎます。
5)火を止めて、絞り出し袋の中身を3~4cmくらいの大きさで出していきます。
6)蓋をしてとろ火で3分ほど焼き、ひっくり返したらまた蓋を被せ、5分ほど焼きます。
7)竹串を刺して何も付いてこなければ油を切りましょう。
8)小さい鍋に砂糖と水を入れて、鍋を回しながら狐色になるまで煮詰めます。
このタイミングで熱湯も作ります。
9)火から下ろして熱湯を注ぎ、とろみが付くくらいを目安として火にかけます。
10)出来たシロップをドーナツにかければ完成です。
シロップが固まったら、お湯を注ぎながら火にかけて下さい。
洗う時は熱いお湯に浸すと汚れが落ちます。
高野豆腐もデザートにできる美味しいクッキーレシピ
通常の豆腐は料理だけではなくデザートにも使われますが、何と高野豆腐でも作れてしまいます。
最後に高野豆腐を使ったクッキーのレシピをお教えしたいと思います。
【材料】(16枚分)
以下A
・高野豆腐…30g
・オリーブオイル…10g
・砂糖…大さじ2~3
・牛乳…50ml
・薄力粉…35g
・純ココア…大さじ1
・ベーキングパウダー…小さじ2分の1
以下B
・板チョコ…1枚
・オリーブオイル…小さじ1
【作り方】
1)高野豆腐を摺り下ろして、材料Aのオリーブオイル、砂糖、牛乳を入れて混ぜます。
2)薄力粉からベーキングパウダーまでを混ぜ合わせ、ふるい入れたらゴムべらで混ぜ込みます。
3)ポリ袋に入れて、麺棒で3mmほどの厚さに伸ばしたら、冷蔵庫で30~60分ほど寝かせましょう。
4)袋を片側だけ切って、生地を16等分にします。
5)200℃に温めたオーブンで15分ほど焼きます。
時々様子を見て、焦げそうになったらアルミホイルを被せるか180℃に下げましょう。
6)焼けたら網の上で冷まします。
7)材料Bを湯煎します。
8)クッキーに好みの量だけ塗ります。
9)冷蔵庫で冷やせば完成です。
豆腐デザートが未体験の方へ
栄養豊富な豆腐は食べ方がいく通りもあることが分かったと思います。
普段からオーソドックスな味噌汁や冷奴といった食し方しかしたことがない方は、是非今回紹介した豆腐デザートレシピをお試しください。
新たな豆腐の魅力に気づくこと間違いなしです。