寒さを感じる季節になると、温かいシチューを食べたくなりますよね。
シチューの中でも定番レシピのクリームシチューは、献立に欠かせない一品ですよね。
献立に欠かせないと言えば、幅広い年齢層から愛されているカレー。
シチューやカレーを作る時は、既存のルーを使う方が多いのでは!?
そんなシチューとカレーの作り方って、基本的に似てますよね?
今回は、シチューとカレーの違いがどこにあるのかお伝えします!
シチューとカレーの違いは?まず、クリームシチューの栄養素とカロリーについて
まずは最も一般的なクリームシチューについて見ていきます。
普通の大皿に盛ったシチュー1人前のカロリーは、約400kcalです。
この分量の場合、含まれる三大栄養素は、たんぱく質16.6g、脂質22.7g、炭水化物19gとなっています。
バター・牛乳などの乳製品や小麦粉を使っているため、カロリーは高め、栄養素は脂質と炭水化物の割合が高くたんぱく質は少な目です。
このことから分かるように、ダイエット向きとはいえないメニューです。
さて、同じクリームシチューといっても各家庭で作り方は様々、具材の選び方によってカロリーは変わってきます。
具材はカレーと特別違いもなく鶏肉・玉ねぎ・ニンジン・ジャガイモが一般的な具材といえると思います。
鶏肉といっても胸肉かもも肉か、はたまた豚肉を使ったりする家庭もあるでしょうし、彩りにブロッコリーを加える家庭もあるでしょう。
どれも美味しそうですが、ダイエットを考える場合は、高たんぱく・低カロリーの鶏胸肉を使うのがオススメです。
また、根菜類は控えめにしてブロッコリーやキノコを加えてみるといいでしょう。
食物繊維も豊富で風味豊か、噛みごたえや彩りもアップします。
クリームシチューのメリットと作り方
クリームシチューは、複数の野菜や牛乳などの栄養を一皿で摂取でき、子供にも人気が高い主婦の献立に欠かせない一品です。
カレーのように既存のルーを使う家庭、更には隠し味を加える家庭も多いようです。
カロリーオフタイプのルーも市販されています。
クリームシチューが余った場合、ドリアやグラタンにリメイクしたり、パスタソースとしても活用できる間違いなしの万能選手です。
それでは野菜をたっぷり使ったホワイトシチューの作り方をみていきましょう。
3~4人前の材料は次の通りです。
【材料】
・鶏胸肉1枚
・ニンジン1本
・玉ねぎ1個
・ジャガイモ2個
・シメジ1パック
・水1カップ
・バター大さじ1
・小麦粉大さじ2
・牛乳2カップ
・塩小さじ1
【作り方】
1)ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモの皮をむき、食べやすい大きさに切ります。
2)フライパンにバターを熱し、鶏胸肉と玉ねぎを炒めます。
3)玉ねぎがしんなりしたら、ジャガイモとニンジンを入れてサッと炒め合わせ、水を加えます。
4)塩小さじ1/2を入れて蓋をし、5分ほど強火で煮ます。
焦げないように、時々かき混ぜましょう。
5)ニンジンが柔らかくなったら小麦粉を振り入れて混ぜ合わせます。
一度に入れるとダマになってしまうので、味噌ときなどを使うと便利です。
6)牛乳を入れ、ふつふつと煮立ってきたらシメジを入れ、シメジに火が通ったら出来上がりです。
グツグツと火を通しすぎないようにしましょう。
シチューとカレーの違いが知りたい!次に、カレー粉のスパイスの健康効果!
日本で販売されているカレールーには、15~30種類ものスパイスがブレンドされています。
シチューとの大きな違いはこの点でしょう。
カレーの代表的なスパイスであるターメリック(ウコン)には、肝臓の機能を調整してくれる作用があり、クミンやコリアンダーには胃腸の働きを活発にしてくれる働きがあります。
普段、料理の色付けや味・香り付けなどの脇役になることが多いスパイスですが、カレーはそんなスパイスが主役です!
食欲が落ちる夏場にはうってつけのメニューですね。
様々なスパイスがブレンドされているので、薬効の相乗効果も期待できます。
カレーを食べると、体の表面温度だけでなく代謝に深く関わる深部体温も上昇するため、冷え性や冷房病に有効だと考えられます。
更に、脳の血液量を増やし循環が良くなることで、集中力を高める作用もあります。
夏バテへの効果も期待できます。
カレーというと、辛いスパイスを思い浮かべるかもしれませんが、これらの作用は辛みのないスパイスが大きな効果を発揮しているのです。
カレーの健康効果を高める方法&野菜ときのこカレーの作り方
カレーの健康効果を高めるためには、煮込み過ぎに注意しましょう。
スパイスはとてもデリケートなのです。
シチューと違い朝にカレーを食べると、自律神経が刺激されて体温が上がり、心身共にエンジンがかかりやすくなります。
また、体を冷やさないために飲み物は常温の水か温かい飲み物が良いでしょう。
福神漬けやラッキョウなどの付け合わせで口直しをすると、水を飲み過ぎずに済みますよ。
それでは野菜&キノコカレーの作り方を紹介します。
【材料】
・豚小間肉適量
・基本の野菜(玉ねぎ、キャベツ、ニンジン、かぼちゃ、ピーマン、ゴーヤ、ダイコン、小松菜などの青菜類、ブロッコリーの茎)適量
・キノコ類適量
・好みのカレールー大1箱
・塩コショウ少々
・ローリエの葉1枚
・醤油小さじ2
・酢小さじ1~2
・ケチャップ大さじ2
【作り方】
1)野菜を適当な大きさに切ります。
2)鍋で炒め合わせ、ローリエと分量の半分くらいの水でアクを取りながら煮ます。
3)煮えたらローリエを取り出し、フードプロセッサーなどで攪拌します。
4)鍋でキノコ類を炒め、塩コショウ少々、醤油を加えます。
5)3と4を合わせ、カレールーを入れて煮ます。
6)状態をみながら、好みに合わせて水を足します。
7)仕上げに酢を加えて煮たら出来上がりです。
炒めたブロッコリーやパプリカを入れると彩りが良くなります。
ゴーヤは苦くなるので控えめに。
基本の野菜を、水の代わりに野菜ジュースにすることもオススメです。
シチューとカレーの違いはスパイス?
人間がカレーかシチューかを判断する決め手となるスパイスがあるのを知っていますか?
それはクミンです。
カレーの色の決め手になっているターメリックを抜いたカレーは、黄色い色はなくてもカレーの味がします。
実験で、クミンを抜いた黄色いカレーと、クミンを入れた黄色くないカレーをそれぞれ食べさせたら、50人中全員が黄色くないほうのカレーをカレーと言ったそうです。
クミン恐るべし!
クミンは、エジプト原産のせり科クミン属の一年草です。
乾燥した種子(クミンシード)を香辛料として用います。
ビタミン、ミネラルなどの栄養を豊富に含み、強い香りと苦みや辛みがあります。
インド料理、トルコ料理、モロッコ料理、スペイン料理など幅広い料理で使われます。
クミンはクミンアルデヒドやリモネンといった機能性のある成分を多く含みます。
また、ビタミンB1は糖質の代謝を助けてエネルギーを作り出して疲労回復に役立ち、ビタミンB2は細胞の新陳代謝を促進し皮膚や粘膜の機能維持に役立ちます。
ナイアシンは皮膚や粘膜の健康維持をサポートしたり脳神経を正常に働かせるのに役立ち、葉酸は新しい赤血球を作り出すために欠かせないビタミンで、貧血予防に役立ちます。
さらに、ビタミンCやEの抗酸化作用で動脈硬化や皮膚・血管の老化を防ぎ免疫力を高め、カルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
カリウムは、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。
シチューと違い、カレーにはこういったスパイスパワーが満載なのです。
オススメ!ヘルシーな酵素玄米シチューを作ってみよう
カレーと違い、シチューにはスパイスパワーが足りませんが、それとは違ったパワーを足すことができます。
それには酵素玄米粉という、本格的に炊き上げた酵素玄米ご飯を天日で干してから、ゆっくりと大きな石臼で挽いた粉を使います。
この玄米粉、とても利用範囲が広く、色々な使い方が出来ます。
この玄米粉を使って、ヘルシーで美味しい玄米粉シチューを作ってみませんか?
作り方は簡単です。
1)ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどの野菜を出汁やブイヨンで煮たら、一度お湯で練った「酵素玄米粉」を、味噌汁の味噌を溶く要領で少しずつ溶き入れていけばもうクリームシチューになります!
2)仕上げに塩コショウで味を調え、パセリを散らすとさらに美味しくなります。
見た目や食べた感じもクリームシチューそのもの。
牛乳や小麦アレルギーの方もこれなら安心して食べられますね。
酵素玄米(玄米も)は体に良いだけでなく、精神が安定する効能があるともいわれています。
ちょっと疲れた時や、体が重いなと感じる時、気持ちが落ち着かない時にも良さそうですね。
冷凍も出来るので、一食分ずつに分けて冷凍すれば、そんな時にもすぐに食べられて便利。
身体はほっこり、気持ちはゆったりになれますよ。
シチューやカレーを作る時は野菜を沢山入れよう
皆さんが大好きなシチューやカレーについてみてきましたが、いかがでしたか。
シチューとカレーの違いは香辛料にあったのです。
普段は、沢山の種類の野菜の摂取が難しいですが、シチューやカレーにすることで沢山食べることができます。
冷蔵庫に残っているものなどでも美味しく出来ると思うので、ぜひ色々な野菜を使ってカレーやシチューを作ってみてくださいね。