おくら・めかぶ・納豆などネバネバ食材が身体に良い理由とは

おくら・めかぶ・納豆など、ネバネバ食材は食欲が無いときなどに重宝する欠かせない食材です。

ネバネバ食材が身体に良い理由は皆さんはご存知ですか?

ところでおくら・めかぶ・納豆には、どのような栄養が含まれているのでしょうか?

最後には、ネバネバ食材を使った栄養満点のレシピも紹介します!

おくらやめかぶ、納豆などのネバネバ食材が身体に良い理由は?

日本は平均寿命が世界一で、世界有数の長寿国だと言われていますが、その秘密は日本食にあると言われています。

日本食でしか食べられない食品で、身体に良い食品が数多くあります。
中でも最近注目されているのが、おくら、めかぶ、納豆などのネバネバした食感を持つ食品です。

これらの食材に共通して含まれるのがムチンという成分で、このムチンが健康に効果のある成分だということで注目されているのです。

このムチンが含まれている量が多いほどネバネバしているのが特徴です。
ムチンは水溶性食物繊維とたんぱく質が結合した成分で、絡み合うほどネバネバします。
もともとムチンは涙、鼻、のど、胃などの粘膜に多く含まれていますが、年齢とともに減少してきますので、高齢になるほど多く摂った方が良い成分です。
ムチンには保湿効果があるため乾燥を防いだり、ドライアイを予防したりする他、血液をサラサラにする効果もあるため、動脈硬化、心筋梗塞、脳疾患といった生活習慣病の予防に効果的です。

 

おくら・めかぶ・納豆の中に入っている「ムチン」で肌荒れ予防!

前項では、おくら、めかぶ、納豆などに含まれるムチンについて簡単に解説しました。
この項ではムチンの効果についてもう少し詳しく解説します。

ムチンは肌荒れを防ぐ効果を期待することが出来ます。

肌の原料としてたんぱく質はとても重要な栄養です。
そして、たんぱく質の消化が不十分であると、肌アレルギーが悪化すると言われています。
この時、ムチンがたんぱく質分解酵素として働くことで、たんぱく質が効率よく消化・吸収され、さらに、肌の原料であるたんぱく質を効率的に吸収できます。

肌は胃腸の粘膜と密接に関係しており、胃腸が荒れると腸内の善玉菌が減って、悪玉菌が増えるため体に有害な物質が発生して肌が荒れます。
この時、ムチンが胃腸に働きかけ正常な状態にしてくれるので、肌荒れを防ぐことが出来ます。

さらにムチンには免疫力も向上させる効果があります。
免疫力の向上によって、体の外側からの有害な物質への抵抗力が上がりますので、こちらも肌荒れ改善にとても効果的です。

 

おくらに含まれる豊富な栄養素とは?

前項まで、おくら、めかぶ、納豆などに含まれるムチンの効果について解説しました。
この項では、おくらに含まれる栄養成分とその効果を挙げます。

・ペクチン
ペクチンは水溶性の食物繊維です。
腸の調子を整える、便秘を解消する、コレステロールを体外に排出する、血圧を下げて動脈硬化や高血圧を予防する、血糖値の急上昇を防ぎ糖尿病を予防するなどの効果があります。

・ムチン
おくらだけでなく、めかぶ、納豆などのネバネバ成分のもととなっている栄養素です。
胃腸の粘膜を保護する、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ、肌荒れの改善などの効果があります。

・βカロテン
おくらはレタスの3倍のβカロチンを含んでいます。
髪の健康を維持する、視力を維持する、皮膚の健康を維持するなどの効果があります。

・カリウム
ナトリウムを排出し、高血圧に効果があります。

・カルシウム
骨の健康、形成に欠かせない栄養です。
イライラの解消にもなります。

ここまでに挙げた栄養の他に、ビタミンを含んでいるので風邪の予防になります。

 

めかぶに含まれる豊富な栄養素とは?

めかぶは、わかめの根元部分のことを指しますが、様々な栄養成分を含んでいます。
この項では、めかぶに含まれる栄養成分とその効果について解説します。

・ビタミンK
出血した時の止血作用を向上させるとされています。
また、骨を丈夫にする働きも期待されています。

・ヨウ素
甲状腺ホルモンの主原料となる成分です。
子どもが摂取すると、成長ホルモンと一緒になって成長を促進する働きをするとされています。

・カルシウム
牛乳や小魚に含まれることで有名なカルシウムもめかぶには含まれています。
骨を作り、体の調子を整える重要なミネラル栄養素です。

・アルギン酸
食物繊維のひとつで、おくらや納豆に含まれるムチンと同様、ぬめりやネバネバ成分のひとつです。
免疫力を高めて体に有害なものを体外へ排出する作用があると言われています。

・フコイダン
アルギン酸と同様の、海藻のぬめりやネバネバ成分のひとつです。
海藻が傷ついた時に自ら修復したり、乾燥を予防したりするのに使用され、この働きが私たちの身体にも有効で、免疫力を向上させ細胞を元気にする効果が期待できます。

・フコステロール
植物の細胞膜を作る成分の総称を植物ステロールと言います。
その中でもとくに海藻に多く含まれる植物ステロールがフコステロールです。
血圧を下げる効果、血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果があります。

 

納豆に含まれる豊富な栄養素とは?

おくら、めかぶ、とネバネバ成分を含む食品の栄養成分とその効果について解説しましたが、この項では、納豆の栄養成分とその効果について解説します。

・ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは納豆菌が作る、納豆にしか含まれていない酵素です。
がんを抑制する効果、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ効果があります。

・ムチン
おくら、めかぶと同様に、納豆に含まれているネバネバ成分です。
血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ効果、肌荒れを防ぐ効果があります。

・食物繊維
納豆に含まれる食物繊維は100g中に7gです。
ほうれん草は100g中に3.5gですから、非常に多くの食物繊維を含むことが分かります。
便秘の解消などに役立ちます。

・レシチン
便秘や肥満の解消効果、記憶力の低下を防ぎ脳の働きを向上させる効果、細胞の働きを活発にしてきめ細かな肌を作る効果があります。

・ビタミンB群、ビタミンE
納豆は原料となる大豆よりもビタミンB群を多く含みます。
体の疲れを取り、体の代謝を高め健康な体を作る効果があります。
血行が良くなるので、貧血を防止する効果、健康な肌を作る効果があります。

 

おくら・めかぶ・納豆などのネバネバ丼で栄養満点レシピ!

おくら、めかぶ、納豆などのネバネバ成分を含む食品に含まれる栄養成分とその効果を知って食べたくなってきましたか?

それではネバネバ成分を含む食品を使った、ネバネバ丼の作り方を紹介します。

【材料】
・味付めかぶ30g
・納豆30g
・長芋80g
・おくら3本
・玉子1個
・刻み葱適量
・焼き海苔1枚
・水60ml
・薄口醤油8ml
・みりん8ml
・かつおだしの素2g

【作り方】
1) 鍋に水、薄口醤油、みりん、かつおだしの素を合わせて強火にかけ、沸騰したら冷ましてだし汁を作ります。

2) おくらは、上と下を5mmほど切り落とします。

3) 鍋に湯を沸かし、強火で沸騰したところに塩を少しと、おくらを入れて茹でます。

4) ボウルに氷水を用意します。

5)おくらを2分ほど茹でたら氷水に入れて急冷します。

6) おくらが冷めたら、2mm位の輪切りに刻んでおきます。

7) 長芋は、皮をむいて5mmくらいの短冊に切った後、包丁の刃でねばりが出てくるくらいまでたたいて細かくします。

8) 丼にごはんを入れ、納豆、めかぶ、おくら、長芋をそれぞれまとめて盛りつけ、刻み葱、玉子、焼き海苔を入れます。

9) 1のだし汁をかけながら食べます。

全体的にあっさりした味付けなので、味が物足りない場合は濃口しょうゆで味を調えて下さい。

 

ネバネバ食材で健康維持を!

ネバネバ食材は、栄養満点なので食事に摂り入れるようにしましょう。

ネバネバ食材の粘着物質の「ムチン」には色々な効果があるので、健康維持にはもってこいの食材です。

ネバネバ食材は、疲れた身体のケアにも良いので、積極的に摂取しましょう。