皆様、酵素玄米や発芽玄米についてご存知ですか?
玄米と言う言葉は聞いたことがあり、また食べたことがあっても、酵素玄米や発芽玄米について知らないという方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな玄米・酵素玄米・発芽玄米のそれぞれの特徴や、発芽玄米の簡単な作り方について紹介します。
玄米とは
玄米とは 籾米(もみごめ)から、籾殻(もみがら)だけを取り除いたお米の名称です。 つまり、精白される前のお米を指します。
そして精白されたお米の名称を白米と呼ぶのです。
また、発芽した玄米を発芽玄米と呼びます。
栄養素としては、 白米の栄養素よりも、ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含んでおり、健康に非常に良いとされています。
玄米を食べることで、人間が健康に過ごすための栄養素をほとんどカバーできるで、完全栄養食と呼ばれるほど優れた食品なのです。
玄米酵素として、健康補助食品も人気です。
玄米を食べる上で重要となる点は、よく咀嚼すること。
よく咀嚼することによって唾液の分泌を促し、消化及び吸収を助けます。
また噛むほどに玄米ご飯の旨味を実感できることも、咀嚼が重要となる理由です。
また、玄米のビタミンEは、白米の1200%あることからも、肌をきれいに保つことをを考えた時に、選択したいのは白米ではなく玄米なのではないでしょうか。
しかし、欠点もあります。
玄米の欠点は、消化しにくい食品であるということです。
消化しにくいということは、胃腸に負担がかかることにつながります。
消化しにくいからこそダイエット向きという長所にもなりますが、体調が優れない時はなるべく胃腸に負担をかけるべきではないので、玄米生活はお休みする方がよいのかもしれません。
酵素玄米とは
酵素玄米について説明します。
これは、玄米を小豆と少量の塩で炊き、3日ほど保温しておいてから食べるものです。
『寝かせ玄米』という別称もあります。
玄米を炊くことでその酵素が働き、たんぱく質を分解します。
これにより、旨味が出て食感も向上します。
加えて、玄米酵素の一種の、アミノ酸の種の中のギャバ、という成分が増加します。
ギャバは優秀な成分で、血圧の上昇を抑える効果を有しています。
玄米は、発酵することにより白米よりも消化しやすくなり、噛まなくてもいい程、柔らかくなります。
酵素玄米の長所として、お通じが良くなり老廃物を排出、デトックス効果があることが挙げられます。
更に、玄米と一緒に炊く小豆には、細胞の老化を防ぐポリフェノールが多く、アンチエイジングにも期待することができます。
また、肌の調子の改善、気づいたら体重が減少したなど、メタボ改善、便秘解消、美肌効果など、さまざまな効果も期待できるのです。
ただし、通常の炊飯ジャーでは酵素玄米を作るのは難しいです。
発芽玄米を作ろうとする際、温度によっては雑菌が繁殖する環境となりますので、注意が必要です。
酵素玄米とはまた違う!発芽玄米について
発芽玄米とは、0.5~1mm程発芽した玄米を指します。
発芽させることで、眠っていた酵素が活性化し、芽を出すために必要となる栄養素を玄米の中に生成します。
よって、玄米よりも栄養価が高いものとなるのです。
発芽玄米は白米と同様の方法で炊飯器で炊くことができ、食べるときも白米のような食感になります。
香ばしい香りは、食欲をそそります。
食物繊維も豊富に含まれているので、便秘解消や、老廃物・コレステロールを体外に出してくれます。
発芽玄米の長所として、コレステロール値を抑え,血糖値を下げ,高血圧の改善し,ストレス・不安感の解消など色々な効果を有することが、臨床実験で見られています。
ビタミン・ミネラルがたっぷり含まれる健康食としても人気が高いです。
しかし、短所もあります。
発芽玄米は高価ということです。
中には白米の倍以上の価格もあり、手が出しにくいものもあります。
また、発芽した部分の酸化が、とくにアトピーや皮膚に疾患のある方の症状を悪くさせてしまうこともあるので要注意です。
発芽玄米の作り方
発芽玄米の作り方の大まかな手順を説明しますと、第1に玄米を水につけ、次に発芽したら白米を混合し炊くの2点です。
詳細をここから説明していきます。
まず、何でも良いので空きビンを用意します。
フタ付きがオススメです。
その中に玄米を入れ、この時、量は多くても通常炊いているお米の1割にしましょう。
少量から開始し、胃腸等が慣れるに従って割合を増やしていくことが大切です。
玄米の入ったビンに水を入れ、フタを軽くしめます。
フタは、ホコリなどの混入防止ためです。
室温なら、夏で半日〜1日、冬で2日〜3日で芽が出ます。
水をぬるま湯にすると、発芽が安定するでしょう。
浮いている米粒はカビてしまいますので、沈めてください。
水につけてしばらくすると、泡が発生し水が白濁しますが、臭いがきつくなければ大丈夫です。
温度が高いまたは日を置きすぎると、きつい臭いがでてきます。
日本酒に似たものでしたら、お酒になり始めの状態と同様なので、食べても問題ないと思うのですが、炊いた時に美味しくありません。
力を入れて洗ってから炊けば、臭いは抑えることができますが、臭いが我慢できないものになったら、いさぎよく捨てましょう。
マメに水を換えることで白濁を軽減することもできます。
発芽玄米を食べ、効率よく酵素を摂取しましょう。
発芽玄米を食べてみよう
玄米は炊くのに苦労しますが、発芽玄米はそんな玄米のように困難ではありません。
玄米が難しいのは吸水であり、対して発芽玄米は乾燥した玄米と異なり水を十分保有しているので、炊きやすいのです。
まず、通常の白米を洗米します。
発芽玄米は洗わなくても食べられるのですが、洗っても大丈夫です。
そして、発芽玄米を入れずに、白米のみで水加減します。
なぜなら発芽玄米はすでにたくさん水を含んでいるからです。
水加減した白米に発芽玄米を混ぜ、白米モードで炊きます。
ポイントは、水加減は考慮しなくていいと言う事と、炊き加減は通常通りと言う事です。
一方市販の発芽玄米は乾燥しているので、水加減を考えます。
パッケージの記載通りにしてください。
普段から雑穀を食している方であれば、100%発芽玄米でも食べることは可能のようです。
雑穀は一般的に保温すると非常に味が落ちます。
発芽玄米も、保温して翌朝食べると、臭いがきつくなっています。
その日に食べる分だけを炊く方が良いようです。
万が一食べ残したら、すぐ冷凍することを推奨します。
味は、独特の甘い臭みと味がし、玄米とは異なります。
雑穀を食べ慣れていないと、はじめは苦労するかもしれません。
ちまきでも、発芽玄米の割合が3割を超えないようにしています。
発芽玄米を食べ、効率よく酵素を摂取しましょう。
発芽玄米で酵素玄米はできるのか?
発芽玄米で、酵素玄米を作ることはできるのでしょうか。
はじめに玄米と発芽玄米の違いを考察していきます。
発芽玄米は、芽が出そうになったところで、脱水、乾燥させた玄米のことを指します。 つまり、成長が止まってしまった玄米には、酵素玄米を作るのに必要となる力が残っていないこととなります。
玄米の皮の部分を柔らかくする力も有していないということです。
発芽玄米は白米と同様の方法でに炊ける便利な食品ではありますが、栄養素に関しては繊維質以外はやはり玄米が優秀です。
話題のギャバも、結局は両者同じ状態となるので、それほど差はありません。
つまり食べやすい炊きやすい発芽玄米より、玄米で酵素玄米を作るほうがよっぽど栄養価が高いのです。
そもそも、発芽玄米は高価です。
玄米の代替品と捉えないようにしてください。
また、玄米を炊くには高価な炊飯器の方が良いわけではなく、絶対的にそうとは言い切れません。
もちろん値段が上がると性能も良いので、余熱効果等が期待できたり、少々手を抜いても柔らかく炊けることもあります。
コンピューターで機械的に自動化し、人間が工夫していた部分を補ってくれているのです。
でも自分で工夫することで、手間をかけることができれば、何も支障はありません。
ぜひ一度お試しあれ
玄米を手に入れることができたら、発芽玄米を作るのはあまり難しいことではありません。
特別な道具はいらず、家にあるもので作ることができるからです。
ただ、腐敗防止のため完成するまでに何度か様子を見る必要はあります。
作ると決めたら、腐って変な臭いがしないよう、注意する必要がありますね。