お米を炊いてご飯になったら、重さは何倍に増えるのか?

近年、食の欧米化が進み、パンを食べる人が増えていますが、ご飯は日本で昔から食べられており、消費量が減りつつある現代でも、日本に住む私たちにとって大切な存在であることに変わりはありません。

食が多様化している現代では、主食はパンや麺類もあります。

よって現代では、少量のご飯を炊くということもめずらしくないでしょう。

そこで今回は、お米がご飯になると何倍に増えるのか、さらに、ご飯が美味しくなる裏技なども合わせてご紹介します。

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お米の単位は何を表している?

現代ではお米の単位は、kgやgよりも、合や升のほうが何倍も多く耳にします。

kgやgというのは、ご存知の通り重さを表しており、これらはメートル法という単位です。

いっぽう合や升は、昔の日本で使われていた尺貫法の中の、容量を表す単位になります。

kgやgは、重さの単位なのでお米だけでなくご飯にも共通で使用できますが、合や升はご飯になると使用できません。

ご飯になると膳という単位を使います。

尺貫法は、長さ、面積、質量、容量の4つに分けられ、長さの基本となる単位に尺、容量の基本となる単位に貫を使うことから、尺貫法と呼ばれるようになりました。

世界的な流れに伴い、日本では1921年にメートル法を使うことを法律上で決めました。

しかし、実施するまでにはかなりの年月がかかり、1966年に法律上で使用することを廃止するまでは、尺貫法とメートル法は併用して使われていました。

現在では、尺貫法は公式には使われなくなりましたが、お米の容量はもちろん、不動産関係、さらには1.8Lの容量の瓶のことを一升瓶、18Lの容量の缶のことを一斗缶と呼ぶなど、いまだに尺貫法が使われているものはたくさんあります。

お米1合の重さはどれくらい?

ご飯になると何倍に増えるのかを書く前に、まずはお米1合の重さを知っておきましょう。

先述の通り、合などの単位は重量ではなく、容量を表しています。

お米1合は180mlになりますが、これは容量です。

容量の単位にはccとmlがあり、どちらも体積を意味しますので、どんな状況であれccとmlは同じ数値になります。

しかし、kgやgというのは重量の単位です。

重量は水を基準とし、その物質が水より何倍重いのか、あるいはどれくらい軽いかによって重量が変わるため、容量と必ずしも同じとは限りません。

お米の場合は、米粒の間に空間ができるため、水よりも軽くなります。

よって、お米1合の重さは、お米の乾燥具合やお米の種類によって多少前後するものの、約160gとなります。

お米を炊くとご飯は何倍に増える?

先述の通り、お米の重量は約160gです。

ではお米を炊き、ご飯にした場合は、重量は何倍に増えるのでしょうか?

ご飯を炊く際には、炊飯器などにお米と水を入れ、しばらく置いてお米に水を吸わせる、吸水をしなければなりません。

吸水時間は、夏場で30分から1時間、冬場で1時間から2時間がベストとされていますが、一番吸水が速いのはお米と水を入れた後の、15分から30分の間と言われています。

もうこれ以上吸水しない状態に達したお米の重量は、吸水前の1.3倍になり、炊飯すると、さらに水分を吸収し、重量は2.2倍になります。

よって160gのお米の重量は、吸水後は約210gになり、炊飯をすると約350gになります。

ちなみにお茶碗1杯の重量は約150gですので、1合というのは、お茶碗2杯分に相当するということになります。

ご飯を炊くとき、吸水が必要なのはなぜ?

これまで、お米がご飯になると何倍に増えるのかについて、お話をしてきましたが、ここで少し話題を変えたいと思います。

そもそも、ご飯を炊くとき、どうして吸水が必要なのでしょうか?

お米は、そのほとんどがでんぷん質で構成されています。

しかしお米の状態では硬いでんぷん質です。

水と加熱によって、その硬いでんぷん質をやわらかく変化させることが炊飯です。

お米のでんぷん質は、外側はもちろん内側にも豊富にありますので、内側のでんぷん質にもしっかり吸水させなければなりません。

吸水させずに炊飯すると、吸水しやすい表面のみ炊けることとなり、芯が残る可能性があるのです。

芯が残っているご飯はあまり美味しくないですよね。

よって吸水は、芯が残らず美味しく炊くために、必要な作業なのです。

ご飯が何倍も美味しくなる裏技!

私たちの食卓に欠かせないご飯。

もっと美味しく食べたいと思う人は多いでしょう。

ここでは、驚くほど簡単にできて、ご飯が何倍も美味しくなる裏技を紹介します。

・大根おろしの汁

大根にはアミラーゼというでんぷん分解酵素が含まれており、大根おろしの汁を入れると、つやが出て美味しくなります。

1合につき、大さじ1/2杯の大根おろしの汁を入れます。

その都度、大根をおろすのが手間ですが、大根おろしを作った時にはぜひ試してみましょう。

また、大根おろしは冷凍もできますので、おろして汁と分け、製氷皿で凍らせるのもおすすめです。

・粉寒天、オリーブオイル

粉寒天やオリーブオイルを、炊飯時に入れるとつやが出ます。

両方とも、1合につき小さじ1/2を入れます。

・はちみつ

大根と同様、はちみつにもアミラーゼというでんぷん分解酵素が含まれています。

1合につき、小さじ1/2のはちみつを入れ、よく混ぜてから吸水させます。

・昆布、天然塩

昆布や天然塩を入れると、うま味がアップし美味しくなります。

昆布は3合に対し10cm角、天然塩は2合に対しひとつまみ入れます。

・みりん、酒

みりんや酒に含まれる糖分によってコーティングされるので、つやつやになります。

それぞれ1合につき、みりんは小さじ1/2~1、酒は大さじ1前後入れます。

また、どちらもアルコール度数が高いものですので、お米のぬか臭さを取ってくれる効果もあります。

・氷

お米は沸騰するまでの時間が長ければ長いほど、甘みが増すと言われています。

つまり、水の温度が低ければ低いほど、沸騰するまでの時間が長くなりますので、美味しくなるというわけです。

あらかじめ少なめの水加減にしておき、炊く直前に1~2合のお米に対し氷を1個入れます。

お粥には種類がある!何分粥と何倍粥の違いは?

病気になった際に、食べる機会の多いお粥。

また、子供が小さい時には、離乳食でお粥を作る機会も多くあるでしょう。

離乳食作りをしたことのある人はご存知だと思いますが、お粥は水分量によって種類がわかれます。

病気になった時に食べている一般的なお粥は、全粥もしくは5倍粥と言われているものです。

お粥には何分粥と何倍粥という、2種類の表記方法があります。

何分粥という言い方は、全粥を基本にして割合を表しています。

つまり全粥が一番ご飯に近い状態で、数字が若くなるほど、水分量が多いお粥になるということです。

たいして何倍粥という言い方は、お米に対しての水の量を表しています。

5倍粥(全粥)が一番さらさらの状態で、こちらも数字が若くなるほど、ご飯に近くなります。

少しややこしいのですが、箇条書きにすると下記のようになります。

・全粥 十分粥とも呼ばれる。5倍粥と同じ。水:米=5:1。
・七分粥 7倍粥と同じ。水:米=7:1。
・五分粥 10倍粥と同じ。水:米=10:1。
・三分粥 水:米=20:1。
・3倍粥 水:米=3:1。

ちなみに時間がないなどの理由で、ご飯からお粥を炊きたい人もいるでしょう。

その際は全粥の場合、水:米=2:1にします。

また、電子レンジを使用してもお粥を作ることができます。

しかし、お米から作ると非常に時間がかかってしまいますので、電子レンジを使用する場合は、ご飯から作ることをおすすめします。

お米を炊くとご飯は何倍になるかを知り、炊きすぎ防止に!

今回は、お米を炊き、ご飯になると何倍に増えるのかということから、お粥の種類や炊き方、さらに、入れるだけでご飯が格段に美味しくなる裏技をご紹介しました。

お米がご飯になった時、何倍に増えるかわかれば、少しだけご飯が欲しいという時にも、どれくらい炊いたらよいかがわかり、大変便利です。

ぜひ、ほしい分だけ、美味しくご飯を炊き、昔から食べられていたご飯の美味しさを再確認してみてください。