インスタント味噌汁の栄養や効果的な食べ方とアレンジ方法

味噌汁は体に良いということは、皆さんご存知かと思います。
味噌には豊富な栄養が含まれていますよね。

しかし、一人暮らしの方はインスタント味噌汁で済ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
インスタント味噌汁でも栄養が摂れるのか気になる方も多いですよね。
インスタント味噌汁では栄養が気になる!という方にオススメの元祖インスタント味噌汁の「味噌玉」についてもご紹介します。味噌玉はアレンジがたくさんできるので、とてもオススメです。

お味噌の豊富な栄養について

味噌汁に使う味噌は、栄養価の高い大豆を発酵させて作っているので、大変に健康に良いです。

その中でもアミノ酸は細胞や遺伝子を作る元の成分で、大豆には人間が体内で生成できない必須アミノ酸9種類がすべて含まれている為、非常に大切な食材なのです。

また味噌にはミネラル、糖質、脂質、食物繊維などの栄養価も豊富に含まれている為、健康食品として昔から珍重されているのです。
そして近年開発が進められている「ファイトケミカル」と呼ばれる植物由来の七大栄養素が多く含まれています。

それから味噌の栄養は体に吸収されやすいという特徴があります。

大豆にはタンパク質が多く含まれていますが、普通に加熱調理をすると消化吸収が良くないのです。
ところが味噌は、酵素によって加水分解されている為に、水に溶ける割合が高いので消化吸収がとても良いのです。

以上の事から味噌には底知れないパワーが秘められており、味噌汁などの料理に多く使われるのは必然と言えます。
また近年はインスタントの味噌汁が注目されていますが、アレンジ1つで更に健康的な食品となりますので、後程紹介します。

 

味噌汁は万能食!味噌汁の具も体に良いものを

では味噌汁の具には何が良いのかを検証していきましょう。

味噌汁は具をアレンジするだけで、更に健康効果が高まります。

味噌汁の具として最適なのは、大きく分けると、海の物(海藻類や貝類)、野菜(玉ねぎ、キノコ類)、タンパク質(卵、豆腐)などが挙げられます。
インスタントの味噌汁に良くあるラインナップですよね。

ワカメなどの海藻は血管を広げ血流を良くする効果のある、アルギン酸が豊富です。
また貝類には鉄分や亜鉛など、普通の食事では不足しがちなビタミン、ミネラルが含まれており、疲労回復や抜け毛予防、老化防止等の効果があります。

なめこなどのキノコ類は食物繊維やビタミン、ミネラルが含まれ、しかも自身はとても低カロリーというありがたい食材です。

玉ねも味噌汁との相性がいい具ですが、「ケルセチン」という成分が入っており、動脈硬化や、糖尿病などの生活習慣病の予防に重要な役割を果たすものと期待されています。
また口臭の原因とされている「ドライマウス」を予防する効果もあります。

 

インスタント味噌汁でも栄養はあるのか?効果的な食べ方は?

味噌汁と言えばコンビニやスーパー等に売っているインスタントも注目です。
最近は通販のCM等も良く目にします。

一口にインスタント味噌汁と言っても種類は様々ですが、大きく分けると3つのタイプがあります。

【具と汁が粉末になっているタイプ】
【具はフリーズドライで味噌が生】
【具も味噌も一緒にフリーズドライ】

どれも本来の味噌汁が持つ栄養素が損なわれたりはしないですが、味噌が生タイプの物は、味噌を加熱処理するので若干栄養分が失われるかもしれません。

インスタント味噌汁は具がちょっと少ないので、アレンジして具を足す事をオススメします。
例えば乾燥ワカメ等は手軽で良いですね。
ただそのまま入れると塩分が強すぎるので、水で戻してから入れて下さい。

お麩や切干大根などの乾燥した食材も、味噌汁には相性が良いですね。
また最近はホウレンソウや人参、大根等をゆでてから冷凍にしたものも売っているので、加えて具だくさんの楽しい味噌汁を作りましょう。

 

一人暮らしに便利なインスタント味噌汁の簡単なアレンジ方法

ここではインスタントの味噌汁を使ったアレンジ料理を紹介します。
アレンジと言っても簡単な物ばかりなので、ぜひやってみて下さい。

まずは簡単な一品。
お湯を入れた後にごま油を2~5滴お好みで垂らしてみて下さい。
辛いのがお好みの方はラー油もオススメです。
香りが良くなって、とても美味しくなります。

次はお湯の代わりに温めた牛乳で味噌汁を作ってみて下さい。
最後にコショウを一振りして出来上がりです。
今までに体験した事が無い様な味わいが楽しめますよ。

次もかなりの変わり種というか、変化球というか…
湯を注ぐ前の味噌に、ごまドレッシングを加えて良く混ぜます。
湯を注いだら、お好みですりごまを加えて完成です。
味噌ラーメンのスープ的な感覚でしょうか…

次は少し手間を加えて 炊き込みご飯を作ってみましょう。
手間と言ってもいつも通りにご飯を炊く時に、味噌と具材を入れて炊くだけです。
インスタント味噌汁に入っている具とダシがいい具合にご飯に染みて、とても美味しくなります。

 

元祖インスタント味噌汁!?「味噌玉」って?

皆さんは【味噌玉】ってご存知ですか?

味噌玉のルーツは、戦国時代に兵士たちが味噌を丸めて焼いた物と言われています。
戦国時代にどう食べられていたかまでは分かりませんが、要はお湯を注いで味噌汁として飲むのですね。
これこそ元祖インスタント食品と言えますね。

乾物を混ぜただけなら、冷蔵庫で1か月程保存できますが、1週間で使い切るくらいの感覚で作りましょう。

一人暮らしの方や、お弁当のお供に味噌汁をなんて方にはぜひオススメですし、色々とアレンジが効くので作っておくととても便利です。

 

簡単な作り方を下記に紹介します。

【材料】
みそ、ダシ(昆布、いりこなど)、お好みの具材

【作り方】
ダシをフードプロセッサーで細かく粉末状にします。
具材を適度に刻みます。
あとは味噌に混ぜて丸めれば完成です。

味噌玉の良いところは塩分が自分で調節できるところです。
市販のインスタント味噌汁の塩分量は、一杯1.8g~1.9gで一日の塩分摂取の適量の1/4に当たります。
一方味噌玉はだいたい0.8g~1.4gぐらいで出来るのでヘルシーですよ。

 

味噌玉のアレンジは自由自在!

味噌玉をアレンジするのもまたオススメです。

まずオーブントースターで焼いてみましょう。
こんがりと焼いた味噌玉は、味噌汁にすると香ばしい味がたまりません。
そしてこの味噌玉をホカホカのご飯の上に乗せお湯をかけてお茶漬けにすると、これまた美味です。
卵黄を混ぜるのもオススメです。

また料理をしていてなんか一味足らないなと思ったら、味噌玉を加えてみましょう。

例えばミートソース。
え?ミートソースと思わず入れてみて下さい。
コクが出ますよ。
豆乳を注げば少し洋風テイストになります。
同じ大豆食品ですから相性はばっちりです。

グラタンにも味噌玉を。
ホワイトソースと味噌はとても合います。

担担麺にもいいですね。
炒めたひき肉と一緒に乗せればOK。
お好みで唐辛子やラー油を。

お好みの野菜と味噌玉を炒めてサッと卵を絡めた野菜炒めもオススメです。

とにかくインスタントで利便性が高く、何でもアレンジできる味噌玉をぜひ作ってみて下さい。
冷凍保存も効きますので、たくさん作っておいても安心です。

 

健康維持のために味噌汁を取り入れましょう

昔は和食で粗食の生活を送っていた日本人ですが、現代では和食離れが進んでしまっているように感じますよね。

洋食ばかりの生活をしている方は、是非味噌汁を取り入れてみてはいかがでしょうか。

味噌にはたくさんの栄養が含まれているので、健康維持のためにオススメです。

一人暮らしの方は、インスタント味噌汁に頼りがちかと思いますが、味噌玉を作って添加物の入ってないインスタント味噌汁に挑戦してみてはいかがでしょうか。