冬に食べたい味噌煮込み料理のレシピ!人気の食材は?

味噌煮込みの料理というと、恐らく誰もがイメージするのは愛知県の名物料理でもある「味噌煮込みうどん」ではないでしょうか。

鍋焼きうどんと同じように土鍋を使い、同じく中京地方で製造されている「豆味噌」を使って作られているのが特徴です。

ここでは、寒い季節におすすめの味噌煮込みうどんの人気レシピをご紹介します。

併せて、味噌煮込み料理もご覧ください。

大定番!味噌煮込みうどんの人気レシピ

味噌煮込みうどんの、大人気レシピをご紹介します。

かつおだしと赤味噌(八丁味噌)を用いた、名古屋の名物料理となっている味噌煮込みうどんの定番の作り方です。

土鍋で、あつあつグツグツしたところをいただくのが美味しいですよね。

●1人用土鍋で作る味噌煮込みうどん

【材料 1人前】

・かつおだし 500ml
・赤味噌(八丁味噌) 大さじ2~3
・酒 大さじ1~1.5
・砂糖 大さじ0.5
・鶏もも肉 70g
・ネギ 6~7cm分
・シイタケ 2枚
・油揚げ 2分の1枚
・にんじん 30g
・うどん 一玉
・卵 1個
・薬味 七味唐辛子

【作り方】

①1人用土鍋にかつおだしを入れ、中火にかけます。

②油揚げは、熱湯をかけて油抜きをし、4等分ほどの大きさに切っておきましょう。

③かつおだしが煮立ったら酒、砂糖、赤味噌を入れます。

味噌が入ってからは風味が飛んでしまうので、強火では煮立てないようにしましょうね。

④鶏もも肉、ネギ、シイタケ、にんじん、油揚げを入れて、土鍋のふたを少しずらしてのせ、弱めの中火で煮ます。

⑤お肉と野菜にある程度火が通ったら、うどんを入れて煮立ったら弱火にして更にコトコト煮ます。

⑥最後に卵を落として、お好みの固さに少し火を通して出来上がりです。

⑦お好みで七味唐辛子をかけてお召し上がりください。

味噌煮込みの定番、味噌煮込みうどん。

名古屋に行くと専門のお店もたくさん並んでいますが、自宅でもぜひ試して作ってみてください。

味噌煮込みうどんの具は何が人気?不向きな野菜は?

味噌煮込みうどんは、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」でも選ばれている、愛知県の人気郷土料理です。

味の決め手となる八丁味噌は、徳川家康などの三河の武士が持ち歩き、その頃から中京地方で作られ食されていたとされる濃厚な味が特徴になります。

味噌煮込みうどんのレシピの具は鶏肉が多く用いられ、長ネギ、油揚げ、卵でシンプルにいただくものが多いようです。

かまぼこ、シイタケ、餅などを入れてもいいですね。

大根や白菜、キャベツやもやしなど、水分が多く出る野菜は、味噌が薄くなってしまうこともあるので、入れる際には注意が必要です。

入れたい場合は味噌を少し多めにし、入れすぎに注意しましょう。

卵はあまり火を通さず、黄身をスープと混ぜてまろやかにして食べるのもおすすめです。

白身が気になる方は、卵黄だけをのせて食べるのもいいですね。

また、本場の味噌煮込みうどんの麺は、グツグツ煮込んでも煮崩れしにくい固めの麺が特徴です。

起源をたどると、ほうとうを味噌で煮込んで食べたことがはじまりとされる説もあり、地域によってはほうとうで食すところもあるようです。

いずれにしても、味噌味の濃厚なこってりとしたつゆなので、麺も太くてどっしりとしたものを選んでみましょう。

魚を使った味噌煮込みのレシピといえば?

日本人の食卓には欠かせない味噌。

うどん以外にも味噌煮込み料理のレシピはたくさんありますが、その中でも日本人に人気な魚料理として、さばの味噌煮があげられるのではないでしょうか。

●さばの味噌煮

【材料 4人分】

・さば 4切れ
・生姜 大1かけ(15g~20g)
・ネギ 1本

A水 300ml

A砂糖 大さじ2

A醤油 大さじ2

Aみりん 大さじ2

A酒 100ml

・味噌 大さじ2~2.5(40~50g)

【作り方】

①さばはよく洗い、ペーパータオルで水気をとり、皮に切り目を2本ほど入れておきます。

②ネギは3cm長さのぶつ切り、生姜は薄切りにしておきましょう。

③鍋に、Aの煮汁と生姜を入れて火にかけます。

煮立ったら、さばの皮面を上にし、そっと並べて中火で5分ほど煮ます。

④味噌を加えて落としぶたをし、更に8分ほど、時々お魚に煮汁をかけながら煮ます。

この時、魚特有の生臭みがこもってしまうので落とし蓋だけにし、鍋のふたはしないようにしましょう。

⑤煮汁のあいているところにネギを入れて、5分ほど煮ていきます。

煮汁が計量カップ2分の1ほどの量に煮詰まったら出来上がりです。

短時間で仕上げるのがポイントなので、中火で煮汁を飛ばしながら煮るといいでしょう。

人気のハンバーグを味噌を使って作るには?

次は、ちょっと変わった味噌の使い方をする料理をご紹介します。

子どもにも大人にも大人気の定番料理であるハンバーグを、味噌煮込みで作るレシピです。

●ごぼうの味噌煮込みハンバーグ

【材料 4人分】

・ごぼう 60g
・タマネギ 100g
・塩 少々
・焼き麩 15g
・合いびき肉 250g
・塩 小さじ3分の1
・コショウ 少々
・卵 1個
・油
・しめじ(小房に分ける) 60g
・まいたけ(小房に分ける) 60g
・長ネギ(1cm長さのぶつ切り) 1本
・赤味噌 大さじ2

A砂糖 大さじ1

Aみりん 大さじ1

A水 300ml

A顆粒コンソメ 小さじ1

・片栗粉 小さじ1
・水 小さじ2
・バター 10g

【作り方】

①タマネギはみじん切り、ごぼうは皮をこそげ縦に4つ割りにし、2cm長さの薄切りにして水にさらしてあくをとってざるにあげておきます。

②フライパンに油をひいて、①をしんなりするまで炒めて、塩少々をふって粗熱をとりましょう。

③焼き麩は水に浸してから水気をしぼり、あらみじんに刻んでおきます。

④合いびき肉に、塩コショウ卵、②と③を混ぜて、4等分に丸く成形します。

⑤Aの調味料と赤味噌の半分(大さじ1)を混ぜておきます。

⑥フライパンを熱して④を中火で両面焼き、一度火を止めてから⑤を入れ、ふたをして弱火で5分ほど煮込みます。

⑦小房に分けたしめじとまいたけ、ぶつ切りにしたネギ、バター、残りの味噌を加え、弱火で5分ほど煮て、水溶き片栗粉でとろみをつければ出来上がりです。

さばの味噌煮と同じく、味噌が入ってからは強火でぐらぐら煮立ててしまうと味噌の風味が飛んでしまいますので、気を付けましょうね。

八丁味噌を使った名古屋風おでんのレシピ

おでんといえば、かつおだしに薄口醤油を入れてさっぱりと煮る関西風が一般的ですが、実はご当地ごとにおでんという呼び名で全く違う食べ方が存在します。

名古屋風は、中京地方で人気の八丁味噌を使う味噌煮込みタイプ。

北海道は、つぶ貝やほたて貝などの貝をふんだんに使って、みそだれをつけて食べるのが特徴です。

東北はこんにゃくが串に刺さった田楽風、九州は鶏ガラベースの餃子巻が入るなど、同じおでんとは思えないのが面白いですね。

ここでは、人気の名古屋風おでんのレシピをご紹介しましょう。

●名古屋風おでん

【材料 4人分】

・牛すじ 200g
・大根 360g
・里芋 4個
・こんにゃく 1枚
・ちくわ 2本
・焼き豆腐 1丁
・卵 4個

・だし汁 2000ml
・八丁味噌 300g
・ザラメ砂糖 70g
・薬味 七味唐辛子

【作り方】

①牛すじは、沸騰させたたっぷりの湯で3分ほど下ゆでし、ざるにあげて水でよく洗っておきます。

②鍋に再度お湯を沸かし、①の牛すじを15分ほど煮て串にさしておきましょう。

③大根、里芋、こんにゃくは下ゆで、卵はゆで卵にしておきます。

④鍋に煮汁の材料を合わせて味噌を溶きのばし、②、③を入れてコトコト2時間以上弱火で煮込めば出来上がりです。

⑤お好みで七味唐辛子をふっていただきます。

味噌煮込みにあう豚肉のお料理は?

鶏肉、魚、牛肉にあう味噌を使った料理に続き、最後は豚肉です。

豚肉のかたまり肉を使った、人気の味噌煮豚のレシピをご紹介しましょう。

かたまり肉の料理は難しそうと思われがちですが、覚えてしまうと意外と簡単に出来るものですよ。

●全部一緒に煮るだけ!味噌煮込みタイプの煮豚

【材料 4人分】

・豚肩ロース肉(かたまり) 400g~550g
・ネギ(緑の部分) 1本分
・生姜(薄切り) 1かけ
・水 約600ml

A砂糖 大さじ1

A醤油 大さじ3

Aお酒 大さじ3

A味噌 大さじ2

・ゆで卵 4つ
・レタス 200g

【作り方】

①鍋に、肉、ネギ、生姜、肉がかぶるくらいのお水を入れ(約600ml)強火にかけます。

②沸騰したらアクをとり、Aの調味料を全て加えて、落としぶたをしましょう。

鍋のふたはずらしてのせて、弱火で50分ほどコトコト煮ます。

③煮汁が少なくなってきたら、時々肉の上下をかえて、最後は強火で煮詰め水分を飛ばします。

④煮汁がおおよそ100mlほどの量まで煮詰まったら出来上がりです。

レタスやゆで卵を添えて、いただきます。

栄養満点!味噌煮込みは色々な食材で作れます

定番のうどんだけでなく、色々な食材を使った味噌煮込みのレシピをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

豚肉、鶏肉、牛肉、魚、どんな食材を使っても美味しく食べることのできる味噌は、日本人には本当に欠かせないものですね。

寒い冬は、味噌でコトコト煮て作った料理であたたまってくださいね。