健康に良い玄米はご家庭でも炊けます。
普通の炊飯器で炊けますが、もし圧力鍋をお持ちならぜひ一度使ってみてください。
玄米特有の硬くてポソポソした食感がなくなり、ふっくらでもちもちに炊き上がりますよ。
しかも面倒な浸水も不要です。
今回は、玄米四合を圧力鍋を使って炊く方法をご説明していきます。
圧力鍋を使った玄米四合の基本の炊き方
玄米は圧力鍋で炊くと、玄米とは思えないほどもちもちとした食感に炊き上がります。
しかも炊飯器より短い時間で炊き上がるので、時短料理とも言えます。
それでは圧力鍋で玄米を四合炊くときの基本の炊き方をご紹介しましょう。
【材料】
・玄米 四合
・水 800ml
・塩 小さじ1杯
【作り方】
①洗米
お米を洗います。
白米のように研ぐ必要はありません。
玄米の上から水を注いで軽くかき回すと、もみ殻カスなどが浮いてきます。
こうしたゴミを手で取り除きます。
水を取り替えつつ2~3回行ってください。
②浸水
洗ったお米を水につけ置きします。
玄米は外皮が硬く、水が浸透しにくいので、できれば6時間以上浸けておきましょう。
一晩浸けておくのをおすすめします。
③水加減
圧力鍋で炊く場合、水の量は土鍋や炊飯器で炊くよりも若干少なめです。
蒸気の逃げ口がないため鍋内に充満するからです。
玄米四合なら水は800mlを目安にしてください。
玄米の1.1~1.2倍程度です。
水を入れたら一緒に塩を入れると柔らかく炊けるうえ、糠臭さや苦みが消えます。
全体を軽く混ぜたらいよいよ炊飯です。
④炊飯
圧力鍋に蓋をしたら、強火にかけます。
圧力がしっかりかかったら弱火にして20分炊きます。
20分後、いったん強火にして水分を飛ばしてから火を止めます。
余熱で焦げつかせないようコンロから鍋を外して、蓋をしたまま10分蒸らします。
圧力が下がったら、蓋を開けて上下をひっくり返すように大きくさっくり混ぜます。
出来上がりです。
圧力鍋を使って玄米四合を発芽させて炊く方法
浸水時間を長くとって玄米を発芽させて炊く方法です。
玄米四合を洗うところまでは一緒です。
その後水に1日~3日浸けて置きます。
夏場なら1日で、冬なら2~3日で発芽します。
ただ長時間水に浸けっぱなしですと嫌なにおいが出てきますし、不衛生です。
6時間ごとに水を取り替えたり、冷蔵庫に入れたりしましょう。
胚芽部分から発芽しかかっている状態になればOKです。
もやしのように芽が伸びていると発芽させすぎですのでご注意ください。
玄米は発芽させると、もともとの栄養素がパワーアップします。
特にギャバという成分は約3倍にもなります。
ギャバにはストレスを受けたメンタルを回復させ、頭をスッキリさせる作用があるといいますから、現代人には必須ともいえる栄養素ですね。
長時間浸水したおかげで水分もたっぷり吸収していますから、柔らかくふっくら炊けます。
圧力鍋にこの玄米と水800mlを入れ、塩も加えて全体を静かに混ぜたら蓋をして強火にかけます。
圧力がかかったら弱火にして20分炊き、その後火を止め、そのまま10分蒸らします。
圧力が抜けたら蓋を開けて、上下をひっくり返したら出来上がりです。
浸水なしでもOK!圧力鍋なら玄米四合も時短炊飯できる
圧力鍋を使うと蒸気が内部に充満するため、玄米がもちもちに炊けます。
どうしても柔らかいご飯でなければイヤというのでなければ、面倒な浸水もしなくてOKです。
ここでは浸水させずに玄米四合を圧力鍋で炊く方法をご紹介します。
【材料】
・玄米 四合
・水 900ml
・塩 小さじ1杯
・だし昆布 適量
・酒 大さじ2杯
【作り方】
①洗米
ゴミを取り除いたら、玄米を両手に持って拝むようにこすり合わせます。
これを拝み洗いといいます。
こうすることで外皮に傷がつき、水が浸透しやすくなるのです。
水を2~3回取り替えながら行います。
②炊飯
拝み洗いで水分を吸収しやすくしたら、浸水をせずに炊飯します。
圧力鍋に玄米、水、塩、酒を入れたら全体を軽く混ぜ、上に昆布をのせます。
水の量は浸水有りの時より若干多めにします。
玄米の1.2~1.4倍程度です。
酒やだし昆布を入れることで風味が増します。
なければ入れなくてもOKです。
玄米四合を圧力鍋でもっとおいしくためのコツは?
玄米を圧力鍋で炊くと、おこわのようなもちもちした食感になり、おいしくいただけます。
面倒な浸水もしなくてOKです。
ただし、ふっくらと炊き上げたいならやはり浸水させた方がいいでしょう。
一晩つけ置きするのが理想的ですが、時間がなければ1~2時間程度でも大丈夫です。
水を吸った玄米四合は、いったんざるに上げて水を切っておきます。
それから炊飯しましょう。
おいしく炊き上げるコツは次の2点。
①良い水を使って炊く
普通の水道水で炊くよりも、浄水器の水やミネラルウォーターを使って炊いた方が甘みが増すといいます。
割高になりますが、一度試してみてはいかがでしょうか。
②最初から強火で炊かない
通常であれば最初は高圧・強火にし、しっかり圧がかかって沸騰してきたら火を弱めるのですが、おいしく炊こうと思ったらまず始めの15分は弱火にしましょう。
その後徐々に火を強めていきます。
程よく沸騰してきて1~2分経ったところで火を弱め、そのまま30分炊きます。
火を止める前にはいったん強火にしてそのまま30秒、水分を飛ばしてから火を切りましょう。
蓋をしたまま15分蒸らせば完成です。
こうすることでお米が硬すぎず、かといってベチャっともせず、程よい硬さでもちもち感がアップします。
昔から言われるように、「始めチョロチョロ中パッパ赤子泣いても蓋取るな」がおいしい炊飯の基本です。
圧力鍋なら雑穀入り玄米ご飯もおいしく炊ける!
玄米同様、健康志向の高い方から支持されているのが雑穀です。
きび、ひえ、あわなどの他、黒米、赤米といった古代米、黒豆、小豆などの豆類など、お好みのものを玄米にブレンドして、圧力鍋で炊いてみましょう。
もち麦やもちきび、もちあわなど、もち種の穀類と一緒に炊くと、もちもち感がさらにアップして甘みも増すでしょう。
黒米や赤米は少量でも入れると色がついて、まるでお赤飯のような炊き上がりです。
蓋を開けた時の楽しみが広がります。
お好みの雑穀は、玄米一合に対し、大さじ1杯程度入れることから始めましょう。
四合なら大さじ4杯入れます。
雑穀が玄米の1割程度であれば、水加減は変えなくてかまいません。
せっかくなので多めに炊いて、小分けにして冷凍保存しましょう。
電子レンジでチンすれば、食べたいときにいつでも食べられます。
圧力鍋?それとも炊飯器?玄米は何で炊くのがいちばんいいの?
玄米に限らずお米は、炊飯器だけでなく土鍋、圧力鍋、普通のお鍋でも炊けます。
しかしそれぞれに使い勝手やおいしさなど一長一短があるようです。
玄米四合を炊くなら、どれを選ぶのがいいか検討してみました。
・炊飯器
玄米モードが搭載された炊飯器なら、最も簡単に玄米が炊けます。
説明書通りの手順で行い、スイッチ一つで炊き上がりますからとても楽です。
しかし炊き上がるまでの時間がかかります。
機種にもよりますが、1時間半から2時間はかかります。
また四合を炊くとなると、5.5合炊きの炊飯器でもギリギリの分量ですので、水の量が多いと吹きこぼれの心配があります。
白米と混ぜて炊くことも難しいでしょう。
玄米モードがない炊飯器ですと、おいしく炊くための下準備が最も必要とされます。
・土鍋
熱伝導が遅く、保温性が高いため、炊飯器とは違った炊き上がりになるでしょう。
比較的さっぱりした風味に仕上がります。
お米本来のおいしさを希望する方に人気があります。
・普通のお鍋
厚い鍋でないとうまく炊けず、焦げ付きます。
ホーローなどで必ず蓋つきのものを使用しましょう。
そうすれば、ふっくらと炊くことが可能です。
・圧力鍋
おこわのようなもっちりした食感に炊けます。
蒸気が充満するので、短時間で柔らかく炊き上げます。
ふっくらもちもちとして食感がお好みの方なら圧力鍋がいちばんおすすめです。
玄米四合を炊くなら圧力鍋がおすすめ
玄米は圧力鍋で炊くと短時間でふっくらもちもちに炊き上がります。
面倒な浸水も時間がなければパスしてもOKです。
鍋の中に蒸気が充満するため、炊飯に必要な水の量も少なくて済みます。
圧力鍋をお持ちなら、ぜひ一度玄米を炊いてみてください。
その手軽さとおいしさにびっくりすることでしょう。