私たちの生活のなかで、もはや電子レンジはなくてはならないアイテムです。
電子レンジ対応の容器も増えて、簡単に食材を温めたり、調理が出来るようになりました。
しかし、どうしても電子レンジで使えないものが、「アルミ」を使った容器やホイルですね。
うっかり、アルミホイルやアルミ容器を電子レンジに入れてしまい、火花が散ったという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は、電子レンジでもアルミホイルが使えることや、電子レンジを使ったパンレシピ、アルミホイルのメリットなどをご紹介します。
電子レンジのオーブン機能でパン作り
最近は、電子レンジの機能もどんどん進化しています。
電子レンジ一台で温めだけでなく、パンやピザを焼いたりグラタンや煮物を作ったりと、色々な調理ができるようになりました。
使用のしかたによっては、家庭にある電子レンジでもアルミ容器を使うことができるようになります。
市販されている電子レンジには、オーブングリル付き電子レンジというものが多く、一台でオーブンにもグリルにもなります。
オーブン機能やグリル機能で使うときには、アルミホイルを使うことができますよ。
また、実は電子レンジで、機能が違えばアルミホイルが使えるのです。
カップケーキにアルミの容器を使っても大丈夫です。
パン生地を発酵して、惣菜パンを焼くときにもアルミホイルを使うことができます。
ピザを焼くときも使え、最近はオーブン専用のシートがあり、わざわざ不安を感じながらアルミホイルを使わなくても、困らないのが現状です。
しかし、オーブンシートはアルミホイルと比べると、それなりに価格も上になりますので、少しでも安価にと考えるならアルミホイルの方が便利ですね。
電子レンジでアルミホイルに入ったお弁当やパンを温め直す
電子レンジ機能を使っても、アルミホイルが使えることもあります。
アルミホイルを使ったとき、アルミホイルが直接マイクロ波を受けなければ良いのです。
電子レンジで焼き魚ができるという、内側がアルミで外箱が紙の容器があり、その容器は周囲の紙が絶縁体の様な役割をします。
お弁当箱の中にアルミ容器が入っていても、平気で電子レンジを使うことがありますが、この場合も同じです。
しかし、焼き魚ができる容器は、外側からアルミが見えることはありません。
完全に、電子レンジのマイクロ波が触れるのは、紙の部分になります。
お弁当箱の場合、蓋を開けて温めてしまうと、アルミホイルの部分が外に出てしまいますので大変危険です。
家でホットサンドを作ってアルミホイルで包み、仕事先で温め直したいと普通の電子レンジで加熱してはいけません。
このまま温めてしまうとマイクロ波にふれてしまい、最悪過電流になり発火してしまうこともあります。
職場にオーブントースターがあれば、それで温め直せますが、職場によくあるのは電子レンジですよね。
パンはそのままでも美味しいですが、ホットサンドはやはり温めた方が美味しいです。
そこで、耐熱皿かオーブンシートを持っていきましょう。
耐熱皿、またはオーブンシートの上にホットサンドを乗せて、電子レンジで20秒温めます。
ラップをしてしまうとパンがフニャッとなってしまうので、かけずに温めましょう。
オーブントースターで温め直すときは、アルミホイルごと温めます。
アルミホイルから出してしまうと、パンが固くなるので注意しましょう。
アルミホイルを使わず電子レンジでパンをラスクに変身!
甘くてサクサクのラスクは、美味しいですよね。
ラスクはパンを使って作ることはご存知でしょうか。
パン屋さんでは、お店で販売しているパンを利用してラスクを作っているところもありますね。
食パンを使ってカリカリのラスクを作りますが、このときアルミホイルもオーブンシートも使いません。
使用するのは、電子レンジのみです。
フランスパンでも美味しくできます。
より、ラスクらしいものを作りたいときは、フランスパンを使ってみましょう。
それでは、フランスパンを使ったラスクの作り方をご紹介しましょう。
【材料】
・フランスパン 1本
・バター 60~80g
・グラニュー糖 60g
【作り方】
①フランスパンを1cmくらいの厚さに切ります。
②バターを湯煎しましょう。
②片面に溶かしたバターを塗って、その上からグラニュー糖をまんべんなくふりかけます。
バターが固まらないうちにグラニュー糖をふりかけてくださいね。
③耐熱皿にに重ならないように並べます。
電子レンジ600Wで5~6分温めます。
冷めると、カリカリのラスクが出来上がりますよ。
簡単にできますので、フランスパンや食パンが残ったときに、作ってみましょう。
アルミホイルを使わず電子レンジでパンをフワフワに
皆さんは食パンを温めるとき、オーブントースターを使いますか?
昔ながらのトースターで焼くのも美味しいですね。
それでは電子レンジで温めるのはどうでしょうか。
実は電子レンジのレンジ機能で、パンをフワフワに温めることができます。
もちろん、アルミホイルは使いません。
耐熱皿に乗せて、電子レンジで20~30秒温めるだけです。
このとき、ラップはかけないでください。
ラップをしてしまうとパンの水分が残り、ベチャっとしてしまいます。
また、時間をかけて温めすぎると、パン全体が固くなってしまいます。
トースターで焼くカリカリのパンも美味しいですが、レンジで温めると焼き立てのパンのような食感になります。
この温め方は、食パン以外でも使うことができますよ。
例えば、アンパンやクリームパンを温めると、中のアンやクリームがトロッとして美味しくなります。
ほかにも、カレーパンなどは冷めた状態よりも、温めたほうが美味しいですよね。
電子レンジでパンを温めると、べチャッとなって美味しくないと思っていた人は、もしかしたらラップをかけたり、袋ごと温めていたのかもしれません。
固くなってしまうという人は、温め時間が長すぎたのかもしれませんね。
わずか20秒で、できますのでぜひやってみてください。
食パンが固くなってしまったら、フードプロセッサーにかけてパン粉にしましょう。
手作りパン粉は、冷凍をしておくとコロッケやカツを作るときに便利ですよ。
アルミ以外にも電子レンジで使えない容器
電子レンジは家庭にあるお皿や紙、プラスチックカップでも利用ができます。
ただし、プラスチックの容器によっては耐熱温度が低く、中の食材の熱で溶けてしまうことがあるので注意してください。
そのため、耐熱用の容器と耐熱ではない容器が区別されています。
もちろん、ビニール袋も同じで、ジッパー付きの袋の中には電子レンジ対応のものと、そうでないものがあります。
電子レンジに対応していないものは、加熱によって容器が溶けて有害な物質が食材の移ってしまうこともあります。
電子レンジで使うときは、必ず確認してください。
また、電子レンジの耐熱温度が140度となっていても、中に入れる食材によって溶けてしまうことがあります。
例えば、バターたっぷりのクロワッサンやデニッシュなどのパンは油脂が多いため、電子レンジで温めると140度を超えてしまうことがあります。
容器が140度まで耐熱になっていても油分や糖分、塩分が高い食材は中の食材の温度が高温になることもありますので、注意してください。
ガラスも同じで、電子レンジで温めるときは耐熱ガラスを必ず使ってください。
市販されているお皿の大部分は電子レンジで温めることができますが、模様にアルミなどの金属を使っているものもあります。
わずかな縁取りでも、スパークしてしまうことがありますよ。
できる限り模様がある容器を使うのは避けましょう。
電子レンジがなくてもアルミを使ってパンをフワフワに
パンを焼きたいのに、電子レンジやオーブンがない場合はどうしたらいいでしょう。
よく、お肉やお魚のホイル焼きというのがありますね。
どうしてわざわざ、お肉やお魚をアルミホイルで包むのでしょうか。
それは、アルミホイルの中で焼くことで熱が全体に回りやすいことと、フライパンで焼くよりも、肉や魚から出た水分で食材を焦がすことがないということが理由ですね。
これはパンにも利用できます。
フライパンやグリルの上にただパンをのせて焼くよりも、アルミホイルで包むと熱が均等に行き渡ります。
この方法なら、電子レンジやオーブンがなくても、焦がさず上手にパンを焼くことができますね。
さらにアルミは抗菌作用があるため、アルミホイルに食材を包んで保存すると、ラップよりも長持ちするそうです。
おにぎりを持ち歩くとき、ラップに包むよりアルミホイルで包んで持ち歩く人もいらっしゃいますよね。
パンの保存も同じで、アルミホイルに包んで冷凍庫で保存すると、1週間以上保存することができるということです。
解凍も、そのままオーブントースターに入れて焼くだけです。
ラップよりも使い勝手が悪いイメージのアルミホイルですが、食品を保存するときや蓋をするときなど、アルミホイルは、意外と使い勝手が良いかもしれません。
アルミホイルを活用してみよう!
アルミホイルよりもラップの方が使いやすいイメージですが、電子レンジの中でもオーブン機能ならアルミホイルを利用することができます。
パンを焼くときはもちろん、抗菌作用もあり、保存にも使えるアルミホイルです。
残念ながら、電子レンジのパンの温めではアルミホイルは使えませんが、いろいろな使い道で活用してみてはいかがでしょうか。