甘酒は近年の大ブーム商品。
自宅で作る人も増え、栄養摂取や健康面を考えてヒット中です。
特に最近では、玄米甘酒がブームを牽引しています。
ヨーグルトメーカーなどがあると簡単に作れるのも魅力ですね。
作り方やメリットなどをご紹介しますので、ぜひ導入を検討している方は読んでみてください。
体にいいことばかりでわくわくしてしまいますよ!
飲む点滴!玄米甘酒のメリット
近年、「夏には甘酒を飲むといい」と聞きませんか?
「冷やし甘酒」という名前で売られている市販のものもありますが、実は甘酒にはミネラルなどがたくさん含まれているので、夏場に飲むと「飲む点滴」と医者がいうほどなんです。
甘酒は酒粕を使ったものと米麹を使ったものの2種類あります。
どちらも発酵させるのですが、酒粕を使ったものはアルコール分が出てしまいます。
玄米甘酒は甘酒のいい部分をとりつつ、アルコール分を出さないように作るものです。
麹には「コウジ酸」というものが含まれていて、これはシミやくすみの原因である「メラニン」に作用し、生成を抑える効果があります。
また、たんぱく質や脂質の分解を補助するビタミンB群が豊富なので、胃腸の働きをサポートしてくれてエネルギーを取り込みやすくなります。
玄米甘酒にはオリゴ糖が含まれますので、これが腸内で善玉菌の餌となるので整腸作用も期待できます。
甘酒全般に言えることですが、じつは炊飯器やヨーグルトメーカーなどで簡単な作り方があるので、市販のものでいいものに出会えなかったら、ぜひ手作りしていただきたいです。
材料はシンプルな玄米甘酒とその作り方
玄米甘酒の魅力は、栄養や効能の他に、そのシンプルさにあります。
玄米と同量の水、玄米1/3の米麹のみで出来上がるのです。
ヨーグルトメーカーを使用した場合の材料と作り方は以下の通りです。
【材料】
・玄米 1合
・米麹 200g
【作り方】
①玄米1合ぶんのおかゆを炊いて、粗熱が取れるまで冷まします。
②ヨーグルトメーカーに①と米麹を入れて、温度を55℃に設定します。
③10時間発酵させて完成です。
たったこれだけの手順で、簡単に玄米甘酒が作れてしまいます。
砂糖などは加えていませんが、お米の甘みがしっかり立っているので、調味料がわりにも利用することが可能です。
お菓子や煮物の砂糖の代わりに使用してもいいですし、パンケーキなどに乗せて食べても美味しいですよ。
10時間と時間はかかりますが、前日に仕込んでおけば翌日食べることができるので、作るときには寝る前などにスイッチをいれるといいですね。
ヨーグルトメーカーの扱い~甘酒などの作り方について~
ヨーグルトメーカーで玄米甘酒を作るメリットは、何と言っても手間がかからないことです。
おかゆを炊く手間だけであとはボタンひとつですし、途中で面倒な操作などもありません。
しかし、玄米甘酒だけではないのですが、ヨーグルトメーカーが便利だからといって、作り方をおろそかにすると、健康被害が出てしまう可能性があります。
乳酸菌などの微生物を扱う器具なので、適切に使用しなければ、食中毒などになる危険性があるのです。
一年通じての常温である20℃前後は、大腸菌やカビがもっとも発生しやすくなる温度です。
そのため、使用する前と使用後には、殺菌をしておいたり、予備加熱をしておくことが必要になります。
付属の器具は熱湯につけたりしておきましょう。
発酵が始まって乳酸菌や麹菌が増えてくると、雑菌の繁殖のリスクはぐっと低くなります。
手間を惜しまずに、事前準備をしっかりしましょうね。
また、作り終わった玄米甘酒やヨーグルトなどは、すぐに容器に入れて冷蔵庫などに保管しましょう。
作り終わった後に放置しておくと、そこから雑菌が増えるケースがあります。
気をつけて作成しましょうね。
ヨーグルトメーカー以外での玄米甘酒の作り方
玄米甘酒の作り方はシンプルなので、ヨーグルトメーカー以外のものでも作ることができます。
例えば、炊飯器を利用すると比較的簡単に玄米甘酒を作ることができます。
炊飯器を利用して玄米甘酒を作る際には、米麹を多めにして少し甘めに仕上げると美味しくなります。
【材料】
・玄米 1合
・米麹(乾燥) 300g
・塩 小さじ2
【作り方】
①玄米は洗って一晩水に浸けておき、炊飯器に入れて2合の水の線で炊きます(倍量の水)。
②お湯を1カップいれて、ハンドミキサーなどで玄米のご飯の粒を適度に潰します。
③60℃に冷ましたら、米麹と塩を入れてよく混ぜます。
この時冷まし過ぎてしまったら、炊飯器の再加熱ボタンを押して温度調整をしてから入れます。
④温度が下がったらまた60℃になるように調整します。
⑤蓋を開けて布巾をかぶせて保温しておきます。
⑥8時間寝かせれば完成です。
途中2度ほど混ぜ合わせます。
飲むときは水で薄めると良いです。
保温の温度が変わってしまうと発酵がうまく進まないので、気をつけましょう。
ヨーグルトメーカーは玄米甘酒以外もこんなに作れる!
保温ができるということは、発酵食品が多数作れるということです。
ヨーグルトメーカーはその名の通りヨーグルトを作るための機械ですが、ヨーグルトと玄米甘酒以外にもいくつか作れるものがあります。
まずは定番のプレーンヨーグルトです。
この作り方はどのメーカーの機械にもついています。
そして機械によっては、ギリシャヨーグルトも作ることが可能です。
昔ブームになったカスピ海ヨーグルトも簡単に作れます。
甘酒も、豆乳を使ったものなど体にいいものが作れます。
そしてなんと、味噌や納豆まで作れてしまいます。
調味料として優秀なしょうゆ麹だって簡単に作れます。
ということは、定番となった塩麹も作れますよね。
そして保温ができるということは、低温調理ができるということでもあります。
コンフィなどお肉にじっくり火を通す料理方法に応用することができて、一台持っているととても便利な機械なんです。
作るときは食中毒などに気をつけて、安全な範囲で楽しむようにしましょう。
出来上がった玄米甘酒はこう利用しよう!
さて、ヨーグルトメーカーなどで作った玄米甘酒の利用法です。
基本の作り方の通り作っても、1合分を飲みきるのは少々飽きてしまいます。
水で薄めて飲む以外に、何か簡単なアレンジの仕方はないでしょうか。
例えば、ドレッシングにするという方法があります。
玄米甘酒を大さじ2、酢を大さじ2、オリーブオイルなどの油を大さじ4、塩を2g入れ、シェイクするとさっぱりしてコクのあるドレッシングに変身します。
また、マリネ液にするという手もあります。
その場合は酢を大さじ3、玄米甘酒を大さじ3、オリーブオイルを大さじ1~2、塩胡椒少々で簡単に作れます。
どうも玄米甘酒を料理に使う際は、酢と合わせると相性がいいようです。
あとは和スイーツとして、玄米味噌と玄米甘酒とくるみを砕いたものを混ぜ、くるみ味噌あんにして、お餅などにかけて食べるのも良いでしょう。
この場合は甘酒の量を加減して甘みをつけてください。
砂糖じょうゆをつけたお餅とは違って、濃厚な旨味が広がる一品になりますよ。
近年見直されてきた「甘酒」を「玄米」で作ること
甘酒は日本が誇る発酵食品です。
それを近年の健康ブームで、玄米甘酒にするという流行りができました。
作り方は普通の甘酒と変わらないので、今は多くの家庭にもあるヨーグルトメーカーや炊飯器などで簡単に作ることができ、気軽に摂取することができます。
白米の甘酒とは違い、玄米甘酒は素朴な甘みが楽しめる品です。
「体にいいことをしている」という自覚が、飲むだけで生まれますね。
上手に食卓に取り入れて、健康を維持しましょう。