身体を冷ましてくれる夏野菜のなすを、味噌汁の具材として取り入れてみませんか?
実は、なすの味噌汁を作るときにはちょっとしたコツや注意点などがあります。
そこで今回は、なすの効能からなすに合う具材、なすの味噌汁を作るうえで気をつけたいポイントなどをご紹介していきます。
なすの効能を知る
夏野菜で身体をひんやりと冷やしてくれるなすは、暑い日などに大活躍する野菜ですよね。
手軽に作れる味噌汁の具材として、なすを入れたいと思っている方もいるでしょう。
あっさりしていて美味しい野菜なのはたしかですが、なすには一体どんな効能があるといわれているのでしょうか。
こちらの項では、なすの効能についてお話ししていきます。
まず挙げたいのは、強い歯や骨の形成に役立つことです。
この効果は、なすに入っているカルシウムの働きによって促されます。
また、骨粗鬆症の対策にもつながる栄養成分です。
さらに、目の健康のためにもなすの摂取がおすすめです。
アントシアニンと呼ばれる栄養成分はなすに内包されていますが、ポリフェノールに分類されていて、目にとても良いのです。
目の疲れを和らげたり、免疫力を向上させたり、血栓の対策をしてくれるという役目を担っているのがアントシアニンです。
最後に、なすは貧血の症状を抑えることにもつながります。
鉄分もなすに入っている栄養成分で体内の酸素の運搬を手助けする働きもあります。
そのため、結果的に貧血予防にも有効です。
ここに挙げたのは一例ですので、なすに期待できる効果は他にも存在します。
なすの味噌汁に合う!おすすめの具材について
意外となすにも栄養成分があり、いろいろな健康効果が期待できる野菜であることがお分かりいただけましたか?
身体の健康のためにも、なすを摂取していきたいですよね。
そこで、簡単に調理できて身体もポカポカに温まる味噌汁にしてみてはいかがでしょう。
もちろん味噌汁の具材をなすだけにしてもシンプルながら美味しくいただけるのはたしかですが、他の具材も追加したいと考えている方もいますよね。
では、どういった具材がなすの味噌汁に合うといわれているのでしょうか?
まずは、たまねぎです。
たまねぎを加熱すると甘みが強く感じれらますよね。
その甘みをなすの味噌汁に生かしてくれます。
次に、みょうがです。
どこか上品で気品さえうかがえる風味を持ち合わせているのがみょうがの魅力でしょう。
なすの味噌汁に上品さもプラスさせてみてはいかがでしょうか。
最後に、油揚げです。
あっさりめのなすとしっとり感のある油揚げもベストマッチします。
味噌汁の具としてなすを入れたい!切り方にも気を配ろう
普段の調理時は、あまり深く考えずになすをカットして味噌汁の具材として使っているという方もいらっしゃるかと思います。
ですが、できることならばなすの切り方にも配慮してみると、より美味しいなすの味噌汁ができあがるのでおすすめです。
こちらの項では、なすの切り方について考えてみましょう。
結論から申し上げますと、味噌汁の具材としてなすを入れる場合には、「細切り」か「半月切り」が合う切り方だと考えられています。
細切りとは、薄切り済みのなすを均等な大きさに細くカットする方法です。
味がなすの中まで浸透するので、他の切り方よりもタレや汁などの味を吸ってくれます。
味噌汁に入れる際には小さいサイズの細切りが食べやすいでしょう。
味噌汁の味が染み込んでいたほうが良いと思う方は、こちらの切り方でなすを切ってみてください。
また半月切りとは、まずなすを縦に切って2分割してから、切り口を下方向に持っていき端から均等にカットする方法です。
半月切りは味噌汁に入れるときに使われる一般的な切り方です。
見た目的にもなすが目立つので、見栄えも良いでしょう。
なすの味噌汁は変色する恐れもある
味噌汁の具材でなすを入れる際には注意したいことがあります。
それは、味噌汁が黒く変色してしまう恐れがあるということです。
「なすの味噌汁が変色してしまって驚いた」という経験がある方も少なくはないでしょう。
実は、味噌汁の変色を予防することもできます。
こちらの項では、なすの味噌汁の変色対策についてお伝えしますので、参考にしてみてください。
おすすめの対策方法の手順としては、
①鍋に水を入れて火にかける
②沸騰したら、塩を少々投入する
③切ったなすも鍋に加え、沸騰するまで茹でる
④沸騰した直後に鍋から冷たい水をはったボールなどに移して冷やす
このようになります。
他にも、沸騰させた熱い出汁の中にカット済みのなすを投入して、強火で加熱した後に一度火を消し味噌を溶く方法や、皮を捨てて調理する方法もあります。
このひと手間を加えて、なすの味噌汁が変色しないようにしましょう!
上手に味噌汁を作るためのポイント
こちらの項では、味噌汁を美味しく作るためのポイントや注意点についてご説明していきます。
◆だしをとると味に深みが増す!
出汁は、鰹節や昆布などからとるのが一般的ですね。
少し手間かもしれませんが、だしをとるのととらないのでは、味の深みが違ってきます。
より風味や旨味を存分に味わいたいという方はだしをとるところから味噌汁を作り始めましょう。
また、旨味がでる食材を味噌汁の具材にするのもひとつの手です。
例えば、しじみ・あさり・油揚げ・豚肉・昆布などが挙げられますね。
具材を追加するだけなので、比較的簡単にワンランク上の味噌汁に仕上げられます。
◆味噌に関する注意点もおさえよう!
味噌を溶くときは、鍋の中でダイレクトに溶くなんてことは避けて味ムラを予防しましょう。
鍋の汁をすくった器やお玉の中で、スプーンなどでとった味噌を箸などを使って溶き切ってください。
そして、鍋に戻し入れるのです。
また、味噌の風味を守るために味噌を入れた後は沸騰させないことも大事なポイントです。
溶いた味噌を投入したら、火加減にも気を配りましょう。
次項では、なすの味噌汁の作り方についてお話ししていきます。
これらのポイントを意識しながら調理すると満足度の高いなすの味噌汁が出来上がるでしょう。
なすの味噌汁を作ろう!具材にみょうがもプラスして上品さを足す
これまで、なすの切り方や味噌汁の変色対策、上手に作るためのポイントや注意点などをご紹介してきました。
それらをふまえたうえで、実際になすの味噌汁を手作りしてみましょう。
こちらの項では、なすの味噌汁のレシピをお伝えします。
【みょうがとなすの味噌汁レシピ】
上記でなすとみょうがは相性が良いとお伝えしましたね。
今回は、そんなみょうがとなすをたっぷりと加えた味噌汁に仕上げます。
みょうがの色鮮やかなピンク色が目を引く上品な一品です。
【材料 4人分】
・なす 1本
・味噌 お好みで調整
・みょうが 6個ほど
・塩 少々
・水 1000ccほど(お好みで調整)
・和風だし(顆粒タイプ) 適量
【作り方】
①具材の下準備を行います。
具材を流水でよく洗い、みょうがは薄切り、なすは細切りか半月切りにカットします。
②鍋に水を入れて点火します。
③ここで、なすの色落ち予防を行います。
今回はだし汁にするので、和風だしを加えて沸騰させ、カット済みのなすを投入します。
強火で2~3分を目安に加熱し続けて一度火を止めましょう。
④味噌を溶いていきます。
鍋の煮汁をお玉や器にとって、その中で味噌を全て溶き切りましょう。
⑤溶いた味噌、みょうがを鍋に入れて、再び点火します。
⑥沸騰直前で火を止め、器にすくって出来上がりとなります。
なすの味噌汁を上手に作るためには
健康効果の期待でき、美味しいなすを気軽に摂取する手料理として味噌汁がありますね。
なすを具材に取り入れて味噌汁を作る場合には、なすの切り方やなすの色落ちによる変色対策にも配慮して作ってみましょう。
さらに味噌の溶かし方や火加減、なすの味噌汁に合わせる他の具材についてまで、こだわりぬいて作れればより美味しい味噌汁になること間違いなしですよね。