朝ごはんの定番は温かい味噌汁です。
体が温まり栄養も豊富なので毎日飲むようにしたいですよね。
ただ、毎日出汁をとって味噌汁を作るのはなかなか大変です。
そんな時に便利なのが、一食分ずつ使える味噌玉です。
作り方が簡単なうえ、具材にこだわれば栄養満点な味噌汁ができます。
この便利な味噌玉を、忙しい朝にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
良いことたくさん!好きな具材で味噌玉作りに挑戦しよう
作り方が簡単な味噌玉ですが、慣れないうちは面倒に感じるかもしれません。
それでも味噌玉を作るメリットはたくさんあります。
・一人分ずつ保存できる
鍋で味噌汁を作ると余らせてしまうこともありますが、味噌玉を使えば一人分の味噌汁が簡単に用意できます。
・インスタントと同様にお湯を注ぐだけでできる
調理器具は一切使わずお湯を注ぐだけなので洗い物が増えません。
・好みの具材で作れる
一食分ずつ違った具材にすることもできるので、バリエーション豊富な味噌汁が楽しめます。
・持ち運びに便利
お弁当などに一緒に包んだり保存容器に詰めて持ち運べてとても便利です。
・低コストで作れる
自宅にある味噌や乾物などを使うため、1つの味噌玉にかかる値段はほんの数十円で済みます。
・インスタントよりも塩分控えめ
自宅にある材料で手作りするので、市販されている味噌汁の元よりも塩分が控えられます。
どれも便利なメリットですが、何より家の味噌汁の味が外でも楽しめるのが魅力的ですよね。
味噌玉の作り方
味噌玉の魅力が伝わりましたか?
それでは、味噌玉の作り方を紹介していきます。
【材料 1食分】
・味噌 大さじ1
・粉末出汁 少々
・鰹節 1/2パック
・乾燥ワカメ 適量
【作り方】
①味噌に全ての具材を加えて良く混ぜ合わせます。
②①の味噌をラップに包んで丸い形にしてから、口をテープなどで縛ります。
使うときには、お椀に味噌玉を入れ、130~150ccのお湯を注げば味噌汁ができあがります。
粉末の出汁や鰹節を加えることで味噌を少なくすることができ、減塩につながります。
一食分のレシピを紹介しましたが、実際に作る時は量を増やして作ります。
作り始めは味噌の扱いに苦労するかもしれません。
出汁入りの味噌を使うのも良いのですが、なるべく硬さのある味噌を使うことをおすすめします。
市販の調味料入りの味噌などは少し軟らかくできているため、味噌玉にまとめたりする作業が大変かもしれません。
できあがった味噌玉は保存容器などに入れて冷蔵庫で保存しましょう。
具材に注意すれば意外と長持ち!味噌玉の保存法
作り方を覚えたら、次は保存法を知っておきましょう。
味噌玉は、お湯を注ぐだけで簡単に味噌汁が作れる便利なレシピです。
できるだけたくさん作って長く楽しみたいですよね。
お気に入りの味噌汁を毎日楽しむために、作った味噌玉の保存法をご紹介します。
●冷蔵保存する
できあがった味噌玉を冷蔵庫で保存します。
約2週間ほどが目安です。
中に入れた具によって早めに使ったほうが良いものもあるので注意しましょう。
●冷凍保存する
冷凍庫では長期保存が可能です。
味噌は冷凍してもカチカチに固くなることはありません。
常温や冷蔵した時よりも少し固くなる程度なので、かえって扱いやすいかもしれません。
味が変わることなく保存することができる期間は、1ヶ月が目安です。
そして、冷凍保存するときにもう一工夫すると、さらに便利に使うことができます。
その方法とは、製氷皿を使うことです。
市販されている丸い氷が作れる製氷皿を使うと作るのも取り出すのも簡単です。
自宅以外で使う時には、ラップに包んで持っていきましょう。
味噌玉に向いている具材って?
味噌玉で味噌汁を作るにはお湯を注ぐだけで煮立てる作業はしません。
そのため、中に入れる具材はお湯で戻せたりあらかじめ火を通したものを使う必要があります。
例えば味噌汁の定番具材である豆腐は、水分を多く含んでいるため味噌玉にまとめた後も水が出てしまい使えません。
それに、保存しながら使うことを考えると、水気の多い食材は傷みやすいので避けるべきです。
このようなことに注意しながら、味噌玉づくりに向いている食材を挙げてみます。
●簡単にできる具材
・高野豆腐
乾燥していて水分を含まないので、豆腐の代用として使えます。
・乾燥ワカメ
高野豆腐と同様に味噌玉向きです。
細かく切っておくとお湯を注いだ時に戻りやすいでしょう。
・ネギ(フリーズドライ)
ネギも味噌汁の定番です。
味噌玉にする場合はフリーズドライのものか、一度油で炒めたものを使いましょう。
・焼き海苔
磯の風味がでます。
細かく切ったりちぎったりして使います。
●ひと手間加えた味噌汁に
・野菜類
野菜を具材にするときには一度火を通してから使いましょう。
生のままだと水分が多く、保存している間に傷んでしまいます。
・花麩
麩を加えると見た目も華やかになります。
小さいサイズのものを選んで使いましょう。
作り方は簡単ですが、合わせる具材によってバリエーション豊かな味噌汁ができます。
加える具材を工夫して、自分だけのオリジナル味噌汁を作ってみましょう。
味噌汁だけじゃない!簡単味噌玉料理の作り方
とても便利な味噌玉ですが、使い道は味噌汁ばかりではありません。
麺類やご飯と合わせると、また違った味わいが楽しめます。
●味噌玉で作る冷や汁
【材料 2人分】
・大葉 4枚
・小ネギ 4本
・アジの干物 2枚
・キュウリ 1本
・味噌玉(具材の入らないもの) 3個
・すりごま(白) 大さじ1
・水 2カップ
・冷やご飯 2膳分
【作り方】
①キュウリは薄切り、小ネギは小口切り、大葉は千切りにしておきます。
②アジを焼き、骨を除いて身をほぐします。
③水で溶いた味噌玉に、ほぐしたアジを加えて混ぜます。
さらに、ごまとキュウリを合わせて、よそっておいたご飯に掛けます。
大葉とネギを散らして完成です。
●簡単味噌ダレで冷やしうどん
【材料 1人分】
・うどん 1玉
・味噌玉 1個
・水またはお湯 適量
【作り方】
①うどんを茹でて冷水にさらします。
②味噌玉を水かお湯でお好みの濃さに薄めてから、麺つゆを少量加えます。
③うどんを器に盛り、お好みで刻み海苔を散らし、②の味噌ダレを添えて完成です。
合わせ調味料にもなる!調味料入り味噌玉の作り方
味噌玉を作る要領で、具材の代わりに調味料を加えることで自家製調味料を作ることができます。
合わせ調味料をあらかじめ作って保存しておくのと同じなので、料理の味付けのたびに調味料を出し入れする手間がなくなり、また味付けの幅も広がります。
●調味料入り味噌玉
【材料 8個分】
・味噌 100g
・削り節 2.5g
・砂糖 大さじ3
・醤油 小さじ1
・酒 小さじ1
【作り方】
①ボウルに味噌と削り節を入れてよく混ぜます。
②①の味噌に、残りの調味料を加えて混ぜ合わせ、8等分します。
③②で分けた味噌汁をラップに包んで口をテープなどで縛ります。
砂糖や液体調味料を加えると味噌が軟らかくなるので、スプーンなどで取り出して包むようにします。
こうして作った味噌玉を、煮物や煮込み料理に活かしましょう。
一度にまとめて作るので、味が均一になり調味の手間が省けます。
味噌玉を使って味噌汁を手軽に楽しもう
家庭で作れる常備菜として注目されている味噌玉。
混ぜ込む具材によって、さまざまな味わいの味噌汁が楽しめるのも魅力のひとつです。
鍋で味噌汁を作ろうとすると意外と時間がかかるものですが、味噌玉さえあればお湯を注ぐだけでできてしまいます。
作り方は驚くほど簡単なので、週末に家族みんなで作ってみるのも良いかもしれません。
オリジナルの味噌玉をつくって仲間と交換するのも楽しそうです。