卵白が余っても!メレンゲで作るお菓子の名前と作り方は?

余った卵白を惜しみながら捨ててしまっていた方!
これからは上手に卵白を活用しましょう。

メレンゲとは卵の卵白を泡立てた食材、もしくはそれを使ったお菓子のこと。
滑らかな食感を出したり、膨張剤として料理や主にお菓子に使われます。

メレンゲを使ったお菓子の名前としては、マシュマロや淡雪、シフォンケーキ、アイシング、マカロン、ダックワーズ、かるかんなどが挙げられます。

それでは、くちどけが魅力のメレンゲを使ったお菓子の作り方を見ていきましょう。

メレンゲのお菓子代表格?マシュマロが家でも作れます

メレンゲにシロップを加えゼリーで固めたお菓子です。
この不思議な名前は原料となったウスベニタチアオイの英語名、marsh mallow にちなんでいます。
今はマシュマロを作るのにこの植物は使われないようになりました。

【材料】
・卵白1個分
・粉ゼラチン10g
・水80~90g 
・砂糖100g
・バニラエッセンス少々、もしくはフルーツペーストなど 
・片栗粉適量(コーンスターチでもよい)

【作り方】 
①鍋に水を入れ、粉ゼラチンをふり入れて、ふやかしておきます。
浅いバットに片栗粉を1㎝くらいの高さに敷き詰め、平らにして表面にくぼみをつけておきます。
卵の丸みのような型がつけばいいです。

②小鍋を火にかけてまぜながらゼラチンを溶かします。
(沸騰はさせてはいけません)
ゼラチンが溶けたら3分の2の砂糖を2回に分けて加えながら溶かしていきます。

③水気のないボウルに卵白を入れ泡だて器(ハンドミキサーがあればなおさらよい)で泡立てます。
少し白っぽくなったら残りの砂糖を加えてしっかり角が立つまで泡立てて、①を少しづつ加えながらさらに泡立てていきます。

④③をエッセンスの種類で等分に分けます。
少量のエッセンスやフルーツペーストなどをそれぞれ加え、さっと混ぜ合わせます。
液状のうちにスプーンで片栗粉のくぼみに流し入れていきます。
固まりだしたら片栗粉をからめて、冷めて固まったら出来上がりです。

これもメレンゲのお菓子!不思議な名前のダックワーズ

ダックワーズはアーモンド風味のメレンゲを使ったお菓子です。
名前の語源はフランスの温泉保養地ダクスに由来します。
アンリ4世というお菓子のスポンジ状の生地を改良したものがダコワーズであるとされています。
小判型のものは日本生まれで、外はパリッ、中はしっとりとした食感です。

もちろんダックワーズ型があるとなおさらいいですが、型がないご家庭のため型なしで作るレシピを紹介します。

【材料】(16個)
・アーモンドパウダー50g
・粉砂糖40g
・卵白2個分
・砂糖20g
(クリーム)
・無塩バター30g
・卵白約半分
・粉砂糖15g
・インスタントコーヒー小さじ2
・カルーアリキュール小さじ2

【作り方】
①アーモンドパウダーと粉砂糖は合わせ、ふるっておきます。

②ボウルに卵白を入れて砂糖を少しづつ加えながらしっかり角が立つまで泡だて器で泡立てます。

③②に粉類を2~3回に分けて加え、ゴムベラで泡を消さないようさっくりと混ぜます。

④絞り袋に生地を入れ、天板にクッキングシートを敷いて直径2.5㎝くらいに絞り出します。
粉砂糖を茶こしでたっぷりかけて、てっぺんの突き出たところを指でならし、4分後もう一度粉砂糖をかけます。

⑤180℃のオーブンで12~13分表面がパリッとするまで焼きます。
シートごと冷まします。

【クリームの作り方】
①ボウルにバターを入れて白いクリーム状になるよう泡立てます。

②別のボウルで卵白を湯煎にかけて、泡だて器でグラニュー糖を3回に分けて加え泡立てていきます。
角が立つまで泡立てましょう。

③①のボウルに②を3回に分けて加え混ぜていきます。
少量の水で溶いたインスタントコーヒー、カルーアを加え混ぜます。
焼き上げたダックワーズにクリームを挟んで、出来上がりです。

簡単!さくさくメレンゲココナッツクッキー

メレンゲとココナッツロングで作れるお菓子です。
低温で長時間焼くのがコツ。
名前にはクッキーとつけてますが、バターいらず小麦粉いらずでできます。

【材料】
・卵白2個分
・砂糖35g
・ココナッツロング20g

【作り方】
①オーブンを100℃に温めておきます。

②メレンゲを作ります。
まず泡だて器で白っぽくなるまで泡立て、砂糖を3分の1ずつ分けて加えながらその都度しっかり角が立つまで泡立てます。
ココナッツロングでメレンゲをつぶさないようにゴムベラでさっくり混ぜます。

③大き目の丸の絞り口を付けた絞り袋に生地を入れ、クッキングシートを敷いた天板に絞っていきます。

④100℃で2時間乾燥させる感じで焼いて、出来上がりです。

名前も素敵!メレンゲの和菓子淡雪かん

淡雪という美しい名前を持つお菓子のレシピです。
淡雪とは春先のふわふわした消えやすい雪、綿雪のこと。
メレンゲで真っ白に仕上がります。

【材料】
・卵白2個分
・粉寒天4g
・砂糖100g
・水250g

【作り方】
①ボウルに卵白を入れて泡立てます。
固く泡立ってきたら砂糖を2回に分けて入れその都度よく泡立てます。

②鍋に水を入れ粉寒天を加えます。
混ぜながら中火にかけ、沸騰したら2分間混ぜ続けましょう。

③①に②を加えよく混ぜます。
型に入れて冷やし固め、固まったら切り分けて召し上がれ。

これもメレンゲのお菓子!パンケーキの作り方

ベーキングパウダーを使わずにメレンゲで膨らませます。
名前は特徴がないけど、とても美味しいお菓子ですよ。
おやつや朝食、昼食にどうぞ!

【材料】
・卵3個
・小麦粉40g
・砂糖30g
・サラダ油30cc
・バター適量
・バニラエッセンス

【作り方】
①薄力粉はふるっておきます。
卵は卵黄と卵白に分けておきます。

②卵黄とサラダ油をよく混ぜ、砂糖を加えてよく混ぜます。
そこに薄力粉をさっくりと木べらで混ぜ込みます。

③卵白をハンドミキサーで(なければ泡だて器で)逆さにしても落ちてこないほど固くしっかり泡立てます。

④③に②を入れ、メレンゲをつぶさないようにヘラですくい上げながら混ぜます。
バニラエッセンスを加えて混ぜます。

⑤弱火のフライパンにバターを溶かしてスプーンでタネをすくって蓋をして焼きます。
表面にぷつぷつ泡が出てきたらひっくり返してまた蓋をして焼きます。
きつね色に焼きあげて、出来上がりです。

メレンゲでつくるかるかん!名前の由来は?

かるかんは九州特産の和菓子です。
名前の由来は諸説あり、軽い羹という意味であるともされています。
メレンゲと長芋や山芋などで作るお菓子です。
しっとりもちもちとした不思議な食感をお楽しみください。

【材料】
・長芋120g
・砂糖120g 
・米粉(上新粉)120g
・卵白1個分
・水40cc

【作り方】
①長芋は皮をむき酢水につけておきます。
(15分ほど)

②長芋の水気を拭き、すりおろしたもの(ミキサーを使っても可)に砂糖を少しづつ加え混ぜます。
水も入れます。

③②に米粉をダマにならないように加えながら木べらで混ぜます。

④別のボウルでの活用卵白を固く泡立て、③にふんわりと混ぜ込みます。

⑤生地をアルミカップや型などに入れて蒸し器で15~20分蒸して、出来上がりです。
蒸し器の蓋は水滴が落ちないように布巾をあててください。
蒸す前にあんこを加えても美味しいですよ。

    

メレンゲでできているお菓子はとても多い

いかがでしたか?

メレンゲはお菓子をふんわりと膨らませたり、滑らかにさせたりする作用があり、さまざまなお菓子に使われています。

今ではハンドミキサーも出回っていますので、ご家庭でもそれほど疲れずにメレンゲを作ることができるようになっていますので、ぜひとも上記のレシピを使って、メレンゲのお菓子に挑戦してみてくださいね。