家で料理をする方は、味噌をどのように使っているでしょうか。
やはり味噌汁でしょうか。
味噌は意外にも、冷蔵庫の奥で忘れ去られがちですが、味噌は日本の伝統的な調味料で、今話題の発酵食品でもあります。
せっかくなので、味噌をもっと活用して料理の幅を広げてみませんか?
今回は味噌だれのレシピをご紹介します。
手作り味噌だれを使った料理が、家族の人気メニューになるかもしれませんよ。
味噌は昔から日本人のくらしに根付いた人気の食材
最近注目の食材である味噌は、日本人が大昔から食べてきた調味料です。
さかのぼれば、飛鳥時代に中国から伝わってきたようです。
ヨーグルトや漬物と同様に、味噌は発酵食品の仲間で、昔から食べ慣れている日本人の体質に合っているともいわれています。
となると、積極的に使いたいですよね。
味噌と言えば味噌汁のイメージが強いと思いますが、栄養たっぷりで風味も良いので、味噌汁に使うだけではちょっと勿体無いかもしれません。
日本で一番使われている信州みその原料は、お米(米麹)と大豆と塩です。
麹菌の働きにより、味噌の発酵過程でお米のでんぷん質は甘みに変わり、大豆のたんぱく質はうまみ成分のアミノ酸に変わります。
つまり味噌は、うま味調味料であるともいえます。
普段の食卓で、おおいに活用したいものですね。
そこで味噌だれの人気レシピをご紹介します。
味噌だれレシピで家族の人気になる料理を作ろう
仕事や子育てなど毎日忙しいと、日々の料理メニューを考えるのが負担に思うこともありますよね。
前回つくったものが好評だと、「また作ろう」と考えて作ったら、家族の刺激的な一言をお見舞いされた方も多いはずです。
一生懸命作った料理を、「またその料理?」といわれてしまったら、悲しいですよね。
しかし、代り映えのしないメニューに飽きてくることも、事実ではあります。
そこで今回ご紹介していくのが、味噌を使った手作りのたれ、味噌だれです。
手作りなので、ご自分のお気に入りの味にすることができます。
すると、料理の味がピタッと決まりやすくなり、結果的に料理の時短にもなりますよ。
これからご紹介する味噌だれのレシピをマスターして、簡単なアレンジができるようになれば、おかずのバリエーションも広がりますし、いいことづくめです。
家族や恋人に「最近、料理上手になったね」「また食べたい」と、いってもらえる人気メニューを作ってみましょう。
次項で、味噌だれの簡単レシピをご紹介します。
人気の味噌だれレシピ味噌がポイント
まず、調味料と保存容器を用意しましょう。
ここでは、砂糖・酢・味噌・油・みりんなどが必要です。
ほとんどのご家庭の台所に置いてあると思います。
基本の味噌だれのレシピは簡単です。
味噌大さじ1・みりん大さじ1を合わせるだけです。
みりんがない場合は、代わりに砂糖小さじ1・だし汁大さじ1を合わせます。
ポイントは味噌の種類です。
「生みそ」という表示がある、非加熱・アルコール無添加のものを選ぶと良いでしょう。
一般的な味噌は、工場から出荷する際に加熱処理をします。
加熱処理をすることで、味噌の中の酵素が働かなくなります。
酵素は、人間の体内で良い働きをして体調を整えてくれる効果がありますので、せっかく味噌を食べるならば、生みそを使いたいところです。
ちなみに、酵素は加熱すると働かなくなるので、味噌汁などを作る際は煮立たせないように、気をつけましょう。
基本の味噌だれに、酢とサラダオイルをお好みの量入れてよく混ぜれば、ドレッシングとしても使えますよ。
食材に味噌だれがからみやすいので、温野菜にはぴったりです。
いつもの温野菜サラダがぐっと和風に変身して、濃厚なみその風味も楽しめます。
人気の味噌だれで、家族に喜んでもらえたらうれしいですよね。
基本の味噌だれにすりごまを加えて、ごま味噌だれに
基本の味噌だれに、いろいろな食材を混ぜて、お好みの味に変えてみましょう。
まず1つめのレシピをご紹介します。
☆ごま味噌だれ
基本の味噌だれに、すりごまを加えます。
ごまの量はご自身のお好みで構いません。
この一手間で、香りのいいごまの風味がたまらない、ごま味噌だれができあがります。
ごま味噌だれは「和え物」に合いますし、あっさり系の食材にもよく合います。
ごま味噌だれが固い場合は、ごま油を加えたり、だし汁でゆるめて使ってください。
オクラやいんげん、ほうれん草などのゆで野菜に和えたり、今話題の鶏ムネ肉を茹でてスライスしたものにかるのも、おすすめですよ。
どんどん活用してみてください。
家族に「おいしい」といってもらえる、大人気メニューになること間違いなしです。
ごま味噌だれに香味野菜を加えてニラごま味噌だれに!
ごま味噌だれをたっぷり味わって、ほかの使い方をしたくなったら、さらなるアレンジをしてみましょう。
2つめのレシピをご紹介します。
☆ニラごま味噌だれ
まず、ニラをみじん切りにして、適量のごま油と一緒にごま味噌だれに加えます。
ニラは生で、量はお好みでOKです。
たれという感覚よりも、「食べる味噌だれ」といったところでしょうか。
ニラがない場合はネギで作っても大丈夫です。
タレのすべてに共通する注意事項ですが、3~4日で使い切れる量を作り、冷蔵庫で保存しましょう。
このニラごま味噌だれは、基本的にいろいろな食材にのせて食べられます。
新鮮なジャガイモ(メークイン)を好きな数量用意します。
洗って汚れを落とし、皮付きのまま半切りにしましょう。
これをラップで包み、電子レンジで加熱して芯までやわらかくします。
次に、ジャガイモの切り口にニラごま味噌だれを塗ります。
その上にピザ用チーズを乗せ、オーブントースターで焼いていきます。
チーズがトロっと溶けて、こんがりと焼き色がつけば、できあがりです。
ジャガイモ以外の野菜や、白身魚にも合います。
ひと手間加えることで、見栄えもよくなりますよ。
ぜひ、色々な食材にニラ味噌だれをのせて、家族に人気の一品を作り出していきましょう。
味噌だれをさまざまなバリエーションで楽しむレシピ
今回は、みりんを使った甘めの味噌だれの人気レシピを紹介しましたが、ほかにも味噌だれのレシピはいろいろとあります。
例えば、味噌にマヨネーズを加えると、味噌マヨだれができます。
味噌マヨだれはサラダにかけるドレッシングに向いていますし、ゆでたサトイモに和えるのもおすすめです。
また、味噌に酢を加えると、酢味噌だれができあがります。
この酢味噌だれに、長ネギ・菜花をゆでてあえてもおいしいです。
味噌だれにコチュジャンを入れたら辛味噌だれになります。
ニンニクを少量入れれば、焼き肉のタレにも使えますよ。
味噌だれがあれば、様々なアレンジができます。
すると料理のバリエーションが多くなり、料理のマンネリ化を防げます。
何を入れたらおいしくなるか、何の食材につけたら合うのかなどをイメージしてみると、味噌だれ作りが楽しくなることでしょう。
家族が喜ぶ、新しい味が誕生すると良いですね。
手作り味噌だれで食卓をもっとおいしく楽しく
日本人になじみ深い調味料である、味噌をベースにした味噌だれと、その応用レシピをご紹介しました。
最近は、若い世代ほど味噌汁を飲む人が少ないようです。
うま味たっぷりの調味料なのに、残念なことです。
味噌は味噌汁だけに使うと決めてしまわず、醤油や酢と同じく、調味料としてみそを活用してみてはいかがでしょうか。
食卓に変化が生まれること間違いなしです。