日本人なら毎日の食事に「お米」は欠かせないですね。
スーパーでは、お米1袋が10キロ、約4,000円で販売しています。
家族が多い場合は、ひと月で10キロのお米を3袋、または、まとめて30キロのお米を購入する人もいらっしゃるかもしれません。
30キロとなると、気になるのは値段です。
そこで、お米30キロの値段をご紹介します。
海外でもお米がブームになっていますので、海外のお米事情も併せてご紹介します。
お米30キロの値段の相場
お米はスーパーで購入すると、ビニールの袋に入って、10キロ単位で販売しています。
お米の値段は平均すると、約4,000円です。
しかし、銘柄によって価格に差があります。
仮に、10キロのお米の値段が3,500円から4,700円まであったとしたら、お米が30キロの場合では、10,500円から14,100円のものまであるということになります。
値段が安めのお米は、あまり知られていないブランドや、ブランドを混ぜているものです。
反対に値段が高いお米は、秋田・新潟・山形のコシヒカリ・ササニシキ・あきたこまち・ひとめぼれといったブランド米です。
スーパーでは10キロ単位で販売しているお米も、お米屋さんや農家の直送になると30キロで販売してもらうことができます。
最近では、大手通販サイトで、農家が自ら通販サイトを運営し販売している人もいます。
大手の通販サイトで販売しているお米30キロの値段の相場は、約9,000円~15,000円で、平均12,000円くらいになります。
通販サイトの場合、重いお米は送料が高くなりますので、スーパーで購入するのとあまり変わらない値段になることもあります。
新潟県内のお米屋さんでは、玄米10キロの値段が2,500円程、白米に精米すると2,800円程で販売しています。
30キロでは、8,400円程となり通販サイトを通すよりも安く購入することができます。
しかし、これが高級米になると、10キロ5,000円程になり、30キロになると15,000円程になります。
いわゆるブランド米です。
ブランドのお米30キロの値段
同じブランド米のコシヒカリでも新潟産のものと、他の地域のものでは値段に差があります。
新潟以外の県産のコシヒカリは、新潟産よりも値段が安い傾向があります。
例えば、同じコシヒカリのお米30キロの値段を比較すると、新潟が約14,000円以上に対して、九州産になると約10,000円以下で販売しています。
また、千葉や埼玉、滋賀とベッドタウン地域の農家が作っているコシヒカリも、本場新潟産と比較し、1,000円程安くなる傾向があります。
そのため「コシヒカリのお米30キロの値段はいくらですか?」と聞かれても、一概に10,000円です、という金額をいうことはできません。
あきたこまちや、つや姫も、県外での栽培はあるのかというと、コシヒカリ以外のお米で全国的に作られているのは、ほとんどありません。
そのため、あきたこまちなら秋田、ササニシキなら宮城、とブランドと産地がほぼ一致しますので、ブランド米といわれているお米は、あまり地域差がなく、値段はほぼ決まってきます。
農家から直接購入するお米30キロの値段
農家から直接購入する場合のお米は30キロではなく、玄米で1俵60キロになります。
お米は一般的に販売する場合、農協を通します。
農協はお米農家がつぶれないために、収穫の量にできるだけ左右されない価格を設定しています。
これは、お米の安定供給のためには必要なことです。
そして、農協は農家に必要な道具や原料を供給したり、お金を貸すことも行っています。
しかし、お米の収穫時期になると、市場に販売しないお米の一部を農家の人は、家族や親せきのために、別に貯蔵をします。
その際、知人や近所の人、また、一般の人にも販売してくれることがあります。
この方法が、最も安くお米を購入する方法です。
農家が作るお米のブランドや産地によっても差はありますが、地域によっては1俵10,000円程の値段で販売している農家もあります。
古米を購入する場合
お米が相場の値段よりも安い場合、安くなっている一番の理由は古米です。
10月から11月に新米の収穫が終わると、前の年のお米の価値が一気に下がります。
そのため、農家やお店は古いお米を抱えているわけにはいかなくなるため、安く販売をするようになるのです。
古米であっても、しっかりと貯蔵してあれば、お店でお米を購入したのなら心配はありません。
しかし、お米も鮮度が大切ですので、それなりに味は落ちてしまいます。
そのため、「お米は新米のほうが良い」という人にはおすすめできません。
また、価値が下がったといっても、10キロで100円程度、30キロでも300円~500円安くなる程度です。
考え方は人それぞれですが、数百円しか変わらないのであれば、「新米の方が良い」という人が多いでしょう。
ふるさと納税でもらうお米30キロの寄付金のお値段
2015年にワンストップ特例制度というものが始まり、ふるさと納税後の税金控除の方法が簡単になりました。
それに伴い、ふるさと納税をする人が年々急増傾向にあり、お米を返礼品としてもらう人がとても多くなっています。
ふるさと納税は、一年に支払っている住民税の2割の寄付金額を、限度額といいます。
限度額内であれば、寄付金額は最終的に2,000円の負担となるのです。
例えば、40,000円以上の寄付をし、その後お米30キロを返礼品としてもらった場合、38,000円が次年度の住民税から控除されます。
すると、30キロのお米を2,000円程の値段で購入したことになります。
ふるさと納税の場合、一番気になるのが控除限度額です。
税金をたくさん支払っている人ならいいのですが、中には、数万円の人もいます。
限度額が少ないと、せっかく寄付しても控除の対象にはなりません。
お米を30,000円で購入したことになってしまいます。
お米30キロの寄付金額は30,000円~80,000円になっているため、それなりに限度額に余裕がある人になるということです。
意外と安い海外のお米事情!お米30キロの値段を紹介
現在日本の食卓では、お米離れが進んでいます。
朝ごはんを食べない、パン食やコーンフレークといったシリアルで済ませるという子どもたちも増えています。
そのため、お米をまとめて30キロで購入するという家庭が減ってきました。
しかし、近年海外で和食ブームが起こっていることから、お米が日本国内だけでなく、アジアや欧米でも食べる人が増えてきています。
例えば、コシヒカリ。
すでに日本の農家が、海外の農家に米作りのノウハウを伝授しているのです。
ドイツでは日本食の専門スーパーでお米5キロの値段が約20ユーロ、つまり2,500円から2,700円程になり、30キロで12,000円程になります。
それほど高くないと感じた人もいらっしゃるかと思いますが、お米のブランドがイタリア産コシヒカリ、というヨーロッパ産のブランドになります。
アメリカでは、カリフォルニア産コシヒカリが9キロで19ドル、2,185円程になり、30キロで7,280円とかなり安く購入ができます。
しかも、味は日本のお米と変わりなく美味しいそうです。
これから仕事や勉強で海外暮らしをする人も安心して和食が食べられますね。
お米の値段は消費者の努力が大切な鍵
一般家庭でのお米離れは深刻なものになっています。
しかし、海外でもお米は作られるようになり、そして食べられるようになって認められてきました。
お米文化の中心となるのは、日本人ではなくてはならないものです。
農家やお米の大切さを理解することがお米の値段を左右します。
お米30キロを少しでもお得に購入するのは、私たち1人1人の努力が鍵となるのかもしれません。