冬になると、温かくて甘い甘酒が飲みたくなります。
自家製だったとしたら、さらに美味しく感じることでしょう。
甘酒を作るのに、何か特別な道具が必要だと思っていませんか。
実は100円ショップにあるアイテムでも、甘酒が作れるのです。
今回は、100円ショップのアイテムを使った米麹甘酒の作り方や、100円で購入できる甘酒をご紹介します。
米麹の甘酒はスゴイ!
米麹で作った甘酒は、栄養が豊富であると言われています。
それは、麹菌の働きによるものです。
麹菌が繁殖するとき、アミラーゼという酵素が、お米のデンプンをブドウ糖にしてくれます。
これが甘酒の甘みの元です。
麹菌は、活性酸素の毒性を除去する働きもあり、細胞の酸化を防止してくれます。
さらに、タンパク質分解酵素であるプロテアーゼや、脂肪分解酵素であるリパーゼなど、たくさんの酵素を産生してくれるのです。
酵素が生きていますので、腸内環境を活性化し、整えてくれます。
麹菌が繁殖するとき、ビタミンB1・B2・B6・パントテン酸・イノシトール・ビオチンなどの天然型吸収ビタミン群を作って、米麹に蓄積させています。
これらの豊富な栄養素が、甘酒に溶け出しているため、甘酒は栄養価が高くなっているのです。
甘酒の成分は、栄養補給として使われる点滴と成分がよく似ていることから、「飲む点滴」とも呼ばれているのです。
このように、素晴らしい栄養を含んでいる甘酒を、ぜひ飲みたいですよね。
飲むのであれば、続けなければ意味がありません。
毎日飲み続けるために、甘酒を手作りしてみましょう。
今回は、身近な100円ショップでも手に入るアイテムを使って、甘酒作りに挑戦してみたいと思います。
100円ショップのアイテムで甘酒を作ってみよう
甘酒は、毎日飲み続けたいからこそ、できるだけ安く作りたいですよね。
甘酒メーカーやヨーグルトメーカーでも作れますが、保温時間が長く、電気代が気になるところです。
そこで、100円ショップのアイテムを使って、節約しながら甘酒を作ってみましょう。
使うアイテムは、こちらです。
・ポリ容器 1.35L
・棒状温度計
・保冷・保温用ペットボトルケース2L用
お近くの100円ショップで揃えておきましょう。
それでは作っていきます。
☆玄米甘酒
【材料】
・米麹 200g
・水 350cc
・玄米ご飯 400g
・水(おかゆ用) 550cc
【作り方】
①米麹と水を容器に入れ、数十分置いておきます。
②玄米ご飯とおかゆ用の水550ccで、おかゆを作ります。
③おかゆができたら、温度計で計りながら、80℃くらいになるまで冷まします。
④おかゆと、水に浸した米麹を混ぜ合わせます。
このとき、温度が60℃程度になっていることを確認してください。
⑤すぐにポリ容器に移します。
温度は、55℃~60℃くらいを保ちます。
⑥保冷・保温用ペットボトルケースに入れます。
⑦毛布、フリースケットなどで包み、さらに保温バッグに入れて放置します。
⑧12時間くらいで、味見をしてみましょう。
味が薄ければ、さらに数時間様子を見ます。
24時間過ぎてしまうと、悪くなってしまいますので、出来上がったら冷蔵庫に入れましょう。
100円ショップで甘酒が買える!
100円ショップの道具で米麹甘酒が作れると言っても、作るのが大変だったり、時間がないという人もいます。
実は、100円ショップでは、100円で甘酒が買えるのです。
☆大関株式会社 大関 甘酒 190g
こちらは、ダイソーで取り扱っています。
米麹の甘酒ではなく、酒粕の甘酒になります。
清酒などのアルコール飲料の製造販売を行っている会社の製品です。
よく見る缶入りの甘酒ではなく、ガラス瓶の容器であるのが特徴です。
昔からある、カップ酒のような趣です。
甘酒と言っても、清涼飲料水として販売されており、誰でも飲むことができます。
約0.8gという、わずかなアルコール分が含まれています。
そのため、車の運転や、子どもには注意が必要です。
また、アルコールが苦手という人も、少し注意しましょう。
ガラス瓶の容器は、ふたを引きあげて剥がすと、コップ状になります。
飲みやすいのが魅力ですね。
アルコール飲料を製造している会社の製品だけあって、新鮮な酒粕が使用されています。
しょうが・ハチミツ入りで、飲みやすく、すっきりした味わいです。
甘めの甘酒が好きな人におすすめです。
100円以下で購入できる甘酒
100円以下で購入できる甘酒は、ほかにもあります。
☆森永製菓 甘酒 190g
国産の酒粕と米麹を、ブレンドして作られた甘酒です。
酒粕のコクのある風味と、米麹の優しい甘さ、両方の良さを取り入れているのが特徴です。
赤い缶入りの甘酒は、誰でも見たことがあるほど、多くのスーパーなどで取り扱われています。
「しょうが入り」もあります。
大手のスーパーですと、1缶100円以下で購入できます。
☆月桂冠 甘酒 190g
月桂冠の甘酒の特徴は、食物繊維入りであることです。
甘酒は、酒粕と米麹をブレンドして作られています。
もともと甘酒は、多様な成分が含まれ、栄養価の高い飲みものです。
そこに、さらに食物繊維を加えることによって、機能性を強化してあります。
こちらも、「しょうが入り」があります。
大手スーパーで、1缶100円以下で購入できます。
☆キッコーマンソイフーズ 豆乳飲料 甘酒 200ml
こちらは、豆乳飲料の甘酒風味です。
大豆は遺伝子組み換えでないものを使用し、米麹と酒粕を配合してあります。
豆乳と甘酒は相性が良く、ともに健康に良い飲みものです。
疲労回復や栄養補給に最適です。
紙パック入りで、1パック100円以下で購入できます。
酒粕・米麹甘酒のカロリーの違い
先ほどから、「酒粕の甘酒」と「米麹の甘酒」という、2種類の甘酒が登場しています。
甘酒には、2つの作り方があります。
酒粕甘酒は、日本酒を作る過程で生まれた、酒粕を使用した甘酒です。
米麹甘酒は、米麹とお米を発酵させて作られた甘酒です。
どちらにも、それぞれの風味があり、美味しく飲むことができます。
女性が気になるのが、カロリーです。
酒粕は、100gあたり227kcalのカロリーがあります。
米麹は、100gあたり286kcal、お米は、100gあたり356kcalです。
この数字だけを見ると、高カロリーな飲みものと思われるかもしれませんが、実際にはヘルシーな飲みものなのです。
どちらの甘酒も、100mlで81kcalと言われています。
もともとの材料のカロリーから考えると、低カロリーです。
ということは、どちらも低カロリーでヘルシーな飲みものということになります。
しかし、酒粕甘酒と米麹甘酒には、大きな違いがあります。
それは「甘み」です。
米麹甘酒は、発酵する過程で、ブドウ糖が生まれます。
このブドウ糖が甘みになるため、糖類を加えなくても、十分な甘さが出ます。
しかし、酒粕甘酒はそのままですと、甘みがなく、砂糖を加えて飲むのが一般的です。
そのため、酒粕甘酒は、カロリーが高めになってしまうのです。
こういったことを考えると、ダイエット中のおすすめは、米麹甘酒になります。
米麹100%の甘酒の作り方
先ほどご紹介したレシピで、100円ショップで手に入るアイテムを使って、甘酒を作りました。
次にご紹介するレシピは、米麹100%で作れる米麹甘酒です。
お米を加えないため、優しい甘さの甘酒になります。
こちらは炊飯器を使いますが、作ってみましょう。
【材料】
・米麹 200g
・水 400cc
【作り方】
①鍋に水を入れ、60℃まで温めます。
100円ショップの温度計を使いましょう。
②炊飯器に、米麹を入れます。
そこに①を加えて、混ぜます。
このとき、温度は50℃程度になっているはずです。
③炊飯器の保温スイッチを入れます。
2時間後に、1回かき混ぜましょう。
④8時間ほど放置します。
甘くなっていれば出来上がりです。
おかゆを作る手間がなく、温度管理と炊飯器の保温だけで出来上がってしまう、簡単甘酒レシピです。
米麹100%なので、濃い仕上がりです。
飲むというよりは、食べる甘酒といった感じになります。
満腹感を得やすく、栄養豊富です。
ダイエット中にも、おすすめですよ。
お好みの方法で甘酒を飲もう
甘酒作りは、思ったよりも簡単にできます。
まずは、手に入れやすい100円ショップのアイテムを使って作ってみましょう。
甘酒を手作りするのが面倒だと感じたら、市販されているもので、好みのものを見つけるのも良いですね。
現在では、たくさんの種類の甘酒が販売されていますので、いろいろ試してみてください。