お米の水の量を間違えたら、ご飯がおいしく炊けません。
お米の水の量が多すぎると、ベタベタした水分の多すぎるご飯になってしまいますし、逆に水分が少なすぎると、硬いご飯になってしまいます。
だからと言って、せっかく炊いたお米を捨ててしまうのは、もったいないです。
そこで、簡単リメイクで、おいしく復活させる方法をご紹介します。
お米の水の量を少なく間違えたときの対処法
お米の水の量を少なく間違えたら、ご飯が固く炊けてしまいます。
せっかくお米を炊いたのに、またやり直しだと思うことはありませんし、お米を炊き直す必要もありません。
お米が固く炊けてしまっても、お米にひと手間加えるだけで、いつも通りのお米の固さに戻ります。
・お酒を加える
お米2合~3合に対して、大さじ1杯の酒を加えて、しゃもじでかき混ぜます。
すぐに炊飯器のふたを閉めたら、5分~10分程度蒸らします。
タイマーで炊けるようにしていたお米が炊きあがって、しばらくしてから固いことに気が付いた場合も、お酒を利用してお米の硬さを緩和できます。
お酒を振り入れたら、再び炊飯器のスイッチをオンします。
お酒を振り入れても、アルコール分が飛んでいくので、お米がお酒臭くなることはありません。
お酒が固いお米を柔らかくしてくれるので、いつも通りの硬さのご飯を食べることができるでしょう。
・蒸し器で10分くらい蒸す
蒸し器を使うと、固いお米がふっくらするので、おいしく食べられます。
ですが、蒸し器が家にないという人もいるでしょう。
そういった場合は、時間が掛かってしまいますが、炊飯器でもう一度お米を炊く方法もあります。
大さじ2杯分くらいのお湯をまぜてから、炊飯器のスイッチをもう一度押せば、ご飯の固さがなくなります。
芯が残るほど固いお米の対処法
お米の水の量を、大幅に間違えたら、お米に芯が残ってしまいます。
さすがに、芯があるお米は食べることができないと思うでしょうが、芯の残っているお米も、おいしく復活させることができるのです。
炊飯器のふたを開けて、底が見えるくらいの穴を、箸で3個から4個開けます。
少し大きめの穴を開けましょう。
ごはん1カップに対して、1/2カップの水を振りかけます。
全体に水を振りかけて、箸で空けた穴にも入れます。
すぐに炊飯器のふたを閉めて、10分~15分蒸らせば、お米の芯がなくなります。
あまりにも芯が残って固い場合には、10分程度では時間が足りません。
一晩、保温スイッチを入れたままにしておくと、翌朝には芯がなくなって、おいしいお米が食べられるでしょう。
軽く水を振り、電子レンジで1~2分熱を加えても芯がなくなり、ご飯がおいしく食べられます。
ご飯を電子レンジで加熱するときには、1膳ずつ行うことがコツです。
水の量を多く間違えたときの対処法
お米の水の量を多く間違えたら、お米は水分が多すぎて、ベタベタになってしまいます。
ベタベタになって、水分が多すぎるお米も、電子レンジを使って、通常の固さにすることができます。
まず、耐熱皿に、ご飯をのせます。
ラップはせずに、電子レンジで1分間加熱します。
電子レンジで加熱することによって、余計な水分を飛ばす作戦です。
1分では、まだご飯がベタついている場合には、様子を見ながら少しずつ、電子レンジで加熱しましょう。
30秒間くらいずつ加熱していくと良いです。
多くの時間加熱しすぎると、お米の表面の水分が飛びすぎて、カチカチに固くなってしまいますから、注意してください。
ご飯全体に熱が伝わりやすくなるように、お皿にご飯を盛るときには、こんもりとのせずに、できるだけ平たく乗せましょう。
水の量を間違えた固いお米をリメイク
お米の水の量を間違えた、固いお米はリメイクをして、おいしく食べましょう。
固いお米は、パラパラのチャーハンにリメイクできます。
通常のご飯を、パラパラのチャーハンに仕上げるのは難しいものです。
炒めが足りないとベタついてしまいますが、水分の足りない固いお米をチャーハンに使えば、簡単においしいパラパラチャーハンへと変身できます。
【材料】
・硬めに炊いたご飯 約2合(お茶碗3~4杯)
・チャーシュー 100g
・にんじん 1本
・ピーマン 1個
・玉ねぎ 1個
・レタス 2~3枚
・卵 1個
・醤油 大さじ1
・だしの素 小さじ1/2
・塩こしょう 適量
【作り方】
①チャーシューは細切れにし、にんじん・ピーマン・玉ねぎは、全てみじん切りにします。
②フライパンに①を加えて、塩こしょうを振り、炒めます。
③ご飯・だしの素を加えて、全体を混ぜ合わせ、ご飯の上に溶いた卵を流して、全体を混ぜ合わせます。
④最後に、醤油・塩こしょうで味を整え、レタスを加えて、さっと混ぜ合わせたら完成です。
水の量を間違えたお米をおしゃれにリメイク
水の量を間違えたお米を、おしゃれにリメイクすれば、おもてなし料理にもなります。
固いお米はリゾットにしましょう。
クリームリゾットなら、おしゃれ感も醸し出せます。
水分量を間違えた、固いお米だったと気付く人はいないでしょう。
【材料】
・人参 5cmほど
・ベーコン 4枚
・玉ねぎ 1/3個
・ほうれん草 適量
・バター 大さじ2
・ブロッコリー 小さいもの5房
・水 100cc
・牛乳 400cc
・コンソメ 1個
・固いご飯 お茶碗2膳
・スライスチーズ 2枚
・塩こしょう 適量
・粉チーズ 大さじ2
・温泉卵 2個
【作り方】
①ベーコンと人参は小さく角切り、玉ねぎはみじん切りにします。
②ほうれん草と①の野菜を鍋に入れて、バターで炒めます。
③ブロッコリーと水を②に入れ、少し煮ます。
④牛乳・コンソメ・ご飯を入れ、とろみが出るまで煮ます。
⑤弱火にして、スライスチーズを入れ溶かし、塩こしょうで味を整えます。
⑥器に盛り付けたら、仕上げに温泉卵と粉チーズをのせて完成です。
お米の水分が多すぎて柔らかいお米になったときのリメイク
お米の水の量を多く間違えたら、柔らかいお米になってしまいます。
噛み応えのない柔らかいお米は、おいしくないと思うでしょうが、簡単なリメイクで、おいしく変身させることができます。
ご飯自体が柔らかいのですから、それをそのまま使って、雑炊にすると良いでしょう。
季節の野菜やキノコ類をたくさん入れると、栄養満点のおいしい雑炊に変身します。
柔らかいお米をホットプレートにのせて、ライスピザにすることもおすすめです。
小さく丸めて薄く伸ばした柔らかいお米は、ホットプレートの上で焼くと、表面がパリパリになります。
その上に好きな具材をのせると、おいしく食べられます。
ケチャップを混ぜて、ライスコロッケにするアレンジもあります。
柔らかいお米にケチャップを混ぜたものを丸めて、その中にチーズを入れ、小麦粉・卵・パン粉を付けて、油で揚げましょう。
おいしいライスコロッケの出来上がりです。
ほかにも、柔らかすぎるお米は、五平餅風にアレンジすることもできます。
柔らかすぎてお米がまとまらない場合には、小麦粉を一緒に混ぜて丸めましょう。
楕円形の形にしたものを、フライパンで両面に焼き目ができる程度まで焼きます。
赤味噌・砂糖・みりん・お酒・生姜のすりおろしたものを混ぜて、みそだれを作り、五平餅風のご飯の上に塗れば完成です。
割りばしに刺すと、見た目は五平餅と変わりません。
みそだれを塗って、仕上げにもう一度フライパンで焼くと、さらに味が染みて、おいしさがアップします。
失敗してもアレンジ次第でおいしく食べられる
お米を炊くときに、ついうっかりして、水の量を間違えたとしても、通常の固さに戻すことができます。
水の量を間違えたお米は、アレンジ次第でおいしい料理に変身させることもできます。
簡単なアレンジでおいしく変身させれば、廃棄処分することもなくなります。