最近では、ご家庭でパンを作って食べるという人は多いようです。
ホームベーカリーをお持ちの方も多く、手軽に手作りパンが楽しめるようになってきました。
しかし、パン作りの材料は、他ではあまり使わないものも多いですよね。
例えば、スキムミルクは他に使い道がなく、パン作りだけのために買うのは、少々もったいない気もします。
何かで代用したいそんなとき、牛乳がうってつけってご存知でしたか?
そもそも、スキムミルクって何?
そもそも、スキムミルクが何なのか、ご存知の方は案外少ないと思います。
何度か耳にしたことはあるけど、一体なに?という感じではないでしょうか。
スキムミルクというのは、牛乳から脂肪分を抜いた、「脱脂粉乳」を粉状に乾燥させたものです。
パン作りやお菓子作り、お料理にも使われることが多いです。
スキムミルクは、出来上がったときの風味や色を良くする効果があります。
水分をほとんど含まないので、シチューやグラタンなどに加えると、味を薄めることなくコクが出せて、便利な代物です。
カロリーや脂肪分が少ないのに、たんぱく質やカルシウムが牛乳と同等にあるので、ダイエットをしている人に向いている食品と言えるでしょう。
ちなみに、スキムミルクは水に溶くと、牛乳を薄くした味がします。
牛乳から脂肪分を抜いているので、当然と言えば当然ですね。
便秘解消の効果も期待できるので、便秘症の人は朝起きて一番に、スキムミルクを白湯で溶かして飲むのがおすすめです。
スキムミルクは牛乳で代用できる?
スキムミルクを牛乳で代用できるのかということですが、結論としては「代用できる」となります。
お菓子作りやパン作りのときに活躍するスキムミルクですが、あまり他のことで使いません。
なので、「わざわざ購入するのはもったいない」「家であるもので代用できたらいいのに…」という人は少なくありませんよね。
そんなとき、どのご家庭にもあって、スーパーでもコンビニでも確実に手に入る、牛乳で代用できるのです。
ただ、注意しなければならないことがあります。
スキムミルクは前述したとおり、牛乳から脂肪分と水分などを抜いたものです。
なので、例えば、スキムミルク10gを牛乳で代用する場合、牛乳10mlでそのまま代用というわけにはいきません。
スキムミルクの10倍量の牛乳を使用し、その差分の水分を、レシピの中から抜くようにします。
先ほどの例を参考にしてみましょう。
スキムミルク10gを牛乳で代用する場合、牛乳100mlを使用します。
また、スキムミルクを10g使用する場合、90mlの水を使用するので、この水もレシピから抜きます。
牛乳はスキムミルクで代用できる?
では、逆に牛乳がないとき、スキムミルクで代用できるかどうかをみてみましょう。
スキムミルクをただ水に溶かすだけでは、薄まった牛乳の味しかしないので、代用できるとは言い難いと思います。
では、お料理に使う場合は、どうなのでしょうか。
例えば、グラタン・シチュー・コーヒーに入れる牛乳の代用とする場合は、スキムミルクで代用が可能です。
スキムミルクは、前述したとおりカロリーが少ないので、お料理のカロリーを少しでも抑えたい場合、牛乳ではなくスキムミルクを使うほうが良い場合があります。
シチューやグラタンは高脂質な料理ですので、牛乳よりカロリーが少ないのに、コクが出せるスキムミルクを使えば、ヘルシーになり健康的ですね。
こうして考えると、スキムミルクを使う頻度は、意外に多いことが分かります。
スキムミルクは、実は優れものだったんですね。
購入を悩んでいる方は、パン作り以外の使い道も多いので、購入してみても良さそうですよ。
パン作りにスキムミルクを使う理由
最近では、ホームベーカリーも多くの種類が出ていますし、パン作りに関する本やインターネットのレシピもたくさんありますよね。
中には、パンを焼くときに使う、焼き型が付属している本まで売られています。
本を買えば、食材をそろえるだけでパンが焼けてしまうという、お手軽かつお得な商品ですよね。
パンを作る食材は、強力粉・イースト・塩・水・砂糖・牛乳・生クリームなどですが、スキムミルクを使う場合もありますね。
では、スキムミルクは、なぜパン作りに使われるのでしょうか。
その理由ですが、簡単に言うと、乳固形分のうまみ成分が得られるのです。
乳固形分というのは、乳糖という成分が主体になっているもので、パンの出来上がりの香りに大きく関わってきます。
ですので、牛乳を使うよりも、スキムミルクを使うほうが、出来上がりの香りは遥かに良いのです。
ただし、乳固形分は、しっとりとした食感を損なうこともあります。
入れすぎると、硬いパンになってしまうので、適度な量を守るようにしましょう。
パンには牛乳が合う理由
みなさん、パンを食べるときの飲みものって、何を選んでいますか?
コーヒーや紅茶も合いますよね。
ただ、子供の頃から馴染み深く、誰からも親しまれ、栄養価も高い牛乳を選ぶ人は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
どうしてパンを食べるときは、牛乳を選んでしまうのでしょうか。
そもそも、牛乳にパンを合わせて食べる文化が生まれたのは、学校給食です。
パン食の日に栄養価の補充を目的に、牛乳を合わせて出したことがきっかけだそうです。
個人的にはパンの食感がパサパサしているので、牛乳のまろやかなのど越しで、飲み込みやすいようにかと思っていましたが、そうではなかったようです。
しかし、戦時中の給食では、脱脂粉乳、つまりスキムミルクが出ていたと聞きます。
あまりおいしいものではありませんし、牛乳のようにカロリーはありません。
ですが、タンパク質やカルシウムが牛乳と変わりないので、子供たちの栄養価の補充を目的として、給食に出ていたのは納得ですね。
パン作りだけじゃない、スキムミルクの活用法
出来上がりの風味を良くするスキムミルクは、パン作りだけでなく、その活用法はたくさんあります。
スキムミルクは、水で溶かすだけだと薄まった牛乳の味がしますので、人によっては飲みにくいものになってしまいます。
ですが、甘みを足せば、十分おいしく飲めます。
例えば、はちみつやシロップなどを少しだけ入れて飲んでみてください。
また、牛乳でもできますが、きなこを混ぜて飲んだり、シリアルに混ぜて飲んだりもおすすめです。
驚くことに、お味噌汁にそのままスキムミルクを混ぜるというレシピもあるようです。
お味噌汁に?と驚く人もいると思いますが、まろやかな味わいになって、とってもおいしいそうです。
一度、試してみたいですね。
他にも、スムージーに入れたり、コーヒーゼリーにかけたり、冬場に人気の豆乳鍋に混ぜるというのもおすすめです。
コロッケやハンバーグに練りこむと、コクが増しておいしくなります。
以上のように、牛乳を混ぜると水っぽくなってしまうような料理にも、スキムミルクを使えば簡単にコクが出せます。
スキムミルクを賢く使って、健康的においしく食べよう
スキムミルクは余りがちかと思いきや、パン作りで牛乳の代わりに使ったり、お料理に使ったり、飲みものに混ぜたり、色々と活用法があるのですね。
しかもヘルシーで健康的なので、ダイエット中の方にもおすすめです。
一度試してみてください。