炊き込みご飯の冷凍保存目安は?具のこんにゃくも冷凍可能?

皆さんは、炊き込みご飯って好きですか?

肌寒くなると、温かい炊き込みご飯が恋しくなるのは私だけでしょうか。
栗や松茸などの、季節の食材を使った炊き込みご飯は、最高に美味しいですよね。

炊き込みご飯って、ついつい作りすぎて残ってしまうことがありますよね。

今回は、冷凍した場合の保存可能目安と、具にこんにゃくを使った場合も、そのまま冷凍可能なのかについて調べてみました。

炊き込みご飯について!混ぜご飯との違いは?

炊き込みご飯は、みなさんご存知のお米料理のひとつです。
五目ご飯や、関西地方では加薬ご飯とも言われています。

ご飯と、季節の食材などと一緒に炊きこんで作ります。

炊き込みご飯のメリットとしては、お米と一緒に炊き込むことで、具の味を余すことなくご飯に吸収させることができ、美味しく食べることができます。

炊き込みご飯が余って、冷めてしまっても美味しく食べることが可能で、冷凍も可能です。

炊飯器に入れるだけで簡単に作れる、炊き込みご飯の素を活用されている方も多いでしょう。

☆混ぜご飯との違い

混ぜご飯は、ご飯が炊き上がったら具を混ぜて作ります。

混ぜご飯のメリットは、ご飯と一緒に炊き込むと相性が良くないわかめやサバなどを使って、美味しく作ることができることです。

炊き込みご飯と同様に、混ぜご飯の素も多く販売されていて、とても簡単に作ることができます。

☆よく作られる炊き込みご飯例

・釜飯
・栗ご飯
・たけのこご飯
・松茸ご飯
・深川飯
・鯛飯
・とりめし
・しいたけ、しめじ、なめこなどのきのこご飯
・加薬飯(鶏肉・ヒジキ・にんじん・こんにゃく・刻みきつねなど)
・かきめし
・豆ごはん(グリーンピースやソラマメなど)

炊き込みご飯を冷凍したものはどのくらい保存可能?こんにゃくも冷凍オッケー?

次に、作り過ぎたり、食べきれなくて余ってしまった炊き込みご飯を冷凍したら、保存可能目安はどのくらいなのかについてお話します。

その前に、保存した炊き込みご飯を美味しく食べるための大事なポイントをお話します。

余るだろうと思われる炊き込み御飯は、いつまでも炊飯器保存しないで、すぐに冷凍するようにしましょう。

炊飯器に長時間保温しておくと、ご飯のでんぷん質が変化してしまい、ご飯が黄色っぽくなったり、臭いがする、カピカピに固くなってしまう可能性が高くなります。

つまり、味の劣化が早くなってしまうのです。
劣化をさせないためにも、なるべく早く冷凍することをオススメします。

☆炊き込みご飯の冷凍保存の目安は?

炊き込みご飯に使用している具にもよりますが、冷凍したら基本的には1ヶ月を目安に食べるようにしましょう。

美味しさを重視したいなら、2週間以内に食べきるといいですね。
特に、魚類が具の場合は2週間以内、貝類は1週間以内に食べるようにしましょう。

ちなみに、炊き込み御飯にこんにゃくを使っている場合は、こんにゃくは90%以上が水分でできており、凍らせると水分が全て外に出てしまい、繊維質だけが残ります。

いわゆるスポンジ状になってしまうので、冷凍には不向きです。

こんにゃくなど冷凍に不向きな食材と冷凍する際のポイント

先程も冷凍の炊き込みご飯に、こんにゃくは不向きだと触れましたが、ここでは冷凍が不向きと言われている食材と、冷凍する場合のポイントについてお話します。

☆こんにゃく

前項で少しお話したように、こんにゃくを冷凍したことがある人は、見たことがあると思いますが、こんにゃくは冷凍すると、水分が抜けてスポンジみたいになり、食感も悪くなります。

一度凍らせて、この状態になってしてしまうと、こんにゃくは二度と冷凍前のプルプルなこんにゃくには戻ってくれません。

皆さんの中には、スポンジみたいな食感が好きな方もいると思います。
そんな方に、オススメな冷凍保存方法をご紹介します。

①こんにゃくを手で適当なサイズにちぎります

②ちぎったこんにゃくを軽く塩もみをしたら、お湯で1から2分茹でます

③茹でることで、こんにゃくのアクを抜いておきます

④茹で上がったこんにゃくを、ザルなどに上げて水分をよく切りましょう

⑤冷めたら、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍します

使用する時は、自然解凍するか、流水解凍しましょう。
こんにゃくステーキや煮物などに使えます。

☆卵

卵は、冷凍保存が困難だと言われてきました。

確かに、卵をそのまま冷凍するのは、白身がシャリシャリしてしまう理由からオススメできませんが、全卵を溶いてから冷凍することで、冷凍保存が可能になります。

白身は、メレンゲにすれば冷凍オッケーです。

黄身だけの場合は、冷凍不可なので気をつけてくださいね。

こんにゃく以外にこんなものも冷凍不向きだった!解消法教えます

こんにゃく以外にも、冷凍に不向きな食材はあります。

☆納豆

納豆は、賞味期限も短いので買い溜めには向いていません。
冷凍して保存するならば、納豆を容器から出し、タッパーなどに入れましょう。

冷凍焼け、匂い移りなどを防ぐためにも、密閉され具合が大事なポイントになります。
しっかりと密閉するようにしましょう。

解凍する場合は、前日から冷蔵室で自然解凍するか、常温での自然解凍が良いでしょう。

☆豆腐

豆腐ほど冷凍に向かない食材はないと言われています。

豆腐は、そのまま冷凍するとご想像できるように、食感が最悪になってしまいます。

どうしても冷凍したい場合は、そのままの状態か適当なサイズに切って、タッパーなどに移してからにしましょう。

使用する前日から自然解凍させるか、そのまま料理に使えます。
炒め物や煮物などの料理に使う場合は、水分を十分にきるようにしましょう。

☆生クリーム

生クリームって、意外と余ってしまいがちではないですか。

生クリームは、そのまま冷凍すると、凍ってシャリシャリになってしまいます。
解凍したとしても、泡立ててホイップクリームにすることはできません。

生クリームは、そのまま冷凍しないようにしてください。
泡立てたものを、小分けにして、ジップロックなどに入れて保存するようにしましょう。

冷凍したことで、生クリームのうま味や風味は損なわれてしまいますが、料理の浮き身やコーヒーに使うといいでしょう。

冷凍不向きな食材を冷凍する場合は、ポイントをしっかり押さえておきましょう。

次は、炊き込みご飯の上手な冷凍と解凍方法についてご紹介しますね。

炊き込みご飯の冷凍&解凍方法について

ここでは炊き込みご飯の上手な冷凍&解凍方法についてご紹介します。

普通のご飯を冷凍する際と同じように、炊き立ての立ち上る蒸気と一緒にラップに包むか、タッパーなどの保存容器に入れましょう。

可能な限り、空気が入らないように密封し、冷めてから冷凍するようにしましょう。
そうすることで、解凍した後も、炊きたてと変わらないような美味しさが味わえます。

炊き込み御飯を加熱解凍する時は、ご飯茶碗いっぱいくらいだったら、電子レンジの500wで4~5分間温めるといいでしょう。

☆炊き込みご飯を解凍して、美味しくアレンジしてみましょう

・炊き込み御飯をピラフに変身させよう

解凍した炊き込み御飯をフライパンにいれたら、バターで炒めます。
とっても美味しいピラフが簡単に作れます。

・炊き込み御飯が和風天津飯にも

解凍した炊き込み御飯の上に卵をのせて、醤油と出汁のあんかけをかければ、和風天津飯の完成です。

・炊き込み御飯をチャーハンにしてみよう

フライパンに卵を入れて炒めるだけで、あっという間にチャーハンの出来上がりです。

アレンジ次第で、冷凍された炊き込みご飯の美味しさが、さらに広がりますね。

最後に、こんにゃくを使った美味しい炊き込みご飯の作り方をご紹介します。

こんにゃくを使った炊き込みご飯のレシピ

こんにゃくは、冷凍には不向きですが、ダイエットを頑張っている人には嬉しいことに、100gあたり7カロリーしかありません。

栄養が無いイメージですが、グルコマンナンという食物繊維やカルシウムも含まれているのですよ。

美容や体にも良い効果が期待できるこんにゃくを使った、炊き込みご飯のレシピをご紹介します。

<ツナとしめじとこんにゃくの炊き込みご飯の作り方>

シーチキンの油が、ご飯と具にしっとり絡まって味わいがとっても豊かです。

ごぼうの香りも、食欲を誘います。
簡単に作れるので、ぜひ作ってみてください。

☆材料(作りやすい分量)

・米2合
・ツナ缶を1個(70g)
・にんじんを1/3本
・こんにゃくを1/2枚
・ごぼうを1/2本
・しめじを1/2パック

☆調味料
■醤油は大さじ1
■みりんは大さじ1
■酒は大さじ1
■だしの素は小さじ2


こんにゃくとにんじんは、約3cmの長さに細切りします。

しめじは、石づきを切って、ほぐしておきましょう。
ごぼうは、ささがきして、水にさらしておきましょう。


2合のお米を研いだら、炊飯器に■の調味料も一緒に入れます。

2合の目盛りまで水を加えて、よく混ぜます。


シーチキンの汁ごと全部と、あらかじめ切っておいた具をのせて、炊飯器のスイッチをオンしましょう。


炊き上がったら混ぜて、少し蒸らしたら、おこげがたまらない炊き込みご飯の完成です。

余ってしまった炊き込みご飯はすぐに冷凍しよう

いかがでしたか。

炊き込みご飯も白いご飯と同じように冷凍してしまうと、炊きたてに比べて、どうしても味や香りは落ちてしまいます。

しかし、冷凍と解凍のポイントを知って、ひと工夫をすることで、美味しく食べることができるんです。

こんにゃくなどの身近な食材を使ったり、旬の食材を使った美味しい炊き込みご飯を作ってみてください。