色とりどりで華やか、コロンとした丸みにつややかな表面、間にクリームなどをはさんだマカロン。
マカロンは見た目もオシャレで様々ですが、味や食感も、さっくりと軽いもの、香ばしいもの、やわらかいものなどの違いがあります。
そんなマカロンを作るのって、難しそうですよね。
マカロン作りの成功ポイントは、ずばり乾燥時間にあります。
その他に、どんなことが大事なポイントになるのか見ていきましょう!
マカロンの歴史
マカロン作りをしたことがある方はご存知だと思いますが、マカロンを作るうえで、マカロンの乾燥時間は大きなポイントになりますよね。
今回の記事では、マカロン作りを成功させるポイントをご紹介しますが、まずはマカロンの歴史についてお話しますね。
皆さんも食べたことがあるマカロンは、フランスのメレンゲ菓子です。
ふわっとした口当たりで、美味しいですよね。
一般的なマカロンの作り方は、卵白と砂糖を泡立てたメレンゲに、細かく砕いた木の実などを混ぜ合わせて、ひと口サイズに焼きます。
マカロンは、16世紀にメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシス姫が、アンリ2世に嫁いだ時に、フランスに持参したお菓子の中のひとつです。
元祖はイタリアと言われていますが、フランスの各地でアレンジされ、広まったと伝わっています。
今現在、数え切れないほどの種類があるマカロンは、フランス菓子の代表ともいえるでしょう。
☆つるんとした表面と、ピエがついているマカロン・パリジェンヌ
☆ロレーヌ地方の、メレンゲを使わないで表面がひび割れしたマカロン・ド・ナンシー
☆北フランスのマカロン・ダミアン
☆ボルドー地方のサン・テミリオン
マカロン作りを成功させるポイントのひとつ、マカロナージュ
マカロンについての歴史がわかったところで、ここからは、マカロン作りを成功させるポイントをご紹介していきます。
成功させるための大きなポイントは、「3つ」あります。
①マカロナージュ
マカロナージュって、聞いたことがありますか。
マカロナージュは、メレンゲと粉類を混ぜ合わせる際に、メレンゲの泡をある程度つぶしながら、混ぜ合わせていくことをいいます。
マカロンの生地にツヤがでて、ゆっくりと生地が広がっていく固さや、すくって落下させた際に、生地が切れないで繋がって落ちていく固さになるまでマカロナージュします。
作った時の失敗でよくあるのが、マカロンのピエが出ないことです。
その原因がマカロナージュなのかの判断は、焼きあがったあとではなく、生地を絞り出したあとにしましょう。
チェックのポイントは、最適なマカロナージュが出来ていれば、生地を絞り出した時に、ツノが自然と消滅して、特に何もしなくてもキレイな円形に広がることです。
マカロナージュが不足していると、厚すぎて、空洞化が激しくなったマカロンになってしまいます。
反対にマカロナージュのやり過ぎは、絞り出した際に広がり過ぎて、薄くてピエも小さいマカロンになります。
次に、マカロナージュの他に、大事な乾燥・焼き時間についてお話します。
乾燥・焼き時間もマカロン作りで重要なポイント
マカロナージュの他に、マカロン作りで大事なポイントをご紹介します。
②乾燥
マカロンのピエが出ない一番の原因が、乾燥不足です。
先ほどお話したマカロナージュが最適でも、しっかりと表面が乾燥していないと、焼いた時に生地全体が膨張してしまい、ピエが出ないのです。
乾燥の目安は、マカロンの生地の表面を指で押した時に、指にはりつかないで、軽くなでることができるかどうかです。
作る部屋の温度や湿度によっても変わりますが、乾燥には1時間から3時間くらいかかります。
雨が降っている日は湿度も高くなり、数時間経過しても乾燥しないこともあります。
できる限り、晴れている日に作るのが良いでしょう。
乾燥させる時間を短縮するために、エアコンの風が当たる場所に置くのがオススメです。
③焼き時間や温度
焼く温度は、ファンが無くて160度、ファンがあって140度を目安にしてください。
使用するオーブンによっては、温度差がでたり、焼きムラが発生することもあるので、約10度前後の調整が必要になるかもしれません。
焼き時間は、約12分~13分です。
マカロンの乾燥時間を短縮する方法
マカロン作りには、色々なコツがありますが、最も大事なポイントが、マカロンの表面を十分に乾燥させてから焼成する事です。
表面の薄皮一枚が張っている様な乾燥加減が、最も適しています。
先ほどもお話しましたが、マカロンを作る日のお天気や湿度によって、乾燥させるために相当な時間がかかってしまいます。
マカロンの生地を絞ったら、しばらくそのまま室温に放置しておくのですが、乾燥の待ち時間が1時間以上なんて、正直待つのが辛いですよね。
前項で、乾燥させる時間を短縮するために、エアコンの風が当たる場所に置くのがオススメとお話しましたが、もっと確実に乾燥時間を短縮できる方法をご紹介します。
使用しているオーブンの最低温度で、予熱をしましょう。
予熱ができたら、電源を切ります。
予熱したオーブンの中に、絞ったマカロンを入れます。
この時、もし庫内が熱すぎるようなら、しばらくの間、扉を開けて、うちわなどを使って温度を下げましょう。
少し温度が下がったら、そこに生地の天板を入れます。
これで、約4倍くらい早く乾燥させることができますよ。
忙しい時や、雨の日が続く梅雨時も、この方法を使えば時短で作れますね。
乾燥時間なしでマカロンを作る方法
乾燥させる時短よりも、乾燥させる時間自体をなくして、簡単に作る方法はないのでしょうか。
そこで、初心者でも簡単に、マカロナージュや乾燥時間なしでマカロンを作れるレシピをご紹介します。
<材料 20個分>
・アーモンドパウダー(またはアーモンドプードル) 35g
・卵白 1個分
・グラニュー糖 70g
・食紅 お好みで
1)卵白にグラニュー糖を入れ、湯せんしてグラニュー糖を溶かします。
2)重みを感じるまで、混ぜましょう。
3)上に持ちあげてみて、垂れなければ大丈夫です。
4)食紅を使いたい場合は、この時点で入れましょう。
5)アーモンドパウダーをふるいながら、3回に分けて入れてください。
抹茶やココアを入れたい場合は、ここで入れます。
6)トロッとするまで切るようにして、優しく混ぜましょう。
7)次に、オーブンを180度で余熱し始めます。
8)トロッとなった生地を、コップなどを使って絞り袋に入れます。
9)絞り袋の先端を、1.5センチくらいカットしましょう。
10)クッキングシートをしいた鉄板に絞ります。
11)180度のオーブンで、2分焼きます。
焼き始めたら、絶対にオーブンを開けないでください。
12)次に、200度で1分間焼きましょう。
13)130度に温度を下げたら、また10分焼きます。
14)焼き終わっても、3分から5分くらいは扉を開けずに置いておきます。
15)手で触れるようになるまで冷ましたら、お好みのガナッシュを挟んで出来上がりです。
マカロンを時間をかけずに可愛くラッピングしよう
マカロンは、専門店があるほど人気がありますよね。
プレゼントしても、されても嬉しいものです。
乾燥時間に気をつけて作っても、乾燥させる時間自体がない作り方で作ったものでも、作り手の心がこもったマカロンには違いありませんよね。
最後に、作ったマカロンを時間をかけずに簡単に、可愛くラッピングする方法をご紹介します。
バレンタインにもオススメですよ。
☆シールとリボン
簡単に可愛くラッピングしたいなら、シールとリボンは必需品です。
100円ショップにも、色々な種類のシールとリボンが売られています。
シールに手書きができるスペースがあると、自分のメッセージを添えることができて気持ちも伝わりやすく、温かみがアップします。
☆透明のプラボックス
透明のプラボックスは、一般的なラッピングでは物足りない方にオススメです。
小さな透明プラスチックボックスにマカロンを入れて、麻紐などでグルグルっと巻いて、リボンしばりにしてみましょう。
自分がどういうイメージに仕上げたいか想像して、色使いを決めましょう。
パステルカラーに統一しても、可愛いですよ。
☆もみ紙
海外では「クレープペーパー」と呼ばれています。
凹凸があって、縮んだ状態なので伸びます。
もみ紙の色合いによって、暖かみのあるラッピングに仕上がります。
マカロン作りのポイントを押さえておこう
いかがでしたか。
見た目も可愛くて美味しいマカロンを、自分で上手に作れたら嬉しいですよね。
まずは今回ご紹介した、初心者さんでも簡単に作れる方法で作ってみてください。
可愛くラッピングしたら、大事な人へのプレゼントにもってこいですよ。