私達の主食のお米。
毎日食べているからこそ、いつでも美味しく食べたいですよね。
でも、せっかく炊飯したお米が、なんだか臭いことってありませんか!?
今まで普通に食べていたのに、急に臭いが出るようになった原因はどこにあるのでしょうか。
そして、この臭いを防ぐ対策はどうしたらよいのでしょうか。
今回は、そんな疑問についてお答えします!
炊いたご飯が臭い原因はお米にあり!?
炊いたお米が臭い原因のひとつは、ずばりお米にあります。
これからその理由について、お話していきたいと思います。
①お米自体が古い
玄米を食べたことがある人は嗅いだことがある、鼻を刺激するぬかの臭い。
苦手な方って多いですよね。
古いお米は、米ぬかが酸化した独特のぬか臭さがあり、炊飯するとぬか臭いご飯になってしまいます。
②お米の保存状態が悪い
古いお米でなくても、お米が臭い場合は、保存状態が適切でないことが原因です。
保存状態が悪いと、お米が劣化したりカビが発生して、お米自体が臭くなってしまいます。
③洗米の仕方が不適切
お米は、臭いや水分を吸収しやすいです。
一番最初に水にふれるときが最も吸収しやすいので、手早く洗うことが重要なのです。
また、お米の研ぎすぎは、味や食感、見た目さえも悪化させてしまうのでやめましょう。
洗米する目的は、汚れやぬかを落とすだけなのです。
実は、あの白い濁り汁が、お米の旨みを引き出してくれているのです。
ですから、水の白い濁りがなくなるほど洗う必要はなく、2~3回くらいで大丈夫です。
洗米したら、炊飯器にセットして炊きましょう。
お米が臭い原因にならないように洗米を正しくしよう
お米の臭い対策として重要なポイントは、正しく洗米することにあります。
新米に比べて古いお米は、炊き上がりがぬか臭くなる可能性が高いので注意しましょう。
お米が臭い原因にならないように、炊飯前に正しく洗米して、嫌な臭いを防ぎましょう。
それでは、正しい洗米のやり方をご紹介します。
①ごみや米ぬかをよく取り除きましょう
精米したお米の表面には、米ぬかがいっぱい付いています。
米ぬかには、目には見えないバイ菌や酵母菌なども含まれていて、熱に耐性がある菌もいるのです。
これらの菌達を可能な限り洗い落とさないと、ご飯を炊いたあとに臭くなってしまう原因になります。
②洗米には、ボウルやザルを使いましょう
炊飯器の内釜を使って洗米している方も多いと思います。
しかし、内釜を傷めて、長く使うことができなくなってしまうので、ボウルやザルを使うようにしましょう。
ここからが大事なポイントになります。
最初の水には、ぬかがいっぱい入っているので、お米が吸収してしまわないように、ボウルの底からかき混ぜるようにして、急いで水を捨ててください。
古いお米を使うときは、少しだけ力を入れて研ぐと、お米の表面が研磨されて臭い予防になります。
新米を使うときは、ソフトにかき回すようにしましょう。
これを前項でお話したように、2~3回繰り返してください。
お米の上手な保存方法とは!?
前項でお米の臭いの原因と、臭いを防ぐ洗米のやり方をご説明しましたが、お米の保存方法も臭いと深い関わりがあるのです。
お米の上手な保存方法についてお話します。
<お米は冷蔵庫で保存しましょう>
皆さんは、お米をどこに保存していますか。
一般的には、米びつや、暗くて高温にならない場所を選んで保存している方も多いでしょう。
しかし、お米の保存には大事なポイントが、もうひとつあるんです。
それは湿度です。
家庭でお米を保存する最適の場所は冷蔵庫です。
冷蔵庫に入れる際の、お米の保存容器選びも重要です。
お米は空気に触れると、酸化が進行してしまいます。
空気に触れる面積を可能な限り少なくするように、密封して保管しなければなりません。
保存容器は、真空容器がベストです。
ジップロックや蓋つきのプラスティック容器、ペットボトルや牛乳パックを使っても良いでしょう。
また、お米には沢山の小さな穴が空いていて、臭いを吸収しやすいです。
お米に一度でも臭いがついてしまうと、とることはできません。
洗剤や化粧品、灯油などの臭いのキツイ物と同じ場所では、絶対に保存しないようにしましょう。
炊飯器がお米が臭い原因になることも!?
実は、炊き立てのお米が臭い原因には、炊飯器が関わっていることもあるんです。
皆さんの使っている炊飯器は、きちんとお掃除されていて綺麗になっていますか?
ドキッ!ってした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
炊飯器は、デイリーに使用するからこそ、ついついお掃除のタイミングを逃してしまいがちです。
その結果、内蓋の裏側やパッキンなどに汚れが溜まり、お米が臭ってしまう原因になるのです。
炊飯器を使用したら、内蓋や蒸気キャップなどを取り外して、台所用中性洗剤と水を使ってよく洗いましょう。
先ほどは、炊飯器についた汚れがお米が臭う原因とお話しましたが、保温時間が長すぎることも原因のひとつになります。
皆さんも、保温機能をよく使っていると思いますので、原因はどこにあるのか気になりますよね。
お米には耐熱性の菌が付着していることを先ほどお話しましたが、その菌は加熱しても全滅しません。
そのため、長時間保温すると菌が繁殖してしまい、お米が臭くなるのです。
保温機能はとても便利ですが、保温は長くても5時間から6時間にしましょう。
節電にもなりますよ。
菌絡みでお米が臭くなる原因で考えられることに、予約設定の時間が長いこともあります。
特に室温が上昇する夏場は、炊飯器にお米をセットしてから炊飯するまでの時間が長いと、雑菌だらけになってしまうので注意が必要です。
臭い予防に効果的!炊飯器を予約するときにやっておきたいこと
ここまで、お米が臭い原因についてご説明してきましたが、思い当たる節がありましたか?
ここでは、臭い予防に効果的な、炊飯器を予約するときにやっておきたいことについてお話します。
☆炊飯器の予約機能を使う際は、氷を入れ、雑菌の繁殖を防ぎましょう
暑い夏のかき氷や、冷たい飲み物にかかせない氷。
夏場に、炊飯器の予約機能を使う際は、水と一緒に氷を入れておきましょう。
氷によって水温が低下することで雑菌の繁殖が予防でき、お米の臭い予防にも繋がります。
☆炊飯器の予約機能を使う際には、お酢を一緒に入れておきましょう
酸っぱいお酢には殺菌効果があるので、菌の繁殖防止に効果を発揮してくれます。
炊き上がったお米に酢の味がつくことはないので、小さじ1杯のお酢を水と一緒に入れてみましょう。
次に、古いお米の臭いの取り方についてもお話します。
菌の繁殖防止同様に、ご飯を炊く際に少しの工夫が必要です。
お米を炊く際にお水と一緒に入れると、臭いが軽減すると言われているものをまとめました。
・備長炭
・ハチミツ
・日本酒
・雑穀
・梅干し
備長炭をよく使っている方は多いですよね。
備長炭を使うことで、お米独特の臭いを減らしてくれます。
ハチミツや日本酒は、臭いを減らすだけではなく、お米そのものがふっくらと炊き上がるので、一石二鳥ですね。
ひと手間加えるだけで、簡単にできるので、ぜひやってみてくださいね。
古いお米を新米みたいに変身させる裏技
ここまで、古いお米が臭いの原因になることもお話してきましたが、最後に、古いお米を新米みたいに変身させる裏技について詳細にご紹介したいと思います。
新米と比較すると、古いお米はどうしても米ぬかが酸化した独特の臭いが気になったり、パサパサしてあまり美味しくありませんよね。
そんなときは、前項でもふれましたが、炊飯するときに、お米2合に対してハチミツを大さじ1杯加えてみましょう。
また、お米1合に対して、日本酒を大さじ1杯を入れても、お米の臭いを軽減し、さらにうまみがパワーアップされて美味しく炊き上げることができます。
ただし、日本酒を入れ過ぎると、日本酒の香りが目立ち過ぎてしまうので、使用量には注意してください。
美味しさが失われた古いお米を炊く際に、重曹を入れるのもオススメです。
重曹は、コンニャクの凝固剤やふくらし粉として、古くから重宝されてきました。
掃除や料理などに使えるなど使い道も多く、スーパーなどで簡単にゲットすることができるので、日頃から使っている方も多いのではないでしょうか。
そんな万能な重曹を入れると、古いお米が新米みたいなモチモチの食感になります。
食品用の重曹を使って、お米5.5合に対して、ティースプーン約半分くらい入れましょう。
重曹の入れ過ぎは、お米が黄色くなってしまうので気をつけてくださいね。
以上の裏技を知っておけば、お米が古くなってしまったとしても、捨てることなく美味しく食べることができますね。
お米を美味しく食べるためにも、お米の保存方法は大事
毎年やってくる新米が美味しい季節。
せっかく炊いたご飯が臭いと、がっかりしてしまいますよね。
今回ご紹介した、お米の臭い防止対策を実践して、いつでも美味しいご飯を食べられるようにしましょう。
古くなってしまったお米も、簡単に新米みたいに美味しくなるので、ぜひやってみてくださいね。