片栗粉と小麦粉、お互い代用が出来る?ほかの代用品もご紹介

片栗粉と小麦粉は常備しているつもりでも、うっかり切らしてしまうこともありますよね。

唐揚げを作ろうと思ったら、片栗粉がなかった、なんてことも起きてしまいます。

そこで、片栗粉と小麦粉は同じような粉ですが、果たしてお互い代用が出来るのか、知りたいですよね。

そんな疑問にお答えします。

小麦粉の代用品はまずは片栗粉

いまや小麦粉は料理に欠かせないですね。
しかしよく使うからこそ、小麦粉が使いたいのに足りない、あるいはまったく切らしてしまったという経験はあるのではないでしょうか。

小麦粉を使わなくてもできるメニューならいいのですが、どうしても使わないと料理ができないという場合もあります。

料理を作り始めてしまってから小麦粉を買いにいく時間もない時、小麦粉の代用になるようなものはないでしょうか?

そんなとき、実はどの家庭にもある食材で小麦粉の代用をすることができます。

それは片栗粉です。
片栗粉といえば芋類などからとられるデンプンの粉ですが、様々な料理に使われます。
もちろん小麦粉と違ってクッキーやケーキを作ったりすることはできません。

しかし小麦粉を少量だけ使う料理の場合には片栗粉で代用できることもあります。
例えばお肉を焼く前に小麦粉をまぶす場合、小麦粉がなければ片栗粉で代用することもできます。

しかしこの場合にはもちろん食感は違ってきます。
片栗粉を使うと小麦粉よりもしっとりとした食感になります。

小麦粉の代用品は他にも

片栗粉の他に天ぷら粉もあります。
天ぷら粉は天ぷらの衣にするための粉ですが、成分の中には小麦粉も含まれています。
主な成分は小麦粉とデンプン、卵、ベーキングパウダーです。
小麦粉が入っているので、料理によっては小麦粉の代用として使うことができるのです。
他にも粉ものといえばお好み焼き粉やたこ焼き粉があります。
これらの粉にも小麦粉がもともと含まれています。
お好み焼きやたこ焼きのために味がすでに付いているので、料理によっては他の味付けをしなくても済む場合があります。

その他にも米粉があります。
最近は米粉を使ったスイーツなどもよく見かけるようになりました。
米粉は米からとられるものですが、基本的に小麦粉の代用として使うことができます。
ただ全部を米粉にするとべたっとしてしまうことがあるので、一部を米粉に置き換えるなどするのがいいでしょう。

他にもコーンスターチがあります。
コーンスターチはトウモロコシを原料とするデンプンです。
カスタードクリームを作る時には小麦粉の代わりにコーンスターチを使うことができます。

片栗粉がない!とろみをつけたいときの代用品

では逆に片栗粉を切らしてしまった場合にはどうすれば良いでしょうか。

もちろん小麦粉は片栗粉の代用として使うことができます。
例えば料理にとろみをつけたい場合など、小麦粉と水を1:1の割合で溶かして使うことができます。
しかし片栗粉を使った時と比べてやや食感は劣るでしょう。

それからコーンスターチは片栗粉と同じデンプンなので、片栗粉の代用として使うことができます。
片栗粉と比べてコーンスターチの方があっさりとしたとろみになります。

他にも葛粉を使うことができます。
本来の葛粉は非常に高価ですが、現在葛粉として売られているものの多くは芋類やコーンスターチを混ぜたものなので、安価で手に入りやすいのです。

しかし葛粉は片栗粉と違って冷えると固まるという特性がありますので使い方に注意が必要です。

家庭にあるいろいろな粉で片栗粉の代用ができるのですが、どれもないという場合には、片栗粉の原料であるジャガイモを使うことができます。
ジャガイモをすりおろして加えることでとろみをつけることができるでしょう。

片栗粉の代用にこんな食材も使えるかも!?

片栗粉を使うのは主にとろみを出したい時ですが、実はデンプン以外にもとろみ成分がある食材はあります。
ですから必ずしもデンプンを使わなければいけないというわけではないのです。

例えばオクラやモロヘイヤなどはネバネバしていますね。
これはオクラやモロヘイヤに含まれるムチンという成分のせいです。
この成分を利用することでとろみを出すことができます。

他にもレンコンには同じムチンという成分が含まれています。
レンコンをすりおろして加熱するととろみがでます。
これらの食材を片栗粉の代用とそて使うことができるでしょう。

他にもムチンを含むのは納豆やえのきだけ、なめこ、わかめ、昆布などです。

確かにえのきだけやなめこの入った汁物は心なしかとろみがついていますね。
これらの食材を細かく刻んで料理に混ぜることでとろみを出すことができます。

またその他にも山芋や里芋にもムチンが含まれます。
これらの食材を刻んだりすりおろしたりして料理に加えることで、とろみを出すことができます。

こういった食材を使うことで、小麦粉がなくても片栗粉の代用にすることができるのです。

片栗粉の代用品のアイデア

麻婆豆腐にとろみは欠かせませんよね。

ではせっかく麻婆豆腐を作ったのに片栗粉がない、しかも代用の小麦粉もないという場合にはどうすれば良いでしょうか。

その場合には春雨を加えて麻婆春雨豆腐にすることができます。
そうすることでボリュームもでて一石二鳥です。

またお菓子はもともと小麦粉などからできているので、それらのお菓子を砕いて衣の代わりにすることもできます。
味も付いているので普段の揚げ物よりも美味しくなるかもしれません。

糖質制限のために片栗粉や小麦粉を使いたくない場合には、おからパウダーを使うこともオススメです。

おからは片栗粉と比べて糖質が非常に少ないので、美容を気にしている人には最適です。
また大豆粉も糖質制限にはもってこいです。
特に揚げ物をする時に大豆粉を使うと、カラッと仕上げることができます。

粉寒天もとろみを出すことができ、糖質も含まれない優れた食材です。

えのきも加熱するととろみが出るので、スープに入れたり、麻婆豆腐を作る時に加えることでとろみを出すことができます。

小麦粉で美味しい唐揚げが出来る?

とろみを出したい時だけでなく、サクサクとした唐揚げを作りたい時に片栗粉はとても重要です。

では唐揚げを作りたいのに片栗粉がない、という時にはどうすれば良いでしょうか。

まずは小麦粉で代用することができます。
小麦粉に食用重曹を混ぜることでサクサクとして食感を出すことができます。

次に使える代用品はジャガイモと小麦粉です。
ジャガイモを千切りにし、そこに小麦粉と水を加えてよくかき混ぜます。
あらかじめ漬け込んでおいた肉をそのジャガイモでコーティングし、ゆっくりと揚げていきます。

見た目はまさに唐揚げそのもの、しかもジャガイモの香ばしい香りも相まって美味しい唐揚げをいただくことができるでしょう。

そして最終手段がおせんべいです。
おせんべいはあらかじめ細かく砕いておき、あらかじめ漬け込んでおいた肉に砕いたおせんべいをつけていきます。
そのあとおせんべいが取れないようにゆっくりと油で揚げます。
おせんべいは焦げやすいので、色をよく観察しながら揚げてください。

片栗粉も小麦粉も代用品がたくさんある

片栗粉と小麦粉は同じでんぷんで出来た粉ですので、お互い代用が出来ます。
当然ですが、仕上がりに少し差が出ますので、お好みで使い分けるのもよいと思いますよ。

うっかり買い忘れてしまった時のために、お互いが代用できるということを知っておくと便利ですね。

他の代用品も興味深いものばかりでした。
在庫が切れてしまった時には、ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。