お酢はレモン?ハチミツはみりん?代用調味料をご紹介します

お酢やみりんは、日本食ではよく使う調味料ですので、常備している調味料の1つだと思います。

お酢は、単品で使うことは少ない調味料ですが、実はお酢を使って代用できる調味料がたくさんあります。

またみりんは、日本食には不可欠な調味料なのですが、他の物を使ってみりんの代用が出来てしまいます。

知っていると困ったときに助かる!
そんな知恵を紹介します。

レモンがないときはお酢もあり

レシピ本を見て料理をしているとき、材料に「レモン汁」と書いてあるのにレモンがない!と焦った経験はありませんか?

みりんなどのように常備している調味料ではないし、ゆずやすだちなどの似たような柑橘類の果物があれば代用が出来ますが、代用できそうなものがないとき、困ってしまいますよね。

実は、料理によって、レモンの代用品として適している食材は違うのです。
今回は、その違いを説明します。

レモンの代用品として、最も一般的だと言われているのが「お酢」です。
レモン汁独特の酸は、酢でも代用できます。

ドレッシングなどを作るときには、風味はやや異なるものの、お酢の香りでも美味しくいただけますし、アボカドの変色止めなど、酸として代用するのには一番効果的と言えます。

ただ、レモンとの風味の違いが大きいため、そのまま絞って香り付けをするときの代用には向きません。

スイーツ作りには、「食用クエン酸」をレモン汁の代用品にすることも出来ます。
クエン酸には、食用のものとお掃除用の純度が濃いものがありますが、お掃除用のものと間違えないように注意しましょう。

チーズケーキなどを作るときには、「ラム酒」や「ブランデー」を代用することもできます。
この2つは、レモンと同じく、臭み消しや風味付けとして利用できるからです。

好みによりますが、レモン汁より洋酒の方が美味しいと言う人もいるようです。

バルサミコ酢や白ワインビネガーの代用にお酢

みりんのように常備をしていないバルサミコ酢や白ワインビネガーの代用品として酢を使うこともできます。

バルサミコ酢の風味は、ウスターソースと酢を1:1で混ぜると代用できます。
ウスターソースには果物が入っているので、バルサミコ酢のぶどうに似た風味になるのです。

洋食を作る機会が少ない人は買うのを躊躇してしまう白ワインビネガーの風味も、白ワインと酢で作ることが出来ます。
酢とワインを2:1で合わせて数日寝かせると、白ワインビネガーを買わずに風味を再現することができます。

また、白ぶどうジュースでも風味の表現が可能です。
白ワインがないときにも、「ワインビネガーマリネ」のようなワインビネガーであることが重要なレシピでない限り、穀物酢や米酢などの癖の強くない酢であれば代用が可能です。
実際、日本食を海外で作るときにも、米酢の代わりに白ワインビネガーを使うそうなので、米酢で代用することが可能なのも納得できますよね。

ポン酢の代用は簡単に作れる!

ポン酢の代用品は簡単に作ることが出来ます。

一番シンプルな作り方は、「しょうゆ」と「酢」です。
しょうゆと酢を2:1の割合で混ぜるだけで、ポン酢の代用品になります。
余計な風味がないため、お鍋などに最適です。
素材の出しの味を引き立ててくれますよ。

また、「しょうゆ」と「ポッカレモン」を1:1で混ぜる方法もあります。
ポッカレモンを入れることで、しょうゆの量を減らしても味と風味が十分にあるため、塩分控えめでヘルシーなポン酢の代用品が出来ます。
だししょうゆや顆粒だしがあれば、みりん等が無くてもさらに和風の味に仕上がって美味しいです。

「しょうゆ」と「柑橘類果汁」でも代用できます。
柑橘によって酸味が違うため、分量は異なりますが、好みに応じて様々な柑橘での代用が可能です。

柚子は、香りがよく立ち、何にでも合う味なので定番です。
また、レモンだとさっぱりとさわやかな酸味が特徴です。
かぼすは独特で豊かな風味で料理の味を引き立ててくれます。
すだちポン酢はすっきりとした酸味と豊かな香りが特徴で、美容効果や健康効果もあるので、健康志向の方にオススメです。

みりんがなかったら

酢と同様、和食を作る時には必要不可欠なみりんですが、みりんの代用品はあるのでしょうか。

甘味を加えるという意味で、みりんの代用は砂糖で出来ると思いがちですが、砂糖の甘さとみりんの甘さは質が違うので、みりんと同じ調理効果は得られません。
砂糖と違い、みりんの甘味は原料のもち米のやわらかい甘味なのです。
料理にコクや旨みを足して、味をまとめる効果も、砂糖だけでは得られません。

みりんに含まれるアルコール分は、煮くずれを防ぎ、生臭みを消し、味をしみこませる効果もありますが、こちらは、砂糖と清酒を3:1の割合で混ぜて代用することができます。

このときに気を付けるべきなのが、「塩分」です。
料理酒にはみりんに含まれていない塩が含まれているため、塩分が多くならないよう、味付けを変える必要があります。
料理酒ではなく、塩分が含まれていない日本酒や白ワインで代用すると、塩分に注意する必要がないので、楽かもしれませんね。

みりんの代用にはちみつ

また、日本酒とはちみつを、大さじ1:小さじ3分の2で混ぜるとみりんの代用品として使うことが出来ます。

はちみつには、食材の臭みを取り、照りやつやを出してくれるという、みりんとまったく同じ効果があります。
更に、砂糖で代用するよりも、まろやかでコクのある味わいになります。

また、はちみつは糖度は砂糖の1.3倍ですが、カロリーは8割程度なので、ダイエットにも最適ですね。

栄養管理をしたい方は、みりんや砂糖、酢よりもはちみつを使った方がヘルシーで美味しい食事をすることができるかもしれません。

みりんの代用品としてはちみつを利用するオススメ料理はたくさんあります。
肉じゃがやさばの味噌煮を作るときに、砂糖やみりんの代わりにはちみつを使うと、全体的にまろやかな風味になり、はちみつが味のポイントになります。

また、豚の角煮などのお肉料理にもはちみつは最適で、加熱によるたんぱく質の凝固を防ぐため、やわらかく仕上げることができます。

その他のみりん代用品

みりんの代用品として、コーラも挙げられます。

最近では、スペアリブや骨付き鶏肉をコーラ煮するレシピも多くあります。

みりんの代わりのコーラを使用すると、コーラに含まれる砂糖で料理が甘く仕上がり、炭酸の効果で肉がやわらかくなります。
水分とコーラ、醤油だけで和食を作ることができるのは驚きですね。
煮汁とコーラを1:1で調合するだけなので、とても簡単です。

りんごジュースもみりんの代用品として使うことができます。
酒とりんごジュースを1:1の分量で混ぜると、りんごの自然な甘さとコクが出て、美味しいですよ。
はちみつほどの照りは出ませんが、こちらも照りが必要ないお肉料理に向いています。

実は、みりんの代用品として砂糖も含まれているめんつゆも使えます。
出汁が入っているので、味が決まって楽ですが、塩分が多いため気をつけましょう。

豚の生姜焼きは、めんつゆとしょうがのすりおろしだけで酢も必要なく美味しく仕上がるので、みりんよりも楽かもしれません。

代用調味料を活用しよう

常備していると思ったのになかった!ということは結構ありますよね。

そんな時に、代用できる調味料を知っておくと便利でしょう。

また、普段使わないような調味料を買うのはもったいないですよね。
使い切れないこともあるからです。

そんな時にも、代用調味料を知っておくと、わざわざ買わなくて済みますね。
ぜひ、代用調味料を活用してください。