小麦粉+砂糖+水を混ぜるだけ!簡単シンプルなオヤツレシピ

皆さんの、家庭の台所には「小麦粉」って常備されていませんか?

食卓で大活躍している小麦粉・・・。

小麦粉に水を加えることによってできる、小麦粉特有のたんぱく質のグルテンを聞いた事がありますか?

そのグルテンの働きによって、パンがふくらんだり、うどんの歯ごたえが産まれます。

小麦粉は、幅広い料理に利用されていますが、今回は、小麦粉+砂糖+水を混ぜるだけで作れる、簡単でシンプルなオヤツレシピを紹介します!

小麦粉の種類と用途について

小麦は世界中で生産が行われていますが、生産が行われる季節別に『春小麦』や『冬小麦』、粒の色別に『赤小麦』や『白小麦』、そして、粒の硬度別に『硬質小麦』、『中間質小麦』や『軟質小麦』と分類が可能です。

また、小麦粉の種類によってグルテンの量が違うため、通常は食パン、うどんなどの麺、砂糖を加えて作るさまざまなお菓子ではそれぞれ異なる小麦粉を使用していきます。

ちなみにグルテンとは、小麦粉に水を混ぜて捏ねた際にできあがるものです。

日本では近頃、パンや中華麺を作るのに適した小麦の生産が行われるようになっていて、うどんの製造に関してはオーストラリアで生産が行われている中間質小麦や、日本で生産した小麦を使用していると言います。

ここで、小麦の仕組みについても触れておくと、小麦の粒のおよそ83%が胚乳でできていて、これが最終的に「小麦粉」となるのです。
「胚乳」は糖質、たんぱく質を多く含みますが、粒の場所によってこれらを含む量が異なってきます。

「表皮」は小麦の粒のおよそ15%を占めていて、製粉が行われている途中で胚乳と分かれた後「ふすま」となり、牛などのエサとしても用いられるものです。

「胚芽」は小麦の粒の2%程とはなっていますが、脂質やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素をたくさん含んでいます。

製粉が行われている途中で分かれ、健康食品の原料としても用いられるものです。

小麦粉との上手なお付き合いの方法

小麦粉は料理に応じて分けて使用していきます。

例えば、強力粉の場合は食パンやピザの生地などに使用し、中力粉はうどんやその他の料理、薄力粉は砂糖とともにケーキなどのお菓子、あるいは水と混ぜて天ぷらの衣を作る際などに使用していくものですので、種類を誤らないようにしましょう。

また、一度開けると虫、カビが発生する可能性があるため、開封後は早めに使い切ることが重要です。
ですから、小麦粉は使用する分だけ購入するのが賢明かと思います。

次に小麦粉の賢い保存方法についてですが、小麦粉は外部の臭いに非常に弱く、湿気にも弱いため、強烈な臭いを発するものと同じ場所に保存することや、湿気の多い場所にも保存するのは好ましくありません。

臭いが付着すると風味にも影響が出てしまいますし、湿気に関しても高温にならない乾燥した環境で保存しなければ、虫、カビが発生するといったこと以外にも品質も変化してしまうこととなるのです。

そのため、小麦粉が余った時は密閉し、適切な環境で保存するようにしてください。
そして、虫を防ぐという意味では、フタ付きの別容器に保存するというのも賢い方法であります。

ちなみに、小麦粉を好む虫はチャタテムシ、コクヌストモドキなどであり、キッチンの棚や押し入れの隅っこ、畳の裏の部分などを住処としているようです。
上記で挙げた虫はハエやゴキブリなどとは異なり、口にしても問題が起きるようなことはありません。

砂糖を使ってドーナツも作れる!小麦粉と水で作られるグルテンを用途によって使い分けよう!

小麦粉はグルテンによって使い道が変わってきますが、水を加える量、あるいはどのように捏ねるのか?などといったことに関してもグルテンによって変わってくるのです。

パンを作る場合は、グルテンを多く含む強力粉を用いますが、水は粉の量の60%から65%が理想であり、グルテンを形成されやすくするため、よく捏ねなければなりません。

うどんを作る場合は、グルテンを含む量が薄力粉と強力粉の中間に位置する中力粉を用いていき、水は粉の量の30%から40%が理想です。
その後、ミキサーを使って粗い粉状にした後にローラーで延ばしていきます。

自分で作るうどんの場合は、加える水の量が多く、十分に捏ねていくため、グルテンの形成が十分に行われて、ほどよい硬さとなるのが特徴です。

ケーキを作る場合や天ぷらの衣を作る場合は、グルテンをあまり含まない薄力粉を用いていきますが、このグルテンの形成が過剰となるのを防ぐため、何度も混ぜるようなことはしません。
またこの際、小麦粉を十分にふるったものを使用することでより完成度が高まります。

そして、前述した通り、小麦粉は湿気に弱いため一回使用した小麦粉の再利用はしないことと、ドーナツなどの生地を作る際には小麦粉100gあたり3g以上のベーキングパウダーと10g以上の砂糖を絶対に加えるようにしてください。
これらを加えないと生地が爆発して油がはねて火傷をするおそれがあるのです。

卵・牛乳使用なし!小麦粉(薄力粉)と砂糖と水で作るホットケーキの作り方

ホットケーキミックス、牛乳、卵がなくてもホットケーキができるので、紹介したいと思います。
甘みが少ないため、ジャムなどを付けてもよいかもしれません。

材料は小麦粉140g(こちらは薄力粉をご用意ください)、コンスターチもしくは片栗粉10g、ベーキングパウダー6g、砂糖40g、塩1g、水170ml(目安は170mlですが、お好みで加減してください)です。

まず、水を除く上記に挙げたものをボールに入れ、十分に混ぜた後、水を入れていきますが、この際、軽く混ぜるようにすることがポイントです。

次にフライパンに油を入れ、中火で熱した後、濡れ布巾にフライパンを乗せて少し冷まします。
その後、また中火でフライパンを熱し、先ほどの生地をフライパンよりかなり上の方から流し入れてください。

流し入れた生地にポツポツと穴が開くようになったら、裏返して蓋をします。

菜箸のようなものを差し、生地が付着しなければ完成です。

このホットケーキを美味しく作るには、粉に水を入れた後は軽く混ぜるようにすることであり、多く混ぜてしまうとふっくらとしたホットケーキが出来上がりません。
また、ある程度の高さから生地を流し入れるのは、空気を含ませて膨らみ具合をよくするためであり、蓋も同じ理由です。

以上の点に注意すれば、厚さのあるホットケーキが出来上がるかと思います。

小麦粉と水のみで簡単にクラッカー風のお菓子を作ってみよう

次に砂糖を使用せず、小麦粉、水、油を使用しない健康にやさしいクラッカーの作り方を紹介します。

用意する材料も小麦粉と水を適量用意するだけであり、小麦粉に関しては薄力粉、強力粉どちらでも構いません。

まず、小麦粉に水を加えて、耳たぶと同じような硬さになるまで混ぜた後、約10分そのまま休ませます。
休ませた後、ほどよい大きさに切り分け、それを3mm程度に厚さになるまで延ばした後、弱火で熱したフライパンで焼いていきます。

きつね色になったら裏返して同じように焼いていくわけですが、片面が焼きあがるのに約10分と意外に時間を要することをご承知おきください。

完成したものは何も付けずに食べるのもいいですが、クリームチーズを付けても美味しくいただけるかと思います。

特にコツといったものはないわけですが、敢えていうなら十分に焼くといったところでしょう。

つづいてクラッカーに合うクリームチーズの作り方も紹介します。

材料としてはヨーグルト50g、スキムミルク大さじ5杯、塩5gをご用意ください。

作り方はまず、上記の材料を十分に混ぜた後、それをザルのようなものに入れて一日置いて余分な水分がなくなれば完成です。

酸味が好きな人は、できあがったものにレモン果汁を少し入れてもよいかもしれません。
また、単なる水切りヨーグルトにスキムミルク、塩を加えたものもオススメすることができ、ホエーも摂取できます。

子供でも簡単!小麦粉と砂糖、水ではなくサラダ油を使ったクッキーの作り方

卵やバター、水や砂糖などがなくても、5分で完成する簡単なクッキーの作り方を紹介します。

材料は薄力粉を軽めに大さじ5杯、砂糖大さじ3杯、サラダ油を大さじ2杯半、それとあればココア大さじ2分の1もご用意ください。

作り方はまず、薄力粉、砂糖、ココアをビニール製の袋の中で振って混ぜ合わせたところにサラダ油入れ、袋の上から軽く混ぜてください。
ただこの際、力を入れすぎると硬いものができてしまうので、お気をつけください。
力が入りすぎてしまう人は、木製のヘラを用いるとよいでしょう。

また、この生地に牛乳を入れるのもオススメで、袋ではなくボールを使って混ぜる人は少し力を入れながら混ぜるようにしてください。

次に出来上がった生地をレンジ用のシートの上に乗せて、2分間電子レンジにかければ完成です。

最後に応用編として、すりゴマ、小麦粉、ゴマ油、蜂蜜を4:2:1:1の割合で用意したものを混ぜ合わせて電子レンジにかければ、程よい食感のゴマサブレが出来上がります。

もしゴマサブレがどうしても焦げてしまうという人は、クッキングシートではなく、シリコンのシートを使用するといったことや、電子レンジのワット数を低くして焼き時間を多少長くするなどの工夫をしてみてください。

今回はシンプルに作れることに重点を置いたため、サラダ油としたわけですが、同じ量のバターを溶かしたものでもいいですし、牛乳を足してみるのもオススメです。

小麦粉は栄養いっぱいで利用価値が高い!

いかがでしたか。

太陽と雨、大地の恵みを受けて育った小麦。
その小さな一粒には、体に必要な栄養が沢山含まれていて、利用価値の高い穀物なのです。

小麦粉は、多種多様な姿に形を変える事ができて、とても便利でかかせないものですね。
そんな小麦粉を使って、材料が少なくても作れる、簡単なオヤツ作りにも挑戦してみましょう。