薄力粉と強力粉の違いって?ピザをピザ生地から手作りしよう

お店で食べる本格的な味や、便利なデリバリーで作りたてを届けてもらえるピザ!

そんなピザを食べたい時に気兼ねなく、自分で作れる様になれたらいいですよね。

好きな具材を乗せて作る手作りピザは、ピザ生地が美味しさの大きなポイントとなります。

実はピザ生地の作り方はレシピによって様々で、薄力粉と強力粉の配合比率だけでも全然違うのです。

ピザ生地を美味しく作るコツや、ヘルシーなピザの作り方も紹介します。

薄力粉と強力粉で作られる!ピザ生地について

街中やテレビCMで沢山見かけるピザショップの看板や広告、今ピザは日本の新しい国民食になろうとする勢いで消費されています。

そんな人気のピザについて色々紹介していきます!

〇ピザ生地とは?
ピザ生地は簡単に言うと強力粉や薄力粉等の小麦粉を発酵させ、薄く延ばして焼き揚げたパンの一種で、本場イタリアではドウと呼ばれるピザ生地はドライイーストや水、塩等を混ぜ込み捏ね上げて発酵させパンを作る様に作り上げます。

何かしらの映像で見た事があるかも知れませんが、イタリアでは延ばした生地を手の平や指を使って回転させ、遠心力を利用して生地がより薄く仕上がる様に調理します。

〇ピザ生地の厚さについて!
ピザ生地はイタリアとアメリカや日本では厚さが違います。
本場イタリアの生地は薄く、日本で宅配される物は少し厚めの生地になっています。
本格的に窯で焼き上げたピザを提供しているお店では薄いピザが楽しめるかと思いますが、日本ではアメリカの影響を受けた厚みのある生地が使われる事が多いです。
アメリカではイタリアのピザの様に薄い生地のことをクリスピーと呼びます。

〇ピザ生地の形は?
ピザといわれると円形を想像しますが、ピザ生地にも円形だけではなく四角い形をしたシシリア風や円形を半分に折り返し具材を包み込んで焼いたカルツォーネと呼ばれる物もあります。
一般的な円形のピザはナポリピッツァと呼ばれているようです。

ピザ生地を美味しく作るコツ

美味しいピザ生地を自分で作れると楽しいですね。
上手な生地の打ち方のポイントを紹介します。

〇塩とドライイーストの置き方
塩とイーストを極力離して捏ね始めましょう。
イーストは塩が苦手なので膨らみ難くなる事があります。

〇丁寧に捏ねる
まずは一塊にする事が目標、その後、滑らかになる様に丁寧に捏ねましょう。

〇ベンチタイムを取る
材料を捏ね終れば生地を3~4等分します。
綺麗に丸めとじ目を下にして、濡れ布巾を掛け15分程寝かせます。
この時間をベンチタイムと呼びます。

〇オーブンの予熱をしっかりしておくこと
予熱する事で焼き始めから高温で焼けるので裏までカリッと仕上がります。

〇オーブンペーパーを忘れない
まな板等で延ばすとオーブンまで移動出来無くなります。
必ずオーブンペーパーの上で作業して下さい。

〇打ち粉は多すぎないように注意
生地を延ばしていると室温や分量のずれでベタ付く事があります。
この時に打ち粉(強力粉や薄力粉)するのですが、多く使い過ぎる固い生地になってしまうので、注意して使いましょう。

〇生地を丸く伸ばして見栄えよく
延ばす方向は常に前にこまめに生地を回転させる事がポイントです。

〇生地にフォークで穴をあける
生地に穴をあける事で膨らみ過ぎを抑えてくれます。
フォークでササっと優しく穴をあけて下さい。

次に小麦粉について少し詳しく紹介します。

ピザ生地に使う薄力粉と強力粉の違いとは?

ピザ生地の主原料となる小麦粉について少し掘り下げで紹介します。

小麦粉は、大きく分けて「強力粉」「中力粉」「薄力粉」の3種類に分かれ、どの程度グルテンを含んでいるかによって区別されています。
グルテンは小麦粉に含まれるたんぱく質で、モチモチ感や粘り弾力の元になる働きをします。
多く含まれるのが強力粉、少ないのが薄力粉、その中間が中力粉と言う訳です。

性質の違いは、製粉方法によるものでは無く小麦自体が持つ特性に由来し、硬質小麦からは強力粉、中間質小麦からは中力粉、そして軟質小麦からは薄力粉が作られます。

一般的に強力粉はパン、パスタ、餃子の皮等に、中力粉はうどんやそうめんなどの麺、たこ焼き、ビスケット等に、薄力粉はお菓子やケーキ、てんぷらやお好み焼きに使用されます。

それではピザ生地に最適なのは何粉なのでしょうか?

それはどのようなピザ生地を好むかによって変わります。
強力粉を使えばズッシリとした重みとモッチリ感のあるピザになり、 薄力粉を使えばふっくらとした柔らかい物ができます。

気を付けたいのは、強力粉だけで作ると生地の弾力が強過ぎるため伸ばしても縮みやすく、 薄力粉だけでは生地の弾力が得られなくなります。
強力粉と薄力粉1対1で作り、その後好みの配合割合に調整していくのがオススメです。

次にピザ生地のレシピとその生地を利用したパンの作り方を紹介します。

薄力粉と強力粉でピザ生地を作ってみよう!その生地でパンも作れる!

ピザ生地の打ち方のポイントを押さえ、小麦粉の特徴も理解した次は実際にピザ生地を打ってみましょう!
そしてなんと打ったピザ生地を利用してパンも作れてしまうのです!!

天板を入れ予熱すると、電気オーブンでもカリッと仕上がりますし、ピザ生地にピザソースを広げる前に、オリーブ油を一塗りするだけでカリッとフワッと焼き上がります。

【材料】
・強力粉 250g
・薄力粉 30g
・オリーブ油 15g
・砂糖 大さじ1
・スキムミルク 大さじ1
・塩 小さじ1
・水180g
・ドライイースト 小さじ1
※正確に分量を計るのが美味しい生地を作るコツです。
 慎重に計量しましょう。

【作り方】
材料が揃ったら実際に作ってみましょう!
1)全ての材料を入れ捏ね上げた生地を2等分し、丸めます。

2)濡れ布巾を掛け15分寝かせます。

3)天板を入れ230℃で予熱します。

4)オーブンシート上で生地を円形に延ばし、少量のオリーブ油を塗りピザソース、具、チーズを広げます。

5)オーブンで10~15分焼きます。

★使用したピザの具(オレガノ、トマトソース、鶏の甘辛煮、アボカド、コーン、チーズ )

同じ生地でパン作りにも挑戦しましょう!

具を包んで油で揚げると簡単に揚げパンができますし、天板を入れて230℃で予熱したオーブンでは、パンが焼けます。
オリーブ油を塗るとフワッ、カリッと焼けます。
作ったパン(揚げあんパンモチモチ、チョコ包みパン、ベーコンチーズパン)

薄力粉と強力粉で作ったピザ生地に野菜をたっぷり乗せた和風ピザの作り方

「干物&野菜たっぷりの和風ピザ」

【材料】
・ピザ生地(薄力粉と強力粉の割合はお好みで)1枚分
・マヨネーズ 大さじ1
・醤油 小さじ1/2
・とろろ昆布 5g~
・しらす 20~30g
・塩昆布 大さじ0.5
・チーズ 適量
・れんこん 適量
・水菜 適量
・海苔 適量
・仕上げの調味料(ごま油 大さじ0.5、柚子胡椒小さじ0.5~、塩少々)

【作り方】
材料が揃ったら実際に作ってみましょう!
1)ピザ生地にマヨネーズと醤油を混ぜ全体に薄く塗ります。

2)とろろ昆布、じゃこ、塩昆布を乗せ、チーズを広げ、最後にスライスしたれんこんを乗せます。

3)れんこんに少しごげ目が付く位の時間で焼きます。

4)焼き上がったら水菜と海苔を乗せ、混ぜた仕上げの調味料を掛けて出来上がりです!

作り方のコツとポイントは、オーブンの温度と焼き時間です。
れんこんに火を通すため温度は少し低めの220℃で15分じっくりと焼きました。
のせる具材によって調整して下さい。

塩昆布はメーカーによって塩分量が異なるので調整して使って下さい。
また水菜を春菊に変えても美味しく頂けますよ。

一風変わった和風のピザも良いものですね。
最後に更に驚きの「おから」を使ったピザを紹介します。

薄力粉と生おからを使ったヘルシーピザのレシピ

和風ピザの次は生おからのヘルシーピザを紹介します。
糖質が気になるピザをおからで上手に美味しく糖質カットしているので、大好きなピザをお腹いっぱい食べても大丈夫です!

「生おからで作るピザ生地」

【材料】(2枚分)
・薄力粉 200g
・生おから 70g
・ベーキングパウダー 小さじ1.5
・牛乳 120g
・塩 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ2

【作り方】
1)薄力粉、生おから、ベーキングパウダー、塩をボール等に入れ、十分混ぜ合わせます。
2)混ぜ終われば牛乳、オリーブオイルを入れ、捏ね上げます。

3)一塊にまとまって来れば生地を2等分し、丸めて濡れ布巾を掛け15分程寝かせ、具材の用意をします。

4)オーブンシート上で生地を円形に延ばし、ピザソース、具、チーズを広げます。

5)180℃のオーブンで10~15分焼きます。

作り方のコツとポイントは、なんといっても強力粉の変わりに生おからを使うところが最大のポイントですね。

後はやはりオーブンの温度と焼き時間です。
今回も温度は更に低めの180℃で15分じっくりと焼きました。
のせる具材によって調整して下さい。

糖質を抑えているので玉ねぎやピーマン、ウインナーやベーコン、などなど季節のお野菜をたっぷりと使ってお腹いっぱい楽しみましょう!

ピザの生地作りからチャレンジしてみよう

いかがでしたか。

ピザの生地作りには、薄力粉と強力粉の割合が大事なのですね。

色々チャレンジしてみて、あなたのオリジナルのピザ生地作りを楽しむのもいいでしょう。

乗せる具に野菜をたっぷり使うことで、ヘルシーなピザになりますよ。