甘~い飲み物が好きな方って、沢山いらっしゃいますよね。
甘い飲み物を飲むと、気持ちがホッとできる効果も・・・!?
そんな甘党さん達がカフェで、アイスコーヒーや紅茶などを飲む時の必需品って『ガムシロップ』や『砂糖』ですよね。
では、普段使っているガムシロップと砂糖の違いってなんでしょうか?
今回は、ガムシロップと砂糖のカロリーなどの違いと、ガムシロップと砂糖と代用して欲しい『はちみつ』についてお話します!
ガムシロップについて
砂糖、水、アラビアガムを混ぜたものを沸騰させるとガムシロップが出来上がります。
ガムシロップにアラビアガムを混ぜるのは粘度を高めることと砂糖の結晶化を防ぐためです。
ガムシロップは砂糖を含みますが、水によって薄められるため、人によって砂糖ほど甘みが感じられない場合もあるでしょう。
先ほどアラビアガムを混ぜると言いましたが、現在は、異性化糖を使用するなど、結晶化を防止する技術が誕生し、アラビアガムを使用することは少なくなってきています。
ガムシロップは、カクテル、果汁などとの相性が良いわけですが、アイスコーヒー、アイスティーなどの場合は普通の砂糖だと溶けにくいため、それの代用としてガムシロップで甘みを加えることもあります。
ガムシロップのカロリーですが、飲み物に加えて使用するものだと13gあたり36kcalであり、かき氷に使用するものだと32mlあたり67kcalから70kcalとなっているようです。
ちなみに、井村屋で製造しているかき氷に使用するガムシロップのカロリーを見ると、イチゴ味が100gで200kcal、メロン味が100gで200kcal、レモン味が100gで203kcalとなっています。
また、モスバーガーのガムシロップは13gあたり35kcal、マクドナルドのガムシロップは10gあたり27kcal、ロッテリアのガムシロップは13gあたり37kcalです。
ガムシロップと砂糖を代用したい!ガムシロップと砂糖の違いは?
ガムシロップも砂糖であることには変わりありませんが、前述した通り、アイスコーヒーなどでは砂糖をうまく溶かせないため、ガムシロップは作られました。
ホットコーヒーなどの場合は、普通の砂糖でもきちんと溶けますが、アイスコーヒーなどの場合は溶かしにくいため、液体の砂糖でなければ溶かせません。
ガムシロップは砂糖の代用がきくため、ホットコーヒーなどに入れても問題はないわけですが、そのようにする意味もありませんので、多くの人は普通の砂糖を使用します。
同じ分量の砂糖とガムシロップでも、商品によって糖度、カロリーが変わってくることがあります。
現在、ガムシロップを製造する際は先ほどお話しした通り、アラビアガムは使用されなくなってきていますが、アラビアガムではない添加物が含まれていることがあるようです。
ただ、この点に関してはそれぞれの商品を調査しない限り、知り得ることはできません。
ガムシロップと砂糖をカロリーの点から比較してみると、市販のスティックタイプの砂糖の場合、5gあたり19kcalとなっていることから、カロリーを抑制したい方であれば、ガムシロップを1つ入れるよりも、これを1本入れた方が17kcal分抑えられるのです。
ガムシロップや砂糖などの調味料の賞味期限はどのくらい?
砂糖の代用がきくガムシロップですが、ここでは砂糖、ガムシロップ、その他の調味料の賞味期限について見ていきたいと思います。
まず、砂糖や塩の場合常温で保存ができ、時間が経っても品質がほとんど変わらないため、賞味期限は設けられていません。
しかしその他の調味料は賞味期限があります。
まず穀物酢、米酢といったあまり手を加えていない酢の場合は、非常に腐りにくい性質を持っていることから、常温保存でも6か月、冷蔵庫に保存する場合は1年持たせることが可能です。
ポン酢、醤油は冷蔵保存する場合で1か月となっていますが、近頃の醤油は封を切ってからも外気にできるだけ外気に触れないようにするため、密閉タイプのものが出てきています。
この場合は封を切ってから3か月間常温で保存することが可能です。
味噌の場合、冷蔵保存で3か月から6か月が賞味期限となっていますが、外気にあまり当てないことがポイントとなっていて、冷凍保存をするとより長く持たせることが可能となっています。
また、味噌の場合は冷凍庫に入れても凍ることがないため、冷蔵庫に入れる時と同じ感じで使用ができ、風味の劣化を防ぐ効果もあるのです。
みりんや本みりんの場合は、常温で3か月、みりん風ものだと冷蔵保存で1か月、料理酒の場合は常温で2か月が賞味期限となっています。
そして、ガムシロップの賞味期限は常温で1年、メープルシロップの賞味期限は冷蔵保存で2週間です。
ガムシロップの原料の砂糖!糖分を摂り過ぎると体にこんな影響が・・・
ガムシロップは砂糖の代用がきく商品ですので、当然摂り過ぎには気を付けるべきです。
糖分の1つである、ブドウ糖は私たちが生きていく上で欠かせないものですが、摂取し過ぎると肥満、肥満症、低血糖症、糖尿病といった症状を引き起こすと言われています。
肥満は、糖分の摂り過ぎによって体内で代謝しきれず、それが中性脂肪となって溜まっていくことで引き起こされる症状です。
肥満症になると高中性脂肪血症、高血圧症などといった生活習慣病を引き起こしやすくなり、普通の人より短命といったデータも存在します。
それから低血糖症は、血液の中の糖分の割合が極端に小さくなってしまう症状です。
動悸、手や足が震える、頭痛などの症状が現れ、長時間放置しておくとけいれんが起きて意識を失うこともあるようです。
そして糖尿病は、体内にブドウ糖を摂り入れてもエネルギーの役割を果たさなくなる病気で、インスリンと呼ばれる血糖値をコントロールするホルモンの不足や、インスリンの効果が細胞に働かないことで起きると言われています。
インスリンが正常に働かないと、細胞にエネルギーが行き渡らなくなり、筋肉などもエネルギーが足りない状態となってしまうわけです。
ちなみに、糖尿病の方の95%が2型であり、肥満、内臓脂肪が原因となることが多くなっています。
腎臓障害、白内障といった病を併発することも糖尿病の特徴の1つで、恐いところでもあるのです。
ガムシロップや砂糖の代用には、はちみつがオススメ!はちみつの栄養とは?
ガムシロップと砂糖の代用がきくはちみつには、ビタミン、葉酸、ニコチン酸、カリウム、カルシウム、亜鉛など、豊富な栄養が含まれていることに加え、白砂糖よりも甘味が感じられるため、白砂糖の50%の量のはちみつでもそれと同程度の甘味を感じるようです。
近頃は、同じはちみつでもGI値が低く血糖値が急上昇しないタイプのものもあると言われていて、100gあたりのカロリーも上白糖だと384kcalありますが、はちみつの場合は294kcalと約100kcalはちみつの方が低くなっています。
また、はちみつにはブドウ糖、果糖が含まれているといった点から、吸収が早く、エネルギーになるまでの時間が短いというメリットがあり、吸収が早いことから胃や腸にもあまり負担がかかりません。
そして、ブドウ糖は骨格筋でも脂肪酸とともに必要な成分となっていますが、脳の場合はブドウ糖でないとエネルギーを与えられないのです。
はちみつと同じ単糖類である果糖とはちみつを比べると、ブドウ糖の場合は、吸収されるまでの時間が大変短く、果糖の場合はゆっくりと吸収されていきます。
したがって、はちみつを摂取することで、ブドウ糖によって素早く脳の働きをよくして、果糖によって長時間エネルギーとして働いてくれるといったことが期待できるのです。
お菓子作りで、砂糖をはちみつで代用する際の注意点
ガムシロップ、砂糖の代用としてオススメしたいはちみつですが、お菓子に使う場合は注意が必要で、砂糖と比べ、甘さを感じやすいということや、独特の香りがあるということ、膨らみ具合が小さくなるということを頭に入れて置かなければなりません。
ですから、砂糖10gをはちみつで代用する場合は、はちみつは8g程度から加えていくようにし、食材の香りを楽しむ料理に使用してしまうとはちみつの味が強くなりすぎてしまって香りを楽しめなくなってしまうのです。
はちみつを使用すると膨らみ具合が小さくなるのは、はちみつに含まれる酵素が小麦粉のたんぱく質を分解するためであり、ケーキ、パンに使用するとボリューム感がなくなる場合があり、クッキーの場合も生地の中の水分が増えてしまうことから、サクサクとした食感ではなくなるといったケースが考えられます。
ですから、小麦粉などを使用するお菓子作りの場合は、砂糖の代用としてはちみつを選択するのはやめた方がよいでしょう。
甘味料は、自然の営みから生まれた『はちみつ』を
注目度が高い、穀物菜食のライフスタイルは、健康増進の為にもオススメです。
自然の営みから生まれた『はちみつ』は、ビタミンやミネラルなど、体に優しい栄養が豊富な甘味料です。
体の為にも、砂糖の代用で、なるべく『はちみつ』を使うようにしましょう。
冷たい飲み物には、60℃位のお湯と同量のはちみつを良く混ぜて、作ることができる『はちみつシロップ』を冷蔵庫に入れて、用意しておくと便利です。