納豆にはさまざまな栄養が入っていて、健康効果も期待できる食材ですよね。
しかし、納豆特有の臭いや食感などがあって、納豆が苦手・嫌いな方も結構多いのではないでしょうか?
納豆苦手を克服したい・・と思っている方も少なくないですよね。
今回は納豆の魅力と、苦手を克服するコツや食べ方をご紹介したいと思います。
納豆苦手はもったいない!食べ方で克服したくなるほど納豆の栄養はすごい!
納豆が苦手だという人は多いと思います。
しかし、食べ方を工夫することで苦手を克服できます。
この項では納豆の栄養について大まかに説明します。
納豆の原料である大豆は、たんぱく質のアミノ酸の構成が動物性たんぱく質と似ているため肉と同じような栄養素を含んでいます。
その大豆を発酵させた納豆には、植物性たんぱく質、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンBなどが豊富に含まれています。
納豆の良質なたんぱく質は特定の消化酵素によってアミノ酸に分解され、血や肉の原料となります。
この他、納豆には栄養となる成分が、挙げればきりがないほど多く含まれているのです。
納豆は稲わらに住み着いている納豆菌によって大豆を発酵させたものです。
煮た大豆を納豆菌が発酵させるとき、ナットウキナーゼという酵素を作り出します。
納豆菌は細菌で、ナットウキナーゼは酵素ですが、よくこの2つを混同しているものを見かけます。
ナットウキナーゼについては後で詳しく述べます。
納豆苦手を克服しよう!納豆の栄養効果がすごい!
納豆の苦手な人は、食べ方を工夫することで納豆が食べられるようになると述べましたが、そこまでして食べたほうがいいほど納豆は優れた栄養食品なのです。
それでは、納豆の栄養によって期待できる効果を具体的に挙げたいと思います。
・美肌効果
納豆に多く含まれる、ビタミンB群には美肌効果があります。
さらに、納豆にはビタミンEも多く含まれていて、これが血行を促進する働きがあり、健康的な肌になります。
ビタミンEは女性ホルモンの働きをスムーズにして美白、美容効果があります。
納豆に含まれるフラボノイドの一種であるイソフラボンも女性ホルモンに働きかけ、骨粗鬆症の予防や美肌・美白効果があるとして注目されています。
・スタミナをアップさせる効果
納豆にはアミノ酸化されたたんぱく質やビタミン群が多く含まれているので、仕事や勉強を持続しても、疲労を感じにくい作用を生みます。
・骨を丈夫にする効果
大豆はカルシウムが豊富で、100g中におよそ240㎎ものカルシウムが含まれています。
カルシウムには吸収がよくないという欠点がありますが、納豆に含まれている消化の良いたんぱく質がカルシウムの吸収も助けてくれます。
納豆の栄養効果は他にもある!
食べ方を工夫することで苦手な人にも食べられるようになる納豆の効果について述べていますが、その続きです。
・悪酔いを防ぐ効果
ムチンが胃壁に膜を張るようにして、胃壁が直接アルコールを吸収する前にムチンがアルコールを吸収して、ムチンの分解とともに胃に吸収されるため、悪酔いを防ぎます。
また、良質のたんぱく質とビタミン類も含まれているため肝機能を向上させる効果もあります。
・肩こりや疲労を取り除く効果
サポニンが血管を丈夫にし、血行を良くするので、肩こりや疲労を取り除くことができるとされています。
・たばこやアルコールの害から体を守る効果
ビタミンB2が肝臓の解毒作用の機能を向上させ、たばこやアルコールの害から体を守ってくれます。
・夏バテ予防効果
良質のたんぱく質がスタミナを強化させ、ビタミンB群が体力の低下を防ぎ、レシチンやミネラルが弱った体に活力を与え、リフレッシュしてくれます。
・老化防止効果
納豆菌には腸内をきれいに掃除し、繊維質が便通を良くするので身体の老化を防ぐ働きがあります。
納豆の健康効果について
ここまで納豆の効果について述べてきましたが、ここで先述した納豆菌とナットウキナーゼの効果についてお話します。
納豆が持つ健康に良い効果は、原料となっている大豆の持つ栄養からくるものが多いのですが、納豆菌による働きによるところが大きいのです。
納豆には1gに10億個以上という納豆菌がいます。
納豆菌は胃酸などに耐えて腸にたどり着き、善玉菌の増殖を助けて整腸作用を発揮し、便通を良くします。
また、悪玉菌の腐敗産物の生成を減らし、有害物質を吸着して排泄を促すことで肝臓の負担を軽くし、肌や各組織にも良い影響を与えてくれるのです。
納豆菌が作る酵素の1つにナットウキナーゼがあることは先に述べました。
ナットウキナーゼは納豆にしか含まれていない酵素です。
血液が固まるのを防ぎ、サラサラの血液にすることで脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化などの生活習慣病や血栓症の予防に役立つとされ、現在注目を集めています。
以上、納豆の持つ効果を述べてきましたが、これほど多くの効果が期待できる食品はあまりないと思われます。
納豆が苦手でも食べ方を工夫すればこのような優れた効果が得られるのですからオススメしたいですね。
納豆苦手を克服しよう!オススメの食べ方とは
前項まで納豆の優れた効果について述べてきましたが、納豆が苦手な人にもオススメの食べ方について紹介したいと思います。
納豆は熱を通すことでネバネバ感がなくなり、においも他の食品のにおいで消すことが出来ますので、他の料理に混ぜれば苦手な人でも食べられるようになると思います。
具体的に挙げていきます。
・カレーライスに混ぜる
カレーライスに混ぜるとにおいやネバネバ感が分かりにくくなります。
辛口のカレーがマイルドになるので、辛口が苦手な人にもオススメです。
・お好み焼きの生地に混ぜる
関西風お好み焼きの生地に混ぜて焼くと、ソースなどの味の濃い調味料でにおいやネバネバ感が分かりにくくなります。
お好み焼きもフワフワに仕上がります。
・キムチに混ぜる
キムチを刻んで納豆と混ぜるとにおいやネバネバ感が分かりにくくなります。
キムチも健康に良い食品ですから、とても良い組み合わせです。
・オムレツに混ぜる
オムレツに混ぜるとにおいやネバネバ感が分かりにくくなります。
ネギを刻んで多めに入れ、しょうゆやマヨネーズをかけると美味しくなります。
納豆苦手を克服するコツと、苦手な理由別のオススメの食べ方
この項では、納豆が苦手な理由別の、納豆の食べ方を紹介します。
・ネバネバが苦手
かつお節をたくさんかけるとネバネバ感を感じなくなります。
大根おろしをたくさんかけるとさっぱりします。
前項でも述べた通り、加熱するとネバネバ感がなくなります。
かき揚げにしたり、水洗いしてチャーハンの材料にしたりする方法もオススメです。
・においが苦手
梅干しやネギ、ニンニクなどのよりにおいが強いものと一緒に食べると良いでしょう。
特にネギやニンニクに含まれる硫化アリルには、納豆のにおいを消す作用があるので効果的です。
・味が苦手
マヨネーズ、大葉、キムチ、野沢菜など、納豆の味を消すものと一緒に食べると良いでしょう。
また、ドレッシングやポン酢をかけたり、チーズと一緒に食べたりするのも有効な方法です。
納豆には大豆の持つ栄養だけでなく、納豆菌やナットウキナーゼなど健康に良い成分が豊富に含まれていることは説明しましたが、納豆が苦手な人にはなかなか食べることのできない食品だと言えます。
ですが、食べ方を工夫することで、納豆を食べて健康に良い効果を得られるのです。
健康な毎日を過ごしたいけれども納豆は苦手という人には、ここで紹介した食べ方で健康な生活を手に入れてほしいものです。
自分に合った克服方法を見付けましょう!
栄養価の高い納豆はぜひとも取り入れたいものです。
食べられないのはもったいないですよね。
納豆苦手を克服するために、食べ方を工夫して挑戦してみるのはとても良いことだと思います。
自分に合った方法が見つかるといいですね。
無理のない範囲から挑戦してみましょう。