主婦のみなさんは、ほぼ毎日、台所に立って調理をしていると思います。
とても基本的な事だけど、ふと『炊くと蒸すの違いってなんだろう?』って考えたりしませんか?
今回は、炊くと蒸すの違いについてと、もち米や玄米を美味しく炊く方法と蒸す方法についてお話します。
合わせて、もち米と玄米を使ったオススメのレシピも紹介していますので是非参考にしてみて下さい!
もち米と玄米の特徴
日本人の食生活に欠かすことができないお米ですが、一口にお米と言ってもたくさんの種類があります。
白米以外に、もち米があります。
またそのもち米の中でも50種類以上の品種に分かれているというから驚きですよね。
もち米の中でも最高品種と言われている「こがめもち」ですが、これは、岩手、秋田、福島、新潟、富山、山梨でよく作られているもち米で、食感、味ともに最高級に美味しいです。
また、白米以外に玄米もあります。
玄米は、籾(もみ)から、籾殻を取り除いた状態のお米で、白米に比べ栄養価が高いことで有名です。
玄米は、タンパク質や脂質、あるいはミネラルや食物繊維などを豊富に含んでいて茶褐色の色はいかにも健康に良いという感じですよね。
栄養価も高く、白米に混ぜたりするとダイエットにもなり、若い女性に今注目されているお米です。
少し苦味を感じるという人は、炊く時に塩をひとつまみ入れて炊くと良いでしょう。
これらのもち米や玄米も白米同様に、炊く、蒸す、という方法でおいしく食べることができます。
もち米や玄米などを炊くと蒸すの違いとは?
お米を料理する時の方法に、炊く、蒸すという方法がありますが、お米などを炊くと蒸すの調理の違いとは一体何なんでしょうか?
まず炊くとは、水を入れてそのお水を沸騰させることで、お米を煮て調理する方法を言います。
この方法ですと、お米の出来上がりは水っぽくなるのではないかと心配するかもしれませんが、穀物は水分をたくさん吸って膨張し、余分な水分はさほど残りません。
これに対して、蒸すとは、水はそんなに使わず、小量の水を水蒸気化させて、お米を加熱させる調理方法を言います。
この方法ですと、水はもともと小量ですから、水は残らず、水っぽさもありません。
この蒸すという方法はとくに、もち米を料理するのに適した方法です。
炊飯器でもち米を料理すると、どうしても水っぽくなってしまい、おいしさが半減してしまうからです。
また、栄養分やうまみ成分などの流出も防いでくれて、一石二鳥です。
他にも蒸し料理は、温野菜、茶わん蒸し、土瓶蒸し、タジン鍋、プリンなどたくさんあります。
もち米を美味しく蒸す&炊く方法
もち米の調理方法には、炊く、蒸す、という方法があると話しましたが、決して水っぽくならず、それでいてもっちりした食感を楽しめるのでとくに蒸すという方法がオススメです。
しかし、日常生活の中では炊飯器を使った炊くという方法の方が何かと便利で楽ですよね。
ですから、もち米を美味しく炊ける方法を紹介いたします。
もち米を炊く前日には水に一晩つけておきます。
そして、翌朝30分ほど水きりをしてその後軽く研ぎます。
この研ぐ際に、もち米が割れてしまわないように気をつけながら研いでください。
研ぎ過ぎもあまり良くありませんので、3回ぐらいまでに留めるようにしてください。
そして、水の量は白米の時と同量を入れて、白米モードで炊きます。
この時に早炊きモードを使って炊くのもオススメです。
適度な硬さが残っている状態で炊けるので、硬めのお米が好きな人などにオススメです。
そして、炊きあがったらすぐにしゃもじなどでほぐしてください。
この作業をすることによって、お米同士でくっついてしまうのを防げます。
玄米を圧力鍋で美味しく炊く方法
お米の調理方法には、炊く、蒸す、という方法がありますが、玄米を調理するにはどのような調理方法が美味しく食べられるのでしょうか?
玄米では、圧力鍋を使って炊く方法が一番美味しくできます。
まずは、玄米を炊く前に重要な作業が「洗う」という作業です。
この作業でゴミなどをきれいに取り除いて、嫌な雑味などを取り除きましょう。
玄米を洗うには「拝み洗い」という方法で行います。
これは、玄米を手で優しく包みながら洗っていくこと。
この作業を何度か繰り返し、水が濁らなくなったらざるにあげて水を切ります。
そしてできるだけ長く(理想は6時間以上)玄米を水に浸しておきます。
こうすることで、玄米をふっくら炊き上げることができるからです。
水切りした玄米を圧力鍋の中に入れて、水、塩を加えます。
水は気持ち多めに入れると良いでしょう。
そして、ふたを閉めて15分ほどかけて炊いていくのですが、この際火は弱火を心掛けてください。
15分ほど弱火で炊いた後、次第に火を強めていきます。
この状態で1~2分ほど経ったら、また弱火に戻して30分以上かけて炊いていきます。
最後また火を止める間際に数秒ほど強火にしてみてください。
そして火を止めて15分ほど蒸らして出来上がりです。
圧力鍋で玄米を炊くのは、炊飯器に比べとても面倒くさいと思いますが、美味しく炊けること間違いなしですので、ぜひ試してみてくださいね。
蒸し器でもち米を蒸す!中華おこわの作り方
もち米を使った美味しい調理方法を紹介いたします。
お米は炊く、蒸すといろいろな調理方法がありますが、蒸し器で作る中華おこわは格別なものがありますね。
手間暇かけて絶品の一品を作ってみましょう。
まず、もち米は1.5合用意し、洗った後ザルにあげて水切りしておきます。
そして以下の材料を用意します。
鶏もも肉 1/4枚(60g)
干ししいたけ 2枚
マッシュルーム 2個
エリンギ 1本
にんにくの芽 2本
人参 20g
しいたけの戻し汁 130cc
鶏ガラスープの素 小さじ1/2
干し貝柱スープの素 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
砂糖 小さじ1/2
ウスターソース 小さじ1
酒 大さじ1
ごま油 大さじ1
干ししいたけやマッシュルーム、鶏肉などは小さく切っておきます。
ニンジンは千切りです。
この際、干ししいたけの戻し汁は後で使うのでちゃんと取っておいてください。
蒸し器のお湯を沸かし始めたら調理開始です。
ごま油を熱し、切った材料を炒めていきます。
その後もち米を加えて中火でさらに2分ほど炒めます。
最後に合わせ調味料を加えて水分がなくなるように5分ほど炒めます。
蒸し器に布を敷きその上に炒めたもち米をドーナツ状に入れていきます。
この状態で10分ほど蒸します。
火を止めて5分蒸らし終えたら出来上がりです。
玄米を使ったオススメレシピ
今度は玄米を使ったオススメレシピも紹介いたします。
玄米は炊く、蒸す、どちらの調理法がより美味しく出来上がるのでしょうか?
玄米は圧力鍋で炊くのが一番美味しく出来上がる方法だと思います。
圧力鍋で炊いた玄米は、お米1つ1つが立っていて、すこしもっちりとした食感も楽しめて実に良いです。
やはり、どんなお米でも、ぼそっとしていたり、水っぽかったりしているのは美味しくありませんね。
適度に水分を飛ばしてくれるように、炊けた後はおひつに入れるようにするとさらに良いでしょう。
玄米は白米と違い炊きたてより3日ほど保温させたほうが美味しくなります。
保温させることで熟成するのです。
食べきれず残った玄米はラップにくるんで冷蔵庫か冷凍庫で保存して、食べたい時に電子レンジなどで加熱して食べるようにすれば美味しさが保てます。
炊けた玄米は、キムチチャーハンにして食べるのがオススメです。
まずは目玉焼きを作って別の皿に置いておきます。
その後フライパンにマヨネーズ大2を入れ、沸騰してきたら豚コマ肉を入れて一緒に炒めます。
その後キムチと玄米をいれ強火でさっと炒めます。
その際にケチャップ大4を入れてさらに炒め、小量のしょうゆもたらして炒めてから皿に盛り、一番上に目玉焼き、ネギを散らして盛りつけて完成です。
お米の種類に合った調理法を選ぼう
もっちりした食感が、とても美味しくて、透き通ったもち米。
モチモチ感もあって栄養満点な玄米も、すごく美味しいですよね。
調理で使うお米の美味しさを最大限に引き出すためにも、お米の種類に合った炊き方や蒸し方を選びましょう。