玄米と発芽玄米の違いは?発芽玄米は玄米より栄養価が高い?

健康に気遣っている方で、白米を玄米にしている!という方、いらっしゃいますよね。

玄米は、白米に比べると栄養価も高いということは、皆さんご存知かと思います。

皆さんは、「発芽玄米」ってご存知ですか?
実は、玄米より栄養価が高いのです。

今回は、玄米と発芽玄米の違い、発芽玄米の作り方と炊き方について説明していきます。

玄米と発芽玄米の違いって?

玄米には白米に比べ、栄養素が豊富に含まれていて、健康に良いことは知られていますが、玄米と発芽玄米の違いはあまり知られていません。

玄米と発芽玄米の違いはどのようなところにあるのでしょうか?

発芽玄米ももともと玄米なのですが、発芽させたところに違いがあります。

発芽させたことにより、栄養分も高くなり、食物繊維も増え、さらに消化吸収率も上がるのが特徴。

注目すべきポイントは、GABAという脳や血液、神経などに良い効能がある栄養成分が発芽玄米になったことでかなり増えていることです。

これは、うれしいことですね。

また、玄米はとても硬く、においなども気になる人が多いですが、このあたりの問題をクリアしたのが発芽玄米といえるでしょう。

玄米は炊く前にかなり水に浸しておかなければ、炊いても硬くて食べにくいですし、圧力鍋などを使って炊く炊き方がオススメですが、発芽玄米はもっと手軽に炊飯器などで白米と同じように炊いても、美味しく食べることができます。

玄米と発芽玄米の違いは栄養素!?

引き続き、玄米と発芽玄米の違いについてみていきます。

発芽玄米の栄養素は玄米に含まれている栄養素をすべて網羅している上に、さらに追加でたくさんの栄養素が含まれているのです。

発芽玄米に多く含まれている栄養素は、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、オリザノール、フェルラ酸、フィチン酸、イノシトール、γ-アミノ酪酸などが挙げられます。
これらの栄養素は、白米にはすべて含まれていないものばかりです。

とくに、オリザノールはコレステロールを抑制させたり、更年期の症状を抑える効果があります。
ですから、精神を安定させ質の良い睡眠をもたらしてくれますから、現代人には必要な栄養素と言えるのではないでしょうか。

また、フェルラ酸には強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑える働きがあるので、美容の面からみても女性にはうれしい栄養素です。

また先ほども少し話しましたが、GABAという重要な栄養素も含まれています。
この成分によってイライラしたり緊張したりするのを和らげ、穏やかな気持ちになれます。

普段からイライラしがちな人にぜひ摂取していただきたい重要な栄養分です。

玄米よりも発芽玄米がオススメの理由は栄養価の違いだけ?

玄米は、体に必要な栄養素である、ビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などを多く含み、完全食と長い間言われてきました。

しかし、紹介した発芽玄米の方がさらに完全食だと言えることが分かっていただけたと思います。

発芽玄米は玄米と違い栄養素が高いにもかかわらず、柔らかで食べやすいのです。

玄米が健康に良いことは分かっていましたが、硬いという難点があり、とても食べやすいとは言いにくい食べ物でした。

しかし、この部分をクリアにしたのが、発芽玄米なのです。

発芽玄米は、とても柔らかく、炊飯器の白米と一緒に混ぜて炊くことで粘りも出て、かなり美味しく炊けます。

発芽玄米は玄米をある程度の温度で長時間水に浸すことによって、玄米の中の酵素の活性化しもともと蓄えられていた栄養素を分解し、発芽するために必要な栄養素を作っていきます。

このようになった発芽玄米は消化吸収率がアップし、人間にもとても食べやすい状態になっているのです。

とにかく発芽するには多くのエネルギーと栄養素が必要ですから、その栄養素をまるごといただくことは、体にとってとても良いことですよね。

発芽玄米だけだと違和感を感じてしまいますが、白米と混ぜることで気にせず毎日美味しく食べることができますよ。

発芽玄米はダイエットに効果的!

このように玄米以上に完全食だとささやかれている発芽玄米ですが、ダイエットにももちろん効果があります。

カロリーを消費する為には、運動が必要なことが知られていますが、普段やらない運動をすることはかなり辛いことですよね。

ですから、運動をせず、呼吸や内臓などの働きを高め、基礎代謝も高くなると、カロリー消費量は自然と増やすことができます。
ですから、基礎代謝が高まった体というのは、痩せやすい体になったということになるのです。

これが、発芽玄米がダイエットにも効果的だと言われているわけです。

また、基礎代謝が高まることで、脂肪を効率よく燃焼させ、体脂肪率を減らすことにつながるのです。

よって、体型もスリムになり、体重も減っていきます。

さらに発芽玄米は食物繊維を豊富に含んでいるので、便秘も治り、体の中の不要なものを排出していってくれるのです。

発芽玄米ダイエットはこのように、普通のダイエットと違い、食事制限することなく、自然と理想の体型に導いてくれる、うれしいものなのです。

発芽玄米の作り方と炊き方について

次に発芽玄米の作り方と上手な炊き方について紹介していきます。

発芽玄米はある程度の温度で玄米を水に浸しておくことでできます。

ですから、最初に市販の玄米を購入し、水かぬるま湯にしばらく浸けておきます。
この際に水が濁ってきたら、きれいなお水変えてあげてください。

室温にもよりますが、夏場ですと半日から1日で、冬場でも2~3日で発芽してきます。

目が0.5mm~1mm以上出てしまうと、もう栄養分が減り、味も落ちていきますので注意が必要です。

こうしてできた発芽玄米の炊き方ですが、難しく構える必要はありません。

軽く水ですすぎ、30分ほど水につけておきます。
そして、気持ち水を多めに入れて白米モードで炊飯器で炊いていくだけです。

もちろん土鍋などを使って炊いても美味しく炊けます。
土鍋の場合、発芽玄米2合に対して、水は多めで3合ほど入れるようにしてください。

いずれの方法にしても、発芽玄米は玄米と違い、もっと手軽に美味しく炊けますよ。

玄米食のデメリットも理解することが必要です

発芽玄米の良い点を中心にこれまで紹介してきましたが、今度はデメリットの部分も見ていきましょう。

まず、発芽玄米、玄米ともにダイエット効果があると話してきましたが、カロリーは白米とほぼ同じぐらいありますので、食べ過ぎには注意が必要です。

また、食物繊維を豊富に含んでいますが、白米と違い、やや硬い食べ物です。

ですから、良く噛まずに飲み込んでいたりするとうまく消化が進まず、胃腸に余計に負担がかかり便秘がちや下痢気味になる可能性があります。

消化されないもみ殻などは、胃を傷つけることもありますので、注意が必要です。

さらに、胚芽の部分に農薬が残っている可能性もなきにしもあらずです。

ですから、玄米を購入する際には、無農薬、あるいは低農薬で栽培されてきたものを選ぶようにしましょう。

このように発芽玄米、玄米のデメリットもしっかりと理解しておくことで、これらのことを防ぐことができますし、もっと愛用していけるのではないでしょうか。

胃腸がもともと弱い方や赤ちゃん、高齢者の方が食べる場合には、柔らかく炊く工夫をしたり、噛む回数を意識して増やすなど、工夫をしたり、注意したりしてあげてくださいね。

無理のない程度に玄米食に挑戦したいですね!

玄米にはたくさんの栄養が含まれています。

しかし、発芽玄米の方が栄養価が高く、更にはたくさんの効果も期待できますね。

健康志向の方にはもってこいの食材だといえます。

日々の生活に取り込み続けることが大切なので即効性は期待できませんが、栄養価の高い玄米食、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。