少量でも電子レンジでご飯0.5合をおいしく炊くコツを伝授

近頃人気なのは、電子レンジでご飯が炊ける炊飯容器です。

特にご飯1杯分=0.5合だけを、すぐに食べたい人にはうれしいですね。

しかし少量だけ、しかも電子レンジでご飯をおいしく炊けるでしょうか?

そこで炊飯容器や水加減まで、おいしく炊ける方法をご紹介します。

冷凍より炊き立て派の方におすすめの方法です。

コツをつかめば電子レンジで0.5合のご飯もおいしく

まず電子レンジでの0.5合分のご飯の炊き方を見ていきましょう。

電子レンジでご飯を炊く時に最も多く使われるプラスチック製の炊飯容器を使用しています。

①米0.5合を洗って30分水に浸けておきます。

②電子レンジでご飯が炊ける容器に水を切った米と水120mlを入れます。

③容器に蓋をせずに600Wの電子レンジで5分、蓋をして200Wで10分を目安に加熱します。

④電子レンジから取り出して蓋をしたまま、10分蒸らしたらできあがりです。

この作り方の中に、電子レンジで0.5合分のご飯をおいしく炊くコツがあります。

・電子レンジ用の炊飯容器を使う
・水に浸けてから炊く
・通常0.5合分の水の量は100mlですが、120ml入れる

なぜこれらのコツが必要なのかというと、それは電子レンジの特徴によるものです。

今回はこれらのコツについての説明と、その他の電子レンジでご飯をおいしく炊く方法をご紹介します。

日本人なら毎食ではなくとも、日常的に食べる大事な主食です。

ご飯のおいしさの条件である、柔らかさ、粘り、しっとりさを炊飯器で炊くのと変わらない味を電子レンジで目指しましょう。

電子レンジで炊くご飯0.5合分に適した容器

電子レンジで炊くご飯の容器は、陶器やプラスチックなど様々な材質があります。

容量は1~2合用が多いのですが、ほとんどの1合用炊飯容器で0.5合のご飯を炊けます。

それでは容器の材質毎に、特徴を見ていきましょう。

・プラスチック

食品やおかずを入れるタッパーでも作れますが、タッパーの蓋は電子レンジ可能なものを使ってください。

100円ショップで電子レンジ専用炊飯容器が販売されています。

他には電子レンジで使える圧力鍋でも炊けます。

・陶器

土鍋やマグカップタイプがあります。

電子レンジでだけでなく、コンロで直火でもご飯が炊けるものが多いです。

マグカップタイプは容器に深さがあるので、電子レンジでの0.5合炊きに一番適しているでしょう。

・シリコンスチーマー

蓋が付いたタッパータイプのもので、電子レンジでご飯が炊けます。

どの材質のものも、電子レンジで15分前後で0.5合のご飯が炊けます。

しかし電子レンジで早く炊ける炊飯容器に共通しているのは、内蓋です。

内蓋である程度容器の中を真空状態にすると炊き上がり時間が早くなります。

もし内蓋がなければ、加熱後ラップで封をしてしっかり蒸らしておきましょう。

電子レンジで0.5合炊く所要時間と節約効果は?

次に電子レンジで0.5合のご飯を炊く時間と節約効果について見ていきましょう。

前項で見た通り、電子レンジでご飯を0.5合炊くと15分必要です。

では、コンロ調理と炊飯器を比較しましょう。

ここでは、米の浸水時間は省略します。

・コンロ調理

加熱と蒸らしに各10分、合計20分必要です。

・炊飯器

炊飯器の機種にもよりますが、平均で45分前後必要です。

つまり電子レンジでの0.5合分の炊飯は、炊飯器よりも早く、コンロ調理とは同じくらいの時間になります。

次に光熱費です。

・電子レンジ 600Wで15分 約4円
・都市ガスコンロ調理 10分で約15円
・炊飯器 1000Wで45分、約8円

0.5合分のご飯を炊くのは、電子レンジがいちばん節約できます。

電子レンジで早く安く、ご飯を炊けるのであればぜひ積極的に電子レンジを使っていきたいものです。

しかし味がおいしくなければ、せっかく電子レンジの炊飯容器を用意しても長続きしません。

次項では味についてご紹介致します。

電子レンジご飯をおいしくするコツ

「0.5合だけを炊飯器で炊くと、おいしく炊けない」とよく言われます。

電子レンジで作った0.5合分のご飯の味は、なおさら気になります。

肝心のご飯の味ですが、おいしく炊けるのでしょうか?

電子レンジでおいしくご飯を炊くコツは「水分」です。

ご飯を炊く場合に限らず、電子レンジ調理は、「硬い」「パサパサする」とよく言われます。

これは電子レンジ特有の加熱方法によります。

コンロ調理や炊飯器が水の対流で加熱がはじまるのに対して、電子レンジは水分子の摩擦で加熱します。

摩擦によって水分の蒸発を早めてしまうのです。

これを防ぐために電子レンジで0.5合分のご飯を炊くときは、加熱前に30分浸水させるのです。

水の量も、炊飯器やコンロ調理よりも若干多めに入れます。

水の量は古米は多めに、新米は少なめにと言いますが、古米はそれよりもさらに水の量を足して下さい。

新米であれば、水を少なめにせずに炊飯器と同じ量を入れましょう。

また、電子レンジで炊いたご飯は乾燥しやすいので、炊きたて後30分以内に食べきりましょう。

これも電子レンジの特徴ですが、米表面の方から加熱をするため乾燥しやすいからです。

電子レンジでご飯を炊く時の注意点

電子レンジに限らずコンロ調理にも言えることですが、炊飯中に容器から水が吹きこぼれることがあります。

0.5合のご飯を電子レンジで炊く時は、次の点に注意して下さい。

・600Wの時は、蓋をせずに加熱をする
・200Wの時は、蓋を閉めて加熱をする
・加熱が終わったら、蒸らしている10分間は蓋を外さない

これで電子レンジ庫内が、水浸しにはならないでしょう。

しかし沸騰のタイミングが分からないはじめの頃は、多少の吹きこぼれがあるかもしれません。

0.5合の米を容器にセットしても、深さに余裕のある容器を使いましょう。

深さがある=背の高い容器は、1~2合用の炊飯容器で品揃えが充実していますので0.5合のご飯にも安心して使えますね。

また、中蓋付きの容器を使うと、吹きこぼれがしにくいです。

吹きこぼれ防止だけではなく、短時間でもっちりとした食感のご飯が炊けます。

中蓋による容器内部の真空状態によって、ご飯にデンプンの粘りが出ておいしくなります。

万が一吹きこぼれた場合に備えて、容器よりも一回り大きい空の容器に入れて電子レンジで加熱すると良いですよ。

電子レンジでご飯をお弁当や冷凍保存用に炊く

「今お弁当を作りたいけどご飯がない」という時も、電子レンジご飯は便利です。

お弁当用の0.5合のご飯が、おかずを用意している間に電子レンジで炊けます。

しかし前の項では「なるべく炊きたてを食べた方がよいです」と述べました。

そこでお弁当のご飯を炊く時は、サラダ油を小さじ1杯入れて炊きましょう。

これでご飯が乾燥するのを防げます。

15分程電子レンジを使えるのであれば、会社でお昼にご飯が食べられますね。

0.5合分の米と炊飯容器を持っていくだけで、おいしいご飯が炊けます。

電子レンジで炊いたご飯は30分以内に食べきるようにお伝えしましたが、それでは保存は出来ないのでしょうか。

電子レンジで炊いたご飯を、冷蔵または冷凍ができるのでしょうか?

例えば1合炊いて、0.5合分は冷凍にとっておく場合です。

余ったご飯は冷蔵よりも、急速に冷やせる冷凍をおすすめします。

冷蔵では緩やかに冷やす過程で、ご飯にデンプンの粘りがなくなってしまいます。

炊きたてのご飯を粗熱をとって、なるべく早く冷凍庫に入れておきましょう。

時短も節約も可能な電子レンジご飯

ご紹介の通り、炊飯専用容器を使って水を少し多めに入れれば、電子レンジでもおいしくご飯が炊けます。

炊飯器でご飯を炊くよりも早くておいしさが同じであれば、電子レンジを活用してみたいですよね。

近年はご飯の消費量が少なくなってきていると言われます。

しかしこれだけ便利でおいしければ、電子レンジご飯はますます人気になるかもしれませんね。