味噌の賞味期限や保存方法!味噌から液体が!食べられるの?

主婦のみなさんは、ほぼ毎日使用している味噌!

色んなお料理に使えて、とても便利で、美味しいですよね。

そんな味噌の賞味期限や保存方法って、ちゃんと知っていますか?

また、長期保存している味噌から液体が現れることがありますが、食べられるのか不安になりますよね。

今回は、味噌の賞味期限や保存方法と、味噌からの液体食べられるのかについてお話します。

味噌の種類

味噌は、微生物の働きにより発酵熟成度合いが変わります。

気温や湿度、水質などの条件によって微生物の働きが変わり、さらには製造している蔵によっても違いが出ます。

味噌は歴史にも関わっており、ひかり味噌が製造している信州みそは戦国時代から作られているそうです。

武田信玄が海のない信濃の国で貴重な塩を備蓄するために味噌をたくさん作らせたという背景があります。

味噌は液体物ではあるものの塩分量が高く賞味期限も長いのでそうして備蓄したものを兵糧として使ったいたようです。
液体物なので、飛行機に持ち込めないということはご存じでしたか?

同じように宮城の伊達政宗は仙台味噌、三河の徳川家康は八丁味噌というように各地の武将たちは味噌を兵糧として利用していたと言われています。

味噌の種類を、麹(こうじ)・味・色で分けてみようと思います。

味噌の違いの1つである麹とは、穀物が麹菌によって培養され繁殖したものです。
麹の原料には主に米・麦・大豆が使われていています。

次に味の違いです。
甘口、辛口というように、味噌は味によっても違いがあり、味の違いは塩分量や麹歩合によります。
麹歩合とは、大豆に対する麹の比率です。
同じ塩分量では麹歩合の高いほうが甘口、麹歩合の低いものが辛口となります。

最後に色の違いです。
濃淡が分かれる味噌ですが、色の違いはメイラード反応という化学反応が原因です。
メイラード反応とは、原料の大豆に含まれるアミノ酸が糖に反応することで色を褐色に変化させています。

 

味噌を常温保存した場合の賞味期限とは?

美味しいお味噌ですが、一人暮らしだったりすると気になるのが賞味期限。
どうしたら味噌を長く保存することが出来るのでしょうか。

元々備蓄できるくらい賞味期限の長い味噌ですが、保存方法により賞味期限も大きく変わります。

では味噌を常温保存したらどのくらいの期間保存しておけるのでしょうか?

実は味噌という食べ物は元来、常温で保存されてきました。
それもそのはず、戦国時代から作られている味噌は冷蔵庫などのない時代にも利用されてきたのです。
なので正しい保存方法を知っていれば長持ちするのです。

では正しい常温での保存方法はどうすれば良いのでしょうか?

味噌は湿気にとても弱いため高温多湿な場所を避けて保存しましょう。
直射日光にはもちろんNGですので、日陰で出来るだけ風通しの良い涼しい場所に保管しましょう。
とくに湿気が多くなる梅雨の時期は要注意です。

味噌の保存には陶器などを使い、外気の温度が中に伝わりにくいようにしましょう。
昔は家の床下収納などに保管されていたりしました。

味噌という食べ物自体は腐りにくいので、こうした正しい保存方法で保存すれば賞味期限は2~3か月ほど持ちます。

長期保存していると液体が出てきますが、その正体については後ほどお話します。

 

味噌を冷蔵・冷凍保存した場合の賞味期限とは?

では味噌を冷蔵保存した場合の賞味期限はどうでしょうか?

今では一家に1台必ずと言っていいほど普及している冷蔵庫。
多くの方は味噌を冷蔵庫で保管しているのではないでしょうか。

それが正解で、高温多湿に弱い味噌は冷蔵庫での保存が一番適しています。

冷蔵庫内は温度も一定で湿度も高くないので冷蔵庫で味噌を保管した場合、賞味期限は1年以上!

ただし、ここで注意したいのが味噌を出来るだけ空気に触れさせないことです。
なぜなら味噌は空気に触れることで風味を損ねたり、変色したりするためです。

せっかく長期保存できるのですから、出来るだけ密閉容器に入れて保存しましょう。

次に味噌を冷凍保存した場合です。
まれに味噌を冷凍保存する方がいるようです。
たくさんあったり、すぐに使わない味噌を冷凍保存する場合は、冷蔵で保存する時同様にできるだけ密閉して保存しましょう。

解凍は自然解凍でOKです。
味噌は液体ではあるものの塩分濃度が高く凍りづらいので固まらないこともあります。
冷凍した場合でも賞味期限は冷蔵保存のものと同じくらいです。

 

賞味期限が切れたから?味噌から液体が!食べても平気なの?

常温で保存していたり、冷蔵庫で保存していても、味噌の表面に液体が…!
とびっくりされる方もいらっしゃいます。

実はこの液体「味噌たまり」といって、賞味期限が切れていなくてもお味噌の熟成が進むと自然に出てくるもので食べても害はありません。

減塩などの加工味噌を除く普通のお味噌は基本的に腐ることはなく、もしもカビが表面に生えたとしても表面だけ取り除けば普通に使えるのです。

それは何故かと言うと、麹菌の力です。
麹菌が味噌を守っているのでカビ菌は味噌の内部まで入ることが出来ないのです。

この「味噌たまり」は醤油のようなものでたまり醤油のように料理にも使うことが出来ます。
たまりが出てきたら混ぜてしまうか、どうしても気になる場合は取り除いても大丈夫です。

たまりがあることで味噌の表面にカビが生えるのを防ぐ働きもありますので、あまり嫌わないであげてくださいね。

ただ、たまりの発酵や熟成によって部分的に味が変わったように感じることもあります。気になる場合は取り除きましょう。

 

味噌から液体がでてきたりなどの賞味期限切れの味噌を使用する時に知っておきたいこと

腐りにくいお味噌ですがもちろん長期保存していると、味や色などに変化が出るようになります。

開封後や賞味期限の切れた味噌は、味噌に含まれるアミノ酸と糖がメイラード反応という反応を起こし褐色に変化していきます。

この褐変はどの味噌にもよく起こることで心配はいりません。
ですが、健康に害はなくとも風味はやはり落ちていくので色が変わってきたら早めに食べるようにしましょう。

また、味噌の保存温度が高いほど褐変を起きやすくするため、冷蔵庫で保存すると良いでしょう。

賞味期限の近い味噌でよく見られるのが表面に現れる褐色の液体。
これは先ほど説明したように「味噌たまり」というもので、こちらも害はありません。

お味噌のエキスのようなものなので、味噌に混ぜでしまうか気になる場合は取り除いてしまいましょう。

そして味噌の表面に薄っすらと白いカビのようなものが出てくることがあります。
これは味噌に含まれる酵母の一種です。

これも害はないのですが気になる場合は取り除いてOKです。

このように味噌は表面に現れる変化にだけ注意を払っておけば、結構長く使えます。

だからといって長期保存するのではなく、早めに使うように心掛けてくださいね。

 

便利な液体味噌を使って料理してみよう!レシピのご紹介

『具たくさんの豚汁』

豚肉・大根・ごぼう・里芋など野菜をたくさん使った豚汁の作り方です。

調理時間はたったの15分です。
簡単なので作ってみてくださいね。

今回はとっても便利な液体みそを使います。

材料は2人分です。

まず鍋にごま油をひき、温まったところで豚肉(100g)を入れ、肉の色が変わるまで炒めます。

肉の色が変わったら、銀杏切りにした野菜
【大根(100g)人参(1/4本)ごぼう(1/4本)】
とこんにゃくを加えて、全体がしんなりするまでよく炒めます。

次に鍋に水を加えて強火で煮立てます。
随時アクを取り除きながら野菜が柔らかくなるまで煮込みましょう。

野菜が柔らかく煮込めたら液体味噌を大さじ3ほど鍋に加えてよく混ぜます。

最後に小口切りにした白ねぎ(60g)を鍋に加えてすぐに火を止めましょう。

仕上げに器に盛り付けた豚汁に少し七味唐辛子をかけます。

とても簡単なのに具たくさんで1品でもお腹いっぱいになれます。

ダイエット中にも良いかもしれませんね。

このように毎日の食卓に並べて美味しくいただく方法はたくさんあります。
美味しい食べ方が見つかると、賞味期限を気にするどころかすぐに味噌を消費して買い足し買い足しになるかもしれません。

ご自身のお好みの調理法を見つけられるといいですね。

 

味噌は便利な保存食

食品の賞味期限って気になりますよね。

しかし味噌は発酵食品なので、基本的には賞味期限が切れても腐敗することはありません。

賞味期限切れの味噌は、少し風味が変化するものの、普通に食べることができるので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

便利な液体味噌も売られているので、それらを使って色々なお料理をしてみてはいかがですか。