お米を30㎏購入!保存方法で気を付けることはある?

みなさんのご家庭では、一度で何㎏のお米を購入していますか?

だいたいの場合10㎏、多くて30㎏といった方が多いのではないでしょうか。

お米の味の質を保つには、保存方法がとても重要です。

今回は、そんなお米の保存方法について、詳しくお話ししましょう。

30㎏の白米を購入!保存方法で味の質が落ちる?!

冒頭でお話ししたように、毎回30㎏のお米を購入しているという方も多いですよね。

「重たいお米をこまめに買いに行くのが大変」、「たまたま30㎏の白米が安く買える機会があったから」など、理由はさまざまでしょう。

その30㎏のお米ですが、消費するまでの期間はご家庭ごとに違いますよね。

基本的に、精米されている白米は、冬場では2ヶ月程度、夏場となると1ヶ月程度が賞味期限とされています。

さらに、美味しく食べられる期間は、2週間程度と言われるほどです。

そのため、お米をより長く美味しく食べるためには、消費するまでの保存方法がとても重要なポイントとなるのです。

間違った保存方法をすると、お米の劣化が進むことによって、味の質がどんどん落ちていきます。

では、まずはお米の劣化を進める大敵を把握しておきましょう。

●高温
●湿気
●酸素

これらの三つの大敵を排除することが大切です。

30㎏の白米を最後まで美味しく!保存方法のポイントとは?

先ほどは、お米の質を落とさず保存するために、排除すべき大敵をご紹介しました。

では、これらの大敵を把握した上で、保存する際に気を付けるべきことをご紹介しましょう。

まずは、お米を保存する場所の条件です。

●暗い場所
●風が通る場所
●涼しい場所

この三つが揃った場所で保存することによって、「高温」と「湿気」を避けることが可能です。

そして、もう一つ気を付けるべきことがあります。

それは、お米を保存する際の袋です。

多くの方が、購入したままの袋で保存しているのではないでしょうか。

「開け口をしっかりと縛っているから、大丈夫」と思っている方がほとんどでしょう。

しかし、一般的に、お米の袋には空気を抜くために穴が開けられているので、意味がありません。

穴のない保存袋に変えて、「酸素」を避けることが大切です。

この「保存場所」と「保存袋」に気を付けることで、30㎏の白米も味の質を保ちやすくすることが出来るでしょう。

悪環境で白米を保存した場合①

先ほどは、30㎏の白米を最後まで美味しく食べることが出来る保存方法をご紹介しました。

では、このような条件を満たしていない状態で保存をしていると、お米はどのようになってしまうのでしょうか。

●高温の場所で保存した場合

虫はお米を食べます。

主に、ノシメマダラメイガという蛾や、コクゾウムシという虫が挙げられます。

これらの虫は、冬場のように、気温が低い状態では活動しません。

しかし、春の15度から20度で活動を開始し、夏場の25度以上でさらに活発な活動をします。

ノシメマダラメイガは、胚芽や糠のニオイでおびき寄せられ、幼虫のときから糠を食べて成長し、蛾になります。

そして、主に玄米に付着すると言われています。

コクゾウムシは、お米の内部に卵を産み付け、内側からお米を食べて成長して、米粒から出たところで、他のお米に卵を産み付け増殖していきます。

お米の内部にいるため、成虫になって外に出てくるまで、目につかないケースが多いでしょう。

●湿気の多い場所で保存した場合

お米の含水率が17%以上になると、カビが発生しやすくなります。

カビの発生直後は、灰色から黒ずんだ色になり、なんとなくしっとりとした手触りになります。

意外と気づかないことが多く、長期的に食べ続けた場合、健康に害が出てくる可能性があるでしょう。

悪環境で白米を保存した場合②

●酸素を取り込める袋で保存した場合

白米は、糊紛層というもので覆われており、その糊粉層が分解されることで、味の質が落ちたり古米臭がするようになってしまいます。

また、温度が高ければ高いほど、酸化しやすくなると言われています。

保存している白米の中に手を入れてみて、白い粉が付くようであれば、酸化が進んでいるでしょう。

無洗米の場合は、糊粉層が取り除かれた状態なので、白米と比べて酸化しにくいとも言われており、白米よりも長期の保存に向いています。

●その他の悪条件で保存した場合

先ほどお話ししたように、湿気の多い場所での保管はカビなどが発生しますが、極度にお米を乾燥させすぎるのもいけません。

乾燥状態のお米は、水にさらすと割れてしまい、弾力のない質の下がった炊きあがりになります。

また、臭いの強いものと保存をしていると、臭いが移ってしまうことがあります。

魚や肉などの食品だけでなく、洗剤などの近くに保存しているたけでも、味の質を落とす要因になります。

ここまで、お米を高温の場所や、湿気の多い場所で保管した場合にどのようなことが起こるかをご説明しました。

特に、虫やカビの発生は、想像するだけでもゾッとしたのではないでしょうか。

せっかく購入した30㎏の白米も、正しい保存方法をしないと、食べられなくなってしまうこともあるのです。

30㎏の白米を購入するなら玄米がおすすめ?

ここまで、白米の保存方法について詳しくお話しをしてきました。

しかし、持ちが良いとされている玄米を購入している、という方も多いのではないでしょうか。

実際に、玄米は白米よりも賞味期限が長く、しっかりとした環境で保存をすれば1年程持つようなので、確実におすすめと言えるでしょう。

保存する際は、白米と同じことに気を付けることが大切ですが、玄米の場合は、無酸素状態での保存が可能です。

なんだか難しく聞こえますが、方法は簡単なので、是非挑戦してみましょう。

①酸素を遮断出来る袋に玄米を入れる

②玄米を入れたら脱酸素剤を入れる

③袋の口を閉める

この方法で、半年から1年程、味の質を保つことが出来るでしょう。

ここで注意して頂きたいのが、酸素を遮断する袋としてジップロックの使用はやめた方が良いということです。

必ず、空気が入り込むことのない袋の使用がポイントです。

保存している30㎏の玄米は、食べる時になったら、小分けしているものを取り出します。

精米する場合は、残った分だけタッパーなどに入れて、冷蔵庫で保存しておくといいですね。

おすすめの玄米の食べ方は?

先ほどは、長期保存をする30㎏程のお米を購入するなら、玄米がおすすめだとお話ししました。

しかし、玄米はパサパサしていて食べずらい、好きではないという方も多いですよね。

そんな方におすすめなのが、「寝かせ玄米」です。

「寝かせ玄米」とは、玄米を小豆と少しの塩を入れて炊きます。

炊けたらすぐ食べずに、3日以上保温し、食べるのです。

しばらく保温することによって、もちもちの食感になるだけでなく、酵素の働きが活性化されます。

また、白米と比べて約6倍の食物繊維が含まれている玄米と、ポリフェノールが多く含まれている小豆を一緒に摂ることで、アンチエイジングも期待出来るようです。

寝かせ玄米を試すために、わざわざ玄米を購入するのは気が引ける、という方は一度通販などで寝かせ玄米を購入してみるのもいいのではないでしょうか?

レトルトパックでの販売をしていることもあるので、おすすめです。

敬遠しがちな玄米も、寝かせ玄米を試せば、気に入るかもしれませんよ。

正しい方法でお米を保存しよう!

今回は、お米の正しい保存方法についてご紹介しました。

実際に、間違った保存法をしている、という方も少なくないのではないでしょうか。

正しい方法で保存すれば、より長い期間、美味しくお米を食べることが出来ます。

保存期間だけでなく、健康のことも考え、玄米にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。