子供の中には、「ピーマンが苦手」という子も多いでしょう。
しかし、ピーマンにはビタミンCなどの栄養も含まれるため、親としては「子供に何とかピーマンを食べてもらいたい」と思うものですよね。
そこで今回は、健康食品である日本を代表する調味料の味噌を使った、子供に人気のピーマンレシピをご紹介していきましょう。
味噌とピーマンの組み合わせで、健康的に栄養を摂ってほしいと考える方は必見です。
ピーマンが子供に不人気の理由!味噌などを使って食べ方の工夫を
大人になった今ではおいしいと感じるピーマンも、「子供の頃は苦手だった」という方も多いのではないでしょうか。
「子供に不人気な野菜のランキング」などを見ても、ピーマンは必ずと言って良いほど名前の挙がる野菜です。
では、なぜ子供にはピーマンが不人気なのでしょうか。
まず、子供の舌は大人よりも敏感であり、ピーマン特有の苦みなどを感じやすいということが挙げられます。
反対に、子供は甘みに関しては好む傾向があるため、それによってサツマイモなどの甘みのある野菜が人気の理由の1つと言えます。
また、ピーマンの持つ苦みは、人間の遺伝子要素で「身体に害があるもの」として感知されるそうです。
つまり、本能的に子供の身体はピーマンの持つ苦みを受け入れられないということですね。
これらを考えると、子供にピーマンが不人気な理由にも納得がいくように思います。
そのため、ピーマンを子供に食べてもらいたいと思うなら、まずは苦みを感じても身体に害はないと言うことを親などが話してあげることが大切です。
そうすることで、ピーマンに対する意識が子供の中でも少し違ってくるかもしれません。
また、無理に食べさせることは子供にとって精神的負担となるため、避けるようにしましょう。
調味料に味噌を使ったり、砂糖を使ったりして甘みのある味付けにするなどの工夫で、子供も食べてみようとしてくれるかもしれませんよ。
キャラクターのお皿も人気!見た目を変えてピーマン克服!?
子供にピーマンをおいしく食べてもらうためには、味はもちろんですが見た目のインパクトも大切です。
例えば、ピーマンを盛りつけるお皿をカラフルなものにしてみる、などです。
子供に人気のキャラクターがデザインされたお皿なども良いですね。
また、複数のお皿におかずを盛りつけるよりも、ワンプレートにすると子供が食べやすくなります。
ワンプレートはお子様ランチのような見た目にもなり、子供の気分も上がるでしょう。
お味噌汁などは別のお皿によそう必要がありますが、後片付けも楽になるため、子供が配膳のお手伝いをしやすくなり喜びます。
時間がある際などは、ハートや星など、ピーマンをかわいく型抜きするのもおすすめです。
大人からすると、このような方法はあまり効果がないように感じるかもしれません。
しかし、子供はこのような少しの工夫がきっかけで、「ピーマンなどの苦手な野菜が食べられるようになった」という話も良く聞きます。
手間をかけずにできる方法のため、特に小さな子供がいる方などにおすすめです。
次項からは、子供が喜ぶピーマンレシピをご紹介します。
保存も効いて人気!ピーマン味噌
前述の通り、味噌などの甘い調味料を使うことで、子供にとってピーマンは食べやすくなります。
そこで、ここからは味噌を使ったピーマンレシピをご紹介していきましょう。
まずご紹介するのは、保存が効くことでも人気のピーマン味噌です。
【ピーマン味噌】
〈材料〉
・ピーマン 10個
・サラダ油 適量
〈調味料〉
・味噌 150g
・砂糖 80g
・みりん 100cc
・酒 100cc
〈作り方〉
①調味料を合わせておく
ボールの中に、上記の味噌などの調味料を入れて混ぜ合わせておきましょう。
味のばらつきを防ぐことができます。
②ピーマンをみじん切りにする
みじん切りの大きさを揃えると、見た目もきれいに仕上がります。
③ピーマンを炒める
フライパンを熱したらサラダ油をしき、先ほどのピーマンを入れて炒めてください。
④調味料を入れる
ピーマンから水分が出てしんなりとしてきたら、用意しておいた調味料を入れて煮詰めます。
焦げつかないよう、弱火で混ぜながらじっくりと煮詰めたら完成です。
子供に人気の食材をピーマンと一緒に味噌で味つけ!
ピーマンは、子供に人気のさつまいもと一緒に食べるのもおすすめです。
以下で、ピーマンとさつまいも、味噌などの甘みを感じる調味料を使ったレシピをご紹介します。
【豚バラ肉とサツマイモの味噌煮】
〈材料〉
・豚バラ肉 250g
・さつまいも 1本
・なす 1本
・にんじん 3分の1本くらい
・ピーマン 1個
・ねぎ 1本
・ごま油 適量
〈調味料〉
・酒 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・みりん 大さじ1
・味噌 大さじ1
〈作り方〉
①材料を切る
さつまいもとなすは1cm幅で斜め切り、にんじんは短冊切りにします。
ねぎは2、3cmで切ることで食べ応えが良くなります。
ピーマンと豚バラ肉は、子供が食べる場合は小さめに切ると良いでしょう。
②豚バラ肉を炒める
フライパンにごま油を入れ、豚バラ肉を炒めます。
カリカリとして脂が出てきたら、フライパンの端によけてください。
③フライパンの空いたスペースでねぎを炒める
豚バラから出た脂で炒めるため、ここでごま油を足す必要はありません。
④なすを炒める
ネギに火が通ったら、なすを炒めます。
⑤さつまいも、にんじん、ピーマンを炒める
さつまいもの色が変わるまでを目安に炒めます。
⑥酒を入れる
酒をフライパンに入れ、蓋をして蒸し焼きにします。
⑦しょうゆ、砂糖、みりんで味つけする
⑧味噌を入れて水で溶く
味噌は固いため、少量の水で溶いてください。
お弁当にも人気!味噌の甘みでピーマンもパクリ
次に、子供のお弁当にも人気のピーマンレシピをご紹介します。
【ピーマン味噌チキンオーブン焼き】
〈材料〉
・鶏もも肉 2枚
・山芋 10cm(細めのもの)
・ピーマン 10個
〈調味料〉
・だし入り味噌 小さじ1
・しょうゆ 大さじ2
・砂糖 小さじ1
・酒 小さじ1
〈作り方〉
①ピーマンを切る
縦半分に切り、ヘタや種などを取り除きましょう。
この際、ピーマンがやぶけてしまわないように注意してください。
②山芋と鶏もも肉を切る
山芋は、皮をむいて適当な大きさに切ります。
この際、鶏もも肉も同じくらいの大きさに切ってください。
③フードプロセッサーで「②」をひき肉くらいの固さにする
④調味料を入れる
味噌などの調味料を「③」に入れ馴染ませます。
⑤ピーマンに詰める
切っておいたピーマンに、中身を詰めてください。
すこしこんもりとするくらいの量が良いでしょう。
⑥オーブンに並べて焼く
ピーマンが倒れないように並べ、余熱なしで20分ほど焼きます。
温度は260℃が目安です。
パン×味噌で!子供が食べやすいピーマンレシピ
ピーマンは、パンと合わせたレシピも子供が食べやすくなりおすすめです。
【ピーマン味噌チーズトースト】
〈材料〉
・6枚切りの食パン 1枚
・ピーマン 2分の1個
・合わせ味噌 小さじ1
・ピザ用チーズ 大さじ3
〈作り方〉
①食パンに味噌を塗る
使用する味噌は白味噌でも代用でき、白味噌は基本的に塩分が低めのため、より甘みを感じられます。
また、味噌の熟成期間が短いものや麹歩合が大きいものを選ぶと、子供が食べやすい甘口の味噌なのでおすすめです。
冷蔵庫に置いておいた味噌などは固くなりやすいため、少し常温にもどしておき、やわらかくしてから塗ると良いでしょう。
②ピーマンを輪切りにして乗せる
子供が食べやすいよう細めに切るのがおすすめです。
ピーマンが重ならないようにして乗せます。
③チーズを乗せる
大人が食べる場合は、好みで七味唐辛子などをかけても良いですね。
味噌の甘みが、ピーマンの苦みを抑えてくれると子供にも人気のレシピです。
手軽にできるため、朝ご飯としても良いですね。
子供が食べるピーマンは味噌など甘い味つけからスタート!
ピーマンは、ビタミンCなどが含まれているため、子供にもぜひ食べて欲しい野菜です。
また、大人であれば、ピーマンが持つ苦みなどもおいしく感じますが、子供に食べさせる場合にはそれを極力抑えることがポイントです。
ピーマンの味に子供が慣れてきたら、味噌などの甘い味つけ以外にも徐々にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。