健康のためにも、1日に一杯は飲みたい味噌汁。
だしの効いた味噌汁はおいしく、心も体も温まりますよね。
家事や育児に仕事にと忙しい毎日では、昆布や煮干しを使い、だしをとって味噌汁を作るのはなかなか労力がいります。
そこでおすすめなのが、「だしパック」です。
だしパックを使うと、簡単に味噌汁を作ることができます。
毎日の負担を少しでも減らす、簡単味噌汁の作り方をご紹介していきます。
忙しい毎日だからこそ手作り味噌汁でほっと一息
家事や育児、仕事にと毎日忙しく過ごしていると、どうしても食事がおろそかになってしまうことがあります。
外食で済ませてしまうのは簡単ですが、毎日となると出費もかさみます。
少しでも食費と時間を節約するなら、スーパーやコンビニの総菜もいいかもしれません。
しかし、味噌汁はなかなかそうもいきません。
汁ものの持ち帰りはこぼれやすく、インスタントにしても毎日だと満足感に欠けてくるのではないでしょうか。
味噌汁だけは、手作りすることをおすすめします。
手作りの味噌汁があるだけで食事のバランスが取れ、食事の時間もほっと一息つけることと思います。
しかし、味噌汁を作るには「だし」をとらなくてはならないため、億劫に感じる方も多いことでしょう。
そのような方におすすめなのが「だしパック」です。
だしパックを使えば、簡単においしい味噌汁を作ることができます。
のちほど、だしパックを使った簡単味噌汁の作り方をご紹介しますが、まずは「だしパック」の種類による違いをご説明いたします。
だしパックの種類の違い
だしパックを使用しての味噌汁の作り方は簡単なものの、だしパックはいろいろなメーカーから販売されていて、そもそもどのようなものを選んだらいいか悩んでしまうこともあるでしょう。
それぞれのだしパックは原材料も違えば調味料の配合も異なりますので、自分や家族の好みや食事スタイルで選ぶといいかもしれません。
だしパックは、大きく3つに分類されます。
●だし素材のみ
昆布や煮干しなど、だしの素材のみがパックされているものです。
基本的に塩分量が少ないので、健康に気をつかっている方や赤ちゃんの離乳食に使用したい方におすすめです。
●主成分がうまみ調味料
主成分がうま味調味料のだしパックには、基本的に塩や醤油などの調味料が含まれています。
そのため、短時間で煮だすことができ、味噌を多く入れなくても味噌汁の味が決まりやすいです。
より調理時間を短縮されたい方におすすめです。
●だし素材とうま味調味料を合わせたもの
だし素材とうま味調味料がバランスよく配合されただしパックです。
こちらも、塩や醤油などの調味料が含まれていることが多いです。
主成分がうまみ調味料のだしパックよりは煮だし時間が多少かかりますが、その分風味は良いです。
だし素材のみのだしパックよりは短い時間で煮だすことができるので、風味を重視し調理にあまり時間をかけたくない方におすすめです。
だしパックの使い方
それではここからだしパックの使い方を簡単にご紹介していきますが、基本的にはだしパックのパッケージ裏に書かれた手順を参考にして煮だしましょう。
①だしパックを鍋に入れ、分量の水を入れる
このとき、だしパックが完全に水に浸かるようにするのがコツです。
②強火の火にかけ、沸騰させる
沸騰したら中弱火にします。
③手順に書かれている時間を守って煮だす
煮だせば煮だすほどいいだしがでる気がしますが、煮だし過ぎると風味が落ちるので注意しましょう。
④だしパックを取りだす
以上が、だしパックを使った基本的なだしの取り方です。
だしパックには、もう一つ違う使い道があります。
それは、「中身を取りだす」という使い方です。
だしパックを切って中身を取りだし、調理のアクセントに使用します。
ただし、中身が食べられないものがありますので、中身を取りだして使用できるか必ずパッケージを確認するようにしてください。
次項からは、だしパックを使った簡単な味噌汁の作り方をご紹介していきます。
だしパックを使った簡単味噌汁の作り方
それでは、だしパックを使った簡単な味噌汁の作り方をご紹介していきます。
まずは、味噌汁の定番、豆腐を使った作り方です。
味噌の分量はだしパックの種類によって、具材の分量はお好みで調整してください。
●豆腐と油揚げと長ネギの味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・豆腐
・油揚げ
・長ネギ
【作り方】
①だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
②豆腐・油揚げ・長ネギを食べやすい大きさに切る
③②をすべて鍋に入れる
④具材に火が通ったら、味噌を入れる
●豆腐としめじの味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・豆腐
・しめじ
【作り方】
①だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
②豆腐を食べやすい大きさに切り、しめじは小房にわける
③②をすべて鍋に入れる
④具材に火が通ったら、味噌を入れる
●豆腐と卵の味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・豆腐
・卵
①だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
②豆腐を食べやすい大きさに切り、卵を溶いておく
③豆腐を鍋に入れ、溶き卵は回し入れる
④具材に火が通ったら、味噌を入れる
味噌汁は、タンパク質やビタミンが手軽に取れる料理なので、具材をアレンジして毎日の食卓に活かしましょう。
うまみがさらにアップ!貝類の味噌汁の作り方
だしパックでだしを取るだけでも十分おいしいですが、具材によってはさらにうまみがアップするものもあります。
おすすめは「貝類」です。
それでは、貝類の味噌汁の作り方をご紹介していきます。
さきほどと同様、味噌の分量はだしパックの種類によって、具材の分量はお好みで調整してください。
●しじみの味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・しじみ
①しじみを砂だししておく
②だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
③②に①を入れて、アクがでたらお玉ですくい取る
④殻が開いたら味噌を入れる
あさりを使う場合も同じ手順でかまいません。
少し手間がかかってしまいますが、帆立稚貝の味噌汁も絶品です。
冬から春にかけてが旬ですから、スーパーで見かけたらぜひ作ってみていただきたい味噌汁です。
●帆立稚貝の味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・帆立稚貝
①手を切らないように注意しながら帆立稚貝をタワシで丁寧に洗い、ゴミなどを取り除く
②鍋にだしパックと分量通りの水を入れ、そこに洗った帆立稚貝も入れる
③アクがでたらお玉ですくい取る
④だしパックの記載通りの時間がたち帆立稚貝の殻が開いたら、一旦帆立稚貝を取りだし、だしを濾す
※帆立稚貝を綺麗に洗っていてもゴミなどが鍋底に沈殿しますので、できるだけこの作業も行うようにしましょう。
④濾しただしを沸かし、帆立稚貝を戻し入れたら味噌を入れる
だしパックと帆立稚貝からでるだしがかなり効いているはずですから、味噌は控えめがおすすめです。
変わり種味噌汁の作り方
いつも同じ味噌汁だと飽きてしまいますから、たまには変わり種の味噌汁を作ってみてはいかがでしょうか。
こちらでは、おすすめの変わり種味噌汁をご紹介します。
●コチュジャン入り味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・豚ひき肉
・春雨
・コチュジャン
【作り方】
①だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
②春雨を水で戻しておく
③豚ひき肉を鍋に入れ、火が通ったら味噌を入れる
④③にコチュジャンをお好みで入れる
コチュジャンは辛みがあるので、子供がいるご家庭では控えめにしましょう。
●夏野菜入り味噌汁
【材料】
・だしパック
・味噌
・豚肉
・トマト
・オクラ
・しょうが
・ブラックペッパー
【作り方】
①だしパックのパッケージ裏に記載の手順通りにだしを取る
②トマトを湯むきして一口大に、オクラと豚肉は食べやすい大きさに切っておく
③生姜を千切りにする
④鍋にサラダ油を入れ、生姜と豚肉を中火で炒める
⑤豚肉の色が変わったらオクラを入れて、①を注ぎ入れる
⑥アクがでたらお玉ですくい取る
⑦弱火にして、トマトを入れる
⑧味噌を入れる
⑨お椀によそったあと、ブラックペッパーをふる
この味噌汁も少々手間がありますが、夏野菜を楽しむことができるのでおすすめです。
この味噌汁はできたてが一番おいしいので、食べるときに飲み切れる分量で作るようにしましょう。
だしパックを活用して簡単に味噌汁を作ろう
だしパックを使うと、簡単においしい味噌汁を作ることができます。
具材によっては数分でできてしまうものもあれば、少々手間をかけて、いつもとはまた違うおいしい味噌汁を味わうこともできます。
スーパーやコンビニで売っているインスタントの味噌汁もおいしいですが、それが毎日続くと満足感を得られないこともあるでしょう。
新鮮な野菜や貝類などを使えば、栄養バランスもとれますよね。
毎日の負担を少しでも減らしながら、おいしい味噌汁作りをしていきましょう。